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7章魔王軍団VS世界革命軍団
7章1話世界革命軍結成
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ピロロ王国。
三塔が怪しく光る魔王の城は世界革命軍のメンバーによって占拠されている。
門や屋敷内には数百人のゴブリン騎士が守りに当たっていた。
大きな広間の一室で、豪奢な長机を介して、そのメンバーが集まって、今後の方針を話していた。
中央に座るのはゴブリンキング。
その後ろで、立ち尽くしているのがクルル。
クルルの得体の知れない姿に、出席者は警戒の色を現し、殺気を放っている。
警戒というなら、ゴブリンキングもそうであり、ドラグロワ龍王神もそうだ。
世界と民衆を破壊するするべく、世界各地から召集され結成された世界革命軍であるが、一枚岩で団結している訳ではなかった。
各々、思想や考え方や好みの違いもあり、世界破壊賛成派、中立派、反対派に別れていた。
激しい対立、戦争も起こった。
そして、とうとう世界の意見は世界を破壊することに決定した。
この決断はゴブリンキングや龍王神、古代宇宙飛行士の巨大な暴力によって強行的に決断された。
そして、老龍騎士のドラグロワが酷く老衰した黄色の両眼で、話を進める。
「超神帝国の三帝国は何と言っているのじゃ?」
手を挙げたのは、黒い両眼で不気味に笑い、手下を演じるクルル。
「三帝国の王、貴族、その他要人はタイタンという惑星に移住をしてもらう予定です。既に何人かは移住し、暮らしています」
「そうか。悩みの種だった三帝国はこの新地球の破壊に賛成ということか。朗報じゃ」
「世界聖十鬼傑団も他の惑星に移住を条件に賛成をしてくれました。ご覧のように」
手を指し示すのは、新平和幕府団団長を務めるちょんまげヘアーのダルイ。
濃い黒い眉毛と黒い両眼、色黒の顔で睨む、相変わらず相手を威嚇する武士の男。
「拙者らが賛成したのは。クリムト討伐を許可したからだ」
「そうじゃが。現にあいつの居場所は不明じゃ」
「必ず来る。自らの部下が窮地に曝されているのだ、見過ごすはずはない」
「随分買っとるな、あやつを」
「武士道を極めた奴なら、筋が通った奴かどうかは目を見れば分かる」
すると、もう一人出席した、白騎士団団長ロキア。
白と黒が混ざり合った、気味の悪い仮面を被り、素顔を見せず、白装束を纏う、一切プライベートは明かさない謎の人物。
ロキアは冷静な声で、口を挟む。
「クリムトは後回しで良いだろう。世界を滅ぼす際でよい。まずは少数の反乱軍の鎮圧が手っ取り早い」
「そうじゃな。反乱軍はほとんどが魔王軍団に所属していたごく少数の奴らじゃ。それ程時間はかからんじゃろうが……中には少し手強い者もいる。手加減はなし。だからこそ、我々が必要になってくる」
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