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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第24話 黄金の獅子の魔法少女 その一
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「観念しなさい。虎のマスクはダテじゃないのよ?」
一恵によって強制転移させられた凜桜の眼前に、虎のマスクをかぶった白音が立っていた。
左手を腰に当て、その心内の無念と怒りの情を表現している。
しかし白音のその言葉は、凜桜に向けられたものではない。
凜桜の瞳の向こう、彼女の視覚を通して覗いているのであろう死体操作能力者に対してのものだった。
そして白音の隣に、豹頭の佳奈が寄り添うようにして立つ。
佳奈は無言だったが、いつ飛びかかってもおかしくないような殺気に満ち溢れている。
そんなふたりの挑発とも取れる態度だったが、凛桜はあくまで無感情のままだった。
相手の都合などお構いなしに、凛桜の顔で淡々と大量の銃を創り出す。
麻酔用のダーツが発射できる銃がずらりと並ぶ。
それは、お前たちの体も手に入れてやるぞという宣言のように白音たちには思えた。
その麻酔が野生動物捕獲用の大型の物なのは少し皮肉ではあろうか。
「魔法少女も即オチます、みたいなきつい麻酔が中に入ってるんだろうな」
佳奈が冗談めかして言ったが、眼光は鋭く、もはや一分の隙もない。
「そらちゃんの鑑定結果からすると、体が無事ならわたしたちを生かして捕らえる必要ないのよね。致死性の毒物が入ってる可能性もあるかも」
「うげ、やだなぁ」
言葉ではそう言うが、佳奈にはそんな銃には当たらない自信があるのだろう。
余裕が窺える。
「ごめんね佳奈。凛桜さんはわたしに任せて欲しい」
「分かってるよ。その間にアタシはパペット全部ぶっ飛ばして、『山本さん』を抑えとく。こっちも最期は、頼むな」
「ええ」
白音が今度はインカムで莉美に向かって作戦を伝える。
気取られないように口の動きは少なく、小声になる。
[莉美ちゃん、閃光弾お願い。合図したら相手ふたりの目の前にひとつずつ、よろしく]
[あいさー!!]
莉美はどうやら強いエネルギーや光を放出することに長けているらしい。
そのことは以前から様々なことを試してみて分かっていた。
この性質から白音は試しに、閃光の魔法を莉美に教えたことがある。
手ほどきをしてから莉美にやってもらうと、光の底が抜けて周囲の色が飛んだ。
冗談抜きで月くらいからなら観測できただろうと白音は思う。
絶対に裸眼で見てはいけない激甚の閃光だ。
もちろん威力を落とす練習を最優先でやっている。
[3、2、1、ゴー]
合図で莉美が戦公団を放つと同時に、白音と佳奈が一瞬目を手で覆う。
威力を絞っているとは言え、眼を瞑ったり、顔を背けた程度では影響を免れない、刺すような眩しさだ。
もしネクロマンサーがふたりの視界を通してではなく、別の場所から客観視していたなら効果は薄れるだろう。
しかしそれならそれで、ひとつの情報を得ることはできる。
タイミングを合わせて佳奈は飛び出し、白音は自身の周囲に小さな火の玉を大量に作り出した。
脳の中でフラッシュが焚かれるような強烈な閃光だった。
にもかかわらず凛桜と人形遣いは眩しそうなそぶりを見せなかった。
しかし視界を奪うことには成功していたようで、白音たちの動きへの対応が確実に遅れている。
「レッドスピネル!!」
フルメタルパペットの胴部に佳奈の拳が突き刺さり、そこからひびが入って砕けて散った。
佳奈は打撃を与えることよりも、魔力を拳の先端に集中し、鋼鉄を穿つように意識していた。
(また名前が変わってる。でもこれ佳奈のセンスじゃないわね……)
技の名前は…………、佳奈にはもうあまりいいのが思い浮かばなかった。
そこでそらに頼んで『赤い色のイメージ』のありそうな技名を見繕ってリストにしてもらっている。
上から順に叫んでいってしっくり来たものを採用の予定だ。
佳奈はくず鉄の山に変えたパペットを飛び越えると、人形遣いとの距離を一気に詰めた。
そして目が眩んでいる人形遣いに立ち直るいとまを与えず、その頭部を狙って回し蹴りを見舞った。
彼らが防御に魔力を使わないことは知っていたので、かなりの手加減をしている。
それでも佳奈の蹴りをまともに食らった人形遣いは軽々と後方へ吹っ飛んでいった。
痛みを感じているような様子はまったくなかったが、転倒させれば十分だった。
彼を無力化して抑え込めればそれでよい。
あとは白音を待つのが佳奈の役割だった。
白音は佳奈の動きに呼吸を合わせるようにして、火の玉を次々に放出していく。
それらはすべて、凜桜が出現させた銃を狙っていた。
吸い込まれるようにその銃口の中へと侵入する。
すると、高温にさらされた銃弾が次々に暴発して銃器が使い物にならなくなってしまった。
佳奈を狙っていたものも残らずすべて沈黙させていく。
こちらもやはり橘香対策に白音が考えていた秘策だった。
リアルに再現された銃だからこそ効果を発揮する、炎の基礎魔法による奇襲。
銃を創り出すのが速いか、火の玉を詰めるのが速いか、物量勝負である。
白音は体力的に、正帰還増幅強化がそろそろ限界なのを感じていた。
短期決戦で行くのが望ましいだろう。
そらの方をちらっと見ると、そらはその意図を察して頷きを返してくれた。
白音とのマインドリンクを繋いでくれる。
そらは今、莉美の魔力障壁に守られて回復に専念しているはずである。
少し無理をさせてしまったかもしれない。
それでもそらは凍結魔法少女の時と同じく、凜桜の星石の位置を教えてくれる。
それは、凜桜を終わらせる悲しいシグナルだけれども、躊躇することがあってはならない。
これ以上凜桜の尊厳を踏みにじらせるわけにはいかないのだ。
凜桜もやはり、SSクラスの戦闘能力と評価されていた。
近接戦、遠距離戦、共に優れた戦闘センスを持ち、実際に戦ってみても橘香とまったく見分けがつかない実力の持ち主だと聞いている。
手にしたライフルの銃身を使って、白音の魔力の剣による猛攻を凌ぐ。
牽制に絶妙のタイミングで銃を出現させて死角から狙い撃ってくる。
既視感を覚える戦闘スタイルだ。
だがやはり、橘香とは何かが違う。
模擬戦で感じた橘香の気迫、みたいなものは今の凜桜からはまったく感じられなかった。
残念ながらそれはもう、凜桜ではないのだろう。
本当はもっと、もっと凜桜は強いんだ、という怒りが白音の胸中にこみ上げてくる。
「凜桜さんをこれ以上弄ぶなっ!!」
白音は自分でも驚くほどの大きな声を出して、凜桜の胸の星石を一撃で貫いていた。
それ以外の傷は一切付けていない。
もちろんそんなことで凜桜が救われるとは思わない。
しかし、今の白音にはそれしかできることがなかった。
凜桜への、そして橘香への想いの精一杯だった。
変身が解け、抜け殻のようになった凜桜を優しく受け止めて横たえる。
佳奈にも白音の叫びは聞こえていた。
無事な姿で凜桜さんを橘香さんに会わせてやりたかったな、と思う。
思いながらしかし、佳奈は人形遣い、こと山本さんを足で踏んづけていた。
「ごめんな、別にあんたのこと軽く見てるとかじゃないんだ。これ以外に思いつかなくて。少し待っててな」
回し蹴りで吹っ飛んだ人形遣いをうつ伏せにして抑え込んだ。
だがやはり残ったパペットは止まらなかったし、人形遣いもまた新たにパペットを造り出そうとした。
白音のように器用に星石だけを破壊できるわけでもなし、仕方なく彼を足で押さえつけて立ち上がり、パペットと戦うことにしたのである。
「アタシも飛び道具が欲しいなぁ」
踏んだままその場を動くわけにはいかなかったので、そのままだと囲まれてしまう危険があった。
そこで佳奈は、相手を近づかせる前に周囲に散らばっているパペットの残骸を拾って投げることにした。
佳奈の持ち前の膂力が自身の身体強化と、白音の正帰還増幅強化で相乗増強されている。
パペットの頭部らしき物を拾って投げれば、その豪速で近づくパペットをばらばらに粉砕した。
また足や腕を投げれば、鋼鉄製の胴部を易々と貫く。
そうして瓦礫になったパペットはまた人形遣いの力で再生され、佳奈に近づこうとする。
そしてまた粉砕される……。
白音は凜桜の亡骸を一恵に託すと、佳奈の方へとって返す。
佳奈は周囲に瓦礫の山を築いていた。
『山本さん』を踏みながら。
「いや、あの、これは。馬鹿にしてるとかじゃなくて、抑えつけてるだけで。仕方なく…………」
一恵によって強制転移させられた凜桜の眼前に、虎のマスクをかぶった白音が立っていた。
左手を腰に当て、その心内の無念と怒りの情を表現している。
しかし白音のその言葉は、凜桜に向けられたものではない。
凜桜の瞳の向こう、彼女の視覚を通して覗いているのであろう死体操作能力者に対してのものだった。
そして白音の隣に、豹頭の佳奈が寄り添うようにして立つ。
佳奈は無言だったが、いつ飛びかかってもおかしくないような殺気に満ち溢れている。
そんなふたりの挑発とも取れる態度だったが、凛桜はあくまで無感情のままだった。
相手の都合などお構いなしに、凛桜の顔で淡々と大量の銃を創り出す。
麻酔用のダーツが発射できる銃がずらりと並ぶ。
それは、お前たちの体も手に入れてやるぞという宣言のように白音たちには思えた。
その麻酔が野生動物捕獲用の大型の物なのは少し皮肉ではあろうか。
「魔法少女も即オチます、みたいなきつい麻酔が中に入ってるんだろうな」
佳奈が冗談めかして言ったが、眼光は鋭く、もはや一分の隙もない。
「そらちゃんの鑑定結果からすると、体が無事ならわたしたちを生かして捕らえる必要ないのよね。致死性の毒物が入ってる可能性もあるかも」
「うげ、やだなぁ」
言葉ではそう言うが、佳奈にはそんな銃には当たらない自信があるのだろう。
余裕が窺える。
「ごめんね佳奈。凛桜さんはわたしに任せて欲しい」
「分かってるよ。その間にアタシはパペット全部ぶっ飛ばして、『山本さん』を抑えとく。こっちも最期は、頼むな」
「ええ」
白音が今度はインカムで莉美に向かって作戦を伝える。
気取られないように口の動きは少なく、小声になる。
[莉美ちゃん、閃光弾お願い。合図したら相手ふたりの目の前にひとつずつ、よろしく]
[あいさー!!]
莉美はどうやら強いエネルギーや光を放出することに長けているらしい。
そのことは以前から様々なことを試してみて分かっていた。
この性質から白音は試しに、閃光の魔法を莉美に教えたことがある。
手ほどきをしてから莉美にやってもらうと、光の底が抜けて周囲の色が飛んだ。
冗談抜きで月くらいからなら観測できただろうと白音は思う。
絶対に裸眼で見てはいけない激甚の閃光だ。
もちろん威力を落とす練習を最優先でやっている。
[3、2、1、ゴー]
合図で莉美が戦公団を放つと同時に、白音と佳奈が一瞬目を手で覆う。
威力を絞っているとは言え、眼を瞑ったり、顔を背けた程度では影響を免れない、刺すような眩しさだ。
もしネクロマンサーがふたりの視界を通してではなく、別の場所から客観視していたなら効果は薄れるだろう。
しかしそれならそれで、ひとつの情報を得ることはできる。
タイミングを合わせて佳奈は飛び出し、白音は自身の周囲に小さな火の玉を大量に作り出した。
脳の中でフラッシュが焚かれるような強烈な閃光だった。
にもかかわらず凛桜と人形遣いは眩しそうなそぶりを見せなかった。
しかし視界を奪うことには成功していたようで、白音たちの動きへの対応が確実に遅れている。
「レッドスピネル!!」
フルメタルパペットの胴部に佳奈の拳が突き刺さり、そこからひびが入って砕けて散った。
佳奈は打撃を与えることよりも、魔力を拳の先端に集中し、鋼鉄を穿つように意識していた。
(また名前が変わってる。でもこれ佳奈のセンスじゃないわね……)
技の名前は…………、佳奈にはもうあまりいいのが思い浮かばなかった。
そこでそらに頼んで『赤い色のイメージ』のありそうな技名を見繕ってリストにしてもらっている。
上から順に叫んでいってしっくり来たものを採用の予定だ。
佳奈はくず鉄の山に変えたパペットを飛び越えると、人形遣いとの距離を一気に詰めた。
そして目が眩んでいる人形遣いに立ち直るいとまを与えず、その頭部を狙って回し蹴りを見舞った。
彼らが防御に魔力を使わないことは知っていたので、かなりの手加減をしている。
それでも佳奈の蹴りをまともに食らった人形遣いは軽々と後方へ吹っ飛んでいった。
痛みを感じているような様子はまったくなかったが、転倒させれば十分だった。
彼を無力化して抑え込めればそれでよい。
あとは白音を待つのが佳奈の役割だった。
白音は佳奈の動きに呼吸を合わせるようにして、火の玉を次々に放出していく。
それらはすべて、凜桜が出現させた銃を狙っていた。
吸い込まれるようにその銃口の中へと侵入する。
すると、高温にさらされた銃弾が次々に暴発して銃器が使い物にならなくなってしまった。
佳奈を狙っていたものも残らずすべて沈黙させていく。
こちらもやはり橘香対策に白音が考えていた秘策だった。
リアルに再現された銃だからこそ効果を発揮する、炎の基礎魔法による奇襲。
銃を創り出すのが速いか、火の玉を詰めるのが速いか、物量勝負である。
白音は体力的に、正帰還増幅強化がそろそろ限界なのを感じていた。
短期決戦で行くのが望ましいだろう。
そらの方をちらっと見ると、そらはその意図を察して頷きを返してくれた。
白音とのマインドリンクを繋いでくれる。
そらは今、莉美の魔力障壁に守られて回復に専念しているはずである。
少し無理をさせてしまったかもしれない。
それでもそらは凍結魔法少女の時と同じく、凜桜の星石の位置を教えてくれる。
それは、凜桜を終わらせる悲しいシグナルだけれども、躊躇することがあってはならない。
これ以上凜桜の尊厳を踏みにじらせるわけにはいかないのだ。
凜桜もやはり、SSクラスの戦闘能力と評価されていた。
近接戦、遠距離戦、共に優れた戦闘センスを持ち、実際に戦ってみても橘香とまったく見分けがつかない実力の持ち主だと聞いている。
手にしたライフルの銃身を使って、白音の魔力の剣による猛攻を凌ぐ。
牽制に絶妙のタイミングで銃を出現させて死角から狙い撃ってくる。
既視感を覚える戦闘スタイルだ。
だがやはり、橘香とは何かが違う。
模擬戦で感じた橘香の気迫、みたいなものは今の凜桜からはまったく感じられなかった。
残念ながらそれはもう、凜桜ではないのだろう。
本当はもっと、もっと凜桜は強いんだ、という怒りが白音の胸中にこみ上げてくる。
「凜桜さんをこれ以上弄ぶなっ!!」
白音は自分でも驚くほどの大きな声を出して、凜桜の胸の星石を一撃で貫いていた。
それ以外の傷は一切付けていない。
もちろんそんなことで凜桜が救われるとは思わない。
しかし、今の白音にはそれしかできることがなかった。
凜桜への、そして橘香への想いの精一杯だった。
変身が解け、抜け殻のようになった凜桜を優しく受け止めて横たえる。
佳奈にも白音の叫びは聞こえていた。
無事な姿で凜桜さんを橘香さんに会わせてやりたかったな、と思う。
思いながらしかし、佳奈は人形遣い、こと山本さんを足で踏んづけていた。
「ごめんな、別にあんたのこと軽く見てるとかじゃないんだ。これ以外に思いつかなくて。少し待っててな」
回し蹴りで吹っ飛んだ人形遣いをうつ伏せにして抑え込んだ。
だがやはり残ったパペットは止まらなかったし、人形遣いもまた新たにパペットを造り出そうとした。
白音のように器用に星石だけを破壊できるわけでもなし、仕方なく彼を足で押さえつけて立ち上がり、パペットと戦うことにしたのである。
「アタシも飛び道具が欲しいなぁ」
踏んだままその場を動くわけにはいかなかったので、そのままだと囲まれてしまう危険があった。
そこで佳奈は、相手を近づかせる前に周囲に散らばっているパペットの残骸を拾って投げることにした。
佳奈の持ち前の膂力が自身の身体強化と、白音の正帰還増幅強化で相乗増強されている。
パペットの頭部らしき物を拾って投げれば、その豪速で近づくパペットをばらばらに粉砕した。
また足や腕を投げれば、鋼鉄製の胴部を易々と貫く。
そうして瓦礫になったパペットはまた人形遣いの力で再生され、佳奈に近づこうとする。
そしてまた粉砕される……。
白音は凜桜の亡骸を一恵に託すと、佳奈の方へとって返す。
佳奈は周囲に瓦礫の山を築いていた。
『山本さん』を踏みながら。
「いや、あの、これは。馬鹿にしてるとかじゃなくて、抑えつけてるだけで。仕方なく…………」
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