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2章英雄闘拳地区予選
2章25話ゴブリン女王遂にブチ切れる
しおりを挟む「おい、早く俺を殺してみろよ、化け物」
「ぁぁあああああああ!!!!」
遂にゴブリン女王は飛び上かかり、凄まじい爪の切り裂きを仕掛けるが、魔王は軽く回避する、何度となく、出鱈目な切り裂きを仕掛けるが、当たらない。
「クソッッッ!」
「フハハハハハハ……これがゴブリンの化け物の技か……がっかりだ」
「化け物と言うなぁぁぁぁぁぁって!」
ゴブリン女王は唾を撒き散らし喚き、一角で魔王の顔面に差し込もうとするが、逆に破壊の弾丸で、顔面にぶち込まれた。
「うあはぁんんんんんぁぁぁぁぁぁぁぁ! 妾の顔がぁぁぁぁぁぁ!」
ゴブリン女王は顔をしきりに触り、血傷したことに、地べたを転がりながら、泣き喚く。
化け物の癖に相当顔には神経を尖らせているらしい。
やがて、落ち着いた頃を見計らい、魔王が告げる。
「貴様の財宝の使い道など……どうでも良いが……有意義な使い方とは言えないな」
「妾の何を知っているのじゃゃゃゃゃ! 黙れぇぇぇぇえ!」
「おそらく、財宝の使い道は奥の部屋に隠されている、人間用の服や美容関連の化粧品だろ?」
泣き腫らし、山姥のような顔で、叫ぶ。
「美しくなろうして何が悪いのじゃぁぁぁぁぁぁ! 妾は人間になりたかったのじゃぁぁぁぁ! 何でこんな醜い顔に……化け物に……ゴブリンになってしまったのじゃぁぁぁぁぁ!」
魔王は無言の青眼で見つめ、ゴブリンの悲しい叫びに感涙したのか、手で、目を隠し、背けた。
ゴブリン女王はピンク色の両眼から再度涙が込み上げ、号泣する。
「女に生まれたからには美しくなりたいのじゃ。なぜ……妾だけ……こんな思いを……え……んんんんんん……」
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