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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第40話 Out of Place AI その一
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「うー、うー…………うぐっ! おごっ!!」
鮮やかなスカイブルーの魔法少女コスチュームのそらが、極太の黒い棒を口に突っ込まれて涙目で呻いていた。 時折じたばたと苦しそうにえづいている。
「うわっ、ちょっ、何やってるのそらちゃん!!」
「拡張」
実に淡々とした答えが返ってきた。絵面が酷すぎる。
翌朝を迎えて、リンクスが来るらしいと聞いたので白音は洗面所へ行っていた。
ちょっと時間をかけたとは思うが、戻ってくるとえらいことになっていた。
そら――本物のそら――が自分にそっくりの20センチメートルくらいの人形をテーブルに載せて、そのような虐待を行っていた。
しかもただの人形ではなく、嫌がってもいるし、苦しんでもいる。
生々しさが半端ないのだ。
一恵が傍に立って見ている。
佳奈も莉美も一緒にいたが、白音は一恵にソニックブームを伴う飛び膝蹴りを入れようとする。
「待ってっ! ちょと待ってっ、白音ちゃん!! 説明させて!!」
一恵は両手を開いて避けようとはしない。
そうされると白音は話を聞こうとする。
「ごめんね白音ちゃん。ちゃんとわたしのミニチュア作るつもりだったんだけど、そらちゃんにいろいろ相談してたら自分のを作って欲しいって頼まれて」
いじめているようにしか見えないのだが、では何をやっているのだろうか。
見ていて可哀想になってくる。
「一恵ちゃんにお願いしたの。内部スペースを空間拡張してもらって、小型PCを搭載しようとしてたの」
そらによれば、元々そらは自身の能力を補助するためのハンドヘルドコンピュータを開発していたらしい。
それを一恵にお願いしてブルームから持ってきてもらったのだ。
一恵はそらのお願いをいろいろと聞いていただけだった。
「ごめんなさい、一恵ちゃん。わたし、よく確認もせずに…………」
しおらしく謝る白音を見て、一恵がちょっと悪のりした。
「じゃあ、お詫びにキスして?」
結局膝蹴りを食らうかも知れない。
覚悟の上だ。
「ん」
特段ためらうそぶりもなく、一恵の頬に白音がキスしてくれた。
背が足りないので少し背伸びをしている。
「ごめんね」
「え?! うん……、あれ? おおう?! ぴいぃぃぃ!! …………」
一恵は混乱した!
一恵が昇天している間に、そらがまた別な黒い棒を飲ませていた。
先ほどのものとは少し違う。
「これは魔力を電力に変換する装置。元々魔力と電流の相関関係は分かっていたけど、効率よく電力に変換できるシステムがやっとできたの。これでこの子は電力と魔力のどちらでも稼働する。今スマホのバッテリーに内蔵した試作品も作ってるから、みんなのスマホにも付けるね」
解説してくれながら、ぐいぐいと黒い棒を小さなそらに押し込んでいく。
明らかに入りきらないサイズなのだが、一恵の空間拡張でスペースが確保されているのだろう。
「苦しんでるんだけど…………」
見た目がそらなのがいけない。
みんないたたまれない気持ちになっている。
「これには通信機能もついてて、私のスマホみたいなものなの。魔法と機械のハイブリッドデバイス。感情とか痛みはない…………」
小さなそらが隙を突いて、そらの手を蹴り飛ばして逃げ出した。
立っている白音の服に飛びついて逃げようとする。
「この子、泣いてるよ? やめてあげてよ…………」
白音は逃げてきたその子を腕の陰に隠すようにする。
涙目ですき間から覗いている小さなそらに、莉美がニコッと笑いかける。
「走って逃げ回るスマホは大変そうだねー」
「んん?」
そらはその様子に、俄然興味が湧いたようだった。
さすがに誰がどう見ても、その子には感情がある。
「ごめんね。優しくする。こっちにおいで」
そらが手招きすると、小さなそらはテーブルに飛び降りて、素直にとことことそらの方に歩いて行く。
そっと手にとって魔法をかける。
「精神連携」
そらもやはり星石の融合によって、変身を経ずとも魔法が使えるようになっていた。
「人とは少し構造が違うみたいだけど、感情が見える…………」
多分人類史にのこる衝撃の発言だった。
しかし科学では理解の及ばぬ異世界事案が頻発している今、
「ちょっと頑張っちゃった」
その一恵のひと言で、まあ魔法少女ならそんなこともできるのかなと、あっさり受け容れられてしまった。
一恵が爽やかにはにかんでいる。白音からのキスの余韻にまだ浸っているらしい。
そらによればこの7分の1くらいのサイズのそらは、スタンドアローンだとスマホ並みの演算能力で、クラウドとしてブルームのスパコンが使えるらしい。
「今は私とリンクしてるから私と一緒。純粋な演算能力勝負だと、私敵わないと思う」
みんな口には出さなかったが、この小さな人形は自分より賢いのか…………と思った。
白音もこの子とチェスとかはしないでおこうと思う。
「あとでみんなのスマホとリンクしといていい? 分散処理させるとスタンドアローンより能力上がると思う」
リンクのやり方をそらからレクチャーされる。
演算能力が高い時はそらのように相手の動きの予測もできるらしい。
試しに白音が、テーブルからこっちを見上げているそらを指で突っつこうとしてみる。
何度かやってみたが綺麗に避けられた。
最後は結構な速さになっていたが、危なげなく全部避ける。
「ほんとだ、避け方がそらちゃんみたい。かわいい」
「どれどれ?」
莉美も試しに突っついてみた。
しかし最初の指をまともに食らってペタンと尻餅をつく。
「あ、あれ?」
何度やってみても避けられない。
むしろ吸い寄せられるように指に当たりに行っているように見える。
「なんで!?」
一生懸命避けるところが見たかったのに莉美は、小さなそらを助け起こして指で頭を撫でる。
「ずっと内緒にしてたんだけど、私も莉美ちゃんだけ予測できないの」
そらにとって、以前から莉美の行動予測だけが不安定だった。
むしろ今小さなそらが避けられなかったのを見て、やっぱりそうなんだと再確認できた。
「最近になって何となく莉美ちゃんのことも分かるようになったんだけど、それは勘っていうか、雰囲気っていうか、あんまり理屈は関係ない感じ」
それは行動予測というよりは、人となりが分かるとか、好きなことと嫌いなことを知るとか、そういう意味合いの方が強くなっている。
莉美としてはどうせ自分が一番単純だから読みやすいんだろうなあ、くらいに思っていたから意外だった。
「わたしたちもそうだよ………」
白音のその言葉に全員が納得顔で頷く。
「そうなの?!」
莉美の行動は予測がつかない。不変の真理だった。
◇
リンクスと蔵間、それに橘香がチーム白音の様子を見舞いに来てくれた。
リンクスから白音に渡された見舞いの品を開けてみると……モンブランケーキだった。
「う…………」
「ん? みんなケーキは好きじゃなかったか?」
都内にある人気洋菓子店、Arc-en-Cielのものだ。
もちろん大好きだ。
普段なら小躍りして喜ぶところだろう。
「ありがとー。お兄ちゃん愛してるぅ」
莉美が小躍りして喜んでいる。
本当に普通に喜んでいるだけだった。
莉美にとっては過去に何があろとうとモンブランはモンブランの味だし、何個食べようともそのおいしさには変わりがない。
佳奈が白音の方をちらっと見た。
ふたりは長い付き合いであり、お互いのことはよく分かっているつもりだった。
しかしこと男性が絡んでくると、白音がどんな反応をするのか全く予想がつかなかった。
莉美が「愛してる」と言ったことを、もしかして怒るんじゃないかと思ったのだ。
しかしむっとするでもなく、白音はハッと何かに気づいたような顔をした。
「ええ……大好きです。お兄ちゃ…………」
様子を窺っていた佳奈には聞こえた、消え入るような声で白音は呟いた。
橘香が白音にハグをして囁く。
「お帰り。もっと大きな声で言いなさいよ、逆巻姉妹と真っ向勝負する度胸はある癖に。フフ」
橘香にも聞こえていたらしい。
「ほんとにみんな、ちゃんと帰ってきてくれて、良かった」
橘香が全員の体を確かめるように抱きしめて回る。
特に佳奈のことは念入りに触っている。
重傷だったことを聞かされているのだろう。
「いたた、ちょっと痛い。いや、くすぐったい。やめて」
「その様子ならかなり回復したみたいね。よかった」
鮮やかなスカイブルーの魔法少女コスチュームのそらが、極太の黒い棒を口に突っ込まれて涙目で呻いていた。 時折じたばたと苦しそうにえづいている。
「うわっ、ちょっ、何やってるのそらちゃん!!」
「拡張」
実に淡々とした答えが返ってきた。絵面が酷すぎる。
翌朝を迎えて、リンクスが来るらしいと聞いたので白音は洗面所へ行っていた。
ちょっと時間をかけたとは思うが、戻ってくるとえらいことになっていた。
そら――本物のそら――が自分にそっくりの20センチメートルくらいの人形をテーブルに載せて、そのような虐待を行っていた。
しかもただの人形ではなく、嫌がってもいるし、苦しんでもいる。
生々しさが半端ないのだ。
一恵が傍に立って見ている。
佳奈も莉美も一緒にいたが、白音は一恵にソニックブームを伴う飛び膝蹴りを入れようとする。
「待ってっ! ちょと待ってっ、白音ちゃん!! 説明させて!!」
一恵は両手を開いて避けようとはしない。
そうされると白音は話を聞こうとする。
「ごめんね白音ちゃん。ちゃんとわたしのミニチュア作るつもりだったんだけど、そらちゃんにいろいろ相談してたら自分のを作って欲しいって頼まれて」
いじめているようにしか見えないのだが、では何をやっているのだろうか。
見ていて可哀想になってくる。
「一恵ちゃんにお願いしたの。内部スペースを空間拡張してもらって、小型PCを搭載しようとしてたの」
そらによれば、元々そらは自身の能力を補助するためのハンドヘルドコンピュータを開発していたらしい。
それを一恵にお願いしてブルームから持ってきてもらったのだ。
一恵はそらのお願いをいろいろと聞いていただけだった。
「ごめんなさい、一恵ちゃん。わたし、よく確認もせずに…………」
しおらしく謝る白音を見て、一恵がちょっと悪のりした。
「じゃあ、お詫びにキスして?」
結局膝蹴りを食らうかも知れない。
覚悟の上だ。
「ん」
特段ためらうそぶりもなく、一恵の頬に白音がキスしてくれた。
背が足りないので少し背伸びをしている。
「ごめんね」
「え?! うん……、あれ? おおう?! ぴいぃぃぃ!! …………」
一恵は混乱した!
一恵が昇天している間に、そらがまた別な黒い棒を飲ませていた。
先ほどのものとは少し違う。
「これは魔力を電力に変換する装置。元々魔力と電流の相関関係は分かっていたけど、効率よく電力に変換できるシステムがやっとできたの。これでこの子は電力と魔力のどちらでも稼働する。今スマホのバッテリーに内蔵した試作品も作ってるから、みんなのスマホにも付けるね」
解説してくれながら、ぐいぐいと黒い棒を小さなそらに押し込んでいく。
明らかに入りきらないサイズなのだが、一恵の空間拡張でスペースが確保されているのだろう。
「苦しんでるんだけど…………」
見た目がそらなのがいけない。
みんないたたまれない気持ちになっている。
「これには通信機能もついてて、私のスマホみたいなものなの。魔法と機械のハイブリッドデバイス。感情とか痛みはない…………」
小さなそらが隙を突いて、そらの手を蹴り飛ばして逃げ出した。
立っている白音の服に飛びついて逃げようとする。
「この子、泣いてるよ? やめてあげてよ…………」
白音は逃げてきたその子を腕の陰に隠すようにする。
涙目ですき間から覗いている小さなそらに、莉美がニコッと笑いかける。
「走って逃げ回るスマホは大変そうだねー」
「んん?」
そらはその様子に、俄然興味が湧いたようだった。
さすがに誰がどう見ても、その子には感情がある。
「ごめんね。優しくする。こっちにおいで」
そらが手招きすると、小さなそらはテーブルに飛び降りて、素直にとことことそらの方に歩いて行く。
そっと手にとって魔法をかける。
「精神連携」
そらもやはり星石の融合によって、変身を経ずとも魔法が使えるようになっていた。
「人とは少し構造が違うみたいだけど、感情が見える…………」
多分人類史にのこる衝撃の発言だった。
しかし科学では理解の及ばぬ異世界事案が頻発している今、
「ちょっと頑張っちゃった」
その一恵のひと言で、まあ魔法少女ならそんなこともできるのかなと、あっさり受け容れられてしまった。
一恵が爽やかにはにかんでいる。白音からのキスの余韻にまだ浸っているらしい。
そらによればこの7分の1くらいのサイズのそらは、スタンドアローンだとスマホ並みの演算能力で、クラウドとしてブルームのスパコンが使えるらしい。
「今は私とリンクしてるから私と一緒。純粋な演算能力勝負だと、私敵わないと思う」
みんな口には出さなかったが、この小さな人形は自分より賢いのか…………と思った。
白音もこの子とチェスとかはしないでおこうと思う。
「あとでみんなのスマホとリンクしといていい? 分散処理させるとスタンドアローンより能力上がると思う」
リンクのやり方をそらからレクチャーされる。
演算能力が高い時はそらのように相手の動きの予測もできるらしい。
試しに白音が、テーブルからこっちを見上げているそらを指で突っつこうとしてみる。
何度かやってみたが綺麗に避けられた。
最後は結構な速さになっていたが、危なげなく全部避ける。
「ほんとだ、避け方がそらちゃんみたい。かわいい」
「どれどれ?」
莉美も試しに突っついてみた。
しかし最初の指をまともに食らってペタンと尻餅をつく。
「あ、あれ?」
何度やってみても避けられない。
むしろ吸い寄せられるように指に当たりに行っているように見える。
「なんで!?」
一生懸命避けるところが見たかったのに莉美は、小さなそらを助け起こして指で頭を撫でる。
「ずっと内緒にしてたんだけど、私も莉美ちゃんだけ予測できないの」
そらにとって、以前から莉美の行動予測だけが不安定だった。
むしろ今小さなそらが避けられなかったのを見て、やっぱりそうなんだと再確認できた。
「最近になって何となく莉美ちゃんのことも分かるようになったんだけど、それは勘っていうか、雰囲気っていうか、あんまり理屈は関係ない感じ」
それは行動予測というよりは、人となりが分かるとか、好きなことと嫌いなことを知るとか、そういう意味合いの方が強くなっている。
莉美としてはどうせ自分が一番単純だから読みやすいんだろうなあ、くらいに思っていたから意外だった。
「わたしたちもそうだよ………」
白音のその言葉に全員が納得顔で頷く。
「そうなの?!」
莉美の行動は予測がつかない。不変の真理だった。
◇
リンクスと蔵間、それに橘香がチーム白音の様子を見舞いに来てくれた。
リンクスから白音に渡された見舞いの品を開けてみると……モンブランケーキだった。
「う…………」
「ん? みんなケーキは好きじゃなかったか?」
都内にある人気洋菓子店、Arc-en-Cielのものだ。
もちろん大好きだ。
普段なら小躍りして喜ぶところだろう。
「ありがとー。お兄ちゃん愛してるぅ」
莉美が小躍りして喜んでいる。
本当に普通に喜んでいるだけだった。
莉美にとっては過去に何があろとうとモンブランはモンブランの味だし、何個食べようともそのおいしさには変わりがない。
佳奈が白音の方をちらっと見た。
ふたりは長い付き合いであり、お互いのことはよく分かっているつもりだった。
しかしこと男性が絡んでくると、白音がどんな反応をするのか全く予想がつかなかった。
莉美が「愛してる」と言ったことを、もしかして怒るんじゃないかと思ったのだ。
しかしむっとするでもなく、白音はハッと何かに気づいたような顔をした。
「ええ……大好きです。お兄ちゃ…………」
様子を窺っていた佳奈には聞こえた、消え入るような声で白音は呟いた。
橘香が白音にハグをして囁く。
「お帰り。もっと大きな声で言いなさいよ、逆巻姉妹と真っ向勝負する度胸はある癖に。フフ」
橘香にも聞こえていたらしい。
「ほんとにみんな、ちゃんと帰ってきてくれて、良かった」
橘香が全員の体を確かめるように抱きしめて回る。
特に佳奈のことは念入りに触っている。
重傷だったことを聞かされているのだろう。
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