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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第45話 銀翼の魔法少女 その二
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一恵が空間魔法を使って、殺到する巫女たちから避難者を守ってくれている。
それに合わせてそらも、一恵が守りやすいように皆を移動させて、防御陣を形成していく。
よく晴れた空に、少し日が高くなってきていた。もうすぐ正午が近いのだろう。
冬の寒風に抵抗してほんの少しだけ、温もりをもたらしてくれていたその日差しに、突如黒い影が差して翼を羽ばたかせる音が聞こえた。
黒翼の男が、銀翼の少女の手を引いて舞い降りてきた。リンクスと白音だった。
「うぬぬぬ」
一恵は何かケチをつけてやろうと思ったのだが、できなかった。
完成された一幅の絵画のようだった。
リンクスは上半身をはだけて、そしてふたりともずぶ濡れである。
いくら穏やかな天気とは言え、そんな格好で空を飛ぶような季節ではない。
普通の人間なら凍えているところだろう。
「白音ちゃん!!!」
ふわりと降り立った白音に、莉美が突進して抱きつく。
白音がそんな場合じゃないと言おうとしたら、魔力が大量に流れ込んできた。
「うわわわわっ。だから、そんなに入らないってばっ!! はじけたらどうするのっ!」
「えへへ、足りないからリーパー、あんまりできなかったんでしょ? 遠慮せず食らいやがれっ!!」
「ひぎいぃぃぃぃぃっ!!」
巫女たちの攻撃を抑えながら、すっと、一恵と瑠奏が、全員を守れる位置に移動してくれる。
白音は魔力の奔流に目を白黒させながら、しかし心の内は安心していた。
いつもの莉美だ。そしてみんなも無事で…………。
「んあっ? …………うくっ、はぁ、はぁ。佳奈は?」
「あの小屋の中に入って行ったよ。中は多分魔法が使えないから、突っ込んでも戦えるのって白音ちゃんか佳奈ちゃんくらいだと思う」
なるほどあの線だけのCGのようなもので描かれた変な小屋が、敵の本陣だと白音は理解する。
「分かった。莉美、ありがと。助太刀に行くわね」
しかしそらが引き留めた。
「だめ、白音ちゃんが入ったら、みんなのリーパーが切れちゃうの」
「うう……」
親通がとった戦術は想像以上に厄介なものだと白音は感じた。
さすがは腐っても日本の歴史の裏で、戦争の絵図面を描き続けてきた一族の頭領と言ったところか。
腐ってるけど。
「負傷者の守りは俺に任せておけ。親通を頼む」
そう言ってリンクスは防御のための魔方陣を敷き、白音たちにも身体能力増強の魔法を次々に投射していく。
白音は一度経験済みだったが、白音のリーパーを受けた上でこういう魔法を使ってもらうと、相乗効果で思いの外威力を発揮する。
「すごいっ!! お兄ちゃん愛して……」
「だめ」
莉美の言葉を途中で遮って白音が断固拒否した。
「ククク」
リンクスは戦闘中に笑っている自分に少し驚いた。
チーム白音はいいチームだと思う。
こういう余裕が、圧倒的に柔軟な対応力を生んでいるのだろう。
独りで小屋の中、というか蚊帳の外で戦っていた佳奈の叫ぶ声が聞こえた。
「ダメだっ。視界が…………。敵の位置がよく分かんな……。くっ。このやろっ。うぐっ…………」
魔法が使えないから、純粋な身体能力のみで戦っているんだろう。
その上精神系、視覚系の隠蔽魔法で幻惑されているらはずだ。
白音はせめてこちらからも中が見えれば、と考えた。
「佳奈っ!! 中から何でもいいからおっきなもの、こっちに投げ飛ばして! できるだけおっきなもの!」
「お、おう。手頃なもんないぞ。よく見えない…………。痛っ! よくも……、お? いいもんあった。投げるぞっ!!」
ばりばりばりっと派手な音がして、簡素な作りの壁が大きく破れたらしい。
中から巫女が飛び出してきた。
「あんた何投げてんの…………」
「おっきなものっ!!」
白音は思わず走り出して巫女を受け止め、そして慌ててその星石を破壊して無力化する。
とりあえずそれ以上は何も言わないことにしておく。
「莉美、何が見えてる?」
白音は莉美の驚異的な精神抵抗の強さに期待する。
「ぼやっとした幽霊みたいなのがうようよ。真ん中に転移ゲートっぽいものがある」
やはり莉美には、精神に作用する魔法は一切効いていない。
それに視覚的な幻惑の魔法も、限定的な効果しか及んでいないようだった。
恐るべき頑強さだ。
他の魔法少女にはまったく何も見えてはいない。
「どいつだろう……」
莉美もマジックキャンセラーを探しているのだが、そこまでは判別できないでいる。
「小屋に引きこもられたら、引きずり出すのは大変そうね。自分たちの魔法は使えてるんだから、選択的に相手の魔法だけ無効化してるってことよね。どこまでがマジックキャンセラーの効果範囲なんだろう。やっぱり球形かな?」
白音は、桃澤千尋がさらわれた時のことを思い出しながら言った。
あの時も転移を無効化した痕跡が円状になって残されていた。
そして白音のその言葉に、そらが何かひらめいたようだった。
「!! 瑠奏ちゃん。砂とか小石とか何でもいいから大量にあの小屋に向かってぶつけてくれる?」
「了解。とっておき、見せてあげる」
瑠奏がオーラを纏って、それを徐々に体の周りに広げていく。
そらや莉美がそうしていたように、このオーラは体の延長のように扱える。
このオーラに触れた物は自身が手で触れた物と同じく、自在に飛行させられるのだ。
円の内側にある地面から、大量の砂塵が吹き上がった。
「おりゃっ!!」
明確な意思を持った砂嵐が小屋に向かう。
しかし小屋の周囲に近づいた途端、それらはまとまりを失い、再び地面に帰る。
小屋の近傍にはやはり魔法を無効化する空間があるようで、それに触れた砂嵐が力を失って落下したのだ。
ずさーっと小屋の周囲に砂礫が積もる。
「砂礫分布計測。最頻値から円弧描出、中心点推計……完了。莉美ちゃんこの位置にいる巫女、変なとこない?」
そらが莉美の視界に矢印を描出する。
突然目の中にヘッドマウントディスプレイのような表示がなされるのだが、チーム白音ではもはや慣れっこだ。
莉美などは以前、目の中を表示装置にしてもらってスマホゲームを遊んだこともある。
今更驚きはしない。
小屋の中に下向きの矢印が見える。
矢印の真下に巫女がひとりいるが、他の巫女たちで姿が隠れる位置に立っている。
「よく見えないんだけど………。ん? 着物が血で汚れてる、そいつだけ!!」
「さっき槍投げの人の隣にいたから、返り血で汚れたのね。きっとそいつよ、莉美ちゃん!!」
一恵にそう言われて、反射的に莉美が無頼砲を撃つ。
かなりの威力が込められていたが、やはり届くまでに消失してしまった。
マジックキャンセルに関しては相手の魔力を上回れば上書きできる、という法則は成り立たないようだ。
片っ端から消してしまうので、量や質が関わってこないらしい。
「ぬぬ」
「ふっふっふ。ならこうね」
白音が足下の石を拾って投げた。
投げただけなのだが思いっきり投げたので、これに当たっても生きていられる生き物がいるとは思えない。
だが別の巫女が前に出て庇ったので、その顔が狐面ごと潰れてしまった。
「わわっ!? ごめんなさいぃ!!」
顔が半分無くなっても平気で動いている巫女を見て、白音が本当に申し訳なさそうにする。
「当たるまでやると、酷いことになりそうね…………」
「莉美ちゃん、そいつをじっと見つめてて欲しいの。視界から逃さないで」
そらに何か考えがあるようだった。
とは言え、マジックキャンセラーの位置がバレたことを悟った巫女たちも、既に動き出している。
乱戦中にひとりの敵だけを見つめ続けるというのは、自身の身の危険もあってかなり難しい。
しかし全力で自分を守っていてくれる白音と一恵を信じ、莉美は肉薄してくる敵には目もくれない。
小屋の中のマジックキャンセラーだけを、じっと見つめ始める。
「まばたきもしないで?」
「そう!!」
「そらちゃんってば酷いっ。でも頑張るっ!!」
[視界共有。相対位置補正。左目で射界安全確認。右目でターゲット確認よろしくなの]
ちゅん。
また突然の風切り音がした。
その途端、マジックキャンセラーの胸に大きな穴が空いた。
吹っ飛んで向こうの壁に打ち付けられる。
はじけ飛ばなかったのは多少なりとも魔法で防護がされていたからだろう。
直後に銃声が轟く。
[OK。クリア]
それに合わせてそらも、一恵が守りやすいように皆を移動させて、防御陣を形成していく。
よく晴れた空に、少し日が高くなってきていた。もうすぐ正午が近いのだろう。
冬の寒風に抵抗してほんの少しだけ、温もりをもたらしてくれていたその日差しに、突如黒い影が差して翼を羽ばたかせる音が聞こえた。
黒翼の男が、銀翼の少女の手を引いて舞い降りてきた。リンクスと白音だった。
「うぬぬぬ」
一恵は何かケチをつけてやろうと思ったのだが、できなかった。
完成された一幅の絵画のようだった。
リンクスは上半身をはだけて、そしてふたりともずぶ濡れである。
いくら穏やかな天気とは言え、そんな格好で空を飛ぶような季節ではない。
普通の人間なら凍えているところだろう。
「白音ちゃん!!!」
ふわりと降り立った白音に、莉美が突進して抱きつく。
白音がそんな場合じゃないと言おうとしたら、魔力が大量に流れ込んできた。
「うわわわわっ。だから、そんなに入らないってばっ!! はじけたらどうするのっ!」
「えへへ、足りないからリーパー、あんまりできなかったんでしょ? 遠慮せず食らいやがれっ!!」
「ひぎいぃぃぃぃぃっ!!」
巫女たちの攻撃を抑えながら、すっと、一恵と瑠奏が、全員を守れる位置に移動してくれる。
白音は魔力の奔流に目を白黒させながら、しかし心の内は安心していた。
いつもの莉美だ。そしてみんなも無事で…………。
「んあっ? …………うくっ、はぁ、はぁ。佳奈は?」
「あの小屋の中に入って行ったよ。中は多分魔法が使えないから、突っ込んでも戦えるのって白音ちゃんか佳奈ちゃんくらいだと思う」
なるほどあの線だけのCGのようなもので描かれた変な小屋が、敵の本陣だと白音は理解する。
「分かった。莉美、ありがと。助太刀に行くわね」
しかしそらが引き留めた。
「だめ、白音ちゃんが入ったら、みんなのリーパーが切れちゃうの」
「うう……」
親通がとった戦術は想像以上に厄介なものだと白音は感じた。
さすがは腐っても日本の歴史の裏で、戦争の絵図面を描き続けてきた一族の頭領と言ったところか。
腐ってるけど。
「負傷者の守りは俺に任せておけ。親通を頼む」
そう言ってリンクスは防御のための魔方陣を敷き、白音たちにも身体能力増強の魔法を次々に投射していく。
白音は一度経験済みだったが、白音のリーパーを受けた上でこういう魔法を使ってもらうと、相乗効果で思いの外威力を発揮する。
「すごいっ!! お兄ちゃん愛して……」
「だめ」
莉美の言葉を途中で遮って白音が断固拒否した。
「ククク」
リンクスは戦闘中に笑っている自分に少し驚いた。
チーム白音はいいチームだと思う。
こういう余裕が、圧倒的に柔軟な対応力を生んでいるのだろう。
独りで小屋の中、というか蚊帳の外で戦っていた佳奈の叫ぶ声が聞こえた。
「ダメだっ。視界が…………。敵の位置がよく分かんな……。くっ。このやろっ。うぐっ…………」
魔法が使えないから、純粋な身体能力のみで戦っているんだろう。
その上精神系、視覚系の隠蔽魔法で幻惑されているらはずだ。
白音はせめてこちらからも中が見えれば、と考えた。
「佳奈っ!! 中から何でもいいからおっきなもの、こっちに投げ飛ばして! できるだけおっきなもの!」
「お、おう。手頃なもんないぞ。よく見えない…………。痛っ! よくも……、お? いいもんあった。投げるぞっ!!」
ばりばりばりっと派手な音がして、簡素な作りの壁が大きく破れたらしい。
中から巫女が飛び出してきた。
「あんた何投げてんの…………」
「おっきなものっ!!」
白音は思わず走り出して巫女を受け止め、そして慌ててその星石を破壊して無力化する。
とりあえずそれ以上は何も言わないことにしておく。
「莉美、何が見えてる?」
白音は莉美の驚異的な精神抵抗の強さに期待する。
「ぼやっとした幽霊みたいなのがうようよ。真ん中に転移ゲートっぽいものがある」
やはり莉美には、精神に作用する魔法は一切効いていない。
それに視覚的な幻惑の魔法も、限定的な効果しか及んでいないようだった。
恐るべき頑強さだ。
他の魔法少女にはまったく何も見えてはいない。
「どいつだろう……」
莉美もマジックキャンセラーを探しているのだが、そこまでは判別できないでいる。
「小屋に引きこもられたら、引きずり出すのは大変そうね。自分たちの魔法は使えてるんだから、選択的に相手の魔法だけ無効化してるってことよね。どこまでがマジックキャンセラーの効果範囲なんだろう。やっぱり球形かな?」
白音は、桃澤千尋がさらわれた時のことを思い出しながら言った。
あの時も転移を無効化した痕跡が円状になって残されていた。
そして白音のその言葉に、そらが何かひらめいたようだった。
「!! 瑠奏ちゃん。砂とか小石とか何でもいいから大量にあの小屋に向かってぶつけてくれる?」
「了解。とっておき、見せてあげる」
瑠奏がオーラを纏って、それを徐々に体の周りに広げていく。
そらや莉美がそうしていたように、このオーラは体の延長のように扱える。
このオーラに触れた物は自身が手で触れた物と同じく、自在に飛行させられるのだ。
円の内側にある地面から、大量の砂塵が吹き上がった。
「おりゃっ!!」
明確な意思を持った砂嵐が小屋に向かう。
しかし小屋の周囲に近づいた途端、それらはまとまりを失い、再び地面に帰る。
小屋の近傍にはやはり魔法を無効化する空間があるようで、それに触れた砂嵐が力を失って落下したのだ。
ずさーっと小屋の周囲に砂礫が積もる。
「砂礫分布計測。最頻値から円弧描出、中心点推計……完了。莉美ちゃんこの位置にいる巫女、変なとこない?」
そらが莉美の視界に矢印を描出する。
突然目の中にヘッドマウントディスプレイのような表示がなされるのだが、チーム白音ではもはや慣れっこだ。
莉美などは以前、目の中を表示装置にしてもらってスマホゲームを遊んだこともある。
今更驚きはしない。
小屋の中に下向きの矢印が見える。
矢印の真下に巫女がひとりいるが、他の巫女たちで姿が隠れる位置に立っている。
「よく見えないんだけど………。ん? 着物が血で汚れてる、そいつだけ!!」
「さっき槍投げの人の隣にいたから、返り血で汚れたのね。きっとそいつよ、莉美ちゃん!!」
一恵にそう言われて、反射的に莉美が無頼砲を撃つ。
かなりの威力が込められていたが、やはり届くまでに消失してしまった。
マジックキャンセルに関しては相手の魔力を上回れば上書きできる、という法則は成り立たないようだ。
片っ端から消してしまうので、量や質が関わってこないらしい。
「ぬぬ」
「ふっふっふ。ならこうね」
白音が足下の石を拾って投げた。
投げただけなのだが思いっきり投げたので、これに当たっても生きていられる生き物がいるとは思えない。
だが別の巫女が前に出て庇ったので、その顔が狐面ごと潰れてしまった。
「わわっ!? ごめんなさいぃ!!」
顔が半分無くなっても平気で動いている巫女を見て、白音が本当に申し訳なさそうにする。
「当たるまでやると、酷いことになりそうね…………」
「莉美ちゃん、そいつをじっと見つめてて欲しいの。視界から逃さないで」
そらに何か考えがあるようだった。
とは言え、マジックキャンセラーの位置がバレたことを悟った巫女たちも、既に動き出している。
乱戦中にひとりの敵だけを見つめ続けるというのは、自身の身の危険もあってかなり難しい。
しかし全力で自分を守っていてくれる白音と一恵を信じ、莉美は肉薄してくる敵には目もくれない。
小屋の中のマジックキャンセラーだけを、じっと見つめ始める。
「まばたきもしないで?」
「そう!!」
「そらちゃんってば酷いっ。でも頑張るっ!!」
[視界共有。相対位置補正。左目で射界安全確認。右目でターゲット確認よろしくなの]
ちゅん。
また突然の風切り音がした。
その途端、マジックキャンセラーの胸に大きな穴が空いた。
吹っ飛んで向こうの壁に打ち付けられる。
はじけ飛ばなかったのは多少なりとも魔法で防護がされていたからだろう。
直後に銃声が轟く。
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