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1章女神の願い
1章21話仕掛けた
しおりを挟む明らかに、神レベルのスキルだった。
しかも、この人、改造特殊能力系統スキルとは全く別の違う特殊能力系統を保有しているというの?
通常の人間は特殊能力は一人一つまでとされる。
その与えられた特殊能力からその系統のスキルを扱えたり、応用や発展などをしたりし、新たな特殊能力系統のスキルを扱えることが出来る。
がしかし、全く違う二つの特殊能力系統のスキルを応用や発展では不可能。
だから、彼は二つの特殊能力を持っていると結論付けるしかない。
でも、それは本当にありえるの?
突如、三匹の幽霊は纏う黒炎を増強させ、襲いかかってきた。
「ギャァァァァァァァァァァ!」
急いで、魔王は中空をスクロールしながら、特殊能力(スペシャルアビリティー)と技(スキル)を確認する。
【全創造】 創造系
【全破壊】 破壊係 破壊の拳スキル。破壊の弾丸スキル…破壊の壁スキル…破壊の円環……
【全無効】 無効系 無効バリアスキル。無効バリアの結界スキル……。
【不死身】 高自己治癒、死亡しない。
【魅力】 異性が従わせやすくなる。
【飛行】
攻撃時 全破壊
防御時 全無効、不死身、飛行
上記以外時 全創造 魅了
「ならば、全破壊の技は……破壊の円環(ハカイノリング)!」
魔王の黒い装束から左手を開き、差し出す。
その瞬間、右手から見えない重力が円周状に発生し、次第に大きくなり、敵を範囲の対象とする。
その影響により、三匹の黒い炎の幽霊は硬直し、激痛が走ったのか叫び出し、抗おうとする。
しかし、再度強烈な地場が波のように襲い、一瞬で、破裂して、消滅する。
気味の悪いの黒い液体が飛沫を上げ、どばっと地面に落下した。
けれど、魔王の右手の攻撃はまだ終わっていなかった。
破壊の地場は見えない電波を前方の生い茂る緑の木々にまで波及し、木々は見る見るうちに膨張し、破裂し、木くずとなり、その連鎖が大爆発を起こして、続き、気づいた時には辺り一帯は丸ごと地面がえぐり出された光景となった。
「やり過ぎたか」
剥き出しの黄金の地面が巨大な穴となっていた。
しかも、それが、二、三個と奥まで続いている。
アカリは信じられないと云った様子で、呆然とする。
「これは……」
王神が放った攻撃の威力と同等の強さを感じる。
これが魔王の強さなのか。
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