ドリフトシンドローム~魔法少女は世界をはみ出す~【第二部】

音無やんぐ

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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る

第15話 莉美の想い、莉美への想い その一

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「いやあぁぁぁぁぁぁ!」

 黒レザーの女が姿を消しても莉美の悲鳴は収まらなかった。
 世界を滅ぼそうとでもいうかのように莫大な魔力を暴走させる。
 すべてをなぎ払う黄金色こがねいろの嵐だった。

 白音が莉美やそら、重傷を負ったくノ一を庇い、黒レザーの魔法少女の切断髪に貫かれた。
 それを目の当たりにした莉美は、半狂乱になってしまっていた。
 完全に理性のタガが外れてしまっているように見える。


 黒レザーの女が去り、力を差し向ける矛先を失った莉美の魔力は、灼熱と暴風の嵐となって一帯に吹き荒れる。 しかし佳奈はその嵐に耐え、懸命に白音を守っていた。
 きつくその体を抱きかかえ、身を挺してかばっている。

「莉美、いい加減にしろ、莉美!」

 佳奈はもちろん白音のことも心配だったが、このままでは莉美の体もどうにかなってしまうのではないかと、怖かった。

「莉美ちゃん! 周りをよく見てっ!!」

 その時、一恵が莉美の頬を平手で打った。
 荒れ狂う魔力嵐の中、身を低くしてどうにか莉美に近づくと、なおも泣き叫び続けているその顔を真正面から見つめる。

「莉美ちゃん! 白音ちゃんもくノ一さんも助けなきゃ。あなたが諦めてどうするの!!」

 白音の体内にはまだ星石が魔力を巡らせているが、それが今にも消えそうに弱々しくなっているのはこの場の全員が感じていた。
 そして多分、白音のリーパーが解除されたために再びくノ一も危険な状態に戻ってしまっているだろう。
 そらは自身も嵐に吹き飛ばされそうになりながら、それでもくノ一を守って止血を続けていた。
 もちろん彼女も、白音のことが心配でたまらないはずだ。

「莉美ちゃん! 莉美ちゃん! ふたりは助かる。でも莉美ちゃんが手伝ってくれないと上手くいかないの。今このふたりを救えるのは莉美ちゃんしかいないのっ!!」

 そらは白音たちを救う方法を必死で考えているようだった。
 その言葉に、莉美がようやく反応を示した。

「…………でも、でも………………どうすればっ!?」
「ふたりの星石は、体が大きなダメージを受けたせいで弱ってるの。このまま放っておけば体を回復しきれずに星石が力尽きて、ふたりは死んでしまう……」

 そらは自分の言葉に泣き出しそうになりながら、莉美に望みを託す。

「だから、だから最低限のところまで体が回復するように、星石に変わって外から魔力を供給して欲しいの」
「そんな、こと……。やり方が…………。全然分かんな…………」

 一恵が莉美の震える肩を掴んで抱き寄せる。
 確かにその方法ならふたりとも救えるかもしれないと、一恵も思った。
 しかし体の回復、それも急を要するような再生にはかなりの魔力を使う。
 それを肩代わりするなど、普通はひとり分でも不可能である。
 不可能だから本人の星石には治癒しきれず、限界が来ているのだ。当たり前だろう。
 それをふたり分、である。
 莫大な量の魔力を、長時間にわたって供給し続けることが必要となるはずだ。
 今し方強烈な魔力暴走を引き起こした莉美に、こんなことを頼むのは酷だと承知している。
 それでも、莉美以外の魔法少女にそんな真似ができる者はいないだろう。

「人工心肺って分かる? わたしたちは中世の魔女じゃないから、現代の科学知識を使ってイメージすることができるの。人工心肺装置のように、あなたが弱った星石に代わってふたりに魔力を供給するのよ」
「分かんないけど…………、分かった」

 それまで絶望しか見えなかった莉美の瞳に、少し光が戻った。

「莉美ちゃんにかかる負担が大きいと思うわ。でも莉美ちゃんに頼むしかないの」
「それは、へーき」
「ふたりをお願いね。助けてあげて!!」

 一恵の言葉に、莉美は深く頷いた。

「やり方、教えてね」
「それは私に任せて! そのための精神連携マインドリンクなのっ!!」

 そらが吹き荒れる暴風に負けじと大声で叫んだ。
 莉美は、まずは暴走している自分の魔力を抑えにかかる。



 魔法少女たちの回復能力は、最高度の医療に遥かに勝る。
 だからそらは下手にこの場から動かすよりも、このまま少しでも早く魔力の体外循環措置を始めた方が良いだろうと判断した。

 莉美を中心に据えて白音とくノ一の治療準備を急ぐ中、佳奈は何も言葉を発せず周囲の警戒をしていた。
 黒レザーの女は「今日はここまで」とは言っていたが、ほぼ無傷で去っている。
 対する自分たちは文字どおりボロボロだ。
 まだ警戒を怠るべきではないだろう。
 佳奈は黒レザーの魔法少女にいいようにされたことが、悔しくてたまらなかった。
 しかし今の彼女にできることは、そのくらいしかない。
 堅牢な莉美の魔力障壁をたたき壊した拳がまだじんじんする。
 骨が砕けているのだろう。
 白音が回復することは信じて疑わない。
 それでも今日のこの日のことは、佳奈には生涯忘れることができそうになかった。

 ほうきに乗った魔女こと羽多瑠奏はたるかなが、上空で哨戒飛行を始めた。
 彼女が見張り役を買って出てくれたので、佳奈も白音たちの傍についていることにした。
 莉美がそらの指示を受けて、ふたり分の魔力を供給し始めている。
 白音の返り血がこびりついたままになっている莉美のその顔を、佳奈はハンカチで拭いてやった。
 莉美自身の汗と涙も混じって、ぐちゃぐちゃになってしまっている。


 ほんの僅かの時間が、気が狂いそうになるほどに長く感じられる。
 容体に何の変化もないまま、そうやってどのくらいの時間が経過したのかも分からなくなった。

 鬼軍曹が魔法少女に変身したまま、大型バイクに乗って現場の海浜公園に現れた。
 ものすごい勢いで近づいてきて、タイヤを僅かにロックさせて停車する。
 軍曹はバイクに跨がる時はスカートではなくパンツスタイルに変身するようだった。
 彼女がミリタリーパンツを履いていると、本当にどこかの軍属の人間のように見える。

「遅くなってすまない。報告は聞いている。ふたりの容体はどうだ?」

 軍曹が白音とくノ一――佐々木咲沙ささきささ――の元に来て膝をつく。
 莉美がその命の営みを繋ぐため、魔力の循環をずっと肩代わりしている。

「くノ一さんは大量の失血によってショック状態になってた。傷は鎖骨下動脈への一撃のみ。狙ってやったんだと思う。今は止血もできて状態は落ち着いてる。魔法少女でなければ脳にダメージが残っていただろうけど、それもないはず」

 そらが軍曹にふたりの状況を説明する。

「白音ちゃんは…………。白音ちゃん……は、……白音ちゃんは絶対大丈夫っ!!」

 それまで気丈だったそらが突然泣き出した。
 大粒の涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。
 突然のことだったのでみんな驚いたが、それまでにいろんな感情が渦巻いて、はち切れんばかりになっていたのだろう。
 わんわんと声を上げて泣いている。
 初めて見せる、十三歳の女の子の顔だった。

「そら、そら。お前の言うとおり、絶対大丈夫だから。白音と莉美を信じよう。な?」

 佳奈がそらを抱きしめて、その小さな背中をさする。
 そういう佳奈も体中がボロボロだ。

「佳奈ちゃん……、うん、うん。ありがと…………。みんなの怪我は、大丈夫?」

 佳奈は力こぶを作ってみせる。

「こんなもん、つば付けときゃ治るよ。アタシたち魔法少女だしね」

 そらも腰を刺された傷が血で汚れてはいるが、新たな出血はもうないようだ。


 上空では瑠奏がずっと、周囲を警戒して飛び続けてくれていた。
 彼女はまだたまに、ぶつけた腰をさすっている。

「もう襲ってこない、と思いたいけど…………」

 そう独りごちた瑠奏の視界、眼下には一恵が張った次元の障壁ディメンションバリアが皆を守っているのが見える
 瑠奏は、チーム白音とは人形遣いパペットマスターの件で共闘している。
 その時は彼女たちのことをA級の戦闘力を持つチームだと聞いていた。
 しかし実際に目の当たりにしてみると、とてもそれどころではない強さを感じた。
 彼女たちの胆力に心底驚かされた。

 そのチーム白音が、突如姿を現した黒レザーの女には手も足も出なかった。
 上手く逃げおおせてしまったらしいあの女のことを思うと、瑠奏は不安な気持ちで胸がいっぱいになる。

 一恵は白音たちの周囲を次元障壁ディメンションバリアで覆った後、みんなの目につかないところで巫女の遺体を検分していた。
 白音は全身から吹き出した血にまみれて、体はズタズタにされて、ぼろ雑巾のようになっていた。
 その姿を見ていると、本当に気が狂いそうになる。
 だから少し冷静になりたくて外にいた。

 白音の姿は思い出しただけでも気がおかしくなりそうなのに、巫女の遺体は平気で検分できる。
 人間とは随分勝手な生き物だとは思うが、それが『想いの強さ』に繋がるのだろうとも思う。

「お前が人間ヒトを語るなって話よね」

 一恵はぼそりと呟く。

 遺体はもう魔力を失っているが、巫女装束を着たままだった。
 つまりこれは魔法少女が変身したコスチュームではなく、後から着た物ということだろう。
 胸をはだけると巫女の体はやせ細り、あまり良好な健康状態だったようには見えない。
 ただ、魔法少女が健康を損なうということがあるのかどうか、ギルドの意見に頼るべきではある。
 そしてこの華奢な魔法少女は、そもそも最初の背中への一撃を受けた時から、放っておけばすぐ死に至るような重傷だったはずだ。
 それを何の痛みも感じていないように戦っていた。
 仮にもっと戦闘力の高い敵が、同じように痛みも感じずに動き続けられるとしたら、それは随分な脅威になるだろう。
 一度そらの意見を聞いてみたいのだが、今それは彼女の心に大きな負担をかけることになってしまいそうだった。

 一恵は佳奈がもっと取り乱すのかと思っていた。
 だが白音が不在の時、その代わりをしっかりと佳奈が務めている。
 対して自分は、白音の傍についているのが怖くて、怖くて、逃げてきてしまった。

「ホログラムのような魂のくせに、メンタル弱いとか笑っちゃう」
「貴様は十分強いと思うぞ」

 いつの間にか背後に、軍曹が立っていた。
 一恵は独り言を聞かれてしまったと思ってハッとしたが、よく考えたらブルームのデータから自分が人でないことはとっくに気づかれていたのだろう。
 むしろ化け物扱いされて討伐依頼が出ないだけましというものだ。

「今まで独りでやってきたのだろう? 仲間ができるということは、弱くなることかもしれんが、強くなるということでもあろう」

 初め、一恵はこの鬼軍曹のことを嫌っていた。
 白音に酷いことをするからだ。
 しかし今はそうでもない。
 白音は軍曹のことを頼りにしている。
 その気持ちが少し理解できるようになった。
 年上は守備範囲外だったはずなのに。


「いや、すまん。ひとかどの人間にこのような物言いは失礼だな。ひと言感謝を言いに来た。佐々木君を助けてくれたこと、そして一連の事件に解決の糸口を見いだしてくれたこと、礼を言う。名字川君は必ず助かる。だから感謝以外の言葉は不要に思う」
「お礼は、白音ちゃんが元気になったらみんなで聞くわ」
「もちろんだ。それに…………」

 いつも本当に竹を割ったようなものの言い様しかしない軍曹が、少し言い淀んだ。

「それに?」
「ああ、この巫女が事件に絡んでいたとなると、俺が追っている事件とも繋がっている可能性が高い」
「??」
「俺の宿願だ。だが今は話すべき時ではないな。この巫女の調査は俺たちに任せてくれ。隠し事は一切無しだ。すべて報告すると約束する。今は名字川君の帰りを待とう」
「はい」

 軍曹はバイクを飛ばし、ひとりで先行して仲間をぶっちぎってここに来たようだったが、ようやく後続の医療班や事後処理部隊の車両が到着し始めている。
 それらの指揮は軍曹が執る。

「それと、神君にはすまないが、もうひと仕事頼みたい」
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