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7章魔王軍団VS世界革命軍団
7章7話ゴブリン魔王登場
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シラユキの離脱に気づかない程の熟睡のデュランダルだったが、異常な殺気に紅の両眼が灯り、慌てて立ち上がり、背後にいる白豚とヒヨリも守る。
「なんだ!?」
次の瞬間、斜めの斬撃が上を掠め、廃墟のホテルに直撃し、そのホテルは斜めに切り崩されていく。
大轟音と衝撃的な幕開けに、爆睡していた白豚とヒヨリは一気に目が醒め、全身から身震いする。
一方、デュランダルはこんな修羅場は幾度もこなしてきたので、動じる様子は無い、逆に死への恐怖で力が漲る。
中空で、腕を組み、浮遊していたゴブリンの英雄は黄色のヘルメットを深く被り、恐怖の興奮ゆえの笑いを隠す。
「面白い闘いになりそうだ」
そして、目の前にはちょんまげを生やし、濃い眼光、色黒で、黒色の和装をし、斬撃を繰り出した機械仕掛け三枚刃を持った武士。
武と叡智の文武を超越した神賢者の男、新平和幕府団団長ダルイ。
「……素晴らしい勘だ」
武士だけではない、一際巨大な緑色のゴブリンがいた。
その生物をゴブリンと呼ぶのは疑問はある。
黄金のマントを揺らせ、そのKの文字が光り、紅の両眼が見開き、ワニの巨大な口が開き、豪快に笑う。
ゴブリンの王者。ゴブリンキング。
獰猛な、陽気な低い声が響く。
「ガハハハハハハハ。てめらは戦えんのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その瞬間、ゴブリンキングは挑発した顔で、全身を攻撃源にし、突撃する。
全員は防御を止め、両端に逃げ回避する。
突撃した時には、破壊力のある衝撃と大爆風が襲い、爆煙が消える頃にはホテルは崩壊しもぬけの殻だった。
林の隅で唖然とする一同。
ただ、大声を張り上げ、爆煙の中で、紅の眼光を光らせるゴブリンキング。
「おいおい。逃げんなって」
だが、全員が逃げたと思ったが、目の前には黄金の防具をしたゴブリンの英雄が腕を組ながら、浮遊していた。
「お? これは同胞のゴブリンか」
「お会い出来て光栄です。ゴブリンキングさん」
「心が痛むんだぜ、同胞でも殺さなくちゃいかんから」
ゴブリンキングは横柄な態度で近づき、爆発力のある右拳をゴブリンの英雄に炸裂させる。
ゴブリンの英雄は驚異の瞬発力で回避するも、キングの爆発力は背後にあった全ての林を一直線に一掃した。
正真正銘の化け物の爆発力。
ゴブリンの英雄でさえも、やや身震いする程。
「やるな。若いの。しかし……これはどうだ」
次の瞬間、ゴブリンキングの爆発力のある連続の拳が繰り出され、ゴブリンの英雄は防戦一方ではあるが回避を続ける。
当たれば、死だ。
一撃必殺級の拳が炸裂する。
おそらく、魔王の破壊の拳と同等か、いやそれ以上の爆発力、破壊力。
「ほら、ほら、おい、ほらぁぁぁぁぁぁ!!」
*
一方、デュランダルとダルイも黒刀と手刀の同士で、微妙な間合いを取りつつ、戦闘を繰り広げる。
ぶつかり合い、火花を散らせ、金属音が鳴り響く。
デュランダルはすかさず、闇の炎を左手から放出し、幾度なく投じるが、しかし、ダルイの瞬発力のある手刀技で弾かれる。
「見事な魔力だ」
「喋りすぎだ。武士」
その時、天空は闇雲一色となり、雷雨が降り始める。
凄まじい稲妻が世界の地上に降り立つ。
明らかな異変に戦闘の中断をせざる負えない魔王軍団のメンバー達。
「何が起きている?」
そして、その天空から一隻の黒い巨大船が現れる。
そのサイズは島一個程はあるだろう。
蒸気や爆風を発生させながら、やってくる黒い龍。
巨大黒龍爆撃船(ノア)。
その周りを固めるのは複数の緑色のゴブリンの龍であるゴブリアス。
奇怪な鳴き声と白色の両眼は周囲を見渡す。
ゴブリンキングは王の帰還を待ち詫びていたかのように、戦闘を放り出し、船へと上昇する。
「ガハハハハハハハハハ……遂に来たか」
呆気に取られるゴブリンの英雄とデュランダル。
「……」
・
ゴブリンキングがノアに乗り込む、広がるのは荒れ果てた灰色の大地。
岩や石ころが無造作に置かれた殺風景な土地。
一瞬、どこの惑星に降り立ったのかと錯覚するような光景。
前方には溢れ出る赤い溶岩。
化け物のようにぐつぐつと煮え立っている。
ゴブリンキングは不敵な笑みを浮かべて、強靭な拳を振り上げ、垂直に地面に投じ、大規模な地震を起こす。
その反動で、マグマが異常を起こし、空へと噴出、数分で赤い膜が空を覆い、マグマが地上へ降り注ぐ。
人、魔獣、建造物の全てを破壊する。
悲鳴、絶叫が世界に響き渡る。
ゴブリンキングはまた更に、地面に拳を大地震を起こさせ、全ての山々も異常を起こし、噴火。
ノアは自然の源、負荷を掛ければ、掛ける程、自然に影響を及ぼす。
「ガハハハハハハハ。これで、世界は終わりだ」
ゴブリンキングが腹を抱えて、デカい声で笑っていたその瞬間、背中から強い衝撃が走り、前へ吹き飛ばされ、巨大な岩に全身から直撃。
そして、ゴブリンキングが一瞬何が起こったか分からず、鋭い歯を折れ、鼻には大量の出血し、激しい痛みを押し殺し、へばりつく岩を払いながら、驚愕の表情と紅の両眼で後ろを振り返る。
「誰だ?」
そこにいたのは緑色の皮膚をし、丸みを帯びた坊主の人型のゴブリン。
【ゴブリン魔王】最弱ゴブリンと最強魔王を合わせた未知数の生命体。
怒りの青い両眼を浮かべ、右手に凄まじい熱気と煙を纏った男。
「……貴様に……名乗るなどない」
「なんだ!?」
次の瞬間、斜めの斬撃が上を掠め、廃墟のホテルに直撃し、そのホテルは斜めに切り崩されていく。
大轟音と衝撃的な幕開けに、爆睡していた白豚とヒヨリは一気に目が醒め、全身から身震いする。
一方、デュランダルはこんな修羅場は幾度もこなしてきたので、動じる様子は無い、逆に死への恐怖で力が漲る。
中空で、腕を組み、浮遊していたゴブリンの英雄は黄色のヘルメットを深く被り、恐怖の興奮ゆえの笑いを隠す。
「面白い闘いになりそうだ」
そして、目の前にはちょんまげを生やし、濃い眼光、色黒で、黒色の和装をし、斬撃を繰り出した機械仕掛け三枚刃を持った武士。
武と叡智の文武を超越した神賢者の男、新平和幕府団団長ダルイ。
「……素晴らしい勘だ」
武士だけではない、一際巨大な緑色のゴブリンがいた。
その生物をゴブリンと呼ぶのは疑問はある。
黄金のマントを揺らせ、そのKの文字が光り、紅の両眼が見開き、ワニの巨大な口が開き、豪快に笑う。
ゴブリンの王者。ゴブリンキング。
獰猛な、陽気な低い声が響く。
「ガハハハハハハハ。てめらは戦えんのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その瞬間、ゴブリンキングは挑発した顔で、全身を攻撃源にし、突撃する。
全員は防御を止め、両端に逃げ回避する。
突撃した時には、破壊力のある衝撃と大爆風が襲い、爆煙が消える頃にはホテルは崩壊しもぬけの殻だった。
林の隅で唖然とする一同。
ただ、大声を張り上げ、爆煙の中で、紅の眼光を光らせるゴブリンキング。
「おいおい。逃げんなって」
だが、全員が逃げたと思ったが、目の前には黄金の防具をしたゴブリンの英雄が腕を組ながら、浮遊していた。
「お? これは同胞のゴブリンか」
「お会い出来て光栄です。ゴブリンキングさん」
「心が痛むんだぜ、同胞でも殺さなくちゃいかんから」
ゴブリンキングは横柄な態度で近づき、爆発力のある右拳をゴブリンの英雄に炸裂させる。
ゴブリンの英雄は驚異の瞬発力で回避するも、キングの爆発力は背後にあった全ての林を一直線に一掃した。
正真正銘の化け物の爆発力。
ゴブリンの英雄でさえも、やや身震いする程。
「やるな。若いの。しかし……これはどうだ」
次の瞬間、ゴブリンキングの爆発力のある連続の拳が繰り出され、ゴブリンの英雄は防戦一方ではあるが回避を続ける。
当たれば、死だ。
一撃必殺級の拳が炸裂する。
おそらく、魔王の破壊の拳と同等か、いやそれ以上の爆発力、破壊力。
「ほら、ほら、おい、ほらぁぁぁぁぁぁ!!」
*
一方、デュランダルとダルイも黒刀と手刀の同士で、微妙な間合いを取りつつ、戦闘を繰り広げる。
ぶつかり合い、火花を散らせ、金属音が鳴り響く。
デュランダルはすかさず、闇の炎を左手から放出し、幾度なく投じるが、しかし、ダルイの瞬発力のある手刀技で弾かれる。
「見事な魔力だ」
「喋りすぎだ。武士」
その時、天空は闇雲一色となり、雷雨が降り始める。
凄まじい稲妻が世界の地上に降り立つ。
明らかな異変に戦闘の中断をせざる負えない魔王軍団のメンバー達。
「何が起きている?」
そして、その天空から一隻の黒い巨大船が現れる。
そのサイズは島一個程はあるだろう。
蒸気や爆風を発生させながら、やってくる黒い龍。
巨大黒龍爆撃船(ノア)。
その周りを固めるのは複数の緑色のゴブリンの龍であるゴブリアス。
奇怪な鳴き声と白色の両眼は周囲を見渡す。
ゴブリンキングは王の帰還を待ち詫びていたかのように、戦闘を放り出し、船へと上昇する。
「ガハハハハハハハハハ……遂に来たか」
呆気に取られるゴブリンの英雄とデュランダル。
「……」
・
ゴブリンキングがノアに乗り込む、広がるのは荒れ果てた灰色の大地。
岩や石ころが無造作に置かれた殺風景な土地。
一瞬、どこの惑星に降り立ったのかと錯覚するような光景。
前方には溢れ出る赤い溶岩。
化け物のようにぐつぐつと煮え立っている。
ゴブリンキングは不敵な笑みを浮かべて、強靭な拳を振り上げ、垂直に地面に投じ、大規模な地震を起こす。
その反動で、マグマが異常を起こし、空へと噴出、数分で赤い膜が空を覆い、マグマが地上へ降り注ぐ。
人、魔獣、建造物の全てを破壊する。
悲鳴、絶叫が世界に響き渡る。
ゴブリンキングはまた更に、地面に拳を大地震を起こさせ、全ての山々も異常を起こし、噴火。
ノアは自然の源、負荷を掛ければ、掛ける程、自然に影響を及ぼす。
「ガハハハハハハハ。これで、世界は終わりだ」
ゴブリンキングが腹を抱えて、デカい声で笑っていたその瞬間、背中から強い衝撃が走り、前へ吹き飛ばされ、巨大な岩に全身から直撃。
そして、ゴブリンキングが一瞬何が起こったか分からず、鋭い歯を折れ、鼻には大量の出血し、激しい痛みを押し殺し、へばりつく岩を払いながら、驚愕の表情と紅の両眼で後ろを振り返る。
「誰だ?」
そこにいたのは緑色の皮膚をし、丸みを帯びた坊主の人型のゴブリン。
【ゴブリン魔王】最弱ゴブリンと最強魔王を合わせた未知数の生命体。
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