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2章英雄闘拳地区予選
2章22話独断専行
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アカリが安堵を漏らすと、老龍騎士が立ち上がり、鉄の壁を何度も殴り、声を上げている。
すると、いつの間にか、魔王はいなくなっていた。
「魔王よ何をする気じゃぁぁぁぁぁ!」
「え?」
「魔王が一人でゴブリン女王の部屋に乗り込む気じゃ」
「あいつ……本当に何なの」
*
魔王は暗い通路を真っ直ぐに進み、濃い青色の光が漏れ出ている部屋を目指し、遂に到着した。
そこ、深海の世界に来たような広間。
薄暗い光が、微かな靄と共に空間を流れる。
そこの真ん中には神々しい光に照らされた、やや大きなゴブリンがいた。
そいつが、ゴブリン女王に違いない。
頭頂部に一角が生え、潤んだ大きな両眼はピンク色をしていた。
しかも、女王としての品格を現しているのか、純白のドレスと、頭に白い透明の布を被っている。
人間の女のように成りたいからそのような衣装を、しているのか定かではないが、恐ろしく似合っていない。
【醜い】という言葉が似合う。
一般のゴブリンとは違い、怪物のように大きな図体。
一見、鬼と間違えやすい。
お尻には尻尾のようなものが伸び、汚い緑色の液体を撒き散らしている。
おそらく、この尻尾から卵を生むのだ。
ギャギャキャと八重歯を剥き出して、睨むが、言語を理解することは出来ない。
仕方ないので、ルルの自動魔獣通訳機で使用し、意志疎通をする。
ゴブリン女王はプライドが高い、高飛車な女の声を発する。
「お前は誰じゃ!」
魔王は一度詐欺師のように笑い、少し頭を下げ、顔を上げた瞬間、嘘の笑顔で対応する。
「どうも、ただの経営者です。どうしても、ゴブリン女王に会いたくて、ここまでやってきました」
「お主のような知らぬ者に妾は会いとうはない。今すぐ帰るがいい」
「そうおっしゃらずに、ゴブリンを奴隷として利用し、如何に最大限の効能を発揮させることができるか。若輩者である僕にご教授できませんか?」
怒りを爆発したのか、ゴブリン女王は脇に乱雑に捨てられたゴブリンの亡骸を取り、魔王へ乱暴に投げつけた。
「鬱陶しいのじゃ……くそめッッ!」
すると、いつの間にか、魔王はいなくなっていた。
「魔王よ何をする気じゃぁぁぁぁぁ!」
「え?」
「魔王が一人でゴブリン女王の部屋に乗り込む気じゃ」
「あいつ……本当に何なの」
*
魔王は暗い通路を真っ直ぐに進み、濃い青色の光が漏れ出ている部屋を目指し、遂に到着した。
そこ、深海の世界に来たような広間。
薄暗い光が、微かな靄と共に空間を流れる。
そこの真ん中には神々しい光に照らされた、やや大きなゴブリンがいた。
そいつが、ゴブリン女王に違いない。
頭頂部に一角が生え、潤んだ大きな両眼はピンク色をしていた。
しかも、女王としての品格を現しているのか、純白のドレスと、頭に白い透明の布を被っている。
人間の女のように成りたいからそのような衣装を、しているのか定かではないが、恐ろしく似合っていない。
【醜い】という言葉が似合う。
一般のゴブリンとは違い、怪物のように大きな図体。
一見、鬼と間違えやすい。
お尻には尻尾のようなものが伸び、汚い緑色の液体を撒き散らしている。
おそらく、この尻尾から卵を生むのだ。
ギャギャキャと八重歯を剥き出して、睨むが、言語を理解することは出来ない。
仕方ないので、ルルの自動魔獣通訳機で使用し、意志疎通をする。
ゴブリン女王はプライドが高い、高飛車な女の声を発する。
「お前は誰じゃ!」
魔王は一度詐欺師のように笑い、少し頭を下げ、顔を上げた瞬間、嘘の笑顔で対応する。
「どうも、ただの経営者です。どうしても、ゴブリン女王に会いたくて、ここまでやってきました」
「お主のような知らぬ者に妾は会いとうはない。今すぐ帰るがいい」
「そうおっしゃらずに、ゴブリンを奴隷として利用し、如何に最大限の効能を発揮させることができるか。若輩者である僕にご教授できませんか?」
怒りを爆発したのか、ゴブリン女王は脇に乱雑に捨てられたゴブリンの亡骸を取り、魔王へ乱暴に投げつけた。
「鬱陶しいのじゃ……くそめッッ!」
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