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2章ダンジョンへ向かおう
9話探検2
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「アイリス!!」
アイリスも砂に沈んでいる事に気づいたのか「はっ」と驚いている。
俺はすぐさまアイリスの右手を掴み、引き上げようとするも、砂の吸い込み力は思ったより強い。
もう既にアイリスの身体は砂に埋まり、リオラやマシュもアイリスの左手を掴みを引き上げる。
「はぁはぁはぁ……ありがとうございます」
「この砂……後々になると厄介だぞ」
「そうだよね」
「何か対策はないのかしら」
「おいお前ら早く来いや!!」
呼び掛けるカバーニ。
皆は冷たい目を向ける。
そして、右端の通路へ進んで行く。
どんどん右に曲がり、真っ直ぐ進み更に左へ曲がり、真っ直ぐ進み右へと曲がり、一向に砂嵐百蟻《タスマニアン・ヒャクアリ》がいる部屋へたどり着かない。
幸いなことにカバーニは暴走せずに進んでいる。
アイリスが腰を落とし、何かのモンスターを触っている。
小さなぐるぐる巻きの茶殼を背負った白肉体のモンスター。
白い目をきょろきょろと辺りを見渡しながら、のそのそと地面を一生懸命に這う。
『蝸牛《エスカルゴン》』
害はなく、食用としてのモンスター。
「可愛いモンスターですね……害はないですよね?」
「ないよ……もしこんなに可愛いのが異世界神《イセカイジン》に進化したら怖いけどな」
俺は返答する。
他の蝸牛《エスカルゴン》も後ろの方で集まっていた。
そのモンスターに目を付けたカバーニは俺とアイリスを押しのける。
「これは高級食材やぞ」
「何押してんだよ!」
「うまそうやな」
アイリスが両腕を広げ、蝸牛《エスカルゴン》を庇う。
「待ってください!! 食料は私の兵糧スティックがありますから……」
「邪魔や!! 邪魔や!!」
「食べるなんて可哀想ですよ」
「何を言ってんねん!! この蝸牛《エスカルゴン》は貴重な食材や……皆食ってるんやぞ」
「それはそうですけど……」
「どけ!」
アイリスを更に突き飛ばす。
「アイリスを突き飛ばすなよ!」
そんな俺の言葉を無視して、カバーニは蝸牛《エスカルゴン》をナイフで殺生していく。
そしてカバーニは殺生した蝸牛《エスカルゴン》を抱えて、
アイテムボックスから肉焼き機を取り出し、蝸牛《エスカルゴン》を焼き、殻は丸焦げになり赤い炎へと消えていく、白い肉体がこんがり焼きになったらタイミング良く引き揚げる。
カバーニは微笑を浮かべ、唇には涎《よだれ》が出ている。
アイリスは涙を拭いながら、焼かれていく蝸牛《エスカルゴン》を見ていた。
リオラと俺は口を開けて黙って見てるしかなかった。
マシュも腕を組みながら嫌そうな表情だ。
そんな空気など全く知らない気にしないとばかりに焼かれた蝸牛《エスカルゴン》を串刺しにしてカバーニは貪りつくように食っていた。
アイリスも砂に沈んでいる事に気づいたのか「はっ」と驚いている。
俺はすぐさまアイリスの右手を掴み、引き上げようとするも、砂の吸い込み力は思ったより強い。
もう既にアイリスの身体は砂に埋まり、リオラやマシュもアイリスの左手を掴みを引き上げる。
「はぁはぁはぁ……ありがとうございます」
「この砂……後々になると厄介だぞ」
「そうだよね」
「何か対策はないのかしら」
「おいお前ら早く来いや!!」
呼び掛けるカバーニ。
皆は冷たい目を向ける。
そして、右端の通路へ進んで行く。
どんどん右に曲がり、真っ直ぐ進み更に左へ曲がり、真っ直ぐ進み右へと曲がり、一向に砂嵐百蟻《タスマニアン・ヒャクアリ》がいる部屋へたどり着かない。
幸いなことにカバーニは暴走せずに進んでいる。
アイリスが腰を落とし、何かのモンスターを触っている。
小さなぐるぐる巻きの茶殼を背負った白肉体のモンスター。
白い目をきょろきょろと辺りを見渡しながら、のそのそと地面を一生懸命に這う。
『蝸牛《エスカルゴン》』
害はなく、食用としてのモンスター。
「可愛いモンスターですね……害はないですよね?」
「ないよ……もしこんなに可愛いのが異世界神《イセカイジン》に進化したら怖いけどな」
俺は返答する。
他の蝸牛《エスカルゴン》も後ろの方で集まっていた。
そのモンスターに目を付けたカバーニは俺とアイリスを押しのける。
「これは高級食材やぞ」
「何押してんだよ!」
「うまそうやな」
アイリスが両腕を広げ、蝸牛《エスカルゴン》を庇う。
「待ってください!! 食料は私の兵糧スティックがありますから……」
「邪魔や!! 邪魔や!!」
「食べるなんて可哀想ですよ」
「何を言ってんねん!! この蝸牛《エスカルゴン》は貴重な食材や……皆食ってるんやぞ」
「それはそうですけど……」
「どけ!」
アイリスを更に突き飛ばす。
「アイリスを突き飛ばすなよ!」
そんな俺の言葉を無視して、カバーニは蝸牛《エスカルゴン》をナイフで殺生していく。
そしてカバーニは殺生した蝸牛《エスカルゴン》を抱えて、
アイテムボックスから肉焼き機を取り出し、蝸牛《エスカルゴン》を焼き、殻は丸焦げになり赤い炎へと消えていく、白い肉体がこんがり焼きになったらタイミング良く引き揚げる。
カバーニは微笑を浮かべ、唇には涎《よだれ》が出ている。
アイリスは涙を拭いながら、焼かれていく蝸牛《エスカルゴン》を見ていた。
リオラと俺は口を開けて黙って見てるしかなかった。
マシュも腕を組みながら嫌そうな表情だ。
そんな空気など全く知らない気にしないとばかりに焼かれた蝸牛《エスカルゴン》を串刺しにしてカバーニは貪りつくように食っていた。
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