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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第28話 魔法少女喪失 その二
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リンクスは見も知らぬこの世界でずっと、義妹デイジーを蘇生させる方法を探し続けていた。
そして他ならぬ白音こそが、そのデイジーの転生した姿であると知った。
白音も前世、自分はデイジーであったという記憶を取り戻し、懐かしさを噛みしめる。
噛みしめるのだが、今喜びに浸るのは少し困る。
「む、胸が…………その」
白音が動けない体でほんの少しだけ身もだえすると、ようやくリンクスは気づいてくれたようだった。
胸をはだけたままだった白音の体に、慌てて毛布を掛ける。
「す、すまない。本当にすまない」
焦る彼を見ることは現世でも、記憶の中の前世を探ってみても滅多にない。
白音にはむしろそれがおかしかったのだが、わざと少し口を尖らせてみる。
「むー」
「ま、魔力が枯れているだけだから、休んでいれば少しずつ戻ると思う。きついか?」
白音はぎりぎり変身を保ててはいるが、油断すると解けてしまいそうだった。
変身が解ければ、魔力切れの負荷でそのまま気絶してしまう気がする。
決して吹き出してはいけない。
「確かに一恵君から言われていた。白音君には少し時間が必要だから待っていて欲しい、ゆっくり見守っていてあげて欲しい、と。俺は一恵君の真意が理解できず、先走ってしまった。すまなかった」
リンクスの言うとおり、体の方は徐々に楽になってきた。
秘術というものに奪われた魔力が少しずつ回復しているらしい。
上体を起こして水を少し、飲ませてもらった。
すぐ近くにリンクスの顔がある。
魔族は長命で、数十年程度ではほとんど見た目が変わることもないが、記憶の中にいる殿下よりも随分精悍な顔立ちになっているように思う。
「あの、リンクスさん、じゃなくて殿下。先程のお言葉は…………」
先程の言葉、とはもちろんリンクスが熱烈に吐露した白音への想いのことである。
もしもデイジーであったなら、こんな風にリンクスの言葉を追求することなどとてもできなかっただろう。
けれど白音は知りたかった。
そしてリンクスも、それは王子という立場では決して表に出してはいけない感情である。
世が世ならばその言葉だけで人死にが出る可能性だってある。
はっとして一瞬取り繕おうとしたリンクスだったが、しかし白音の瞳をしっかりと見つめてもう一度気持ちを伝える。
「全部俺の……、本当の気持ちだよ。ずっと…………お前のことを思慕っていた」
「……三度目です」
「三度?」
また白音はぽろぽろと涙を零す。
「あっちの世界と、こっちの世界と、それからふたつの世界が頭の中で混ざり合って、やっぱり好きです」
リンクスは再び白音を抱き寄せた。
今度は苦しくないか慎重に確かめながら、恐る恐るといった風に腕を回す。
そういうところが好きだ。
「デイ…………マイラキリー」
そういうところも大好きだ。
「フフッ。何とお呼びいただいても構いませんよ。わたしはわたしです」
白音もやっぱりぎこちなく、リンクスの体に腕を回す。
「あの…………殿下は何とお呼びすれば。殿下、というのは…………」
リンクスは本当の名をディオケイマスという。
性はエーリュコス。魔族の王家の血筋だ。
異世界とは言え、万が一のことを考えて別の名前を名乗っていたのだろう。
白音はデイジーとして生を送っていた頃までの事しか知らないが、ディオケイマスの父、魔族の王はもうこの世にはいない。
そして王太子であるディオケイマスの兄も、人族との戦乱で消息が確認できなくなってしまっているはずだ。
魔族の王国は人族に攻め滅ぼされてもう存在しないが、本来ならばリンクスが王位に就く立場ではあろう。
『殿下』と呼ぶわけにはいくまい。
「陛下、でしょうか……?」
「…………お前、俺に魔族の国を再興しろと言いたいのか?」
「それは………………、ではなんとお呼びすれば」
「俺も何でもいい。今は何の寄る辺も無いギルドマスターでしかないからな。敬語もいらないぞ」
デイジーにとっては物心つく前からいた兄である。
母から兄であると聞かされてはいたが、決してそう呼ぶなと禁じられてもいた。
王族とその護衛兵、そういう血の通わない関係でずっとふたりは過ごしてきた。
「では…………、お兄……ちゃん?」
白音は布団に潜って顔を隠してしまった。
一度でいいから呼んでみたいと思っていた。
リンクスが思考停止して数秒固まる。
「そ、それは困るな。お前には俺を、義理の兄としてではなく、男として見て欲しい」
そっと布団をはいで、白音の手に自分の手を重ねる。
「だだだだダメです。そんなことしたらダメです」
白音に拒絶されて、リンクスが捨てられた子犬のような顔をした。
「そうか…………」
「や、そうじゃなくて。でもそうでもなくて……」
「ん?」
「そんなことされたらわたし、魔法少女じゃいられなくなっちゃう」
白音が焦って、一瞬甘えるような口調になってしまった。
「どうして?」
「魔法少女は、わたしたちの宿敵である召喚英雄と同じ力です。わたしには今ふたつの心が同居しています。星石は正しい志に力を貸してくれると聞きました。敵であるわたしたちに力を貸してくれるとは思えません。今、身も心も殿下に預けてしまえば、わたしは魔法少女としての資格を失ってしまいます」
白音が軽く抵抗してみたが、リンクスは手を放す気はないようだった。
「殿下の近衛は強くなくてはなりません。星石に見放されれば私は役立たずです。殿下のお傍にいられません」
白音がそう言うのを聞いて、リンクスの顔が少し怒ったようになる。
あまり人前で怒りを見せない方だったと記憶している。
「見くびってもらっては困る。確かにかつての俺は……お前にとっては前世か? あの頃の俺はお前の力に頼りきりだった。まあ、それに……、今もひとりでは何もできんのだろう。だが、お前に力がなかったとして、それでお前を不要だなどと言うわけないだろう。それなりに強くなりもしたつもりだぞ?」
確かにデイジーの記憶にあるディオケイマスとは随分違う。
精悍な印象に変わっているのは相当鍛えたからなのだろう。
実際に戦う姿も何度か見ているが、自分にできることとできないことをよく見極めて冷静に戦う手練れの印象だった。
宮中で『顔だけ殿下』などと呼ばれていた頃の甘さはもう無い。
政敵から義妹を守るためにこっそり奮闘してくれていた優しいお兄ちゃんも好きだったのだが、今は実力で戦い守れる強い男になったのだろう。
「お前の力が欲しいんじゃない、お前が欲しいんだっ!」
リンクスは魔族の王族特有の赤い瞳をしている。
今は偽装を解いているため、紅玉にもたとえられるその双眸が、妖しく煌めいている。
もう、白音はリンクスを拒まなかった。
魔法少女の、変身が解けた。
そして他ならぬ白音こそが、そのデイジーの転生した姿であると知った。
白音も前世、自分はデイジーであったという記憶を取り戻し、懐かしさを噛みしめる。
噛みしめるのだが、今喜びに浸るのは少し困る。
「む、胸が…………その」
白音が動けない体でほんの少しだけ身もだえすると、ようやくリンクスは気づいてくれたようだった。
胸をはだけたままだった白音の体に、慌てて毛布を掛ける。
「す、すまない。本当にすまない」
焦る彼を見ることは現世でも、記憶の中の前世を探ってみても滅多にない。
白音にはむしろそれがおかしかったのだが、わざと少し口を尖らせてみる。
「むー」
「ま、魔力が枯れているだけだから、休んでいれば少しずつ戻ると思う。きついか?」
白音はぎりぎり変身を保ててはいるが、油断すると解けてしまいそうだった。
変身が解ければ、魔力切れの負荷でそのまま気絶してしまう気がする。
決して吹き出してはいけない。
「確かに一恵君から言われていた。白音君には少し時間が必要だから待っていて欲しい、ゆっくり見守っていてあげて欲しい、と。俺は一恵君の真意が理解できず、先走ってしまった。すまなかった」
リンクスの言うとおり、体の方は徐々に楽になってきた。
秘術というものに奪われた魔力が少しずつ回復しているらしい。
上体を起こして水を少し、飲ませてもらった。
すぐ近くにリンクスの顔がある。
魔族は長命で、数十年程度ではほとんど見た目が変わることもないが、記憶の中にいる殿下よりも随分精悍な顔立ちになっているように思う。
「あの、リンクスさん、じゃなくて殿下。先程のお言葉は…………」
先程の言葉、とはもちろんリンクスが熱烈に吐露した白音への想いのことである。
もしもデイジーであったなら、こんな風にリンクスの言葉を追求することなどとてもできなかっただろう。
けれど白音は知りたかった。
そしてリンクスも、それは王子という立場では決して表に出してはいけない感情である。
世が世ならばその言葉だけで人死にが出る可能性だってある。
はっとして一瞬取り繕おうとしたリンクスだったが、しかし白音の瞳をしっかりと見つめてもう一度気持ちを伝える。
「全部俺の……、本当の気持ちだよ。ずっと…………お前のことを思慕っていた」
「……三度目です」
「三度?」
また白音はぽろぽろと涙を零す。
「あっちの世界と、こっちの世界と、それからふたつの世界が頭の中で混ざり合って、やっぱり好きです」
リンクスは再び白音を抱き寄せた。
今度は苦しくないか慎重に確かめながら、恐る恐るといった風に腕を回す。
そういうところが好きだ。
「デイ…………マイラキリー」
そういうところも大好きだ。
「フフッ。何とお呼びいただいても構いませんよ。わたしはわたしです」
白音もやっぱりぎこちなく、リンクスの体に腕を回す。
「あの…………殿下は何とお呼びすれば。殿下、というのは…………」
リンクスは本当の名をディオケイマスという。
性はエーリュコス。魔族の王家の血筋だ。
異世界とは言え、万が一のことを考えて別の名前を名乗っていたのだろう。
白音はデイジーとして生を送っていた頃までの事しか知らないが、ディオケイマスの父、魔族の王はもうこの世にはいない。
そして王太子であるディオケイマスの兄も、人族との戦乱で消息が確認できなくなってしまっているはずだ。
魔族の王国は人族に攻め滅ぼされてもう存在しないが、本来ならばリンクスが王位に就く立場ではあろう。
『殿下』と呼ぶわけにはいくまい。
「陛下、でしょうか……?」
「…………お前、俺に魔族の国を再興しろと言いたいのか?」
「それは………………、ではなんとお呼びすれば」
「俺も何でもいい。今は何の寄る辺も無いギルドマスターでしかないからな。敬語もいらないぞ」
デイジーにとっては物心つく前からいた兄である。
母から兄であると聞かされてはいたが、決してそう呼ぶなと禁じられてもいた。
王族とその護衛兵、そういう血の通わない関係でずっとふたりは過ごしてきた。
「では…………、お兄……ちゃん?」
白音は布団に潜って顔を隠してしまった。
一度でいいから呼んでみたいと思っていた。
リンクスが思考停止して数秒固まる。
「そ、それは困るな。お前には俺を、義理の兄としてではなく、男として見て欲しい」
そっと布団をはいで、白音の手に自分の手を重ねる。
「だだだだダメです。そんなことしたらダメです」
白音に拒絶されて、リンクスが捨てられた子犬のような顔をした。
「そうか…………」
「や、そうじゃなくて。でもそうでもなくて……」
「ん?」
「そんなことされたらわたし、魔法少女じゃいられなくなっちゃう」
白音が焦って、一瞬甘えるような口調になってしまった。
「どうして?」
「魔法少女は、わたしたちの宿敵である召喚英雄と同じ力です。わたしには今ふたつの心が同居しています。星石は正しい志に力を貸してくれると聞きました。敵であるわたしたちに力を貸してくれるとは思えません。今、身も心も殿下に預けてしまえば、わたしは魔法少女としての資格を失ってしまいます」
白音が軽く抵抗してみたが、リンクスは手を放す気はないようだった。
「殿下の近衛は強くなくてはなりません。星石に見放されれば私は役立たずです。殿下のお傍にいられません」
白音がそう言うのを聞いて、リンクスの顔が少し怒ったようになる。
あまり人前で怒りを見せない方だったと記憶している。
「見くびってもらっては困る。確かにかつての俺は……お前にとっては前世か? あの頃の俺はお前の力に頼りきりだった。まあ、それに……、今もひとりでは何もできんのだろう。だが、お前に力がなかったとして、それでお前を不要だなどと言うわけないだろう。それなりに強くなりもしたつもりだぞ?」
確かにデイジーの記憶にあるディオケイマスとは随分違う。
精悍な印象に変わっているのは相当鍛えたからなのだろう。
実際に戦う姿も何度か見ているが、自分にできることとできないことをよく見極めて冷静に戦う手練れの印象だった。
宮中で『顔だけ殿下』などと呼ばれていた頃の甘さはもう無い。
政敵から義妹を守るためにこっそり奮闘してくれていた優しいお兄ちゃんも好きだったのだが、今は実力で戦い守れる強い男になったのだろう。
「お前の力が欲しいんじゃない、お前が欲しいんだっ!」
リンクスは魔族の王族特有の赤い瞳をしている。
今は偽装を解いているため、紅玉にもたとえられるその双眸が、妖しく煌めいている。
もう、白音はリンクスを拒まなかった。
魔法少女の、変身が解けた。
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