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1章女神の願い
1章30話燃える竜車
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そして、アカリが一人ホラホラ王国に帰った後。
魔王は一人森林を抜け、丘のある草原を歩く。
乱高下する上がり坂や下り坂。
すると、ルルが頭の中で、批判する。
「アカリさんに向かってそんな偉そうな事が良く言えますね」
「なんだ」
「あれ? 何か見えますよ」
「話を……ん? フフフフ……この辺りで正解だったな」
すると、前方には何やら食料を包んだ積み荷を運んだ竜車が三台止まっていた。
おそらく、商人が先導を仕切っているのだろう。
いいカモだ。
「まさか、魔王様……このために、アカリさんを先に行かせたんですか?」
「まず、火のアイテムを寄越せ、強力な奴な」
「えぇ。ちょっと! ルルの話を聞いてますか!?」
「今すぐ転出しなければ、貴様の臣下契約を破棄するぞ」
「えぇぇ……魔王様……そんな酷いですよ~それは」
「だから、早く寄越せ」
骨の右手には火のアイテムである赤玉が出現する。
ルルの扱いにはだいぶ慣れた。
そして、魔王は飛行加速を使い、三台の竜車の積み荷に火弾を放り投げ、強烈な炎を三つ生じさせ、全てを燃やし尽くす。
その放火に慌てて、駆けつける三人の商人達。
「何だこれは!?」
「いいから火を消せ!」
「あれを見ろ!」
目の前に弾丸のようなスピードで飛んで来る、黒坊主の、妖しげな青眼を放つ男がいた。
混乱する商人。
黒装束を揺らし、降り立つ坊主の男は左手を向け、
「金を寄越せ」
「え……なんだお前! 誰だお前?」
魔王の勝手な要求に怒る商人。
しかし、魔王は左手から拳の弾丸を生じさせ、振り回して脅迫する。
「返事はYESかNOだ。どうなるか分かるな?」
「うっ」
「こんなの滅茶苦茶じゃないかぁ!」
「答えろ、さもなくば、殺す」
「分かったから、命だけは……えっ」
「遅い。馬鹿共」
魔王の左手から生じる巨大な鉄の弾丸は、三人の商人の頭上に迫り、巨大な影を落とし、地面ごと踏み潰した。
「ああぁあああ……やめてくれ!!!!」
やがて、商人の声は聞こえなくなった。
「全く……どいつもこいつも……」
そして、三人の商人を倒したことで、所持金、アイテムを全て魔王の所有になった。
「資産は一億ゴールドに膨れ上がる。当分の食料やアイテムもある」
そして、魔王は燃え盛る炎を後にし、奇怪な満面の笑みで、ホラホラ王国へ向かった。
魔王は一人森林を抜け、丘のある草原を歩く。
乱高下する上がり坂や下り坂。
すると、ルルが頭の中で、批判する。
「アカリさんに向かってそんな偉そうな事が良く言えますね」
「なんだ」
「あれ? 何か見えますよ」
「話を……ん? フフフフ……この辺りで正解だったな」
すると、前方には何やら食料を包んだ積み荷を運んだ竜車が三台止まっていた。
おそらく、商人が先導を仕切っているのだろう。
いいカモだ。
「まさか、魔王様……このために、アカリさんを先に行かせたんですか?」
「まず、火のアイテムを寄越せ、強力な奴な」
「えぇ。ちょっと! ルルの話を聞いてますか!?」
「今すぐ転出しなければ、貴様の臣下契約を破棄するぞ」
「えぇぇ……魔王様……そんな酷いですよ~それは」
「だから、早く寄越せ」
骨の右手には火のアイテムである赤玉が出現する。
ルルの扱いにはだいぶ慣れた。
そして、魔王は飛行加速を使い、三台の竜車の積み荷に火弾を放り投げ、強烈な炎を三つ生じさせ、全てを燃やし尽くす。
その放火に慌てて、駆けつける三人の商人達。
「何だこれは!?」
「いいから火を消せ!」
「あれを見ろ!」
目の前に弾丸のようなスピードで飛んで来る、黒坊主の、妖しげな青眼を放つ男がいた。
混乱する商人。
黒装束を揺らし、降り立つ坊主の男は左手を向け、
「金を寄越せ」
「え……なんだお前! 誰だお前?」
魔王の勝手な要求に怒る商人。
しかし、魔王は左手から拳の弾丸を生じさせ、振り回して脅迫する。
「返事はYESかNOだ。どうなるか分かるな?」
「うっ」
「こんなの滅茶苦茶じゃないかぁ!」
「答えろ、さもなくば、殺す」
「分かったから、命だけは……えっ」
「遅い。馬鹿共」
魔王の左手から生じる巨大な鉄の弾丸は、三人の商人の頭上に迫り、巨大な影を落とし、地面ごと踏み潰した。
「ああぁあああ……やめてくれ!!!!」
やがて、商人の声は聞こえなくなった。
「全く……どいつもこいつも……」
そして、三人の商人を倒したことで、所持金、アイテムを全て魔王の所有になった。
「資産は一億ゴールドに膨れ上がる。当分の食料やアイテムもある」
そして、魔王は燃え盛る炎を後にし、奇怪な満面の笑みで、ホラホラ王国へ向かった。
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