210 / 214
第二部 魔法少女は、ふたつの世界を天秤にかける
第15話 かわいいおしり その二
しおりを挟む
白音は、口数少なに景色を眺めているちびそらのことが気になっていた。
ちびそらは処理能力が落ちていて上手く喋ることができず、それは機械(ハード)のせいだと言う。
しかし白音には、その背中がどうしても寂しげに見えた。
感情(ハート)の問題なように思えて仕方がないのだ。
白音がふと我に返ると、すぐ目の前にリプリンの顔があった。
いつも唇が触れそうな距離にいるのでびっくりする。
どうも白音が考え事に集中していると、スキを見つけたと思われている気がする。
「ね、ね、飛び方教えてよ!」
「ああ、ええ。うん。でも難しいのよね……。わたし、飛び方なんて考えたことないし、ほとんど無意識で飛んでるし……」
白音はあまり具体的ではないアドバイスを、どうにか言語化して伝えようとする。
正直に言って、鳥に聞いた方が早いのではないかと思う。
初めて自転車に乗れた時のことをなんとか思い出そうとしてみるが、しかしどうしても白音は少し上の空になってしまっていた。
ちびそらの寂しげな後ろ姿がつい気になってしまう。
ちらちらとそちらの方を見ていると、ちびそらの傍についてくれていたいつきと目が合った。
「御者? の役目、代わるっすよ」
いつきは御者台の方へとやって来ると、そう申し出てくれた。
いつきは「姐さんが休む時に代われるように」と言って少し御者の練習をしている。
まだ基本的なことしか教えていないが、多分不慣れな手綱捌きでも今なら馬の方で勝手に上手くやってくれるだろう。
馬たちは白音のリーパーによって能力を強化したことがある。
リーパーで冴えた頭で一度世界を見てしまったら、たとえその魔法が解けても少し意識が変わる。
おそらく馬でもそれは同じはずだ。
その時感じたこと、考えたこと、その記憶は魔法が解けても決して消えないからだ。
馬車を引いてくれている彼らとの間には、確実に仲間のような感覚が芽生えている。
白音はそれを手綱を通して感じていた。
「ありがと。よろしくね」
「はいっす」
「リプリンも気を付けてね。怪我しないでね」
「…………あい」
白音は、ちびそらの隣にくっつくようにして腰を下ろした。
ちびそらには体温がないので、冬のひんやりとした感触が白音の太ももの辺りに伝わってくる。
ちびそらは地平線の彼方へと去って行く荒野の景色を眺めているようだった。
彼女は遠くを見たまま、静かに語り始めた。
「異世界事案について検証を行っていた時に、シミュレーションをした。それによると、無生物である自分は異世界へ問題なく転移できるはずだった」
魔核を持たない生物が異世界転移をした場合、例外なく死に至るとされている。
しかし無生物に関しては壊れたり、変質したりといった変化は確認されていない。
では生物と無生物の境界線上にいるようなちびそらがもし、異世界転移したらどうなるのか。
それは研究者としての立場なら、抱いてしかるべき疑問だった。
白音たちがこの異世界へ渡ると決める前から、既にそらや一恵、それにちびそらはそういう議論を行い、調査や研究をしていたらしい。
「おそらく『魂』のようなものが、異世界を渡る時に何らかの力を受けて変成してしまうのだろうと推定していた。魔核を持つ生物はこの『変成圧』に対して、魔力による防御を行っていると考えられる。だから魔核を持つ生物のみが、生きて異世界へと転移できる」
そう言いながらちびそらは、自分の胸に手を当てた。
そこに魂がないことを確認しているように見える。
「人の手によって造られた私には魂というものが理解できない。しかし魂を持たないからこそ、防御のための魔力も必要ない、はずだった」
「はず?」
「うむ」
ちびそらは軽く頷いた。
「転移ゲートをくぐる際に、想定外の事態が発生した。転移の直前、一恵から莫大な量の記憶を預かった。あまりに莫大だったために、体の一部を記憶領域として明け渡して保存することにしたが、このことが変成圧をもたらしてしまった」
いつきも御者をしながらちびそらの言葉に耳を傾けていたのだが、だんだん意味が分からなくなってきた。
いつものちびそらの話し方とは違って、なんだか言葉が難しいのだ。
「生命に近しい構造を持つ自分の中に、一恵の莫大な量の記憶が存在することで、魂と似たような作用をしたものと推測している。それで転移の際に変成圧が発生した。『魂は量子レベルの記憶情報が凝集したもの』、と仮定すればこの事態の説明がつく」
ちびそらが理論や理屈の説明をする時は、だいたいこんな口調になる。
いつきは初めて見たのだが、白音にとってはこれがいつものちびそらだった。
そらやスーパーコンピュータとリンクしていないのに、かなり流暢に喋れるようになっている。
どうやらちびそらの言っていた最適化が随分効果を発揮しているらしい。
「白音ちゃーん、ちびそらちゃーん!!」
突然、スズメのような小鳥がよたよたと飛んでふたりの前を通り過ぎていった。
リプリンだ。
スズメに化けたリプリンは、ふたりに手を振ろうとして片方の羽根を上げた。
当然の結果としてバランスを崩し、きりもみをして荷室から外へ出て行ってしまった。
また盛大に地面に叩きつけられる。
「んぎゃっ!!」
「いや、それはそうなるでしょうに…………」
懲りないその姿に白音は呆れたが、落下の寸前に触手を伸ばしていたらしい。
馬車に絡みつかせ、それを縮ませてびよーんと馬車に戻ってきた。
器用なものだと感心する。
白音といつきはずっとちびそらのことを心配していて、あまりリプリンのことを構ってやる余裕がない。
だから多分気を引きたくて少しはしゃいでいるのだろう。
白音もそれは分かるのだが、やはりどうしても今はちびそらのことが心配なのである。
「あの子は誰?」
リプリンのアクロバティックな動きを見ながら、ちびそらが尋ねた。
「ああ、そうよね。リプリンが普通に顔見知りみたいにしてるから忘れてたわ。初対面なのよね」
「あの子の方は私のこと以前から知ってる? あんな人間離れした子に知り合いはいないはず」
あ、ここにいるのは人間ひとりと、人間離れした子が三人なんだけどねーと思いながら、白音はリプリンのことをかいつまんで紹介する。
「…………なるほど。白音のおなかの中でずっと見てたと」
ちびそらはその奇想天外な事実をしっかりと記憶すると、話を続けた。
「転移の際に変性圧を受けたが、魔力のない私には対抗するすべが無かった。それでもなんとか記憶を守りたかったので右腕をメモリ領域として解放し、そこに一恵から託されたものを移動。そして分離した」
ちびそらは分離したと言うが、おそらくその状況では引きちぎるしかなかっただろう。
一恵の記憶を守るために自分で自分の腕を、だ。
「記憶がなければ自分はただの無生物、腕は大容量の記憶媒体にすぎない。そうやって変成圧から逃れることに成功した。白音たちが腕を回収してくれていたのは本当に良かった。これで、一恵の最期の望みを果たせた。一恵に親孝行できたと思う」
確かにちびそらを作ったのは一恵なのだが、親だと思っていたとは白音も初耳だった。
一見するとちびそらは機械的に物事を判断しているようだが、実は想像以上に情緒的な思考をしているのかもしれない。
白音は饒舌に喋ってくれるちびそらを見て、ほっとしていた。
どうやら着実に日常を取り戻しつつあるらしい。
ここにはちびそらの好きな甘いものがなくて残念だったが、せめて白音は魔力を送っておく。
「ありがと。ちょっと疲れたから休む。最適化を完了させる」
そう言ってちびそらは、御者台のいつきの方へと向かった。
「ん、ちびそらちゃん、寝るんすか?」
ちびそらが荷室から御者台の方へと、器用に片手でよじ登っていく。
いつきは落ちた時のために身構えるが、しかし登るのを手伝うことはなかった。
ひとりでできるように見守っているのだ。
さらにちびそらはいつきの体にしがみつくようにして、腰に下がっている山吹色のポシェットまでようやく辿り着いた。
すると、ポシェットの中からひょっこりとリプリンが顔を出した。
ポシェットに収まるような小さなサイズになって、すました顔をしてる。
「あれ、いつの間に入ったっすか?」
先にリプリンが入っていたことに、いつきも気づいていなかったらしい。
ポシェットの外側と内側で、ちびそらとリプリンが顔を合わせた。
白音は無言で見つめ合うふたりの姿がなんだか可愛いと思ってしまった。
そのまま写真に撮らせてくれと言おうとしたのだが、瞬間、ちびそらの目がつり上がった。
ちびそらはチーム白音の魔法少女、宇宙ミッターマイヤーの姿をそっくり模って創られた人工生命体である。
だから顔つきはそらとそっくり同じなのだが、そらはあまり怒りを表に出すことはない。
だから、その顔がそんな風に怒りに染まるのを白音は初めて見た。
ちびそらは処理能力が落ちていて上手く喋ることができず、それは機械(ハード)のせいだと言う。
しかし白音には、その背中がどうしても寂しげに見えた。
感情(ハート)の問題なように思えて仕方がないのだ。
白音がふと我に返ると、すぐ目の前にリプリンの顔があった。
いつも唇が触れそうな距離にいるのでびっくりする。
どうも白音が考え事に集中していると、スキを見つけたと思われている気がする。
「ね、ね、飛び方教えてよ!」
「ああ、ええ。うん。でも難しいのよね……。わたし、飛び方なんて考えたことないし、ほとんど無意識で飛んでるし……」
白音はあまり具体的ではないアドバイスを、どうにか言語化して伝えようとする。
正直に言って、鳥に聞いた方が早いのではないかと思う。
初めて自転車に乗れた時のことをなんとか思い出そうとしてみるが、しかしどうしても白音は少し上の空になってしまっていた。
ちびそらの寂しげな後ろ姿がつい気になってしまう。
ちらちらとそちらの方を見ていると、ちびそらの傍についてくれていたいつきと目が合った。
「御者? の役目、代わるっすよ」
いつきは御者台の方へとやって来ると、そう申し出てくれた。
いつきは「姐さんが休む時に代われるように」と言って少し御者の練習をしている。
まだ基本的なことしか教えていないが、多分不慣れな手綱捌きでも今なら馬の方で勝手に上手くやってくれるだろう。
馬たちは白音のリーパーによって能力を強化したことがある。
リーパーで冴えた頭で一度世界を見てしまったら、たとえその魔法が解けても少し意識が変わる。
おそらく馬でもそれは同じはずだ。
その時感じたこと、考えたこと、その記憶は魔法が解けても決して消えないからだ。
馬車を引いてくれている彼らとの間には、確実に仲間のような感覚が芽生えている。
白音はそれを手綱を通して感じていた。
「ありがと。よろしくね」
「はいっす」
「リプリンも気を付けてね。怪我しないでね」
「…………あい」
白音は、ちびそらの隣にくっつくようにして腰を下ろした。
ちびそらには体温がないので、冬のひんやりとした感触が白音の太ももの辺りに伝わってくる。
ちびそらは地平線の彼方へと去って行く荒野の景色を眺めているようだった。
彼女は遠くを見たまま、静かに語り始めた。
「異世界事案について検証を行っていた時に、シミュレーションをした。それによると、無生物である自分は異世界へ問題なく転移できるはずだった」
魔核を持たない生物が異世界転移をした場合、例外なく死に至るとされている。
しかし無生物に関しては壊れたり、変質したりといった変化は確認されていない。
では生物と無生物の境界線上にいるようなちびそらがもし、異世界転移したらどうなるのか。
それは研究者としての立場なら、抱いてしかるべき疑問だった。
白音たちがこの異世界へ渡ると決める前から、既にそらや一恵、それにちびそらはそういう議論を行い、調査や研究をしていたらしい。
「おそらく『魂』のようなものが、異世界を渡る時に何らかの力を受けて変成してしまうのだろうと推定していた。魔核を持つ生物はこの『変成圧』に対して、魔力による防御を行っていると考えられる。だから魔核を持つ生物のみが、生きて異世界へと転移できる」
そう言いながらちびそらは、自分の胸に手を当てた。
そこに魂がないことを確認しているように見える。
「人の手によって造られた私には魂というものが理解できない。しかし魂を持たないからこそ、防御のための魔力も必要ない、はずだった」
「はず?」
「うむ」
ちびそらは軽く頷いた。
「転移ゲートをくぐる際に、想定外の事態が発生した。転移の直前、一恵から莫大な量の記憶を預かった。あまりに莫大だったために、体の一部を記憶領域として明け渡して保存することにしたが、このことが変成圧をもたらしてしまった」
いつきも御者をしながらちびそらの言葉に耳を傾けていたのだが、だんだん意味が分からなくなってきた。
いつものちびそらの話し方とは違って、なんだか言葉が難しいのだ。
「生命に近しい構造を持つ自分の中に、一恵の莫大な量の記憶が存在することで、魂と似たような作用をしたものと推測している。それで転移の際に変成圧が発生した。『魂は量子レベルの記憶情報が凝集したもの』、と仮定すればこの事態の説明がつく」
ちびそらが理論や理屈の説明をする時は、だいたいこんな口調になる。
いつきは初めて見たのだが、白音にとってはこれがいつものちびそらだった。
そらやスーパーコンピュータとリンクしていないのに、かなり流暢に喋れるようになっている。
どうやらちびそらの言っていた最適化が随分効果を発揮しているらしい。
「白音ちゃーん、ちびそらちゃーん!!」
突然、スズメのような小鳥がよたよたと飛んでふたりの前を通り過ぎていった。
リプリンだ。
スズメに化けたリプリンは、ふたりに手を振ろうとして片方の羽根を上げた。
当然の結果としてバランスを崩し、きりもみをして荷室から外へ出て行ってしまった。
また盛大に地面に叩きつけられる。
「んぎゃっ!!」
「いや、それはそうなるでしょうに…………」
懲りないその姿に白音は呆れたが、落下の寸前に触手を伸ばしていたらしい。
馬車に絡みつかせ、それを縮ませてびよーんと馬車に戻ってきた。
器用なものだと感心する。
白音といつきはずっとちびそらのことを心配していて、あまりリプリンのことを構ってやる余裕がない。
だから多分気を引きたくて少しはしゃいでいるのだろう。
白音もそれは分かるのだが、やはりどうしても今はちびそらのことが心配なのである。
「あの子は誰?」
リプリンのアクロバティックな動きを見ながら、ちびそらが尋ねた。
「ああ、そうよね。リプリンが普通に顔見知りみたいにしてるから忘れてたわ。初対面なのよね」
「あの子の方は私のこと以前から知ってる? あんな人間離れした子に知り合いはいないはず」
あ、ここにいるのは人間ひとりと、人間離れした子が三人なんだけどねーと思いながら、白音はリプリンのことをかいつまんで紹介する。
「…………なるほど。白音のおなかの中でずっと見てたと」
ちびそらはその奇想天外な事実をしっかりと記憶すると、話を続けた。
「転移の際に変性圧を受けたが、魔力のない私には対抗するすべが無かった。それでもなんとか記憶を守りたかったので右腕をメモリ領域として解放し、そこに一恵から託されたものを移動。そして分離した」
ちびそらは分離したと言うが、おそらくその状況では引きちぎるしかなかっただろう。
一恵の記憶を守るために自分で自分の腕を、だ。
「記憶がなければ自分はただの無生物、腕は大容量の記憶媒体にすぎない。そうやって変成圧から逃れることに成功した。白音たちが腕を回収してくれていたのは本当に良かった。これで、一恵の最期の望みを果たせた。一恵に親孝行できたと思う」
確かにちびそらを作ったのは一恵なのだが、親だと思っていたとは白音も初耳だった。
一見するとちびそらは機械的に物事を判断しているようだが、実は想像以上に情緒的な思考をしているのかもしれない。
白音は饒舌に喋ってくれるちびそらを見て、ほっとしていた。
どうやら着実に日常を取り戻しつつあるらしい。
ここにはちびそらの好きな甘いものがなくて残念だったが、せめて白音は魔力を送っておく。
「ありがと。ちょっと疲れたから休む。最適化を完了させる」
そう言ってちびそらは、御者台のいつきの方へと向かった。
「ん、ちびそらちゃん、寝るんすか?」
ちびそらが荷室から御者台の方へと、器用に片手でよじ登っていく。
いつきは落ちた時のために身構えるが、しかし登るのを手伝うことはなかった。
ひとりでできるように見守っているのだ。
さらにちびそらはいつきの体にしがみつくようにして、腰に下がっている山吹色のポシェットまでようやく辿り着いた。
すると、ポシェットの中からひょっこりとリプリンが顔を出した。
ポシェットに収まるような小さなサイズになって、すました顔をしてる。
「あれ、いつの間に入ったっすか?」
先にリプリンが入っていたことに、いつきも気づいていなかったらしい。
ポシェットの外側と内側で、ちびそらとリプリンが顔を合わせた。
白音は無言で見つめ合うふたりの姿がなんだか可愛いと思ってしまった。
そのまま写真に撮らせてくれと言おうとしたのだが、瞬間、ちびそらの目がつり上がった。
ちびそらはチーム白音の魔法少女、宇宙ミッターマイヤーの姿をそっくり模って創られた人工生命体である。
だから顔つきはそらとそっくり同じなのだが、そらはあまり怒りを表に出すことはない。
だから、その顔がそんな風に怒りに染まるのを白音は初めて見た。
10
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説


転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
ポーション必要ですか?作るので10時間待てますか?
chocopoppo
ファンタジー
松本(35)は会社でうたた寝をした瞬間に異世界転移してしまった。
特別な才能を持っているわけでも、与えられたわけでもない彼は当然戦うことなど出来ないが、彼には持ち前の『単調作業適性』と『社会人適性』のスキル(?)があった。
第二の『社会人』人生を送るため、超資格重視社会で手に職付けようと奮闘する、自称『どこにでもいる』社会人のお話。(Image generation AI : DALL-E3 / Operator & Finisher : chocopoppo)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる