183 / 214
第二部 魔法少女は、ふたつの世界を天秤にかける
第7話 魔法少女と秘密の部屋 その二
しおりを挟む
「白音様に撫でていただいて、この子も無病息災、きっと強い子に育ってくれると思います」
白音がアーリエの頭を撫でていると、アレイセス、リビアラの魔族夫婦が感謝の面持ちでそう言った。
「いやいや……、わたしをそんな魔除けの獅子舞みたいに言われても…………」
◇
心ゆくまで、魔法少女たちはアーリエを愛でた。
白音とリプリンが『取り合い』という名の愛情表現を繰り広げる横で、しかしいつきは、少し尻込みをしているようだった。
リプリンも一応そうなのだが、いつきはこんなに幼い子の相手をするのは初めてだったらしい。
そこで白音が、いつきの胸にそっとアーリエを託してみた。
いつきは初めはいかにも怖々といった感じでアーリエを抱いていた。
しかしそうやってなんとか抱き上げて体を揺らしているうちに、アーリエはそのままいつきの胸ですやすやと眠り始めてしまった。
多分みんなで騒いだせいで疲れてしまったのだろう。
「ね、姐さん。僕、どうしたらいいんすか?!」
いつきの、もうどうしていいか分からないという不安げな表情とは対照的に、アーリエの方はすっかり安心した寝息を立てている。
「むー」
幸せそうなアーリエの寝顔を見て、白音は少し不満そうにする。
赤ちゃんの扱いは自分が一番上手だという自信がある。
どうして自分の胸では眠ってくれなかったのか、と思う。
「いやいや、姐さん。むーじゃないっす。助けて下さいっす」
身動きするとアーリエが目を覚ましてしまうかもしれない。
進退窮まってしまったいつきが救いを求めると、リビアラが笑いながらアーリエを引き受けてくれた。
話す言葉が違えども、そして種族が違えども、通じ合うことはできるらしい。
アーリエをベッドに寝かせると、腰を落ち着けて夫婦から詳しい事情を聞かせてもらうことにした。
あらましはここへ来るまでに聞かせてもらっている。
アレイセスとリビアラは、かつて魔族軍の兵士として人族と戦っていたのだそうだ。
だが戦争は、多数の召喚英雄を擁する人族側の完全な勝利に終わった。
やがて人族が魔族狩りを始めると、祖国を失ったふたりは各地を転々と逃げ延びるしかなかった。
その時に、アーリエを授かったのだという。
身重になり、足が鈍った夫婦は人族に見つかり窮地に陥った。
「追い詰められ、もう駄目かと諦めかけた時に、仮面を付けた方に救われたのです」
「仮面?」
アレイセスの話がちょっと意外な展開を見せたので、白音たちは顔を見合わせた。
「はい。魔族の方でしたが、仮面を付けて顔は隠されていました」
仮面の魔族は身重のリビアラを庇い、アレイセスと共に戦ってくれたのだという。
「あの方はわたしたちと、そしておなかにいたアーリエの命の恩人です」
リビアラがベッドに眠るアーリエを愛おしそうに見つめながら、感謝の言葉を口にした。
「相当腕の立つ方でした。あの方がいなければ、ここまで到底辿り着けなかったでしょう」
そう言ってアレイセスも深く頷く。
「腕が立つって、アレイセスさん、あなたよりもってこと?」
「はい」
彼がそんな言い方をするのだから、その仮面の魔族の強さは本物だろう。
逃げ延びた魔族がどのくらいいるのか分からない。
しかしそうやって彼らを助けてくれている魔族もまだいるのだ。
白音もその恩人に感謝の想いを捧げる。
仮面はまあ、ちょっと怪しいのだが。
「結局お名前は名乗られませんでした。私たちと共に戦い、逃げ延びて、この場所を教えていただきました」
アレイセスがそう言うと、リビアラも頷く。
「おかげでわたしは、アーリエを安心して産むことができたのです」
夫婦は仮面の魔族から、ここが魔法の研究に使われていた施設だということを聞かされている。
ただ、そういうものは普通は軍事機密のはずである。
だからそれを知っていた仮面の男はきっと軍関係の、それも相当高い地位にいる人物に違いない、と夫婦で話していたらしい。
「それで何か事情がおありで顔を隠されているのだろうと、リビアラと話していました」
白音は初め、その仮面の男は例の『セクハラ大魔道』なのではないかと考えていた。
しかし話を聞いていくうちに、どうもその人となりが彼とは一致しない。
もし『セクハラ大魔道』なら、何かぶっ飛んだエピソードのひとつくらいあってもおかしくないのだが、そういう話が夫婦の口からまったく出てこないのだ。
夫婦の話に出てくる仮面の魔族は、真っ当な紳士そのものだった。
ただやはり夫婦の言うとおり、研究施設のことを知っている人物となれば、魔族軍でもかなり限られてくるのは間違いない。
前世の白音と顔見知りである可能性は高いのではないだろうか。
いったい誰なんだろう、と白音は前世の記憶に思いを巡らせた。
知る限りの紳士たちの記憶を順に辿ってみる。
「ん? いつきちゃん?」
そうしているとふと、いつきがみんなの会話をよそに、壁の一点を凝視していることに気づいた。
「ど、どうしたの? いつきちゃん……」
いつきのその様子は、まるで見えない何かが彼女にだけ見えているみたいで、かなり怖いのだが。
「あの壁怪しいっす。なんかありそうっすね」
いつきが立ち上がって壁に近づき、そして固有魔法魔法を使う。
「看破っす!」
根来衆との戦いでも見せた、幻覚を打ち消してしまう魔法だ。
いつきのそれは、『何かを隠そうと作用する魔法』に対し『何かが確かに存在するという現実』で上書きをしてしまうものだ。
そうすると幻覚で形成されていた壁が消失し、そこに隠されていた扉が露わになった。
途端にそこから微かな魔力も感じるようになる。
本当にいつきにだけ見えるものがあったらしい。
「まあ、そんなところに扉があったなんて……」
リビアラが驚いて夫の顔を見た。
その声からは警戒感が滲み出ている。
当然だろう。これがゲームならわくわくするシチュエーションなのだろうが、生活の場にそんなものがあっては堪らない。
みんなを下がらせて、白音がひとりで扉を調べてみる。
扉にはノブらしき引っかかりはあるのだが、しかししっかりとロックされているらしい。
魔法少女の白音がかなりの力を込めて押したり引いたりしてみるが、びくともしない。
「まあ、隠されてたくらいだから当然よね。でも向こう側の確認ができないと、このままじゃおふたりも安心できませんよね……」
そしてできれば向こう側に、長期保存食など潜伏生活に役立つものが何かないかと白音は期待していた。
「わたしに任せて!!」
張り切った様子のリプリンが扉に近づくと、白音が止める間もなく、溶けた。
可愛らしい魔法少女が、一瞬で形をなくす。
「ひっ…………」
リビアラが小さく悲鳴を上げた。
手足が粘着性の触手になることは実際に体験して知ってはいたが、全身がそうなるとは思っていなかったようだ。
しかしなんとか堪えて、それ以上は取り乱さないようにしてくれている。
「ああ、ごめんなさい。いきなり。こういう魔法なの」
白音が慌てて取り繕う。
「もう、いきなりやったらびっくりさせちゃうでしょ?」
液状化した体の中に、まだ僅かに原形を留めている目と片耳が見える。
そこに向かって注意する。
「あい!」
白音からするともう、そんな姿もそれはそれで可愛いと思うようになっている。困ったものだ。
でっろでろになったリプリンが、扉の隙間から進入を試みる。
「やっぱり以前よりもずっと小さくなれるみたい。これなら口から……」
口から入れるのも楽かも、と言いかけたが、それは認めないでおく。
「気を付けてね、リプリン。慎重にね?」
「あーい!」
極限まで薄くなったリプリンは、するすると扉の向こうへと吸い込まれていった。
魔核も一緒に薄く小さくなっているらしい。特に何かが引っかかるようなこともない。
「………………どう? リプリン、開けれそう?」
「んー、真っ暗。ちょっと光ってみる」
「光ってみる?」
明かりをつける、の間違いじゃないのだろうか。
明かりの基礎魔法なら、大抵の魔法少女が使える。
「…………わぁ、すごーい。白音ちゃんがいっぱい!!」
「ん? え、何? わたし??」
白音がアーリエの頭を撫でていると、アレイセス、リビアラの魔族夫婦が感謝の面持ちでそう言った。
「いやいや……、わたしをそんな魔除けの獅子舞みたいに言われても…………」
◇
心ゆくまで、魔法少女たちはアーリエを愛でた。
白音とリプリンが『取り合い』という名の愛情表現を繰り広げる横で、しかしいつきは、少し尻込みをしているようだった。
リプリンも一応そうなのだが、いつきはこんなに幼い子の相手をするのは初めてだったらしい。
そこで白音が、いつきの胸にそっとアーリエを託してみた。
いつきは初めはいかにも怖々といった感じでアーリエを抱いていた。
しかしそうやってなんとか抱き上げて体を揺らしているうちに、アーリエはそのままいつきの胸ですやすやと眠り始めてしまった。
多分みんなで騒いだせいで疲れてしまったのだろう。
「ね、姐さん。僕、どうしたらいいんすか?!」
いつきの、もうどうしていいか分からないという不安げな表情とは対照的に、アーリエの方はすっかり安心した寝息を立てている。
「むー」
幸せそうなアーリエの寝顔を見て、白音は少し不満そうにする。
赤ちゃんの扱いは自分が一番上手だという自信がある。
どうして自分の胸では眠ってくれなかったのか、と思う。
「いやいや、姐さん。むーじゃないっす。助けて下さいっす」
身動きするとアーリエが目を覚ましてしまうかもしれない。
進退窮まってしまったいつきが救いを求めると、リビアラが笑いながらアーリエを引き受けてくれた。
話す言葉が違えども、そして種族が違えども、通じ合うことはできるらしい。
アーリエをベッドに寝かせると、腰を落ち着けて夫婦から詳しい事情を聞かせてもらうことにした。
あらましはここへ来るまでに聞かせてもらっている。
アレイセスとリビアラは、かつて魔族軍の兵士として人族と戦っていたのだそうだ。
だが戦争は、多数の召喚英雄を擁する人族側の完全な勝利に終わった。
やがて人族が魔族狩りを始めると、祖国を失ったふたりは各地を転々と逃げ延びるしかなかった。
その時に、アーリエを授かったのだという。
身重になり、足が鈍った夫婦は人族に見つかり窮地に陥った。
「追い詰められ、もう駄目かと諦めかけた時に、仮面を付けた方に救われたのです」
「仮面?」
アレイセスの話がちょっと意外な展開を見せたので、白音たちは顔を見合わせた。
「はい。魔族の方でしたが、仮面を付けて顔は隠されていました」
仮面の魔族は身重のリビアラを庇い、アレイセスと共に戦ってくれたのだという。
「あの方はわたしたちと、そしておなかにいたアーリエの命の恩人です」
リビアラがベッドに眠るアーリエを愛おしそうに見つめながら、感謝の言葉を口にした。
「相当腕の立つ方でした。あの方がいなければ、ここまで到底辿り着けなかったでしょう」
そう言ってアレイセスも深く頷く。
「腕が立つって、アレイセスさん、あなたよりもってこと?」
「はい」
彼がそんな言い方をするのだから、その仮面の魔族の強さは本物だろう。
逃げ延びた魔族がどのくらいいるのか分からない。
しかしそうやって彼らを助けてくれている魔族もまだいるのだ。
白音もその恩人に感謝の想いを捧げる。
仮面はまあ、ちょっと怪しいのだが。
「結局お名前は名乗られませんでした。私たちと共に戦い、逃げ延びて、この場所を教えていただきました」
アレイセスがそう言うと、リビアラも頷く。
「おかげでわたしは、アーリエを安心して産むことができたのです」
夫婦は仮面の魔族から、ここが魔法の研究に使われていた施設だということを聞かされている。
ただ、そういうものは普通は軍事機密のはずである。
だからそれを知っていた仮面の男はきっと軍関係の、それも相当高い地位にいる人物に違いない、と夫婦で話していたらしい。
「それで何か事情がおありで顔を隠されているのだろうと、リビアラと話していました」
白音は初め、その仮面の男は例の『セクハラ大魔道』なのではないかと考えていた。
しかし話を聞いていくうちに、どうもその人となりが彼とは一致しない。
もし『セクハラ大魔道』なら、何かぶっ飛んだエピソードのひとつくらいあってもおかしくないのだが、そういう話が夫婦の口からまったく出てこないのだ。
夫婦の話に出てくる仮面の魔族は、真っ当な紳士そのものだった。
ただやはり夫婦の言うとおり、研究施設のことを知っている人物となれば、魔族軍でもかなり限られてくるのは間違いない。
前世の白音と顔見知りである可能性は高いのではないだろうか。
いったい誰なんだろう、と白音は前世の記憶に思いを巡らせた。
知る限りの紳士たちの記憶を順に辿ってみる。
「ん? いつきちゃん?」
そうしているとふと、いつきがみんなの会話をよそに、壁の一点を凝視していることに気づいた。
「ど、どうしたの? いつきちゃん……」
いつきのその様子は、まるで見えない何かが彼女にだけ見えているみたいで、かなり怖いのだが。
「あの壁怪しいっす。なんかありそうっすね」
いつきが立ち上がって壁に近づき、そして固有魔法魔法を使う。
「看破っす!」
根来衆との戦いでも見せた、幻覚を打ち消してしまう魔法だ。
いつきのそれは、『何かを隠そうと作用する魔法』に対し『何かが確かに存在するという現実』で上書きをしてしまうものだ。
そうすると幻覚で形成されていた壁が消失し、そこに隠されていた扉が露わになった。
途端にそこから微かな魔力も感じるようになる。
本当にいつきにだけ見えるものがあったらしい。
「まあ、そんなところに扉があったなんて……」
リビアラが驚いて夫の顔を見た。
その声からは警戒感が滲み出ている。
当然だろう。これがゲームならわくわくするシチュエーションなのだろうが、生活の場にそんなものがあっては堪らない。
みんなを下がらせて、白音がひとりで扉を調べてみる。
扉にはノブらしき引っかかりはあるのだが、しかししっかりとロックされているらしい。
魔法少女の白音がかなりの力を込めて押したり引いたりしてみるが、びくともしない。
「まあ、隠されてたくらいだから当然よね。でも向こう側の確認ができないと、このままじゃおふたりも安心できませんよね……」
そしてできれば向こう側に、長期保存食など潜伏生活に役立つものが何かないかと白音は期待していた。
「わたしに任せて!!」
張り切った様子のリプリンが扉に近づくと、白音が止める間もなく、溶けた。
可愛らしい魔法少女が、一瞬で形をなくす。
「ひっ…………」
リビアラが小さく悲鳴を上げた。
手足が粘着性の触手になることは実際に体験して知ってはいたが、全身がそうなるとは思っていなかったようだ。
しかしなんとか堪えて、それ以上は取り乱さないようにしてくれている。
「ああ、ごめんなさい。いきなり。こういう魔法なの」
白音が慌てて取り繕う。
「もう、いきなりやったらびっくりさせちゃうでしょ?」
液状化した体の中に、まだ僅かに原形を留めている目と片耳が見える。
そこに向かって注意する。
「あい!」
白音からするともう、そんな姿もそれはそれで可愛いと思うようになっている。困ったものだ。
でっろでろになったリプリンが、扉の隙間から進入を試みる。
「やっぱり以前よりもずっと小さくなれるみたい。これなら口から……」
口から入れるのも楽かも、と言いかけたが、それは認めないでおく。
「気を付けてね、リプリン。慎重にね?」
「あーい!」
極限まで薄くなったリプリンは、するすると扉の向こうへと吸い込まれていった。
魔核も一緒に薄く小さくなっているらしい。特に何かが引っかかるようなこともない。
「………………どう? リプリン、開けれそう?」
「んー、真っ暗。ちょっと光ってみる」
「光ってみる?」
明かりをつける、の間違いじゃないのだろうか。
明かりの基礎魔法なら、大抵の魔法少女が使える。
「…………わぁ、すごーい。白音ちゃんがいっぱい!!」
「ん? え、何? わたし??」
10
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説


魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる