ドリフトシンドローム~魔法少女は世界をはみ出す~【第二部】

音無やんぐ

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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る

第45話 銀翼の魔法少女 その一

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 金属の槍に胸を刺し貫かれ、海に落ちた白音はそのまま何もできず沈んでいった。
 刺さったままの槍が重く、そう深くはない海底にあっという間に到達する。
 ごぼごぼと口や胸の傷口から空気が抜け出し、意識が遠のいていく。
 力が抜けて身動きができなかった。

 ブラックアウトしていく意識の底で、星石たちの声が聞こえた。
 確証は無いが、そうだと思えた。

[助けて]
[あなたにしかできない]
[お願い]
[力を貸して]
[救いたい]

 断片的な言葉だったが、白音には何故かその意味をしっかりと理解できた。

(そうか。星石たちの願い……だったのね)


 目が覚めると白音は、小石混じりの砂浜でリンクスに口づけされていた。
 ちょっと焦ったが、多分呼吸が止まっていたのだろう。
 喋ろうとすると大量の海水が肺から流れ出てきた。
 咳き込むと胸が猛烈に痛い。
 よく見ると、まだ槍が突き立ったままだった。


「い、い………」
「い?」
「痛い、です…………。お願い抜いて」

 リンクスにお願いする。
 槍は完全に貫通してしまっていたから、リンクスは穂先が体を抉らないように後ろ側から抜くことにした。
 横になった白音の、背中から顔を出している穂先を掴んで後ろへ引き抜く。


「んふぅぅぅ…………、んんっ、ううっんっ!! はううぅぅぅっ!!!」

 ご丁寧に握りに装飾がついているから、そこを通過する時があり得ないくらい痛かった。
 呼吸が止まっていたからそちらの処置が先だったのだろうし、すぐに抜いて出血させるのはまずいと判断したのだろう。
 分かる、分かるんだけれど、気絶してる間に抜いておいて欲しかった。
 恥ずかしい声を聞かれてしまった……。

 リンクスは心配していたが、抜いてもあまり出血はしなかった。
 傷口からピンク色のふよっとした肉感が窺える。
 もう塞がったのだろうか? 魔法少女の回復力って凄い、と白音は思う。
 戦えるだろう。そう判断して立ち上がってみる。


「お、おい白音」
「助かりました。佳奈たちが待ってますので、行きますね」
「行きますねじゃないだろ」
「行かないわけに……」
「一緒に行くに決まってる。何が行きますだ」

 服も脱がずに偽装を解いたから、リンクスのスーツは背中が破れてボロボロになっている。
 言いたいことを飲み込んで白音の好きにさせてくれるリンクスに、白音はありがとうの言葉くらいしか差し出せる物がない。

「飛べるか?」
「はい、もちろんっ!」


 巫女たちは佳奈、莉美、そら、一恵、瑠奏の五人を包囲したきり、動く気配はなかった。
 それはそうだろうとそらも思う。
 こちらが何もしないならば、このまま異世界への転移ゲートが調うのを待っていれば良いのだ。

 そらは莉美の視覚から得た情報を元に、みんなの視野に小屋のおおよその位置を重ねて示す。
 簡易的なものではあるが、これで全員見えてはいなくとも小屋の存在を掴むことができるだろう。

 マジックキャンセラーはどうやらその小屋の中に入ったきり、中で守りを固めているように思われる。
 そこでひとまず小屋からは死角になる位置に、莉美が魔力障壁で掩体壕シェルターを作成して潜む。
 そして佳奈が見張りに立つ。

 莉美は魔力障壁で白音を守れなかったことに、ショックを受けていた。
 しかし落ち込んでいるわけではなかった。
 そういうのはもう卒業だと思っていた。
 今あるのは多分『悔しい』という感情だった。

 自分の中ではあまり馴染みのない感覚だったのだが、いろいろなことができるようになって白音たちの役に立てて、それでこそ生まれた気持ちなのだろうと思う。
 だからどうにかしてそのマジックキャンセラーとやらをやり込めたいと考えているのだが、今回ばかりは名案が浮かばなかった。
 どうやらそういう系統の能力が、自分の最大の天敵になるらしいと受け止める。


「転移できなくなってるのもマジックキャンセラーのせい?」
「可能性はあるわ。でもこの広範囲に設置した転移ゲートを全部無効化するとなると、ちょっと広すぎる気もするのよね……。別の可能性も考えるべきかも」

 莉美が一恵の考えを聞いてみた。
 この一恵やそらが敵に振り回されているのは珍しいことだと思う。
 けれど必ずチーム白音ならば何とかしてくれると信じている。

 今の莉美にできることは、悔しいけれど足手まといにならないよう心を乱さず、自分にできることを最大限――できれば白音たちの想像を超えて――やってのけることなのだ。
 そのために周りをちゃんと見ておく。


「でも気を付けてなの。莉美ちゃんのバリアだけじゃなく、マジックキャンセラーは魔法少女の戦いの中にあって、最強のゲームチェンジャーだと思う。早々に排除しないといけない」

 そらの言葉に莉美は首をかしげる。

「CDチェンジャーなら知ってるよ?」

 そらがその言葉の意味を調べるために、一瞬ブルームのサーバーにアクセスしたらしい。

「それはロストテクノロジーなの」

 一恵がふっと笑った。
 確かに、もはやそうなのかも知れない。


「ゲームとかスポーツで、ずるいと思うくらい強い奴たまにいるでしょ。そういう奴のことよ」
「あー、いるいる。たまにいるよね。いやんなる」
(いやいや、今目の前にいるけど…………?)

と瑠奏は激しく思う。

「瑠奏は後衛の莉美とそらを守ってくれる? そら、マジックキャンセラーは見つかりそうか?」

 油断無く小屋を見つめたまま、佳奈が尋ねた。
 何かが莉美の障壁を破って飛んできても、佳奈の目なら掴んで止めることができる。
 掴めないような物なら、体を張って止めるつもりでいる。

「多分魔力紋も消されてるから無理なの。せめて視認できればいいんだけど。魔力紋が見えない巫女がいれば、それが多分マジックキャンセラー」
「なるほどな」


 その時、ぐんっと能力がブーストされるのを感じた。
 リーパーが復活したのだ。

「白音っ!!」

 白音の無事を感じてみな安堵した。
 だが佳奈は手が少し震えるのを感じた。
 リーパーが倍がけされていない。白音は本当に平気なんだろうか?
 だが今は、白音から託されたやるべきことがある。


「一恵っ!! 負傷者を避難させてあげて。リーパーがもらえてる内に安全確保を!」
「おっけっ!!」

 見る間に士気が上がって、皆が一斉に動き始めた。
 白音が到着した時に、勝ち筋をつけておくのが理想だ。

 そらがさきほど皆と共有していた小屋の位置を、拡張現実ARの要領で描き直してくれる。
 各々の視界の中に、ワイヤーフレームで描き出された小屋の画像が、本当にそこにあるかのように表示される。

「おー、よく見える。アタシはあの中に突っ込むっ!! まずはそのゲームチェンジャーとかいうのを黙らせよう」
「中に入るとマジックキャンセラーの影響で佳奈ちゃんだけまたリーパー消えるかもだから、気を付けてなの」
「分かったっ!!」


 佳奈が駆け始めると、ものすごい速度で風を切り、警戒していたはずの巫女たちはまったく対処できなかった。
 遠距離戦用に投射魔法を持った巫女も幾人かいるのだが、速すぎて狙いを付けられない様子だった。
 鮮紅の残像のような錯覚だけをのこし、佳奈は一瞬で小屋に到達する。
 そして3D画像として認識している扉を、丁寧に開けて入っていった。

「変なとこ女の子なの」

 白音がいつも行儀の悪い佳奈を怒っていたのを、そらは思い出す。

「扉に罠があったらどうするの……」

 一恵も苦笑する。
 罠があってもどうもしないだろうなとは思う。

 佳奈が内部に侵入すると、外からはやはりそらの遠隔鑑定リレーアタックでも把握できなくなってしまった。
 力を増した巫女たち相手にリーパー無しで、さらにおそらくは自身の魔法も使えない。
 そんな中で対等に渡り合えるのは佳奈くらいのものだろう。任せるしかない。

 一恵と瑠奏が中心になって避難を急いだ。
 放置したままになってしまっていた魔法少女たちをようやく救助できる。
 瑠奏が順に魔法少女たちの服を浮かせ――瑠奏の自由飛行フライは無生物にしか効果がないため着ている服を浮かせてそれで本人を支える――、軽くなったところをみんなで運ぶ。

 莉美が作成した魔力障壁の掩体壕シェルターを拡張して緊急の避難場所とする。
 小屋からの射線さえ通らなければ安全だろう。
 一恵が別次元に隔離しなかったのは、リーパーの届く範囲で重傷と思われる彼女たちの回復を少しでも促してやるためだ。

 一恵が盾になるようにして負傷者の収容を始めると、その動きに即応して巫女たちが動き始めた。
 掩体壕シェルターを視界に収められる位置へと殺到してくる。

「そうなるわよね…………。でも正面からやり合うのは色々、避けたいかな。倒してもまたコピーするんでしょうし」

 そう言って一恵は、付近の地面に向けて魔法を放った。
 辺り一帯に30センチメートル四方ほどの、実体を持たない幻術のタイルのような物が大量に現れた。
 それが石畳のように、地面に余すところなく敷き詰められている。

 そのうっすらと魔力で光り輝くタイルには表面に矢印が描かれており、それを踏んだ巫女は突然その矢印の方向へと、強制的に進行方向を変えさせられた。
 矢印は不規則にあちらこちらへと向けられており、方向感覚を失った巫女たちが互いにぶつかり、あるいは上に向かって歩こうとして転び、混乱を極めた。
 しかもその矢印は半分くらいは嘘で、矢印の方向に動く場合もあれば、まったく違う方へ動く場合もあった。随分不親切な標識だった。

 一部分だけ空間を切り取って出口と入り口の方向をばらばらにつなぎ替える。
 シンプルな空間魔法だが、この魔法に抗うだけの魔力を持たない集団に対しては、これほど効果的なものはなかった。

 やがて巫女は殺到するのをやめ、今度はタイルを飛び越えようと試み始めた。
 身体能力の高い物はタイルを踏まずに飛び越えようとし、投射武器を持つ物はそれを投げつける。

「わたし、次元魔法使いって呼ばれてたけど、二次元じゃないわ。三次元なのよ?」



 一恵が意地の悪そうな笑みを浮かべた。
 結局、『矢印を踏む』という行為に特に意味は無かった。
 そこに進入したものの方向ベクトルがねじ曲げられる、ということだった。
 空中だろうがそれは効果を及ぼす。

 しかもベクトルの入れ替えはでたらめに見えて、すべて巡り巡って元来た方へと戻ってしまうように配置されていた。
 巫女のみならず、投射武器までもが正確に元の位置に戻ってきてしまう。


「セクハラばっかりしてるけど、やる時はやる人なの」

 そらが、目も当てられない錯乱状態に陥ってしまった巫女たちを見て、そう言った。
 一恵は矢印陣を抜けてくるものがないか油断無く見張りながら、そらにウインクを送って寄越す。

「言い過ぎたの」
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