71 / 140
2章英雄闘拳地区予選
2章18話ゴブリン女王に会いたい
しおりを挟む
そして、地下迷宮で、ゴブリン女王を探すことになる。
老龍騎士として、看過出来ないことだが、居場所が分からないので、魔王もすぐ諦めるだろうと楽観していた。
しかし、魔王は先陣を切り、十字路を右に、また十字路を左と、真っ直ぐ進んだ所で、顔を舌に向け、立ち止まった。
老龍騎士が魔王が諦めをようやく悟ったと思った瞬間、また不敵な笑い声が響き渡る。
「フハハハハハハハハ……見つけた」
「なんじゃと!?」
「え?」
驚愕に包まれる二人。
フフフ……。
ルルの魔獣探知機のおかげで、すぐにゴブリン女王が居所が分かった。
魔王は両手を右側の壁に向け、破壊の弾丸を創造し、ぶち込み、真横一直線に発射し、凄まじい破壊音と砂煙が舞った。
そこに半楕円形型の通路が出来上がった。
魔王は侮蔑の両眼で、二人に向ける。
「来い」
*
そこは暗い松明が奥まで灯る、左にカーブのかかった通路。
その下の壁際には黄色のヘルメットを被ったゴブリン達が等間隔の距離を取り、壁にスコップを投じていた。
魔王は黒装束を翻し、ゴブリン女王に会うために進む。
もちろん、ゴブリン達が魔王の気配に気づく様子もない。
「全く馬鹿な連中だ」
すると、前を進んでいると、ハエが集るゴブリンの亡骸が真ん中に置かれていた。
仰向け状態で、白目となり、口から泡を吹いている。
死後はそれ程経過していないと見られる。
邪魔だ。
魔王は何の情や哀れみも抱かず、ゴブリンの亡骸を足で、蹴り上げ、壁にぶつける。
その瞬間、それまで、一心不乱に作業に熱中していたゴブリン達の動きが一斉に止まり、亡骸のコブリンが壁から怨念の籠もった顔で、ずらりと落ちるのを凝視した。
それから、刹那、ゴブリン達は二角をはやし、赤い両眼に変貌を遂げ、ギロリと魔王に睨む。
「ギャルルルル」
「なんだ?」
老龍騎士として、看過出来ないことだが、居場所が分からないので、魔王もすぐ諦めるだろうと楽観していた。
しかし、魔王は先陣を切り、十字路を右に、また十字路を左と、真っ直ぐ進んだ所で、顔を舌に向け、立ち止まった。
老龍騎士が魔王が諦めをようやく悟ったと思った瞬間、また不敵な笑い声が響き渡る。
「フハハハハハハハハ……見つけた」
「なんじゃと!?」
「え?」
驚愕に包まれる二人。
フフフ……。
ルルの魔獣探知機のおかげで、すぐにゴブリン女王が居所が分かった。
魔王は両手を右側の壁に向け、破壊の弾丸を創造し、ぶち込み、真横一直線に発射し、凄まじい破壊音と砂煙が舞った。
そこに半楕円形型の通路が出来上がった。
魔王は侮蔑の両眼で、二人に向ける。
「来い」
*
そこは暗い松明が奥まで灯る、左にカーブのかかった通路。
その下の壁際には黄色のヘルメットを被ったゴブリン達が等間隔の距離を取り、壁にスコップを投じていた。
魔王は黒装束を翻し、ゴブリン女王に会うために進む。
もちろん、ゴブリン達が魔王の気配に気づく様子もない。
「全く馬鹿な連中だ」
すると、前を進んでいると、ハエが集るゴブリンの亡骸が真ん中に置かれていた。
仰向け状態で、白目となり、口から泡を吹いている。
死後はそれ程経過していないと見られる。
邪魔だ。
魔王は何の情や哀れみも抱かず、ゴブリンの亡骸を足で、蹴り上げ、壁にぶつける。
その瞬間、それまで、一心不乱に作業に熱中していたゴブリン達の動きが一斉に止まり、亡骸のコブリンが壁から怨念の籠もった顔で、ずらりと落ちるのを凝視した。
それから、刹那、ゴブリン達は二角をはやし、赤い両眼に変貌を遂げ、ギロリと魔王に睨む。
「ギャルルルル」
「なんだ?」
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈


【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
神に愛された子
鈴木 カタル
ファンタジー
日本で善行を重ねた老人は、その生を終え、異世界のとある国王の孫・リーンオルゴットとして転生した。
家族に愛情を注がれて育った彼は、ある日、自分に『神に愛された子』という称号が付与されている事に気付く。一時はそれを忘れて過ごしていたものの、次第に自分の能力の異常性が明らかになる。
常人を遥かに凌ぐ魔力に、植物との会話……それらはやはり称号が原因だった!
平穏な日常を望むリーンオルゴットだったが、ある夜、伝説の聖獣に呼び出され人生が一変する――!
感想欄にネタバレ補正はしてません。閲覧は御自身で判断して下さいませ。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる