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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第23話 虎のマスクと豹頭の仮面 その三
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戦局を有利に進めるために、先に銃の能力者の位置を突き止めておきたいと、そらは考えていた。
すると一恵に、何か考えがあるようだった。
「わたし、多分性格悪いから思いつくんだけど、千尋ちゃんって仲間のふりしたメールで呼び出されたじゃない? でも呼び出した時にうまく騙さないと、すぐに転移で逃げられるでしょ? そしたら……」
「凛桜さんが助けてくれって言えば油断する?」
一恵が性格悪いとは少しも思わないのだが、そらも精一杯意地悪な敵の考えをトレースしてみる。
「いえ。その場合わたしなら、その凛桜さんのことを偽物かもって疑うわ。長い間行方不明だったんだし、洗脳されてる可能性もある。だ、か、ら、ね?」
一恵がニヤリと笑ってみせる。
そらはその意味ありげな表情を見て、「あ、悪いのかも」と少し思った。
「橘香さんが呼び出せば、つまり橘香さんのフリをして『凛桜さんを救出する手伝いをしてくれ』って呼び出せば、疑わないんじゃない?」
「なるほど。橘香さんと凛桜さんは魔力紋でも判別できないの」
「そう。そうして油断させたら、魔力を無効化させる結界か何かまで誘導して、あとは銃でも、彩子の髪の毛でも、攻撃して転移できなくなるまで魔力を削っていけばいい」
ふたりの会話を聞いているうちに、莉美の頭の中で橘香と凜桜が手を取り合ってダンスを始めた。
混乱しそうだ。
「そうすると千尋ちゃんが相手にしたのは、橘香さんの格好をした凜桜さんということになるの」
「騙されたと気づいた時に、救援要請信号が出せるチップを隠すとしたら……、そらちゃんならどうする?」
「千尋ちゃん自身が持っているべきではない。身体検査されて奪われる可能性が高いの。服も巫女服にさせられるかもしれない。私なら相手の服か、体内に転移させる」
そらと一恵が対話しながら考えを深めていく。
ダンス中の莉美は邪魔をしてはいけない。
「うん。チップは小さいし、千尋ちゃんの精密な転移ならいけると思う。そしてもし、今この戦局が不利になったら、わたしならまた橘香さんのふりをして姿を現すわ。助けに来たとか言えばいい」
「だったらどこかで橘香さんの格好をして隠れて見ているはずなの。チップを持たされているとは知らないままで!!」
つまり犯人はこの中にいる、ということらしい。
それは莉美の言いたかった台詞だ。
「橘香ちゃんの格好をした凜桜さんを探せばいいの?」
「そのとおり!!」
「そのとおり!!」
莉美が出した答えを、ふたりが声を揃えて肯定した。
千尋ほどの正確さはないとは言え、今回は一恵もかなり的を絞って魔力紋認証チップの近傍へと転移ゲートを出している。
地下深くでマップにノイズが乗っていたことと考え合わせると、少なくともこのドーム状の空間のどこかに魔力紋認証チップ、すなわちそれを身に帯びた凜桜が隠れていると思われた。
「莉美ちゃん、誰も気がつかないくらいの弱さで魔力波打てるかしら?」
一恵が莉美に問うた。
弱い魔力波でチップを起動させれば、それだけ弱い魔力信号が返ってくる。
一定レベル以下にできれば認識能力が向上して感度の高いそらだけが察知できるだろう。
しかし残念ながら莉美にはこの『弱く』というのが一番難しい。
莉美が救いを求めてそらの方を見る。
「…………、分かったの。じゃあパペットをひとつ、ビームで吹っ飛ばしながら同時に魔力波打てる? どっちもできるだけ威力抑えて欲しいの」
「あ、あいさ!!」
弱くが無理なら、大きな魔法に魔力の気配を紛れ込ませる作戦だ。
「一恵ちゃん、転移は行けそう?」
「うん、ちょっと回復できた。何とかなりそう」
そらがインカムで作戦を白音たちにも説明する。
そして作戦開始の合図を送ると、まずは莉美がローグなんたらを発射した。
自分の背中でさらわれてきた女の子たちの視線を遮っている。
先程もそうだったが、一応ビームを撃つ瞬間は見せないようにしていた。
ライオンさんの魔法少女が撃つにしてはいささか威力がかわいくないのだ。
無頼砲と名付けられたそのビームによって、パペットの頭部があっさりと溶け散る。
さらに相手のささやかな抵抗などお構いなしに真っ直ぐに突き進んで、結局壁面に突き刺さる。
しかし今回はかなり浅めの穴を掘るに留まっていた。
威力をできるだけ抑えようとした努力の成果はちゃんと出ているらしい。
発射の瞬間、白音も試しに救難信号を感知できるだろうかと神経を尖らせてみたのだが、ビームの波動を強く感じただけだった。
しかしそらは、強烈なビームの波動に紛れた救援要請信号の魔力波をしっかりと捉えていた。
培養槽のような巨大な水槽の向こう側に、隠れるようにしているその位置を皆に伝える。
そしてすかさず一恵が動く。
正帰還増幅強化が効いているので転移ゲートを開く必要がない。
一恵も千尋がやっていたように、直接対象を目標地点に転移させることが可能になっている。
「凛桜さん、よかった無事だったのね」
橘香と同じ、黒を基調とした軍服風のコスチュームで、裾の拡がったワンピースを着ている魔法少女が立っていた。
その少女が突然背後に現れた一恵に声をかけられて、ぴくっと反応して振り返る。
やや生気がない顔をしている以外は、橘香とまったく見分けがつかない。
どうやら凛桜で間違いなさそうだった。
その凛桜のすぐ後ろに一恵と、そしてそらも共に転移してきていた。
凛桜は一瞬ためらいを見せる。
そのまま救出を待っていた凛桜として芝居をするか、敵として攻撃をするか迷ったのだろう。
そらはその逡巡を見越していた。
「さあ、行きましょ」
そらがやや強引に凛桜の手を取る。
凛桜は反射的に手を引こうとするが、そらは強く握って放さない。
初めて狐面の巫女を間近に見た時は、怖くて白音の後ろに隠れていた。
あの時鑑定を試みていればこんな状況にはなっていなかったかもしれない、という後悔がそらにはある。
そして今は、自分がチーム白音の作戦の起点になっているという矜持もある。
凛桜という少女が今どういった状態にあるのか、それを解析して皆に伝えなければ、チームのやるべきことが見えてこない。
凛桜はそらの手を強引に振りほどいて頭上に銃を出現させた。
敵対することに決めたらしい。
だがこの数秒の攻防の間に、そらは凛桜の魔力紋の鑑定をほぼ終えていた。
凛桜が無言で銃を連射するが、そらに代わって前に出た一恵が空間断裂を発生させてすべて受け止める。
橘香との模擬戦で、この程度の銃撃なら自分の発生させた異空間の層が打ち破られることがないのは知っている。
「そらちゃん、鑑定完了?」
そらが頷いて肯定し、同時に、
「プランBで」
と悲しげに宣言する。
インカムを通してその言葉は全員が聞いている。
プランBとは、そらが凛桜を鑑定してみてもう手遅れだと判定した場合の符丁である。
凛桜の中に、凛桜はもういなかった。
凜桜の魔力紋を分析してみて感じたのは、既に亡くなって空っぽになった体と星石に、別の誰かが入り込んで操っているということだった。
そらが鑑定の結果を伝える。
これは、死体操作とでも呼ぶべき魔法の所産であろう。
「分かった……」
一恵は小さくそう応えると、今度は転移ゲートを発生させて中に手を突っ込む。
突っ込んだ手は凛桜の真後ろから現れてその背中に触れる。
凛桜は反射的に離れようとしたが遅かった。
凛桜は強制転移されて白音たちの目の前に現れた。
魔法少女は魔法への耐性を持つため、強制的に転移させることはかなり難しい。
しかし巫女たちが魔法に対してほとんど抵抗の意思を示さないことは、織り込み済みだった。
転移させられた凜桜は、白音たちに背を向ける形、人形遣いの方を向いて現れた。
しかしすぐに振り向くと戦闘態勢を取る。
一恵は意図的に空間識を混乱させるよう、百八十度回転させて転移した。
凜桜は一瞬人形遣いと目を合わせて、それから振り向いている。
迷うそぶりは一切無かった。
つまり死体操作の能力者は、人形遣いの視覚で凜桜の位置を把握し、凜桜を振り向かせだのだ。
ふたりの能力者が別々に操っていた場合はこんな速さで振り向くことはできないだろう。
自分が向いている方向を把握しつつ敵を探す、という反応の遅延が生まれるはずなのだ。
死体操作能力者は高い確率で、ひとりで複数の遺体を操っていると推測した。
(ん、あれ? そらちゃんがマインドリンクで統御したら、こっちも同じことができるかも…………)
さらにその先を考えてしまって一恵は少し怖くなった。
全員そらに体を預ければ、ひとりで操作できるのではないかと。
「んん?」
そらが怪訝な顔をして、そんな一恵を見ている。
(ああっ……、やっぱりかわいい……。そらちゃんになら何されてもいいかな)
一恵はそらを抱っこすると、莉美と子供たちのところへ転移して戻った。
すると一恵に、何か考えがあるようだった。
「わたし、多分性格悪いから思いつくんだけど、千尋ちゃんって仲間のふりしたメールで呼び出されたじゃない? でも呼び出した時にうまく騙さないと、すぐに転移で逃げられるでしょ? そしたら……」
「凛桜さんが助けてくれって言えば油断する?」
一恵が性格悪いとは少しも思わないのだが、そらも精一杯意地悪な敵の考えをトレースしてみる。
「いえ。その場合わたしなら、その凛桜さんのことを偽物かもって疑うわ。長い間行方不明だったんだし、洗脳されてる可能性もある。だ、か、ら、ね?」
一恵がニヤリと笑ってみせる。
そらはその意味ありげな表情を見て、「あ、悪いのかも」と少し思った。
「橘香さんが呼び出せば、つまり橘香さんのフリをして『凛桜さんを救出する手伝いをしてくれ』って呼び出せば、疑わないんじゃない?」
「なるほど。橘香さんと凛桜さんは魔力紋でも判別できないの」
「そう。そうして油断させたら、魔力を無効化させる結界か何かまで誘導して、あとは銃でも、彩子の髪の毛でも、攻撃して転移できなくなるまで魔力を削っていけばいい」
ふたりの会話を聞いているうちに、莉美の頭の中で橘香と凜桜が手を取り合ってダンスを始めた。
混乱しそうだ。
「そうすると千尋ちゃんが相手にしたのは、橘香さんの格好をした凜桜さんということになるの」
「騙されたと気づいた時に、救援要請信号が出せるチップを隠すとしたら……、そらちゃんならどうする?」
「千尋ちゃん自身が持っているべきではない。身体検査されて奪われる可能性が高いの。服も巫女服にさせられるかもしれない。私なら相手の服か、体内に転移させる」
そらと一恵が対話しながら考えを深めていく。
ダンス中の莉美は邪魔をしてはいけない。
「うん。チップは小さいし、千尋ちゃんの精密な転移ならいけると思う。そしてもし、今この戦局が不利になったら、わたしならまた橘香さんのふりをして姿を現すわ。助けに来たとか言えばいい」
「だったらどこかで橘香さんの格好をして隠れて見ているはずなの。チップを持たされているとは知らないままで!!」
つまり犯人はこの中にいる、ということらしい。
それは莉美の言いたかった台詞だ。
「橘香ちゃんの格好をした凜桜さんを探せばいいの?」
「そのとおり!!」
「そのとおり!!」
莉美が出した答えを、ふたりが声を揃えて肯定した。
千尋ほどの正確さはないとは言え、今回は一恵もかなり的を絞って魔力紋認証チップの近傍へと転移ゲートを出している。
地下深くでマップにノイズが乗っていたことと考え合わせると、少なくともこのドーム状の空間のどこかに魔力紋認証チップ、すなわちそれを身に帯びた凜桜が隠れていると思われた。
「莉美ちゃん、誰も気がつかないくらいの弱さで魔力波打てるかしら?」
一恵が莉美に問うた。
弱い魔力波でチップを起動させれば、それだけ弱い魔力信号が返ってくる。
一定レベル以下にできれば認識能力が向上して感度の高いそらだけが察知できるだろう。
しかし残念ながら莉美にはこの『弱く』というのが一番難しい。
莉美が救いを求めてそらの方を見る。
「…………、分かったの。じゃあパペットをひとつ、ビームで吹っ飛ばしながら同時に魔力波打てる? どっちもできるだけ威力抑えて欲しいの」
「あ、あいさ!!」
弱くが無理なら、大きな魔法に魔力の気配を紛れ込ませる作戦だ。
「一恵ちゃん、転移は行けそう?」
「うん、ちょっと回復できた。何とかなりそう」
そらがインカムで作戦を白音たちにも説明する。
そして作戦開始の合図を送ると、まずは莉美がローグなんたらを発射した。
自分の背中でさらわれてきた女の子たちの視線を遮っている。
先程もそうだったが、一応ビームを撃つ瞬間は見せないようにしていた。
ライオンさんの魔法少女が撃つにしてはいささか威力がかわいくないのだ。
無頼砲と名付けられたそのビームによって、パペットの頭部があっさりと溶け散る。
さらに相手のささやかな抵抗などお構いなしに真っ直ぐに突き進んで、結局壁面に突き刺さる。
しかし今回はかなり浅めの穴を掘るに留まっていた。
威力をできるだけ抑えようとした努力の成果はちゃんと出ているらしい。
発射の瞬間、白音も試しに救難信号を感知できるだろうかと神経を尖らせてみたのだが、ビームの波動を強く感じただけだった。
しかしそらは、強烈なビームの波動に紛れた救援要請信号の魔力波をしっかりと捉えていた。
培養槽のような巨大な水槽の向こう側に、隠れるようにしているその位置を皆に伝える。
そしてすかさず一恵が動く。
正帰還増幅強化が効いているので転移ゲートを開く必要がない。
一恵も千尋がやっていたように、直接対象を目標地点に転移させることが可能になっている。
「凛桜さん、よかった無事だったのね」
橘香と同じ、黒を基調とした軍服風のコスチュームで、裾の拡がったワンピースを着ている魔法少女が立っていた。
その少女が突然背後に現れた一恵に声をかけられて、ぴくっと反応して振り返る。
やや生気がない顔をしている以外は、橘香とまったく見分けがつかない。
どうやら凛桜で間違いなさそうだった。
その凛桜のすぐ後ろに一恵と、そしてそらも共に転移してきていた。
凛桜は一瞬ためらいを見せる。
そのまま救出を待っていた凛桜として芝居をするか、敵として攻撃をするか迷ったのだろう。
そらはその逡巡を見越していた。
「さあ、行きましょ」
そらがやや強引に凛桜の手を取る。
凛桜は反射的に手を引こうとするが、そらは強く握って放さない。
初めて狐面の巫女を間近に見た時は、怖くて白音の後ろに隠れていた。
あの時鑑定を試みていればこんな状況にはなっていなかったかもしれない、という後悔がそらにはある。
そして今は、自分がチーム白音の作戦の起点になっているという矜持もある。
凛桜という少女が今どういった状態にあるのか、それを解析して皆に伝えなければ、チームのやるべきことが見えてこない。
凛桜はそらの手を強引に振りほどいて頭上に銃を出現させた。
敵対することに決めたらしい。
だがこの数秒の攻防の間に、そらは凛桜の魔力紋の鑑定をほぼ終えていた。
凛桜が無言で銃を連射するが、そらに代わって前に出た一恵が空間断裂を発生させてすべて受け止める。
橘香との模擬戦で、この程度の銃撃なら自分の発生させた異空間の層が打ち破られることがないのは知っている。
「そらちゃん、鑑定完了?」
そらが頷いて肯定し、同時に、
「プランBで」
と悲しげに宣言する。
インカムを通してその言葉は全員が聞いている。
プランBとは、そらが凛桜を鑑定してみてもう手遅れだと判定した場合の符丁である。
凛桜の中に、凛桜はもういなかった。
凜桜の魔力紋を分析してみて感じたのは、既に亡くなって空っぽになった体と星石に、別の誰かが入り込んで操っているということだった。
そらが鑑定の結果を伝える。
これは、死体操作とでも呼ぶべき魔法の所産であろう。
「分かった……」
一恵は小さくそう応えると、今度は転移ゲートを発生させて中に手を突っ込む。
突っ込んだ手は凛桜の真後ろから現れてその背中に触れる。
凛桜は反射的に離れようとしたが遅かった。
凛桜は強制転移されて白音たちの目の前に現れた。
魔法少女は魔法への耐性を持つため、強制的に転移させることはかなり難しい。
しかし巫女たちが魔法に対してほとんど抵抗の意思を示さないことは、織り込み済みだった。
転移させられた凜桜は、白音たちに背を向ける形、人形遣いの方を向いて現れた。
しかしすぐに振り向くと戦闘態勢を取る。
一恵は意図的に空間識を混乱させるよう、百八十度回転させて転移した。
凜桜は一瞬人形遣いと目を合わせて、それから振り向いている。
迷うそぶりは一切無かった。
つまり死体操作の能力者は、人形遣いの視覚で凜桜の位置を把握し、凜桜を振り向かせだのだ。
ふたりの能力者が別々に操っていた場合はこんな速さで振り向くことはできないだろう。
自分が向いている方向を把握しつつ敵を探す、という反応の遅延が生まれるはずなのだ。
死体操作能力者は高い確率で、ひとりで複数の遺体を操っていると推測した。
(ん、あれ? そらちゃんがマインドリンクで統御したら、こっちも同じことができるかも…………)
さらにその先を考えてしまって一恵は少し怖くなった。
全員そらに体を預ければ、ひとりで操作できるのではないかと。
「んん?」
そらが怪訝な顔をして、そんな一恵を見ている。
(ああっ……、やっぱりかわいい……。そらちゃんになら何されてもいいかな)
一恵はそらを抱っこすると、莉美と子供たちのところへ転移して戻った。
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