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1章女神の願い
1章24話待ち伏せ
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「ちなみに、当時魔王はアロンダイトという軍団を創り、人間を恐怖で脅かしていた。そして、魔王逝去を機に世界に平和が訪れたと民衆が歓喜する。しかし、実際は魔王が英雄に代わっただけで、悪政は続く。英雄達は自らの欲望のために世界を創り、強い者を優遇し、弱い者は虐げ、死を与えました。それは、民衆に重い税を科し、強力な軍隊を創るために魔獣を増やし、様々な悪政を繰り返す。そして、とうとう神英雄のリーダーは大神英雄と名乗り、神英雄団を創り、王神や女神界の領域にまで、侵略の手を始めた……」
「話が見えんな……貴様は世界を平和にしたい、英雄に復讐したいと抜かすが」
「神英雄団を倒せば、世界の平和が訪れる」
「もう、遅いのではないか? 女神は殺され、もう王神を殺してるかもしれん」
「まだ、彼は王神世界に行けない。その行き先を知らない。知っているのは私だけよ」
「なぜ貴様だけは知っているのかは疑問だが。ほう……それで、英雄達が貴様を血眼になって探しているという訳か」
「そうね」
「なぜ、俺にそれを話した?」
アカリは真実を話し、少し疲れたのか、汗を拭い、溜め息をつく。
「まさか、魔王に話すなんて思いもしなかった。でも、今のところ話して後悔はないわ」
アカリは風で揺れる長いクリーム色の髪を押さえ、悲しく、青い空を見上げる。
すると、魔王は承諾する訳でもなく、ただ前を進み、ついて来いと促す。
「話が見えんな……貴様は世界を平和にしたい、英雄に復讐したいと抜かすが」
「神英雄団を倒せば、世界の平和が訪れる」
「もう、遅いのではないか? 女神は殺され、もう王神を殺してるかもしれん」
「まだ、彼は王神世界に行けない。その行き先を知らない。知っているのは私だけよ」
「なぜ貴様だけは知っているのかは疑問だが。ほう……それで、英雄達が貴様を血眼になって探しているという訳か」
「そうね」
「なぜ、俺にそれを話した?」
アカリは真実を話し、少し疲れたのか、汗を拭い、溜め息をつく。
「まさか、魔王に話すなんて思いもしなかった。でも、今のところ話して後悔はないわ」
アカリは風で揺れる長いクリーム色の髪を押さえ、悲しく、青い空を見上げる。
すると、魔王は承諾する訳でもなく、ただ前を進み、ついて来いと促す。
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