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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第50話 しばしのお別れです その一
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蔵間と柴崎たちの彼我を隔てている障壁も、もちろん強力なものではある。
しかし今閉じつつある魔力障壁は、それよりもさらに桁違いの防御力を誇る。
閉じたら最後、破壊などできるものではない。
だから閉じきる前に全員必ず通過しなければならない。
莉美がみんなをゲート前に集める。
「みんなでせーのっで入ろ? 一恵さんも早く早く!!」
莉美がぴょんぴょんと跳びはねながら一恵を手招きしている。
ミモザの花のような黄色のコスチュームが鮮やかに舞う。
「わたしは最後の仕上げをしてから行くわ」
「仕上げってー?」
「障壁を固定するの」
「固定ってー?」
「物理的な作用では破壊不能にするの。仕上げたらいくから先に入ってて」
「分かったー」
莉美は絶対分かってないなと白音は思う。
既にその固定作業とやらに入っている一恵をちらっと見る。
白音はリーダーとして精一杯頑張ったつもりだけれど、一恵がいなければ決してうまくはいかなかったと思う。
ものすごく頼りになる存在だった。
でもそらの解析によると彼女は人ではないのだという。
一恵は『Hitoe』の名義で芸能界で活躍している。
そこでついたあだ名は『異世界エルフ』だったけれど、本物の異世界人というわけでもないらしい。
何者なのか分からない。でもそんなことはどうでもいい。
一緒にいたい親友だ。今までも、そしてこれからもずっと。
「じゃあ一恵ちゃん先に行くね。みんな行くよ。せー……」
魔法少女たちが息を合わせて「せーの」と言おうとしたら莉美が先に飛び込んでしまった。
「うえーーい。一番乗…………」
そこから先が聞こえなかった。
莉美が言葉の途中で文字どおりかき消えていなくなった。
莉美はファーストペンギンだ。黄色いペンギンだと白音は思う。
「あはは。やっぱ莉美だな」
笑って佳奈はそらの方に手を差し出す。
「そらのエスコートは、アタシだよ?」
わざとらしくリンクスの方を気にするようなそぶりを見せながら、そらの手を引いていく。
佳奈のコスチュームは、華やかで大胆に咲く赤いカメリアの花のように人の目を惹きつける。
彼女のしなやかな肢体は南洋由来でやや浅黒く、その衣装がとてもよく似合っている。
そらは佳奈に手を引かれながら、ちらっと白音の方を見た。
可憐な空色のネモフィラのように遠慮がちな視線で白音とリンクスを見比べて、少し嘆息したように佳奈の手をきゅっと握り返してゲートに向かった。
「アタシでいいじゃんさ」
「ダメとは言ってないの。むしろいいの」
「でも白音が良かったんだろ?」
「まあ、それはそうなの」
他愛もない、日常の会話を続けるようにして手を繋ぎ、そのまま佳奈とそらはゲートをくぐった。
異世界に消えていった二様の魔法少女を見送り、リンクスが苦笑いを浮かべる。
そして彼は踵を返すと、少し急ぎ足で蔵間の元へ向かい、熱い抱擁を交わした。
てっきりこっちに来てくれるのかと思っていた白音は、肩すかしを食らった。何の罪も無いのに蔵間に対してちょっとむかつく。
男同士で抱き合っているのを横目に見ていると、不意に橘香が白音の手をぎゅっと握ってくれた。
これが最後になるかも知れないと思って白音もしっかりと握り返す。
また泣きそうになるから静かにしていたのに、涙ぐんでしまった。
ちょっとやめて欲しい。でも橘香の手は離したくなかった。
自分だけなんでこんなにしんみりしているのだろうと、白音は不思議に思っていた。
しかし途中から、むしろなんで自分以外がこんなにあっさりしているのだろうか、そう考えるべきだと思い直すことにした。
「名字川理事長に、いや白音の母君に、必ず守り抜くと伝えてくれ」
「まあお前より白音君の方が強いんだけどねぇ」
蔵間はおどけてリンクスの尻を叩く。
親友に別れを告げて、やがてリンクスが白音の前に立つ。
リンクスが少し儀式張って手を差し出すと、白音がそこに手を重ねる。
そして…………、ついでに特に意味もなく白音もリンクスのお尻を叩く。
「ん?」
「ふふ。行きましょう」
莉美は格別だろうが、佳奈とそらも、そして白音とリンクスも、特に恐れることなく異世界への転移ゲートに飛び込んでいく。
別れは寂しいが、旅立つことに躊躇いはなかった。
淡泊すぎるほどにあっさりと、皆いなくなってしまった。
……………………、
……………………、
……………………、
……………………。
完成すれば漆黒の塔のようになるのだろう。
一恵が障壁の固定術式の展開を始めた。
特定の座標へのすべての物理干渉を排除することで、擬似的に時間を凍結させるものだ。
莉美が張った障壁が事象境界面となり、最後まで見守ってくれていたみんなが徐々にブラックアウトしていく。
ちらっと橘香の方を見ると、笑顔で頷いてくれた。
一恵は少し目を細めて、控えめな笑みでそれに応える。
いつきは、一緒にゲートをくぐりたくて一恵の傍にのこっていた。時間を凍結させるとかいう魔法を見守っている。
ちびそらもいつきが提げた山吹色のポシェットから顔を出し、興味深げに複雑な魔法が編み込まれていくのを観察している。
ふたりとも口が半開きのままだ。
姿がいよいよ暗くなってぼやけていく中、いつきが見送ってくれている皆に向かって手を振り始めた。
ちびそらもそれに倣い、そして一恵にも一緒に振るようにと促す。ちびそらはいつも何故か偉そうだ。
その小さな顔を見ていると、ちび一恵にならなくて本当に良かったと思う。
ちびそら先生の指示には一恵も素直に従う。
三人で大きく手を振った。
最後の挨拶だった。
実のところ一恵は、自分には未練も思いのこしもそれほど無いと思っていた。
しかしやはり、徐々に見えなくなっていく橘香たちの顔を見ていると、少しこみ上げてくるものがあった。
こんな自分でさえそうなのだから、今ここで即決したいつきの思い切りの良さには本当に驚く。
いつきは、エレメントスケイプとして共に活動した仲間、土屋千咲、水尾紗那、風見詩緒と魔力障壁越しに、顔がくっつくような距離で手を振り合っている。
そして互いの顔を見ながら涙を流し、別れを惜しむのだが、しかしのこりたいとは決して言わなかった。
「いつき、本当に一緒に行くのね?」
「もちろんっす、姐御っ!」
涙を拭ったいつきは、元気よく返事をした。
ビシッ!
その時突然、一恵の非の打ち所のない端正な顔に大きな亀裂が走った。
「え?」
いつきは何かの幻覚かと疑った。
一恵も一瞬驚いて顔を押さえたが、やがて得心したように微笑む。
「ああ、そう。ここまでなのね。…………でも……うん。楽しかった」
「な?! は??」
「ごめんね、いつき……」
「な、何言ってるんすか? 姐さん?!」
一恵の体にはいずれ限界が来ることは分かっていた。
魂の投射体を入れるためだけに作られた仮初めの器。
二十年も保ってくれたのが上出来だったのだ。
白音たちに出会えて、それで星石が魔法少女にしてくれて、最高の人生だったと思う。
ぽろぽろと一恵の皮膚が剥がれ始めている。
まるで崩壊していくように見える。
「でも、最後の仕上げはしなくちゃ。それまでは保って」
「ちょっと、姐さん。体が透けてるっすよ。消えちゃうんじゃ……」
「ホントごめんね、いつきちゃん。わたし一緒に行けないみたい」
しかし今閉じつつある魔力障壁は、それよりもさらに桁違いの防御力を誇る。
閉じたら最後、破壊などできるものではない。
だから閉じきる前に全員必ず通過しなければならない。
莉美がみんなをゲート前に集める。
「みんなでせーのっで入ろ? 一恵さんも早く早く!!」
莉美がぴょんぴょんと跳びはねながら一恵を手招きしている。
ミモザの花のような黄色のコスチュームが鮮やかに舞う。
「わたしは最後の仕上げをしてから行くわ」
「仕上げってー?」
「障壁を固定するの」
「固定ってー?」
「物理的な作用では破壊不能にするの。仕上げたらいくから先に入ってて」
「分かったー」
莉美は絶対分かってないなと白音は思う。
既にその固定作業とやらに入っている一恵をちらっと見る。
白音はリーダーとして精一杯頑張ったつもりだけれど、一恵がいなければ決してうまくはいかなかったと思う。
ものすごく頼りになる存在だった。
でもそらの解析によると彼女は人ではないのだという。
一恵は『Hitoe』の名義で芸能界で活躍している。
そこでついたあだ名は『異世界エルフ』だったけれど、本物の異世界人というわけでもないらしい。
何者なのか分からない。でもそんなことはどうでもいい。
一緒にいたい親友だ。今までも、そしてこれからもずっと。
「じゃあ一恵ちゃん先に行くね。みんな行くよ。せー……」
魔法少女たちが息を合わせて「せーの」と言おうとしたら莉美が先に飛び込んでしまった。
「うえーーい。一番乗…………」
そこから先が聞こえなかった。
莉美が言葉の途中で文字どおりかき消えていなくなった。
莉美はファーストペンギンだ。黄色いペンギンだと白音は思う。
「あはは。やっぱ莉美だな」
笑って佳奈はそらの方に手を差し出す。
「そらのエスコートは、アタシだよ?」
わざとらしくリンクスの方を気にするようなそぶりを見せながら、そらの手を引いていく。
佳奈のコスチュームは、華やかで大胆に咲く赤いカメリアの花のように人の目を惹きつける。
彼女のしなやかな肢体は南洋由来でやや浅黒く、その衣装がとてもよく似合っている。
そらは佳奈に手を引かれながら、ちらっと白音の方を見た。
可憐な空色のネモフィラのように遠慮がちな視線で白音とリンクスを見比べて、少し嘆息したように佳奈の手をきゅっと握り返してゲートに向かった。
「アタシでいいじゃんさ」
「ダメとは言ってないの。むしろいいの」
「でも白音が良かったんだろ?」
「まあ、それはそうなの」
他愛もない、日常の会話を続けるようにして手を繋ぎ、そのまま佳奈とそらはゲートをくぐった。
異世界に消えていった二様の魔法少女を見送り、リンクスが苦笑いを浮かべる。
そして彼は踵を返すと、少し急ぎ足で蔵間の元へ向かい、熱い抱擁を交わした。
てっきりこっちに来てくれるのかと思っていた白音は、肩すかしを食らった。何の罪も無いのに蔵間に対してちょっとむかつく。
男同士で抱き合っているのを横目に見ていると、不意に橘香が白音の手をぎゅっと握ってくれた。
これが最後になるかも知れないと思って白音もしっかりと握り返す。
また泣きそうになるから静かにしていたのに、涙ぐんでしまった。
ちょっとやめて欲しい。でも橘香の手は離したくなかった。
自分だけなんでこんなにしんみりしているのだろうと、白音は不思議に思っていた。
しかし途中から、むしろなんで自分以外がこんなにあっさりしているのだろうか、そう考えるべきだと思い直すことにした。
「名字川理事長に、いや白音の母君に、必ず守り抜くと伝えてくれ」
「まあお前より白音君の方が強いんだけどねぇ」
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親友に別れを告げて、やがてリンクスが白音の前に立つ。
リンクスが少し儀式張って手を差し出すと、白音がそこに手を重ねる。
そして…………、ついでに特に意味もなく白音もリンクスのお尻を叩く。
「ん?」
「ふふ。行きましょう」
莉美は格別だろうが、佳奈とそらも、そして白音とリンクスも、特に恐れることなく異世界への転移ゲートに飛び込んでいく。
別れは寂しいが、旅立つことに躊躇いはなかった。
淡泊すぎるほどにあっさりと、皆いなくなってしまった。
……………………、
……………………、
……………………、
……………………。
完成すれば漆黒の塔のようになるのだろう。
一恵が障壁の固定術式の展開を始めた。
特定の座標へのすべての物理干渉を排除することで、擬似的に時間を凍結させるものだ。
莉美が張った障壁が事象境界面となり、最後まで見守ってくれていたみんなが徐々にブラックアウトしていく。
ちらっと橘香の方を見ると、笑顔で頷いてくれた。
一恵は少し目を細めて、控えめな笑みでそれに応える。
いつきは、一緒にゲートをくぐりたくて一恵の傍にのこっていた。時間を凍結させるとかいう魔法を見守っている。
ちびそらもいつきが提げた山吹色のポシェットから顔を出し、興味深げに複雑な魔法が編み込まれていくのを観察している。
ふたりとも口が半開きのままだ。
姿がいよいよ暗くなってぼやけていく中、いつきが見送ってくれている皆に向かって手を振り始めた。
ちびそらもそれに倣い、そして一恵にも一緒に振るようにと促す。ちびそらはいつも何故か偉そうだ。
その小さな顔を見ていると、ちび一恵にならなくて本当に良かったと思う。
ちびそら先生の指示には一恵も素直に従う。
三人で大きく手を振った。
最後の挨拶だった。
実のところ一恵は、自分には未練も思いのこしもそれほど無いと思っていた。
しかしやはり、徐々に見えなくなっていく橘香たちの顔を見ていると、少しこみ上げてくるものがあった。
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そして互いの顔を見ながら涙を流し、別れを惜しむのだが、しかしのこりたいとは決して言わなかった。
「いつき、本当に一緒に行くのね?」
「もちろんっす、姐御っ!」
涙を拭ったいつきは、元気よく返事をした。
ビシッ!
その時突然、一恵の非の打ち所のない端正な顔に大きな亀裂が走った。
「え?」
いつきは何かの幻覚かと疑った。
一恵も一瞬驚いて顔を押さえたが、やがて得心したように微笑む。
「ああ、そう。ここまでなのね。…………でも……うん。楽しかった」
「な?! は??」
「ごめんね、いつき……」
「な、何言ってるんすか? 姐さん?!」
一恵の体にはいずれ限界が来ることは分かっていた。
魂の投射体を入れるためだけに作られた仮初めの器。
二十年も保ってくれたのが上出来だったのだ。
白音たちに出会えて、それで星石が魔法少女にしてくれて、最高の人生だったと思う。
ぽろぽろと一恵の皮膚が剥がれ始めている。
まるで崩壊していくように見える。
「でも、最後の仕上げはしなくちゃ。それまでは保って」
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