ドリフトシンドローム~魔法少女は世界をはみ出す~【第二部】

音無やんぐ

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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る

第21話 魔法少女狩り、再び その一

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 夏休みもそろそろ後半に入ろうとしていた。
 白音たちのアジトの周辺では蝉たちがかしましく、夏のなんたるかを教えるべく鳴き競っている。
 ここ数日はあまり雨も降らず、うだるような暑い日が続いていた。

 結論から言うと、佳奈と莉美の宿題に遅れが出始めていた。
 せっかく夏休みの開始当初から張り切って勉強会などを開いていたのだが、遅れている。
 もちろん酌量しゃくりょうの余地はある。
 今年の夏は魔法少女として皆忙しくしていたし、学業の方もまあ、頑張ってはいた。
 仕方がないとは思う。

 しかし、である。白音とそらはとっくに宿題を片付けてしまっている。
 白音たちの黎鳳学院の方が佳奈たちの曙台高校よりも出される課題が多いにもかかわらずだ。
 すなわち、佳奈と莉美にはなお一層の努力が望まれるのである。

「魔法少女をするのが忙しくて、学業がおろそかになりました」などという不名誉な事態を回避するために、白音は連日鬼の追い込みをかけていた。
 しかしさすがにふたりの脳の耐久力が限界を迎えてしまったようで、なんだか反応が薄くなり始めていた。
 このまま進行するとちょっと危険な気もするので、本日は『チートデイ』ということにして、朝から勉強のことは忘れると決めた。
 アジトにチーム白音の五人が全員勢揃いして、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごしている。
 今日は一日、何の予定も入れないで過ごすつもりだ。


 先日の温泉旅行でお互いが撮った、割ととんでもない格好の写真を見せ合って笑っていると、莉美が丁寧にラッピングされた包みをふたつ、鞄から取り出した。

「ちょっと遅くなっちゃったんだけど」

 そう言って白音と一恵にその包みを手渡す。
 中身は手作りのペンダントだった。
 以前莉美は、自分たちの星石を納めるためのペンダントを作ったことがある。
 莉美自身と佳奈、そらが肌身離さず持っているものがそれだ。
 しかし白音と一恵は星石が魂と融合を果たしてしまっていた。
 だから手に取ることはできず、ペンダントも作れなかった。
 白音は星石のペンダントを持った三人が魔法少女らしくて「羨ましい」と言っていたのだが、それを莉美が覚えていてくれたらしい。

 ペンダントは五人でひと揃いのデザインになるように作られていた。
 中央には桜色、スミレ色の石がそれぞれ嵌められている。
 もちろんふたりの星石は胎内の奥底に在るので、それは本物ではない。
 莉美がふたりの魔力色からイメージした石を使って作ってくれたものだ。

「これでお揃いね」

 莉美自身も今は星石が胎内に取り込まれていたから、ペンダントは空になってしまっている。
 だからそこには黄蘗おうばく色の別の石を嵌めていた。

 莉美が白音の首にペンダントをかけてやる。
 白音は何か言おうとしたのだが上手く言えず、「むうぅぅ」と小さく喉を鳴らしながら、莉美を抱きかかえてくるくると回った。
 言葉にできなかったのでお礼のダンスのつもりらしい。

「わたしもありがとう、莉美ちゃん」

 一恵がペンダントを手に持ったまま、ふたりが回るのを見ている。
 どうやらペンダントをかけてもらう順番を待っているらしい。
 一恵のペンダントは本人の雰囲気に合わせて少し大人っぽくデザインしてみたのだが、喜んでくれているようなので莉美は安心した。

「それと是非、白音ちゃんをいい声で鳴かせるこつを教えて欲しいわ。そのダンス、羨ましすぎる」
「おっけー」
「むぅっ?!」


 莉美は一恵のほっそりとしたうなじにペンダントをかけてやると、白音の生態についての講義を始めた。

「白音ちゃんは涙もろいので泣かすのは簡単。特にサプライズに弱い。あとは工夫次第でいろんな音色で鳴いてくれるのでヴァイオリンみたいな感じで……」

 白音も何故か一緒に講義を聴いていたが、しばらく聞くうちに少し腹を立て始めた。多分莉美の言うことがいちいちもっともだったからだ。

「……ただしキレやすいのでやり過ぎには注意。引き際が肝心」


 まさにその『引き際』を間違えたことを莉美に教えてやろうと白音は考えていた。
 しかしそこへギルドからの緊急の連絡が入り、それどころではなくなった。
 早急な対応を要請する通信が入ると、白音たちのスマホにも通知が来るようになっている。
 そらが設定してくれたものだ。
 その通知音で五人の魔法少女たちはさっと表情を切り替えると、アジトのコンピュータルームに集まった。

 連絡はリンクスからだった。
 彼は開口一番、数日前から桃澤千尋ももさわちひろと連絡が付かなくなっていると言った。
 リンクスが挨拶や前置きもなしに用件だけを言うことは珍しい。
 そのことからも今回の呼び出しの緊急性が窺える。

 千尋は転移魔法の使い手である。
 白音たちとは人形遣いパペットマスターの一件で出会っている。
 一恵と似た能力だが、千尋の魔法はゲートを作らずに直接人や物を瞬間移動できる。
 転移できる距離は一恵に及ばないものの、転移座標の精度には驚異的なものがあった。
 本人が戦闘能力はそう高くないと言っていたが、任務はきっちりこなしていてそつのない印象だった。
 彼女のことは誰もが頼りにしており、間違いなくギルドの裏方を担う中核メンバーであろう。
 そんな彼女が私的な理由で連絡を絶つとは思えない。
 一連の失踪事件と関連付けて考えざるを得ないというのがギルドの結論だった。


 白音たちはブルームの研究所に集合した。
 一恵の転移ゲートがあるので、ものの一分もしないうちに到着できる。
 研究所の小会議室に入ると、リンクスが待っていた。
 遅れて蔵間と橘香もやって来る。

 しかしこうしてみると、チーム白音はいつもギルドマスターから直々に依頼を受けているように思う。
 事務方を手伝う魔法少女たちは少なくないし、聞くところによると、この研究所に務めているブルームの職員の手も借りられるらしい。
 決して人手不足というわけではない。
 チーム白音への依頼がどうしても危険なものになりがちで、加えて他のチームへ頼めないような秘匿任務になってしまうからだ。
 だから必然的に余人を介さず、関与する人員が最小限に絞られているのだ。

 確か蔵間は、ギルドやブルームの考え方を慎重に見極めてくれればいいと言っていた。
 それから手を取るかどうかを決めて欲しいと。
 しかしこれでは、チーム白音がもうギルドの主要メンバーとして扱われているように思える。
 もちろん信頼されていればこそなのだろうし、白音たちとしても頼られればそれに応えたいと考えている。
 千尋やいなくなった魔法少女たちを一刻も早く見つけ出したいという気持ちは皆、同じだろう。
 結局、誰の手を取るか、その答えは白音たちの中でもうとっくに決まっているのだ。


「また、魔法少女狩りが始まった、ということでしょうか?」

 白音が最初に口を開いた。あまり考えたくはない事態だった。
 凍結能力を持った狐面の巫女を排除したことによって、相手の出方は変わってくるだろうと予測はしていた。
 しかし相手はまだ危険を冒してでも襲撃を続ける必要がある、ということだろうか。

「その可能性が高い、と言わざるを得ないだろう……。生半なまなかな相手では千尋君をどうにかするなんてこと、難しいだろうしね」

 リンクスが不承ながらに認めた。
 確かに魔法少女を狙うにしても、転移能力者を標的にするというのは随分難易度が高いように思える。
 無策に襲いかかっても、転移で逃げられてしまうだけだろう。
 彩子のような手練れか、それとも余程手慣れた者でなければできない相談だ。

 リンクスたちによると桃澤千尋と連絡が取れなくなったのは三日前とのことだった。
 現在は失踪した魔法少女たちを探しているチームが、関連性の見極めも含めて捜索を行っているらしい。

 そして今朝になって、千尋のものと思われるスマホが発見されたという報告が入ったのだった。
 そのスマホは北関東に住む魔法少女の自宅で発見されたのだという。
 少女によると、自宅のベッドの下に見慣れないスマホが落ちていたらしい。
 最初はただ気味が悪いと思っていた。
 しかし警察に届けようかどうしようか迷っているうちに、スマホに巻き付けられていたヘアゴムに見覚えがあることを思い出した。
 小さな桃の飾りがふたつついたそのゴムは、桃澤千尋が髪をまとめるのに使っていたものだった。
 複数の魔法少女が失踪しているということはその少女も知っていたから、関連を疑ってギルドに届け出てくれたらしい。
 少女の自宅は、千尋が以前に訪れたことのある場所だった。
 ギルドとしては、千尋が自分のスマホを自らそこへ転移させたのではないか、千尋からの何らかのメッセージなのではないか、そう考えていた。

 橘香がそのスマホを白音たちに見せてくれた。

「壊れていますね?」

 白音が手にとって見ると、背面がえぐり取られていることに気がついた。
 外殻が綺麗な円形にくり抜かれたようになっており、中身が見えている。

「どうやら魔力紋エーテルパターン認証チップだけを狙って切り取ったようなんだ」

 蔵間によればスマホはやはり完全に故障しており、このあとデータの復元に回されるとのことだった。
 しかし切断面があまりに綺麗だった。
 白音は一恵にスマホを渡して見立ててもらう。

「うん、こんなに小さく正確にくり抜けるのは桃澤さんの転移技術だと思う。それにチップだけを狙うには、チップのこともよく知ってないといけないわね」
「じゃあ自分でわざわざチップをくり抜いて、壊れたスマホを転移させたってことね」

 千尋は何故そんなことをしたのだろうか。
 白音は少し考え込む。

「壊すくらいなら、そのスマホで助け求めりゃいいじゃん?」

 佳奈が肩をすくめてそう言った。
 意味が分からない、といった風だ。

「でも佳奈、連絡ができない状況だったのかもよ?」

 白音はこの一見奇妙な状態のスマホには、千尋からの大事なメッセージが込められているような気がしていた。

「だったらさ、白音ちゃん。連絡できないんならスマホじゃなくて、自分が転移で逃げればいいんじゃないの?」

 莉美がそう言うのももっともだろう。
 もし転移能力者を害したり、誘拐したり、そういうことをしようと思えば、そこが一番難しい点になってくるはずだ。
 これには一恵が、同じ転移能力者としての見解を教えてくれた。

「転移って、移動させる質量が多くなれば魔力の消費が多くなるの。ゲートと直接転移だと少し変わるだろうけど、多分魔力が底をつけば移送できる質量に制限が出るはずよ」

 つまり魔力を損耗させられれば、スマホ程度のものしか転移できない状態に追い込まれることがあるということだ。
 一恵のプール作成や大量の水の移動などは、莉美からの莫大な魔力供給あればこその離れ業なのだろう。


「白音ちゃん、桃澤さんのそのチップ、救難信号が出せるの」

 そらに言われて白音も思い出した。
 千尋の魔力紋エーテルパターン認証チップには新しい機能が搭載されていて、その試験運用をしていたと思う。

「確かにくり抜かれた形状からすれば、チップそのものに傷はついていないだろう。魔力さえあれば救難信号を発信できる状態だと思うよ」

 蔵間が補足してくれる。
 ブルームやそらが、少しでも魔法少女たちの安全に寄与できないかと開発を進めていたシステムである。
 電源を切った状態で外から魔力を供給すれば、チップに誘導電流が発生するようになっている。
 その電流が魔力を励起、発振回路によって拡散性の高い魔力波エーテルブームに変換され、救難信号として出力されるというものだ。

「俺たちは救難信号を見つけてくれ、というのが千尋君からのメッセージではないかと考えている」

 リンクスがそう言った。
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