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1章女神の願い
1章14話青の牙団
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くねくねとした石畳の路地裏を進み、陽の当たらない通路を進む。
そして、ようやく、狭い一角に建てられた怪しげな四階建のビルが見えた。
至る所に草やサビが生え、相当メンテナンスが行き届いていないようだ。
それを象徴するのように青いビルと書かれた巨大な看板が剥がれ落ち掛け、ぐらぐらと揺れている。
アカリは空に展開された、画面の地図を睨めっこしながら、このビルの中へと入る。
「よし、行こう」
不安な心を正義の心でかき消しながら、不安な階段を登る。
そして、二階の青い牙と立て札が吊された扉の前に立つ。
「ここで、いいのかしら」
垂れ落ちる蜘蛛の糸を躱わしながら、錆び付いた扉をコンコンとノックする。
しかし、一向に返事や人が出てくる気配はない。
また、コンコンとノックするも、物音は微かにしたが、返事はない。
「留守かしら? もしかしたら、場所間違ってる?」
そして、近くにあった呼び鈴を鳴らすと、扉から男が出て来た。
白衣を羽織り、中は黒服のスーツを身につけた長身の中年の男、ボサボサの金髪を掻く。
口にはアイコスを咥え、寝起きの金眼で、だるそうに問い掛ける。
「誰?」
アカリは先程の緊張を解き、真面目を貫いた視線で、答える。
「私……大依頼所で紹介で来たアカリと申します」
「あ! あ! 何か、英雄を倒すとか言う頭がくるくるパーな女神が来るって」
アカリは紫眼で、ギィィと睨みつける。
金髪の男は笑みを浮かべ、
「ははは……冗談冗談……中入って」
そして、ようやく、狭い一角に建てられた怪しげな四階建のビルが見えた。
至る所に草やサビが生え、相当メンテナンスが行き届いていないようだ。
それを象徴するのように青いビルと書かれた巨大な看板が剥がれ落ち掛け、ぐらぐらと揺れている。
アカリは空に展開された、画面の地図を睨めっこしながら、このビルの中へと入る。
「よし、行こう」
不安な心を正義の心でかき消しながら、不安な階段を登る。
そして、二階の青い牙と立て札が吊された扉の前に立つ。
「ここで、いいのかしら」
垂れ落ちる蜘蛛の糸を躱わしながら、錆び付いた扉をコンコンとノックする。
しかし、一向に返事や人が出てくる気配はない。
また、コンコンとノックするも、物音は微かにしたが、返事はない。
「留守かしら? もしかしたら、場所間違ってる?」
そして、近くにあった呼び鈴を鳴らすと、扉から男が出て来た。
白衣を羽織り、中は黒服のスーツを身につけた長身の中年の男、ボサボサの金髪を掻く。
口にはアイコスを咥え、寝起きの金眼で、だるそうに問い掛ける。
「誰?」
アカリは先程の緊張を解き、真面目を貫いた視線で、答える。
「私……大依頼所で紹介で来たアカリと申します」
「あ! あ! 何か、英雄を倒すとか言う頭がくるくるパーな女神が来るって」
アカリは紫眼で、ギィィと睨みつける。
金髪の男は笑みを浮かべ、
「ははは……冗談冗談……中入って」
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