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2章ダンジョンへ向かおう
来る
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すると、先に進んでいたはずマシュ達が何やら怯えた様子でしゃがみ込んでいる。
どうした。
またモンスターか。
デカい異世界神はやめてくれよ。
囁く。
どうした?
「【大蟻食死兵隊《ギガンデスアリクイ》】よ」
「えー」
「獰猛な異世界神です……そこらへんのモンスターとは比べものにならない」
「あれは……魔戦じゃないと戦闘は無理や」
どれ。
こいつは。
細く長い尖塔の銀色鎧頭部、鎧貫通した長く尖った鼻、格子状正面から見えるのは龍のような黄色の両眼。
巨大な熊のような胴体。右手には剣、左手には楯、長めの棘のある尻尾。
基本は四足歩行で、両眼で巨木に剣を刺してぶら下っている。
大蟻食は匂いが優れている。
やばい。
大蟻食が立ち登って茂みをキョロキョロと見ている。
恐らくカナブンバッタの匂いだ。
タイミング悪い。
もしかしたら匂いを漂わせたリオラかもしれない。
ここから早く逃げ出さないと。
すると、大蟻食死兵隊が木から降りて、こちらに正面から全速力でやってきた。
何でだよ。
おいおい本気か。
気づくのはえーよ。
「アル! やばいわ!! 来るわぁ!!」
「来るっ! 来るっ! 来るっ!」
瞬間、小さな声がした。
誰だ?
もう一度声がした。
「逃げろ! こっちだ!」
右方向には黄色の蝶がいて、黄色の鱗粉を振り撒く。
何だか分からないが行こう。
俺は叫びながら、進む。
「行くぞ!!!!」
皆は頷き、右方向へ走り出し、スペースのある地面へ。
ん?
俺は足踏みをした瞬間、真下の土が崩れた。
ドドドドドという轟音とともに。
「あぁぁぁ!! 聞いてないぜ!! 落とし穴とかよぉ!!!!!」
長い穴の通路を猛スピードで落下していく。
一体どこまで落ちるのだろうか。
ああぁぁぁぁぁぁぁぁ。
落ちた先が灼熱のマグマ地帯だったら、最悪だ。
丸呑みされて、この世界ともおさらばだ。
それはいち早く現実となってやってくる。
転がってきた石に頭を打って俺は気絶した、
そして、目覚めると誰かに棒か何かで突っつかれた。
「だ、誰!!」
瞼を開けると、そこには小さな狐がいた。
小型犬ぐらいの大きさだ。
薄い茶褐色。
【山狐《キツネ》】
つりあがった目で俺をまじまじと見る。
すると狐が喋る。
「ボクが助けてやった! 感謝しろ!」
「おっ……ってびっくりしたわ!! 狐が喋った!!」
「どうだ!! びびったかヒューマン!!」
どうした。
またモンスターか。
デカい異世界神はやめてくれよ。
囁く。
どうした?
「【大蟻食死兵隊《ギガンデスアリクイ》】よ」
「えー」
「獰猛な異世界神です……そこらへんのモンスターとは比べものにならない」
「あれは……魔戦じゃないと戦闘は無理や」
どれ。
こいつは。
細く長い尖塔の銀色鎧頭部、鎧貫通した長く尖った鼻、格子状正面から見えるのは龍のような黄色の両眼。
巨大な熊のような胴体。右手には剣、左手には楯、長めの棘のある尻尾。
基本は四足歩行で、両眼で巨木に剣を刺してぶら下っている。
大蟻食は匂いが優れている。
やばい。
大蟻食が立ち登って茂みをキョロキョロと見ている。
恐らくカナブンバッタの匂いだ。
タイミング悪い。
もしかしたら匂いを漂わせたリオラかもしれない。
ここから早く逃げ出さないと。
すると、大蟻食死兵隊が木から降りて、こちらに正面から全速力でやってきた。
何でだよ。
おいおい本気か。
気づくのはえーよ。
「アル! やばいわ!! 来るわぁ!!」
「来るっ! 来るっ! 来るっ!」
瞬間、小さな声がした。
誰だ?
もう一度声がした。
「逃げろ! こっちだ!」
右方向には黄色の蝶がいて、黄色の鱗粉を振り撒く。
何だか分からないが行こう。
俺は叫びながら、進む。
「行くぞ!!!!」
皆は頷き、右方向へ走り出し、スペースのある地面へ。
ん?
俺は足踏みをした瞬間、真下の土が崩れた。
ドドドドドという轟音とともに。
「あぁぁぁ!! 聞いてないぜ!! 落とし穴とかよぉ!!!!!」
長い穴の通路を猛スピードで落下していく。
一体どこまで落ちるのだろうか。
ああぁぁぁぁぁぁぁぁ。
落ちた先が灼熱のマグマ地帯だったら、最悪だ。
丸呑みされて、この世界ともおさらばだ。
それはいち早く現実となってやってくる。
転がってきた石に頭を打って俺は気絶した、
そして、目覚めると誰かに棒か何かで突っつかれた。
「だ、誰!!」
瞼を開けると、そこには小さな狐がいた。
小型犬ぐらいの大きさだ。
薄い茶褐色。
【山狐《キツネ》】
つりあがった目で俺をまじまじと見る。
すると狐が喋る。
「ボクが助けてやった! 感謝しろ!」
「おっ……ってびっくりしたわ!! 狐が喋った!!」
「どうだ!! びびったかヒューマン!!」
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