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1章女神の願い
1章15話青の牙の団員
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その事務所の中は、かなり広めだった。
中央のリビングスペースはソファーが正方形に固まり、その後ろに団長の机がある。
それにしても、殺風景というか、大量の魔導書が積み上げられ、バラバラに散らばったり、剣や刀も乱雑に置かれている。
他にも大きな個室がいくつかあるようだ。
アカリのその中央のソファーに座らせられる。
男はなぜだか、テーブルに丼を差し出し、かぱっと蓋を開ける。
「どうぞ」
そこには黄金のカツ丼があった。
なぜカツ丼?
「結構です」
「じゃ……僕がニ個食っちゃうぞ……パクッ」
「あの?」
「バクバクバクバク……お茶お茶」
「あの!」
「何だい……そんな大きな声出して、女神ちゃん」
間抜けな顔をする金髪の男に苛立ちを覚えるアカリ。
「一旦食べるのを止めてください」
「分かったよ」
ニッコリ笑みを浮かべ、長い脚を組み、またアイコスを吸い、ソファーに背を深くもたれる。
「私の用件を伝えます。私は神英雄団を潰したい。そのためには私だけでは足りない。だから、仲間を欲しています」
金髪の男は顔を上げ、囃したてるような表情で、アカリを見据える。
「へぇ、それで、それで」
「それでじゃなくて……英雄を倒したいんです。だから、力を貸してください」
「なんで」
「え……私一人じゃ無理なんです」
「あのさ、このご時世……英雄を倒す奴なんていないからね……それで、あてもなく、途方に暮れ、この貧乏弱小破団寸前のギルドに藁をすがるような気持ちで泣きついた訳か」
「否定はしません。本題は私と一緒に英雄を倒して欲しいということです。お金ならいくらでも払います」
すると、金髪の男は険しい表情と殺すような目つきで、脚をテーブルに強い衝撃と共に置く。
「断る」
中央のリビングスペースはソファーが正方形に固まり、その後ろに団長の机がある。
それにしても、殺風景というか、大量の魔導書が積み上げられ、バラバラに散らばったり、剣や刀も乱雑に置かれている。
他にも大きな個室がいくつかあるようだ。
アカリのその中央のソファーに座らせられる。
男はなぜだか、テーブルに丼を差し出し、かぱっと蓋を開ける。
「どうぞ」
そこには黄金のカツ丼があった。
なぜカツ丼?
「結構です」
「じゃ……僕がニ個食っちゃうぞ……パクッ」
「あの?」
「バクバクバクバク……お茶お茶」
「あの!」
「何だい……そんな大きな声出して、女神ちゃん」
間抜けな顔をする金髪の男に苛立ちを覚えるアカリ。
「一旦食べるのを止めてください」
「分かったよ」
ニッコリ笑みを浮かべ、長い脚を組み、またアイコスを吸い、ソファーに背を深くもたれる。
「私の用件を伝えます。私は神英雄団を潰したい。そのためには私だけでは足りない。だから、仲間を欲しています」
金髪の男は顔を上げ、囃したてるような表情で、アカリを見据える。
「へぇ、それで、それで」
「それでじゃなくて……英雄を倒したいんです。だから、力を貸してください」
「なんで」
「え……私一人じゃ無理なんです」
「あのさ、このご時世……英雄を倒す奴なんていないからね……それで、あてもなく、途方に暮れ、この貧乏弱小破団寸前のギルドに藁をすがるような気持ちで泣きついた訳か」
「否定はしません。本題は私と一緒に英雄を倒して欲しいということです。お金ならいくらでも払います」
すると、金髪の男は険しい表情と殺すような目つきで、脚をテーブルに強い衝撃と共に置く。
「断る」
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