52 / 214
第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第16話 莉美奪還作戦 その三
しおりを挟む
白音たちから不意の来訪を受けたエレメントスケイプたち。
応対に出た火浦いつきが、慌てて引っ込んでみんなに報告する。
ひそひそとした話し声が白音たちにも聞こえてくる。
「ちょっとどうすんのよ?」
「追い返す?」
「もう無理でしょ」
佳奈がそんな彼女たちの都合などお構いなしに、巨大な扉を一気に押し開いて全開にする。
中には広々とした空間があり、あちこちに照明が設置されている。
様々な撮影に対応できるように工夫が凝らされているのが見て取れる。
少し離れた奥の方に、莉美が紗那や千咲と共にいるのが見えた。
「莉美!」
白音が中に進み入る。
だが詩緒がその行く手を塞いで、白音を押し止めた。
「知らない仲じゃないんだけど、撮影中は立ち入り禁止なの」
「お願い、少しでいいから莉美と話をさせて」
「莉美ちゃんはどう?」
詩緒が振り返って尋ねると、莉美は無言で首を振った。
「だそうです。ごめんなさいね。名字川さん」
詩緒が白音たちを追い返そうとしたのだが、その脇をすり抜けてそらが倉庫内に駆け込んだ。
「あ、こら!」
そらが走りながらペンダントを取り出して魔法少女に変身する。
慌てて紗那と千咲がそらを捕まえようとするが、相手の動きを読み、小柄な体格を生かしてすり抜ける彼女は、生半な速度では触れることすらできない。
簡単に莉美の元に辿り着いて、その豊かな胸に触れる。
エレスケたちの邪魔が入る前に、そらは両の手の平を莉美の乳房にぎゅっと押し当て、その魔力紋を読み解く。
「…………やっぱり精神操作されてる!」
「はぁ?!」
それを聞いた佳奈の顔が一瞬で怒りに染まり、詩緒の胸ぐらを掴む。
「どういうことだっ!!」
「ちょ、ちょっと待って、待ってよ。確かに魔法使ったけど、そ、そんなに……ぐ、ぎづいものじゃない、わよ……」
長身の佳奈が、変身もしていないのに軽々と詩緒を吊り上げていく。
紗那が慌てて仲裁に入った。
「や、やったのはわたしよ。落ち込んでるみたいだったから、気持ちを落ち着かせてあげただけ。わたしたちと打ち解けて楽しく過ごせる程度のものよ。莉美ちゃんも同意してるし、本人にその気がなければ、強制力はないわ」
「信じられるかよ!」
詩緒の首が絞まってきて目を白黒させている。
佳奈は片方の手を離して紗那の襟元を掴んで引き寄せた。
ふたりとも吊り上げる気らしい。
「莉美、お願い話をさせて」
莉美が白音の声を聞いて、少し反応を見せた。
しかしあまり生気の無い顔で白音の方を見やる。
やはり操られているのではないかと思わせるような様子だった。
「わたし、あなたが本気でアイドルになりたいんだったら応援する。でも、でもね、こんな形で離れるのは嫌なの。お話がしたいの。お茶を飲んでお菓子を食べて、馬鹿をやりながら、みんなでお話がしたいの。だめ?」
白音が話すのを聞くうちに、ほんの少しだけ、莉美の顔に感情が戻ったように見える。
莉美がいつもとは全然違う、静かな声で話し始めた。
「あたし、白音ちゃんと佳奈ちゃん、ふたりに憧れてた。いつも後ろにくっついて歩いてて、いつか同じ場所に立てたら、隣に並べたらいいなあって思ってた。でも、でもね、あたし、だめみたい……。一緒にいると迷惑かけちゃうみたい。…………けど、けどそれでも白音ちゃんは、きっとあたしが困ってたら助けてくれる。よく知ってる。無理をしてでも、絶対助けてくれる。だから、だから……、このまま一緒にいたら、いつかもっと酷い目に遭わせてしまいそうで、すごく怖いの…………」
莉美の胸の内を聞かされて、白音が少し困った顔をした。
だから佳奈が代わりに言葉を継ぐ。
「確かに白音の傍にいるとさ、引け目を感じる気持ちはアタシにも分かるんだよ。こいつすごい奴だから、ちょっとついてけないって、なる時も確かにある。でもさ、アタシたち仲間だろ? 同じ事はできなくていいんだよ。助けるとか助けられるとか、どうでもいいんだよ。お互いがやりたいことやってればさ」
詩緒と紗那が吊られたままだったので、こっそり一恵がふたりを回収して下ろしてやる。
佳奈がこのまま言葉を続ければ、ふたりの息が続かなくなりそうだった。
「それにお前気づいてないだろ。お前とっくにアタシたちの隣に立ってるじゃん」
「そんなわけない!」
佳奈の言葉に莉美が反発した。涙と共に感情が溢れ出る。だが佳奈も決して譲らない。
「だったらなんで!? なんで、お前も白音も今そんな顔してんだよ! おんなじ顔じゃんかよ。おんなじ事考えてんじゃないのかよ。お前が気にしてる差なんて、どこにもないんだよ!!」
白音と莉美。ふたりの顔が涙に濡れてぐちゃぐちゃになっていく。
そしてふたりとも同じように自分ではなく、相手のことを思いやって身を切られるように辛そうな顔をしている。
紗那が莉美にかけた魔法は鎮静効果のあるものだった。
感情の発現に乏しくなはずだが、今の莉美はそんなことまったく関係がないように泣きじゃくっている。
「エレスケちゃん、ごめんなさい。あたしの夢は、やっぱりアイドルじゃなくて、ふたりみたいな立派なならず者になることだよう………………」
頑固な莉美がようやく本音を吐露し、そして泣き崩れた。
「……立派なならず者に、なるんすねぇ…………」
いつきがもらい泣きをしている。
(いや、意味はよく分かんないっすが……)
しかしいつき以外の三人、特に詩緒は納得できないようだった。
「仲直りして元の鞘に収まりました、とか、わたしたちのこと馬鹿にしすぎじゃない? はいそうですかって黙って帰すと思うわけ?!」
「し、詩緒ちゃん……」
完全にキレてしまった詩緒を見て、いつきがあわあわしている。
白音にも、いろいろと言いたいことはある。
ただ、詩緒の怒りはもっともだと思う。
自分たちの身勝手のせいで振り回してしまったのは間違いない。
でもだからと言って、はいどうぞと莉美を差し出すわけもない。
軍曹の言っていたような双方納得のいく結果にするにはどうすればいいのか、白音には分からなかった。
「みんな、プランBよ」
悩む白音をよそに、詩緒がエレスケの三人に向かってそう言った。
「!? 冗談……よね?」
紗那の顔色が変わった。
彼女たちは、こういう事態を想定して何か物騒な計画を立てていたらしい。
だが紗那の方は、まさかそれを本当に実行するとは思っていなかったようだ。
「みんな準備して……」
千咲がそう言って前に出た。
「千咲さんまで!」
だが紗那もそれ以上は反論しなかった。
リーダーの千咲が言えば、それはもう決定事項のようだった。
チーム白音と似たようなものだろう。
「このチャンス逃したら、もうないのよ!」
詩緒がそんな風に言う。
その気持ちは、紗那には痛いほどよく分かった。
メインボーカルとして一番の人気を誇っている詩緒は、エレスケではいつきに次ぐ若さで十六歳。
今でなくとも、きっとまたチャンスは巡ってくる。
最後のチャンスかもしれないのは最年長の千咲と、そして多分紗那自身なのだ。
詩緒は自分たちのために、このチャンスに賭けようとしてくれているのだ。
「分かった…………」
紗那とて、エレメントスケイプや千咲に対する想いは詩緒と同じだった。
「うわぁぁ、本当にやるんすか…………」
三人が一斉に魔法少女へと変身すると、いつきも覚悟を決めて変身した。
エレメントスケイプのコスチュームは、パフォーマンスで使用しているステージ衣装と似た彼女たちしいデザインだ。
彼女たちの夢を具現化して、より完璧なアイドルの姿となる。
多分、変身した四人が同時に莉美に対して何かの魔法をかけた。
「最初に一度、わたしたちの魔法を受け容れてるから、いかに頑強でも抵抗はできないわ」
詩緒の言葉どおり再び莉美の表情から感情が失われ、瞳からも光が消える。
白音はエレスケたちのカラフルなコスチュームが好きだった。
四人揃うと統一感があって、なお一層かわいい。
しかしもし、もしもだ。
彼女たちが莉美や白音たちから何かを奪おうというのなら、一切容赦する気はない。
応対に出た火浦いつきが、慌てて引っ込んでみんなに報告する。
ひそひそとした話し声が白音たちにも聞こえてくる。
「ちょっとどうすんのよ?」
「追い返す?」
「もう無理でしょ」
佳奈がそんな彼女たちの都合などお構いなしに、巨大な扉を一気に押し開いて全開にする。
中には広々とした空間があり、あちこちに照明が設置されている。
様々な撮影に対応できるように工夫が凝らされているのが見て取れる。
少し離れた奥の方に、莉美が紗那や千咲と共にいるのが見えた。
「莉美!」
白音が中に進み入る。
だが詩緒がその行く手を塞いで、白音を押し止めた。
「知らない仲じゃないんだけど、撮影中は立ち入り禁止なの」
「お願い、少しでいいから莉美と話をさせて」
「莉美ちゃんはどう?」
詩緒が振り返って尋ねると、莉美は無言で首を振った。
「だそうです。ごめんなさいね。名字川さん」
詩緒が白音たちを追い返そうとしたのだが、その脇をすり抜けてそらが倉庫内に駆け込んだ。
「あ、こら!」
そらが走りながらペンダントを取り出して魔法少女に変身する。
慌てて紗那と千咲がそらを捕まえようとするが、相手の動きを読み、小柄な体格を生かしてすり抜ける彼女は、生半な速度では触れることすらできない。
簡単に莉美の元に辿り着いて、その豊かな胸に触れる。
エレスケたちの邪魔が入る前に、そらは両の手の平を莉美の乳房にぎゅっと押し当て、その魔力紋を読み解く。
「…………やっぱり精神操作されてる!」
「はぁ?!」
それを聞いた佳奈の顔が一瞬で怒りに染まり、詩緒の胸ぐらを掴む。
「どういうことだっ!!」
「ちょ、ちょっと待って、待ってよ。確かに魔法使ったけど、そ、そんなに……ぐ、ぎづいものじゃない、わよ……」
長身の佳奈が、変身もしていないのに軽々と詩緒を吊り上げていく。
紗那が慌てて仲裁に入った。
「や、やったのはわたしよ。落ち込んでるみたいだったから、気持ちを落ち着かせてあげただけ。わたしたちと打ち解けて楽しく過ごせる程度のものよ。莉美ちゃんも同意してるし、本人にその気がなければ、強制力はないわ」
「信じられるかよ!」
詩緒の首が絞まってきて目を白黒させている。
佳奈は片方の手を離して紗那の襟元を掴んで引き寄せた。
ふたりとも吊り上げる気らしい。
「莉美、お願い話をさせて」
莉美が白音の声を聞いて、少し反応を見せた。
しかしあまり生気の無い顔で白音の方を見やる。
やはり操られているのではないかと思わせるような様子だった。
「わたし、あなたが本気でアイドルになりたいんだったら応援する。でも、でもね、こんな形で離れるのは嫌なの。お話がしたいの。お茶を飲んでお菓子を食べて、馬鹿をやりながら、みんなでお話がしたいの。だめ?」
白音が話すのを聞くうちに、ほんの少しだけ、莉美の顔に感情が戻ったように見える。
莉美がいつもとは全然違う、静かな声で話し始めた。
「あたし、白音ちゃんと佳奈ちゃん、ふたりに憧れてた。いつも後ろにくっついて歩いてて、いつか同じ場所に立てたら、隣に並べたらいいなあって思ってた。でも、でもね、あたし、だめみたい……。一緒にいると迷惑かけちゃうみたい。…………けど、けどそれでも白音ちゃんは、きっとあたしが困ってたら助けてくれる。よく知ってる。無理をしてでも、絶対助けてくれる。だから、だから……、このまま一緒にいたら、いつかもっと酷い目に遭わせてしまいそうで、すごく怖いの…………」
莉美の胸の内を聞かされて、白音が少し困った顔をした。
だから佳奈が代わりに言葉を継ぐ。
「確かに白音の傍にいるとさ、引け目を感じる気持ちはアタシにも分かるんだよ。こいつすごい奴だから、ちょっとついてけないって、なる時も確かにある。でもさ、アタシたち仲間だろ? 同じ事はできなくていいんだよ。助けるとか助けられるとか、どうでもいいんだよ。お互いがやりたいことやってればさ」
詩緒と紗那が吊られたままだったので、こっそり一恵がふたりを回収して下ろしてやる。
佳奈がこのまま言葉を続ければ、ふたりの息が続かなくなりそうだった。
「それにお前気づいてないだろ。お前とっくにアタシたちの隣に立ってるじゃん」
「そんなわけない!」
佳奈の言葉に莉美が反発した。涙と共に感情が溢れ出る。だが佳奈も決して譲らない。
「だったらなんで!? なんで、お前も白音も今そんな顔してんだよ! おんなじ顔じゃんかよ。おんなじ事考えてんじゃないのかよ。お前が気にしてる差なんて、どこにもないんだよ!!」
白音と莉美。ふたりの顔が涙に濡れてぐちゃぐちゃになっていく。
そしてふたりとも同じように自分ではなく、相手のことを思いやって身を切られるように辛そうな顔をしている。
紗那が莉美にかけた魔法は鎮静効果のあるものだった。
感情の発現に乏しくなはずだが、今の莉美はそんなことまったく関係がないように泣きじゃくっている。
「エレスケちゃん、ごめんなさい。あたしの夢は、やっぱりアイドルじゃなくて、ふたりみたいな立派なならず者になることだよう………………」
頑固な莉美がようやく本音を吐露し、そして泣き崩れた。
「……立派なならず者に、なるんすねぇ…………」
いつきがもらい泣きをしている。
(いや、意味はよく分かんないっすが……)
しかしいつき以外の三人、特に詩緒は納得できないようだった。
「仲直りして元の鞘に収まりました、とか、わたしたちのこと馬鹿にしすぎじゃない? はいそうですかって黙って帰すと思うわけ?!」
「し、詩緒ちゃん……」
完全にキレてしまった詩緒を見て、いつきがあわあわしている。
白音にも、いろいろと言いたいことはある。
ただ、詩緒の怒りはもっともだと思う。
自分たちの身勝手のせいで振り回してしまったのは間違いない。
でもだからと言って、はいどうぞと莉美を差し出すわけもない。
軍曹の言っていたような双方納得のいく結果にするにはどうすればいいのか、白音には分からなかった。
「みんな、プランBよ」
悩む白音をよそに、詩緒がエレスケの三人に向かってそう言った。
「!? 冗談……よね?」
紗那の顔色が変わった。
彼女たちは、こういう事態を想定して何か物騒な計画を立てていたらしい。
だが紗那の方は、まさかそれを本当に実行するとは思っていなかったようだ。
「みんな準備して……」
千咲がそう言って前に出た。
「千咲さんまで!」
だが紗那もそれ以上は反論しなかった。
リーダーの千咲が言えば、それはもう決定事項のようだった。
チーム白音と似たようなものだろう。
「このチャンス逃したら、もうないのよ!」
詩緒がそんな風に言う。
その気持ちは、紗那には痛いほどよく分かった。
メインボーカルとして一番の人気を誇っている詩緒は、エレスケではいつきに次ぐ若さで十六歳。
今でなくとも、きっとまたチャンスは巡ってくる。
最後のチャンスかもしれないのは最年長の千咲と、そして多分紗那自身なのだ。
詩緒は自分たちのために、このチャンスに賭けようとしてくれているのだ。
「分かった…………」
紗那とて、エレメントスケイプや千咲に対する想いは詩緒と同じだった。
「うわぁぁ、本当にやるんすか…………」
三人が一斉に魔法少女へと変身すると、いつきも覚悟を決めて変身した。
エレメントスケイプのコスチュームは、パフォーマンスで使用しているステージ衣装と似た彼女たちしいデザインだ。
彼女たちの夢を具現化して、より完璧なアイドルの姿となる。
多分、変身した四人が同時に莉美に対して何かの魔法をかけた。
「最初に一度、わたしたちの魔法を受け容れてるから、いかに頑強でも抵抗はできないわ」
詩緒の言葉どおり再び莉美の表情から感情が失われ、瞳からも光が消える。
白音はエレスケたちのカラフルなコスチュームが好きだった。
四人揃うと統一感があって、なお一層かわいい。
しかしもし、もしもだ。
彼女たちが莉美や白音たちから何かを奪おうというのなら、一切容赦する気はない。
10
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説


転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる