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2章ダンジョンへ向かおう
閑話1
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翌日、俺は使い魔大会の会場へ来ていた。
第一回戦はこの会場だ。そこはデイトナ王国付近にある山頂にある川。
そこからスタートし上から下へクネクネとした川を下り、デイトナ王国近くの川に到着すればゴール。
簡単な進路。
ただ使役者の術や魔戦使用は禁止、使い魔の速さを競う大会。
それにしても密林ばかりで、観客はいない、マシュ達も買い物へ行くとかなんとかで興味が無いから来ないし。
まあ、俺にとって声援は邪魔にだから、好都合だな。
ポケットからミユミユが顔を出し、つぶらな瞳でこちらを見る。
「アル! どうする気だ? カナブンバッタなんて虫ぐらいの大きさだ。どうやって一緒に川を下る気だ!」
「本当だよ。まさか使い魔の敏捷性《スピード》大会って聞いてないからよ」
「考えれば想像つくだろ馬鹿者が!」
「おいおい! マシュみたいにガァガァ言うなよ!! 俺はメンタル弱いんだからさ」
「甘えるな!!」
「つーかミユミユって何歳だよ?」
「今それを聞くか!! ピチピチの150歳だ!!」
「え? なんだよ。お前お婆さんだったのかよ!」
「なんだ! その馬鹿にした反応は!!」
「はいはい。狐うるさいぞ」
「狐ではない!! ミユミユだ!!」
それから、狐がポケットからキャンキャンと続ける。
ふと周りの選手を見たら、驚愕した。
上空には赤いドラゴンを乗った、赤髪のウルフ族の男。
グリフォンに乗ったドワーフ族の男。
隣りには巨大亀に乗ったヒューマンの女
その他は猫や犬やトカゲの使い魔に乗る男女。
俺だけか、こんな小こっい金色の虫連れてるの、なんか恥ずかしくなってきたな。
「恥ずかしいとか言うな! 僕は可愛いんだぞ!」
というか、なんでデオデオが俺とカナブンバッタにこの大会を勧めたんだ。
俺のどこに勝機を感じたんだ。
鍛えるなんて、別にこんな本格的な大会にでなくてもさ、トレーニングとかなんかあっただろうに。
するとカナブンバッタが機嫌良く跳びながら、臭いを発生させる。
うぁ。何してんだよ。
お前はちょっと匂いが……でも、あんまり臭い臭い言うとカナブンバッタ怒るからな。
女の子に失礼よみたいな顔をするんだ。
すると、周囲は嫌悪の表情でこっちを見てる。
すいません。本当に。
ふと、鋭い視線を感じる。
異様な視線。殺される?
巨大なゴブリンに肩に乗った青髪のヒューマン女がこちらをちらちらと何回も見る。
右目は髪で隠れていて、気の強そうな女。美人と言えば美人。
まあ俺はタイプではないが。
何クスクス笑ってんだよ。あっち行けよ。
青髪のヒューマン女が声を掛けてくる。
「あんた? ふざけてるなら、大会辞退しな?」
きつい口調だしさ、歯を剥き出しにして高圧的な態度。
こういう奴は無視、無視。
「無視すんな! あんた!!」
何でこの女は俺達弱少使い魔コンビを敵視しているんだ。
もっと他にいるだろうが。
すると白い帽子白い服を着用した青年が現れる
審判員だろう。
審判員の笛が鳴る。
「ピィ!!!! スタート!!!!」
第一回戦はこの会場だ。そこはデイトナ王国付近にある山頂にある川。
そこからスタートし上から下へクネクネとした川を下り、デイトナ王国近くの川に到着すればゴール。
簡単な進路。
ただ使役者の術や魔戦使用は禁止、使い魔の速さを競う大会。
それにしても密林ばかりで、観客はいない、マシュ達も買い物へ行くとかなんとかで興味が無いから来ないし。
まあ、俺にとって声援は邪魔にだから、好都合だな。
ポケットからミユミユが顔を出し、つぶらな瞳でこちらを見る。
「アル! どうする気だ? カナブンバッタなんて虫ぐらいの大きさだ。どうやって一緒に川を下る気だ!」
「本当だよ。まさか使い魔の敏捷性《スピード》大会って聞いてないからよ」
「考えれば想像つくだろ馬鹿者が!」
「おいおい! マシュみたいにガァガァ言うなよ!! 俺はメンタル弱いんだからさ」
「甘えるな!!」
「つーかミユミユって何歳だよ?」
「今それを聞くか!! ピチピチの150歳だ!!」
「え? なんだよ。お前お婆さんだったのかよ!」
「なんだ! その馬鹿にした反応は!!」
「はいはい。狐うるさいぞ」
「狐ではない!! ミユミユだ!!」
それから、狐がポケットからキャンキャンと続ける。
ふと周りの選手を見たら、驚愕した。
上空には赤いドラゴンを乗った、赤髪のウルフ族の男。
グリフォンに乗ったドワーフ族の男。
隣りには巨大亀に乗ったヒューマンの女
その他は猫や犬やトカゲの使い魔に乗る男女。
俺だけか、こんな小こっい金色の虫連れてるの、なんか恥ずかしくなってきたな。
「恥ずかしいとか言うな! 僕は可愛いんだぞ!」
というか、なんでデオデオが俺とカナブンバッタにこの大会を勧めたんだ。
俺のどこに勝機を感じたんだ。
鍛えるなんて、別にこんな本格的な大会にでなくてもさ、トレーニングとかなんかあっただろうに。
するとカナブンバッタが機嫌良く跳びながら、臭いを発生させる。
うぁ。何してんだよ。
お前はちょっと匂いが……でも、あんまり臭い臭い言うとカナブンバッタ怒るからな。
女の子に失礼よみたいな顔をするんだ。
すると、周囲は嫌悪の表情でこっちを見てる。
すいません。本当に。
ふと、鋭い視線を感じる。
異様な視線。殺される?
巨大なゴブリンに肩に乗った青髪のヒューマン女がこちらをちらちらと何回も見る。
右目は髪で隠れていて、気の強そうな女。美人と言えば美人。
まあ俺はタイプではないが。
何クスクス笑ってんだよ。あっち行けよ。
青髪のヒューマン女が声を掛けてくる。
「あんた? ふざけてるなら、大会辞退しな?」
きつい口調だしさ、歯を剥き出しにして高圧的な態度。
こういう奴は無視、無視。
「無視すんな! あんた!!」
何でこの女は俺達弱少使い魔コンビを敵視しているんだ。
もっと他にいるだろうが。
すると白い帽子白い服を着用した青年が現れる
審判員だろう。
審判員の笛が鳴る。
「ピィ!!!! スタート!!!!」
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