最強の魔王による転生令嬢を巻き込んだ異世界チート無双計画

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2章英雄闘拳地区予選

2章1話英雄闘拳地区予選大会

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「じゃあさ……大会出てもらおうか。女神ちゃん……初めてだったよね」

「はい。依頼だけを黙々とこなしていただけなので」

「この大会で上位進出すれば、称号(ランク)が上がるからね。絶対出るべきさ」

 ライトハイザーはボサボサの金髪を掻きながら、笑顔でそう言う。
 アカリは画面を見上げながら、遂に大会かと胸を張る。
 今まで、毎日修業や鍛錬を欠かすことなくやってきた。
 この日のためではないが、神英雄に復讐する前に、自らの力を試すいい場所でもある。
 アカリは立ち上がり、右拳を上げ、息を上げる。

「絶対この大会でいい成績を残す!」

「いいね! もしかしたら、ブラックランク(B級)入りも現実になるかもね……それに比べて……」

 すると、ライトハイザーは右側の魔王の個室を嫌そうな、軽蔑するような金眼で見て、溜め息をつく。

「クリムト君も見習って欲しいよ……万年最低のルーキーランク(RU)だから……参っちゃうよ」

「え?」

 あんなに強い魔王が最低ランクのルーキーなの。
 

 
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