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第二部 魔法少女は、ふたつの世界を天秤にかける
第10話 旅立ち(クエスト) その一
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白音たちはちびそらの右腕を取り戻すことに成功した。
しかしちびそらや仲間たちの行方を追うためには、もっと多くの情報を集める必要がありそうだった。
「それで、これからどうするっすか?」
ちびそらの腕を受け取った奴隷商を後にして、いつきが白音に尋ねた。
「もう一軒の奴隷商に行かないといけないかな。いつきちゃんがいた方のお店ね」
白音の言う「もう一軒の奴隷商」とは、雑貨店を商う傍ら奴隷も扱う商店のことである。
その商店が白音を襲ったはぐれ召喚者、リックたち一党を犯罪者奴隷として引き取ってくれているはずだった。
白音にはその顛末を心に刻んでおく義務があると思っていた。
それに、寄る辺ないこの異世界ではお金がとても大切だということもよく理解しているつもりだ。奴隷商の店主がリックたちを奴隷として買い取る、と申し出てくれたことは正直に言って有り難かった。
「でも、昨日の今日じゃ、さすがに少し早すぎるかもしれない」
そう言いながら、白音はスマホで時刻を確認する。
十六時を少し過ぎていた。
もはや自動的に時刻合わせをしてくれる機能は働いていないが、まだ実際の時刻とそう大きくずれてはいないだろう。
「んー、奴隷商は明日にしましょうか。今日は食料とか消耗品の買い出しをしましょう。今晩泊まるところも確保しないと」
「了解っす」
「リプリン、いろいろ買い込むけど、またおなかに入れておいてもらえる?」
「あーい!!」
笑顔で手を挙げるリプリンを見ていつきは、そのおなかの中に巨大な牛が丸々一頭分入っていたのを思い出した。
一体どのくらい入るのだろうか。
旅のお供にこんなに心強い仲間はいないだろう。
「チーム白音に入る人って、やっぱり凄い人ばっかりっすね……」
チーム白音の面々を思い浮かべると、いつきはどうしても自信がなくなる。
自分がそんなところに一緒にいてもいいのだろうかと、足手まといにならないだろうかと、不安になるのだ。
そんないつきを見て、白音はふふっと笑う。
「ほんと、頼りになる仲間がいてくれてわたしも嬉しい。でもね……」
そして白音は長い栗色の髪をなびかせて、先陣を切って歩き始める。
「自画自賛はあんまり良くないと思うわよ?」
◇
買い出しを追える頃には、辺りはすっかり宵闇に包まれていた。
「今日のところはここまでにしておきましょうか」
ベースキャンプは日本人を中心にして発展しているせいか、夜遅くなるまで寝静まることはない。
あちらこちらに魔法の明かりが灯り始める中、白音たちはひと晩の宿を探すことにした。
仲間の手がかり探しはまた、明日から全力を尽くすつもりだ。
ただ、今は三人で落ち着いて休息を取りたかった。
白音と一緒に宿探しを手伝っていたリプリンが、一軒の宿屋の前で立ち止まった。
看板が読めるように、白音から『宿屋』の文字は教えてもらっている。
「ここにしよ?」
魔法で光り輝く派手な看板の上がっている宿屋だった。
どうもリプリンは、なんでも賑やかなものが好みらしい。
しかしリプリンの選んだその宿は、白音がやんわりと拒否をした。
白音の目にはそのネオンサイン紛いの装飾は、まるでラブホテルのように見えたからだ。
それに、ここは日本人町である。
本当にその宿の中身も、看板の雰囲気が示すとおりの大人向けのものであるように思えた。
うまく説得しようとして白音が、
「巧言令色鮮なし仁って言うでしょ」
と言ったら、いつきとリプリン、ふたりともが小首を傾げた。
「う……。えっとね、もっと落ち着いた構え……見た目の宿の方が、多分ご飯が美味しいと思うのよ。中身に自信があるから外面を飾らないっていうか……」
「ご飯!!」
美味しいご飯と聞いてさっきよりも俄然やる気になったリプリンは、ひとりであちこちの宿を見て回り始めた。
嗅覚なのか勘なのか、何を基準に選んでいるのかは分からない。
しかしやがて彼女は、とびきり美味しい夕食を出してくれる宿を見つけてきた。
そこは一階が食堂兼酒場になっており、二階に客室があるらしい。
外連味のないオーソドックスなスタイルの宿屋だった。
夕食のメニューに並ぶ和食の数々を見て、白音といつきもすぐにそこが気に入った。
日本人に弟子入りしたことのある料理人がいるそうで、日本を始めとする現世界の料理の再現にかなりの力を入れている、とのことだった。
昨日は豪華な肉づくしパーティだったが、出汁の香る本格的な和食は、それはそれで魔法少女たちの食を進ませてくれる。
ただ、「毎日こんなんじゃ太るのでは?」という言葉を思い出さないようにする努力が、白音といつきには必要だった。
やはりスライムずるい、と思う。
夕食を終え、三人が向かった部屋は簡素ではあるものの十分にくつろげるものだった。
資金に余裕があるのでゆっくり休めるようにと、広い部屋を用意してもらっている。
しかしいざ眠る時になると、リプリンは自分に用意されたベッドではなく、白音の隣に潜り込んできた。
白音の方も、若葉会で弟妹と一緒の時やチーム白音の面々と眠る時はいつもこんな感じだったから、特に疑問に思わない。
昨日は冷たくしてしまって申し訳なかったな、と思いながらぷにぷにとした感触のリプリンを抱きかかえた。
いつきは自分のベッドを整えながら、そんなふたりの様子をちらちらと見ている。
「いつきちゃん?」
「あ、いえ、明日も早いからしっかり寝ないとっす」
白音は布団をめくっていつきに手招きをした。
「いつきちゃんも一緒に寝ない? このベッド広いから、三人でも大丈夫よ」
「え、あ……。はいっす!」
嬉しそうにいそいそと布団に入って来るいつきの姿が、とても可愛い。
「エレスケだとMVの撮影なんかで一緒に泊まることはあっても、こんなことしなかったっす」
チーム白音では布団の陣取り合戦が日常茶飯事である。
しかし確かに、エレスケがそんなことをやっている姿はとても想像できない。
白音はいつきの華奢な体を引き寄せて、きゅっと抱きしめた。
白音特製の薄紅色の魔法の明かりを消すと、いつきはすぐに寝入ってしまった。
疲れていたのだろう。やがてその穏やかな寝息のリズムに聞き入っているうちに、白音も静かに眠りに落ちた。
ただ、リプリンだけは目を開けて、口をへの字に曲げていた。
白音は無意識だったが、いつきを抱きしめるためにリプリンに絡めた腕をほどいていた。
リプリンは白音を独り占めできなくなって、少し拗ねていたのだ。
三人で寄り添って眠っていても、やはり冬の夜は寒い。
いくら見た目は現世風にしていても、建物は隙間だらけで風が吹き込んでくる。
それに寝具も薄っぺらくて、寒気が中までしみこんでくるようだ。
そこで白音は、リュックから自分のブランケットを取り出した。ような気がする。
極上の手触りのブランケットをいつきと自分の上にかけてくるまり、しっかりといつきを抱きしめてもう一度寝た。ような夢を見たと思う。
とても温かくて気持ちのいい、極上のブランケットだ…………。
「ひいぃぃぃぃっ!」
朝の冷えた空気に、白音といつき、ふたりの可愛い悲鳴が響き渡った。
しかしちびそらや仲間たちの行方を追うためには、もっと多くの情報を集める必要がありそうだった。
「それで、これからどうするっすか?」
ちびそらの腕を受け取った奴隷商を後にして、いつきが白音に尋ねた。
「もう一軒の奴隷商に行かないといけないかな。いつきちゃんがいた方のお店ね」
白音の言う「もう一軒の奴隷商」とは、雑貨店を商う傍ら奴隷も扱う商店のことである。
その商店が白音を襲ったはぐれ召喚者、リックたち一党を犯罪者奴隷として引き取ってくれているはずだった。
白音にはその顛末を心に刻んでおく義務があると思っていた。
それに、寄る辺ないこの異世界ではお金がとても大切だということもよく理解しているつもりだ。奴隷商の店主がリックたちを奴隷として買い取る、と申し出てくれたことは正直に言って有り難かった。
「でも、昨日の今日じゃ、さすがに少し早すぎるかもしれない」
そう言いながら、白音はスマホで時刻を確認する。
十六時を少し過ぎていた。
もはや自動的に時刻合わせをしてくれる機能は働いていないが、まだ実際の時刻とそう大きくずれてはいないだろう。
「んー、奴隷商は明日にしましょうか。今日は食料とか消耗品の買い出しをしましょう。今晩泊まるところも確保しないと」
「了解っす」
「リプリン、いろいろ買い込むけど、またおなかに入れておいてもらえる?」
「あーい!!」
笑顔で手を挙げるリプリンを見ていつきは、そのおなかの中に巨大な牛が丸々一頭分入っていたのを思い出した。
一体どのくらい入るのだろうか。
旅のお供にこんなに心強い仲間はいないだろう。
「チーム白音に入る人って、やっぱり凄い人ばっかりっすね……」
チーム白音の面々を思い浮かべると、いつきはどうしても自信がなくなる。
自分がそんなところに一緒にいてもいいのだろうかと、足手まといにならないだろうかと、不安になるのだ。
そんないつきを見て、白音はふふっと笑う。
「ほんと、頼りになる仲間がいてくれてわたしも嬉しい。でもね……」
そして白音は長い栗色の髪をなびかせて、先陣を切って歩き始める。
「自画自賛はあんまり良くないと思うわよ?」
◇
買い出しを追える頃には、辺りはすっかり宵闇に包まれていた。
「今日のところはここまでにしておきましょうか」
ベースキャンプは日本人を中心にして発展しているせいか、夜遅くなるまで寝静まることはない。
あちらこちらに魔法の明かりが灯り始める中、白音たちはひと晩の宿を探すことにした。
仲間の手がかり探しはまた、明日から全力を尽くすつもりだ。
ただ、今は三人で落ち着いて休息を取りたかった。
白音と一緒に宿探しを手伝っていたリプリンが、一軒の宿屋の前で立ち止まった。
看板が読めるように、白音から『宿屋』の文字は教えてもらっている。
「ここにしよ?」
魔法で光り輝く派手な看板の上がっている宿屋だった。
どうもリプリンは、なんでも賑やかなものが好みらしい。
しかしリプリンの選んだその宿は、白音がやんわりと拒否をした。
白音の目にはそのネオンサイン紛いの装飾は、まるでラブホテルのように見えたからだ。
それに、ここは日本人町である。
本当にその宿の中身も、看板の雰囲気が示すとおりの大人向けのものであるように思えた。
うまく説得しようとして白音が、
「巧言令色鮮なし仁って言うでしょ」
と言ったら、いつきとリプリン、ふたりともが小首を傾げた。
「う……。えっとね、もっと落ち着いた構え……見た目の宿の方が、多分ご飯が美味しいと思うのよ。中身に自信があるから外面を飾らないっていうか……」
「ご飯!!」
美味しいご飯と聞いてさっきよりも俄然やる気になったリプリンは、ひとりであちこちの宿を見て回り始めた。
嗅覚なのか勘なのか、何を基準に選んでいるのかは分からない。
しかしやがて彼女は、とびきり美味しい夕食を出してくれる宿を見つけてきた。
そこは一階が食堂兼酒場になっており、二階に客室があるらしい。
外連味のないオーソドックスなスタイルの宿屋だった。
夕食のメニューに並ぶ和食の数々を見て、白音といつきもすぐにそこが気に入った。
日本人に弟子入りしたことのある料理人がいるそうで、日本を始めとする現世界の料理の再現にかなりの力を入れている、とのことだった。
昨日は豪華な肉づくしパーティだったが、出汁の香る本格的な和食は、それはそれで魔法少女たちの食を進ませてくれる。
ただ、「毎日こんなんじゃ太るのでは?」という言葉を思い出さないようにする努力が、白音といつきには必要だった。
やはりスライムずるい、と思う。
夕食を終え、三人が向かった部屋は簡素ではあるものの十分にくつろげるものだった。
資金に余裕があるのでゆっくり休めるようにと、広い部屋を用意してもらっている。
しかしいざ眠る時になると、リプリンは自分に用意されたベッドではなく、白音の隣に潜り込んできた。
白音の方も、若葉会で弟妹と一緒の時やチーム白音の面々と眠る時はいつもこんな感じだったから、特に疑問に思わない。
昨日は冷たくしてしまって申し訳なかったな、と思いながらぷにぷにとした感触のリプリンを抱きかかえた。
いつきは自分のベッドを整えながら、そんなふたりの様子をちらちらと見ている。
「いつきちゃん?」
「あ、いえ、明日も早いからしっかり寝ないとっす」
白音は布団をめくっていつきに手招きをした。
「いつきちゃんも一緒に寝ない? このベッド広いから、三人でも大丈夫よ」
「え、あ……。はいっす!」
嬉しそうにいそいそと布団に入って来るいつきの姿が、とても可愛い。
「エレスケだとMVの撮影なんかで一緒に泊まることはあっても、こんなことしなかったっす」
チーム白音では布団の陣取り合戦が日常茶飯事である。
しかし確かに、エレスケがそんなことをやっている姿はとても想像できない。
白音はいつきの華奢な体を引き寄せて、きゅっと抱きしめた。
白音特製の薄紅色の魔法の明かりを消すと、いつきはすぐに寝入ってしまった。
疲れていたのだろう。やがてその穏やかな寝息のリズムに聞き入っているうちに、白音も静かに眠りに落ちた。
ただ、リプリンだけは目を開けて、口をへの字に曲げていた。
白音は無意識だったが、いつきを抱きしめるためにリプリンに絡めた腕をほどいていた。
リプリンは白音を独り占めできなくなって、少し拗ねていたのだ。
三人で寄り添って眠っていても、やはり冬の夜は寒い。
いくら見た目は現世風にしていても、建物は隙間だらけで風が吹き込んでくる。
それに寝具も薄っぺらくて、寒気が中までしみこんでくるようだ。
そこで白音は、リュックから自分のブランケットを取り出した。ような気がする。
極上の手触りのブランケットをいつきと自分の上にかけてくるまり、しっかりといつきを抱きしめてもう一度寝た。ような夢を見たと思う。
とても温かくて気持ちのいい、極上のブランケットだ…………。
「ひいぃぃぃぃっ!」
朝の冷えた空気に、白音といつき、ふたりの可愛い悲鳴が響き渡った。
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