最強の魔王による転生令嬢を巻き込んだ異世界チート無双計画

1章女神の願い

1章18話恐怖の樹海1

「やめた方がいいよ。クリムト君は危険だよ……何考えてるか分からないしさ。あの風貌とか見て、そう思わないかい？」

「このギルドのこと良く知らないので、先輩がいるのは心強いです」

「いやいや、やめた方が良い。何人か人を殺したという噂があるんだ。それに、数ヶ月前に雇った助手が行方不明なんだよ」

「大丈夫です。私にも、抗う力くらいあります」

「はぁ……君も困った女神だよ」

　観念したライトハイザーは坊主男に納得いかない様子で告げる。

「クリムト君……新人アカリちゃん面倒見てくれるかな？」

　坊主男は歯を少し見せるも、何の反応しない。
　ライトハイザーは頭を抱えながらも、

「クリムト君！　聞いてるかい？　後輩の面倒見てくれるかい？」

　また、鼻笑う坊主男。
　ライトハイザーは面倒臭くなったのか、強引にお願いする。

「宜しく頼むよ！　本当に！　じゃあ……アカリちゃん。依頼詳細は電子メールで送るから」

「はい」

　アカリはライトハイザーにお辞儀をし、あの坊主男に挨拶をしようと思ったが、その場に忽然といなくなった。