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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第50話 しばしのお別れです その二
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突然、一恵の顔に大きな亀裂が入った。
一瞬驚いて顔を押さえたが、やがて得心したように一恵は微笑む。
その身体が崩壊し始めているようにいつきには見えた。
「ホントごめんね、いつきちゃん。わたし一緒に行けないみたい」
突然の事にいつきは理解が追いつかなかったが、一恵がここで別れを告げようとしていることだけは分かった。
こんな風に無表情を装っている時の一恵は、冗談など言わない。
そして少し寂しそうなその瞳は、淡泊な言葉とは裏腹にどれほどの想いを押し殺しているのか。
今のいつきはもう知っている。
「嫌っす、嫌っす、嫌っすよ!! 姐さん、どこにも行かないで!!」
誰もいない、観察者の存在し得ないふたりだけの空間になった。
もうすぐ出口が完全に閉ざされてしまうだろう。
「ねえ、いつき。動画で見てたわたしと、今のわたし、どっちが好き?」
一恵の唐突な質問だった。
彼女は絶対にそういうことを聞くタイプではなかったと思う。
「もちろん、どっちも好きっす! でもなんかお話するようになってから印象変わったっす…………、ますます……、ますます、好きになったっす!!」
「そう……。ありがとね、いつき。だったらわたし、幸せだったのよ。使命は全うできたと思うわ」
いつきはせっかく乾いた涙をまた溢れさせた。
絶対に認めたくない事実を瞳の奥から閉め出そうとしているかのように、泣きじゃくる。
一恵は、そんな震えるいつきの頭を撫でた。
「わたしはここで終わり……。あなたはどうする? 行くの止める?」
「僕、一恵姐さんが好きっす。大好きっす。でもチーム白音の皆さんも大好きっす。そんなに長い付き合いじゃないっすが、皆さん尊敬してます。皆さんと一緒に行きたいって気持ちは変わらないっす!!」
いつきは嗚咽を漏らしながらもそう言い切った。
「そう、じゃあ白音ちゃんに、月旅行の約束、守れなくて、ごめんねって伝えてくれる?」
「そういうことじゃないっすっ!!!!」
いつきが顔を上げ、心の限りに叫んだ。
その声は他の誰にも届かない。
しかし一恵の心にだけは届いているはずだった。
そして一恵の存在をこの世につなぎ止めようとして、崩壊を続けるその身体にしがみつく。
「諦めないで欲しいっす! 白音の姐さんには自分で謝って欲しいんす!!」
「でもね、わたしは使い捨て。これは初めから決まってたことで…………」
「決まってようがなんだろうが、思うようにするのがチーム白音っす!!」
いつきがぽろぽろと大粒の涙をこぼしている。
いつきがこんなに泣くのも、こんなに激しく食ってかかるのも、初めて見た気がする。
偽物のはずの魂が、一恵にずきずきと痛みを訴えてくる。
一恵が、泣かせてしまった……。
「…………そうね」
一恵はかわいい女の子には、
「逆らえないわね…………」
一恵はチーム白音の魔法少女なのだ。
ぐっといつきの肩を掴むと、一恵はその涙に濡れた瞳を覗き込んだ。
「聞いて、いつき」
「ん……はい……」
「わたしにはね、偽物の魂しかないの。だからわたしの星石は魂とは融合していない。星石を取り出しても蘇生できる望みはないの。わたしが消えれば、星石も多分一緒に消滅する」
「そんな…………」
「最期まで聞いて。魂じゃないけれど、星石にはわたしの記憶が、今までの人生が降り積もっていると思う。この記憶をあなたに預かっておいて欲しいの。わたしと星石が消えたら、それが遺るわたしのすべて」
「それで、姐さんは消えずに済むんすか?」
「んー、どうだろう? 記憶って、わたしの墓碑みたいなものだと思うのよ」
ふふっと一恵が笑う。
「そんな…………、それに記憶って、どうやって預かるんすか?」
「ちびそらちゃん、あなたを作ったのはそらちゃんとわたしだけど、あなた、もうチーム白音の一員よね?」
「おう!」
突然呼ばれて大きな声で返事をしたが、ちびそらも一緒に泣いていた。
涙をぽろぽろとこぼしてくれているのを見て、一恵は正直びっくりした。
「わたしの人生、ちょっと圧縮して預かっといてね」
「任せとけ!!」
「いつき?」
「はいっす!!」
「キスしていい? 口と口でする奴」
もう他の何かを装ってはいない、それはいつもの一恵の笑みだった。
「そ、それは……白音の姐さんに会った時、自分で言うといいっす!! 蹴られても知らないっすけど……」
魔力障壁の固定作業をなんとかやり遂げて、そして一恵は自分のハンカチでいつきの涙を拭ってやる。
いつきもやっと少し、笑ってくれた。
「ちびそらちゃんの涙は、いつきが拭いてあげてね」
「はいっす……」
藍染めの落ち着いた雰囲気の柄で、満月の夜空がデザインされたハンカチだった。
それをいつきに託すと、もう思いのこすことは何もないというような穏やかな笑顔になった。
為すべきことをやり切ると、一恵にのこされた時間はもう一分もなかった。
でも後悔は微塵もなかった。
のこされた時間を使って、いつきとちびそらを胸に抱く。
可愛い女の子を胸に抱いて消えるなんて、最期まで最高だった。
凛とした佇まいを少しも崩さずに、はらはらと菖蒲の花が散るように、一恵は溶けて消えていった。
あとには紫の高貴な輝きを放つ星石だけが遺された。
いつきがそれを愛おしそうにそっと手に取ると、ちびそらに渡した。
ちびそらにとってはこぶし大のその星石を、胸の前に捧げ持ち、じっと見つめたまま動かなくなる。
一恵の願いどおり、多分ちびそらは彼女の膨大な人生というデータを自分の体内に取り込んでいるのだ。
やがて少し時間をおいてその星石も、一恵と同じように虚空へと溶け散るようにして消えてしまった。
「ちびそらちゃん、一恵姐さんの記憶は……」
ちびそらは自分の胸を軽く叩いて答えを示した。
「委細瑕疵無し、完璧!!」
再び動き出したちびそらは、なんだかコスチュームの色が少し濃くなったように見える。
最初はそらと同じスカイブルーだったといつきは記憶している。しかし今は、ちょうど一恵にもらった藍染めのハンカチと同じような色合いだ。
いつきにはそれが、ちびそらの空色と一恵の菫色が混ざり合ってできているように感じられた。
一恵は、決していなくなってなんかないんだと、そう確信できた。
「走れっ!!」
ちびそらがいつきのポシェットに滑り込みながら叫ぶ。
「おっけーっす!!」
気がつけば魔力障壁がかなり収縮し、もうふたりの鼻の先くらいにまで迫っていた。
このままここにいたらどうなるのか、考えたくもない。
留まること無く縮まって来る絶対障壁に追われるようにして、いつきはちびそらを抱えてなんとかゲートに飛び込んだ。
何かを振り返っている余裕などなかった。
…………後にのこる者は、もう誰もいない。今までの騒ぎが、嘘のように静かになった。
…………障壁が完全に閉じてしまうと、棺のような、墓碑のような、絶黒の結界がただ静かに佇立していた。
―― 第一部 完 ――
一瞬驚いて顔を押さえたが、やがて得心したように一恵は微笑む。
その身体が崩壊し始めているようにいつきには見えた。
「ホントごめんね、いつきちゃん。わたし一緒に行けないみたい」
突然の事にいつきは理解が追いつかなかったが、一恵がここで別れを告げようとしていることだけは分かった。
こんな風に無表情を装っている時の一恵は、冗談など言わない。
そして少し寂しそうなその瞳は、淡泊な言葉とは裏腹にどれほどの想いを押し殺しているのか。
今のいつきはもう知っている。
「嫌っす、嫌っす、嫌っすよ!! 姐さん、どこにも行かないで!!」
誰もいない、観察者の存在し得ないふたりだけの空間になった。
もうすぐ出口が完全に閉ざされてしまうだろう。
「ねえ、いつき。動画で見てたわたしと、今のわたし、どっちが好き?」
一恵の唐突な質問だった。
彼女は絶対にそういうことを聞くタイプではなかったと思う。
「もちろん、どっちも好きっす! でもなんかお話するようになってから印象変わったっす…………、ますます……、ますます、好きになったっす!!」
「そう……。ありがとね、いつき。だったらわたし、幸せだったのよ。使命は全うできたと思うわ」
いつきはせっかく乾いた涙をまた溢れさせた。
絶対に認めたくない事実を瞳の奥から閉め出そうとしているかのように、泣きじゃくる。
一恵は、そんな震えるいつきの頭を撫でた。
「わたしはここで終わり……。あなたはどうする? 行くの止める?」
「僕、一恵姐さんが好きっす。大好きっす。でもチーム白音の皆さんも大好きっす。そんなに長い付き合いじゃないっすが、皆さん尊敬してます。皆さんと一緒に行きたいって気持ちは変わらないっす!!」
いつきは嗚咽を漏らしながらもそう言い切った。
「そう、じゃあ白音ちゃんに、月旅行の約束、守れなくて、ごめんねって伝えてくれる?」
「そういうことじゃないっすっ!!!!」
いつきが顔を上げ、心の限りに叫んだ。
その声は他の誰にも届かない。
しかし一恵の心にだけは届いているはずだった。
そして一恵の存在をこの世につなぎ止めようとして、崩壊を続けるその身体にしがみつく。
「諦めないで欲しいっす! 白音の姐さんには自分で謝って欲しいんす!!」
「でもね、わたしは使い捨て。これは初めから決まってたことで…………」
「決まってようがなんだろうが、思うようにするのがチーム白音っす!!」
いつきがぽろぽろと大粒の涙をこぼしている。
いつきがこんなに泣くのも、こんなに激しく食ってかかるのも、初めて見た気がする。
偽物のはずの魂が、一恵にずきずきと痛みを訴えてくる。
一恵が、泣かせてしまった……。
「…………そうね」
一恵はかわいい女の子には、
「逆らえないわね…………」
一恵はチーム白音の魔法少女なのだ。
ぐっといつきの肩を掴むと、一恵はその涙に濡れた瞳を覗き込んだ。
「聞いて、いつき」
「ん……はい……」
「わたしにはね、偽物の魂しかないの。だからわたしの星石は魂とは融合していない。星石を取り出しても蘇生できる望みはないの。わたしが消えれば、星石も多分一緒に消滅する」
「そんな…………」
「最期まで聞いて。魂じゃないけれど、星石にはわたしの記憶が、今までの人生が降り積もっていると思う。この記憶をあなたに預かっておいて欲しいの。わたしと星石が消えたら、それが遺るわたしのすべて」
「それで、姐さんは消えずに済むんすか?」
「んー、どうだろう? 記憶って、わたしの墓碑みたいなものだと思うのよ」
ふふっと一恵が笑う。
「そんな…………、それに記憶って、どうやって預かるんすか?」
「ちびそらちゃん、あなたを作ったのはそらちゃんとわたしだけど、あなた、もうチーム白音の一員よね?」
「おう!」
突然呼ばれて大きな声で返事をしたが、ちびそらも一緒に泣いていた。
涙をぽろぽろとこぼしてくれているのを見て、一恵は正直びっくりした。
「わたしの人生、ちょっと圧縮して預かっといてね」
「任せとけ!!」
「いつき?」
「はいっす!!」
「キスしていい? 口と口でする奴」
もう他の何かを装ってはいない、それはいつもの一恵の笑みだった。
「そ、それは……白音の姐さんに会った時、自分で言うといいっす!! 蹴られても知らないっすけど……」
魔力障壁の固定作業をなんとかやり遂げて、そして一恵は自分のハンカチでいつきの涙を拭ってやる。
いつきもやっと少し、笑ってくれた。
「ちびそらちゃんの涙は、いつきが拭いてあげてね」
「はいっす……」
藍染めの落ち着いた雰囲気の柄で、満月の夜空がデザインされたハンカチだった。
それをいつきに託すと、もう思いのこすことは何もないというような穏やかな笑顔になった。
為すべきことをやり切ると、一恵にのこされた時間はもう一分もなかった。
でも後悔は微塵もなかった。
のこされた時間を使って、いつきとちびそらを胸に抱く。
可愛い女の子を胸に抱いて消えるなんて、最期まで最高だった。
凛とした佇まいを少しも崩さずに、はらはらと菖蒲の花が散るように、一恵は溶けて消えていった。
あとには紫の高貴な輝きを放つ星石だけが遺された。
いつきがそれを愛おしそうにそっと手に取ると、ちびそらに渡した。
ちびそらにとってはこぶし大のその星石を、胸の前に捧げ持ち、じっと見つめたまま動かなくなる。
一恵の願いどおり、多分ちびそらは彼女の膨大な人生というデータを自分の体内に取り込んでいるのだ。
やがて少し時間をおいてその星石も、一恵と同じように虚空へと溶け散るようにして消えてしまった。
「ちびそらちゃん、一恵姐さんの記憶は……」
ちびそらは自分の胸を軽く叩いて答えを示した。
「委細瑕疵無し、完璧!!」
再び動き出したちびそらは、なんだかコスチュームの色が少し濃くなったように見える。
最初はそらと同じスカイブルーだったといつきは記憶している。しかし今は、ちょうど一恵にもらった藍染めのハンカチと同じような色合いだ。
いつきにはそれが、ちびそらの空色と一恵の菫色が混ざり合ってできているように感じられた。
一恵は、決していなくなってなんかないんだと、そう確信できた。
「走れっ!!」
ちびそらがいつきのポシェットに滑り込みながら叫ぶ。
「おっけーっす!!」
気がつけば魔力障壁がかなり収縮し、もうふたりの鼻の先くらいにまで迫っていた。
このままここにいたらどうなるのか、考えたくもない。
留まること無く縮まって来る絶対障壁に追われるようにして、いつきはちびそらを抱えてなんとかゲートに飛び込んだ。
何かを振り返っている余裕などなかった。
…………後にのこる者は、もう誰もいない。今までの騒ぎが、嘘のように静かになった。
…………障壁が完全に閉じてしまうと、棺のような、墓碑のような、絶黒の結界がただ静かに佇立していた。
―― 第一部 完 ――
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