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6章愛憎渦巻くゴブリン文明
6章2話婚約
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すると、粗末な白布を身に纏う女官がぞろぞろと、赤い膳を持ちながら、広間にやってくる。
神官は少し強張った表情で、女官に尋ねる。
「何だこの仕度は?」
眉は濃く、小麦色の肌、まだ田舎娘感が抜け切れていない女官は少し会釈し、目を出来るだけ合わせないように、
「はい。まもなくゴブリンキング様の結婚祝の宴が始まるので、このような仕度をさせていただいております」
「そんなこと我は聞いていないぞ!」
「けれど、一部の側近の方に伝えられていたそうですが」
「我の耳には入ってはいない!」
「え……」
困惑する女官。
鬼気迫る神官。
「ゴブリンキング様は誰と結婚するのだ!」
「ポポロン村からやってきたリアという女官です」
「そうか……」
なぜか、神官は酷くがっかりした様子だった。
その落胆をグッと抑え、魔王とシラユキに作った笑みを浮かべる。
「どうだ、お前達もゴブリンキング様の結婚祝の宴に参加してみるといい、めったにゴブリンキング様にお目にかかることはないからな。明日の午後には宴の席は出来上がるだろう。その間はゲスト室で休息を取るが良い」
*
既にやや空は明るくなりつつあった。
結局、俺はずっと夜中じゅう眠ることが出来ず、ベットに寝ては起きてを繰り返し、水を飲むために部屋を出ていた。
整備された長い通路、至る所に上下のある階段や螺旋階段。
一瞬気を抜いたりでもすれば、間違いなく迷ってしまうだろう。
先導は壁にある松明の火が頼りだ。
すると、後ろから慌ててやってきたシラユキ。
「一人で良いと言っただろ」
「そうはいきません。魔王様一人で行かせる訳にはいきません」
従順であり、母親のような優しい心配の情と厳しさもある。
「いや、構うなと言ったはずだ」
「駄目です」
美しい顔ゆえ、頬を膨らませ怒った顔は可愛いさを倍増させる。
「分かった」
その時、誰かの話し声が聞こえる。
二人は目を細め、静かにその声の方へ近寄って行く。
「あの人と結婚なんてしたくないわ」
「いいお方なんだ」
「何を言ってるの! あなたも知ってるでしょ? 婚約した新婦はゴブリンにされてしまうのよ! どれだけの新婦が犠牲になったか」
「しかし、ゴブリンキング様は偉大で、怖いお方……新婦側が婚約破棄する辱めを許すはずがない。リアだけの命だけでは済まない、家族や親戚を殺す粛清が始まってしまう」
それはあの好青年の神官とリアという緑色のロング髪をした、顎に魅惑的なほくろがある美女。
リアは涙を流し、首を激しく横にやる。
「もう嫌! いったいどうすれば良いの!」
神官は歯を食いしばり、何か思案顔をした後、リアの肩を許す。
「何とかゴブリンキング様に掛け合ってみる。任せろ」
リアは涙を流しながら、崩れ落ちる。
魔王とシラユキは見てはいけない、聞いてはいけない場面を目撃したと思い、立ち去ろうするが、魔王が痛みで転び、音を立ててしまう。
「誰だ!?」
神官がその音を耳にし、声を荒げ、二人の元へ向かう。
鬼のような神官だったが、二人を目にし、ホッと胸をなで下ろす。
「お前達か」
魔王は下手な笑みを浮かべ、駄目な奴を装う。
「すまない、聞いてしまった」
「部外者であるお前達ならいい。ゴブリンキング様の側近に聞かれていなかっただけで、一安心だ」
「それで、あんたどうする気なんだ?」
「もしかしたら、死を覚悟しなければいけないかもしれない」
「あんた……」
「心配するな。今日の午後には式が始まる。早く仮眠を取れ」
*
三角形のピラミッドの階段がある王座の間で宴が行われる。
階下の地べたには赤い絨毯が開かれ、そこへ、ゴブリンキングの側近、臣下、親戚一同が豪華な料理を乗せた膳の前に座り、新郎と新婦を無言で待っていた。
物凄い緊張感で、この場の空気が張り詰める。
すると、あまり音色と音程が良くないファンファーレが隅の一角の方から鳴る。
小さな音楽家ゴブリン達が一流奏者のような雰囲気でラッパで笛を吹くものだから、笑うことは出来ない。
もちろん、会場の空気も笑うことは許されず、もし笑えばゴブリンキング様の婚礼を侮辱したということで、首をはねられるということになりかねない。
演奏が終わり、一同盛大な拍手が訪れ、魔王も慌てて、拍手に続く。
司会のカマキリの男がマイクを持ち、醜悪な笑みを浮かべ、
「新郎のゴブリンキング様と新婦リア様の登場です!」
司会者は手をピラミッド階段の方へ、そして、赤いカーペットが階段に敷かれる。
だが、数秒を経過するが、一向に新郎と新婦は現れない。
ざわめき出す場内。
その時、鬼の一本角を生やした巨大な緑色の怪物が現れる。
皆、驚愕した目と声を上げた。
「ゴブリンキング様!」
「陛下!」
「これは!」
巨大な紅の両眼、たくましい髭、巨大な鼻、大きなワニ口、巨躯、黄金のマントを背負い、Kの文字が揺れ、右手には小さな赤ん坊を鷲掴みのまま、掲げた。
轟音のような、雄叫びの声を張り上げる。
「ワシの娘じゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
場内は拍手喝采の嵐。
響き渡る声援は洞窟内を揺らし、如何にゴブリンキングの権威や人気があるかを示す。
しかし、隣にいた神官だけは真っ青な顔をし、俯き落胆していた。
やはり、リアの願いである婚約破棄は失敗したようだった。
すると、一部の者からひそひそ話が聞こえてきた。
「本当にあの子はコブリンキング様の子か?」
「馬鹿! 何を言う!」
「婚礼式をやっていないのに、子が生まれるなんておかしい」
「確かに。いやいや、きっと、愛の誓いを先に行ったのだろう」
「ゴブリンキング様はああ見えて、儀式を大事にするお方、それは考えにくい」
「確かに」
そして、その話の声は拍手によって消えて行く。
ゴブリンキングは小さな人間の赤ちゃんをまじまじと食べるような仕草をして、皆を更に沸かせた。
「ガハハハハハハハハハハハハハ」
腹を出しながら、笑っていたゴブリンキングだったが、何か違和感を感じた。
この子はワシの子か?
ワシに似ていない。
しかも、人間の子だ。
それは、きっと人間であるリアに似たのだろう。
しかし、これまでも、我がゴブリンキングの遺伝子の方が強く、ゴブリンの子が生まれた。
いや、考え過ぎだ。
これは、可愛い我が子だ。
「よし、名を決めたぞぉぉぉぉぉ!!!!」
「おぉおおおおお!!!!」
異常な騒ぎに、魔王達も無理矢理に参加させられる。
「この子の名をゴブリンキング・ゴブミとする!」
神官は少し強張った表情で、女官に尋ねる。
「何だこの仕度は?」
眉は濃く、小麦色の肌、まだ田舎娘感が抜け切れていない女官は少し会釈し、目を出来るだけ合わせないように、
「はい。まもなくゴブリンキング様の結婚祝の宴が始まるので、このような仕度をさせていただいております」
「そんなこと我は聞いていないぞ!」
「けれど、一部の側近の方に伝えられていたそうですが」
「我の耳には入ってはいない!」
「え……」
困惑する女官。
鬼気迫る神官。
「ゴブリンキング様は誰と結婚するのだ!」
「ポポロン村からやってきたリアという女官です」
「そうか……」
なぜか、神官は酷くがっかりした様子だった。
その落胆をグッと抑え、魔王とシラユキに作った笑みを浮かべる。
「どうだ、お前達もゴブリンキング様の結婚祝の宴に参加してみるといい、めったにゴブリンキング様にお目にかかることはないからな。明日の午後には宴の席は出来上がるだろう。その間はゲスト室で休息を取るが良い」
*
既にやや空は明るくなりつつあった。
結局、俺はずっと夜中じゅう眠ることが出来ず、ベットに寝ては起きてを繰り返し、水を飲むために部屋を出ていた。
整備された長い通路、至る所に上下のある階段や螺旋階段。
一瞬気を抜いたりでもすれば、間違いなく迷ってしまうだろう。
先導は壁にある松明の火が頼りだ。
すると、後ろから慌ててやってきたシラユキ。
「一人で良いと言っただろ」
「そうはいきません。魔王様一人で行かせる訳にはいきません」
従順であり、母親のような優しい心配の情と厳しさもある。
「いや、構うなと言ったはずだ」
「駄目です」
美しい顔ゆえ、頬を膨らませ怒った顔は可愛いさを倍増させる。
「分かった」
その時、誰かの話し声が聞こえる。
二人は目を細め、静かにその声の方へ近寄って行く。
「あの人と結婚なんてしたくないわ」
「いいお方なんだ」
「何を言ってるの! あなたも知ってるでしょ? 婚約した新婦はゴブリンにされてしまうのよ! どれだけの新婦が犠牲になったか」
「しかし、ゴブリンキング様は偉大で、怖いお方……新婦側が婚約破棄する辱めを許すはずがない。リアだけの命だけでは済まない、家族や親戚を殺す粛清が始まってしまう」
それはあの好青年の神官とリアという緑色のロング髪をした、顎に魅惑的なほくろがある美女。
リアは涙を流し、首を激しく横にやる。
「もう嫌! いったいどうすれば良いの!」
神官は歯を食いしばり、何か思案顔をした後、リアの肩を許す。
「何とかゴブリンキング様に掛け合ってみる。任せろ」
リアは涙を流しながら、崩れ落ちる。
魔王とシラユキは見てはいけない、聞いてはいけない場面を目撃したと思い、立ち去ろうするが、魔王が痛みで転び、音を立ててしまう。
「誰だ!?」
神官がその音を耳にし、声を荒げ、二人の元へ向かう。
鬼のような神官だったが、二人を目にし、ホッと胸をなで下ろす。
「お前達か」
魔王は下手な笑みを浮かべ、駄目な奴を装う。
「すまない、聞いてしまった」
「部外者であるお前達ならいい。ゴブリンキング様の側近に聞かれていなかっただけで、一安心だ」
「それで、あんたどうする気なんだ?」
「もしかしたら、死を覚悟しなければいけないかもしれない」
「あんた……」
「心配するな。今日の午後には式が始まる。早く仮眠を取れ」
*
三角形のピラミッドの階段がある王座の間で宴が行われる。
階下の地べたには赤い絨毯が開かれ、そこへ、ゴブリンキングの側近、臣下、親戚一同が豪華な料理を乗せた膳の前に座り、新郎と新婦を無言で待っていた。
物凄い緊張感で、この場の空気が張り詰める。
すると、あまり音色と音程が良くないファンファーレが隅の一角の方から鳴る。
小さな音楽家ゴブリン達が一流奏者のような雰囲気でラッパで笛を吹くものだから、笑うことは出来ない。
もちろん、会場の空気も笑うことは許されず、もし笑えばゴブリンキング様の婚礼を侮辱したということで、首をはねられるということになりかねない。
演奏が終わり、一同盛大な拍手が訪れ、魔王も慌てて、拍手に続く。
司会のカマキリの男がマイクを持ち、醜悪な笑みを浮かべ、
「新郎のゴブリンキング様と新婦リア様の登場です!」
司会者は手をピラミッド階段の方へ、そして、赤いカーペットが階段に敷かれる。
だが、数秒を経過するが、一向に新郎と新婦は現れない。
ざわめき出す場内。
その時、鬼の一本角を生やした巨大な緑色の怪物が現れる。
皆、驚愕した目と声を上げた。
「ゴブリンキング様!」
「陛下!」
「これは!」
巨大な紅の両眼、たくましい髭、巨大な鼻、大きなワニ口、巨躯、黄金のマントを背負い、Kの文字が揺れ、右手には小さな赤ん坊を鷲掴みのまま、掲げた。
轟音のような、雄叫びの声を張り上げる。
「ワシの娘じゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
場内は拍手喝采の嵐。
響き渡る声援は洞窟内を揺らし、如何にゴブリンキングの権威や人気があるかを示す。
しかし、隣にいた神官だけは真っ青な顔をし、俯き落胆していた。
やはり、リアの願いである婚約破棄は失敗したようだった。
すると、一部の者からひそひそ話が聞こえてきた。
「本当にあの子はコブリンキング様の子か?」
「馬鹿! 何を言う!」
「婚礼式をやっていないのに、子が生まれるなんておかしい」
「確かに。いやいや、きっと、愛の誓いを先に行ったのだろう」
「ゴブリンキング様はああ見えて、儀式を大事にするお方、それは考えにくい」
「確かに」
そして、その話の声は拍手によって消えて行く。
ゴブリンキングは小さな人間の赤ちゃんをまじまじと食べるような仕草をして、皆を更に沸かせた。
「ガハハハハハハハハハハハハハ」
腹を出しながら、笑っていたゴブリンキングだったが、何か違和感を感じた。
この子はワシの子か?
ワシに似ていない。
しかも、人間の子だ。
それは、きっと人間であるリアに似たのだろう。
しかし、これまでも、我がゴブリンキングの遺伝子の方が強く、ゴブリンの子が生まれた。
いや、考え過ぎだ。
これは、可愛い我が子だ。
「よし、名を決めたぞぉぉぉぉぉ!!!!」
「おぉおおおおお!!!!」
異常な騒ぎに、魔王達も無理矢理に参加させられる。
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