ドリフトシンドローム~魔法少女は世界をはみ出す~【第二部】

音無やんぐ

文字の大きさ
上 下
39 / 214
第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る

第12話 魔法少女狩り その二

しおりを挟む
 現在異世界事案や魔法、そして魔法少女に関する情報を持っている機関は四つあるらしい。
 リンクスと蔵間がこれら四者の立場をかいつまんで説明してくれる。

『魔法少女ギルド』
『ブルーム』
『政府当局』
根来衆ねくるしゅう

 しかし三つは既に知っている組織だったが、最後のひとつ、『根来衆ねくるしゅう』は白音にとっては初耳だった。


 少し古くさい響きのある名前のその組織は、異世界事案が顕在化する以前から日本政府の軍事顧問などを務めていたらしい。
 立ち位置としては『PMC(Private Military Company)』――民間軍事会社――に近いだろうか。

 もちろん日本国内では『軍事顧問』や『PMC』などという看板をおおっぴらに掲げて活動はできない。
 人知れずその役割を担ってきたということだ。
 古くは戦国の時代から、各地の大名の元でそれに近いことを生業なりわいとして生き抜いてきた、歴史ある集団なのだそうだ。


「政府は国益を最優先にしている。もちろんそれも大事なことだとは思うが、魔法少女の立場を重視している我々とは対立することもある」

 リンクスがそんな言い方をした。
「我々」とは『魔法少女ギルド』と『ブルーム』のことだろう。
 やはりブルームとギルドはほぼ同一の組織と言ってよさそうだった。
 何しろ彼が代表を務めるギルドの本部は、このブルームの研究所の中にあるらしいのだ。

 彼は多分、政府のやり方に嫌悪感を持っている。
 そして根来衆も政府の軍事顧問というからには、政府側に近い立場であろうことは容易に想像がつく。

 白音は『対立』と聞いて、先日の人形遣いパペットマスターの一件を思い出していた。
 狐面の巫女のやり方を責める資格は自分にはないとは思う。
 しかし彼らの犯罪者への対応は、どうしても『死体の回収ありき』、だったのではないかと思えてしまうのだ。
 巫女の動きを思い返せば、その主たる目的は被害の軽減でも、犯罪者の無力化でもない。
 死体を持ち帰ることだったように見えた。

 もし仮に、研究材料として魔法使いの死体が欲しかったのだとすれば辻褄が合う。
 魔法技術の発展に寄与するのだからそれは国益に適うことだろう。
 考えたくはないことだが「速やかに殺害して死体を持ち帰る」よう命令されていた可能性だってある。

「ただもちろん、この四者には利害の一致している部分も多いからね。協定を結んで相互の情報提供もしているんだよ」

 白音の憤懣ふんまんが顔に表れていたのだろう。
 蔵間が取りなすようにそう付け足した。
 政府や根来衆ねくるしゅうと自分たちとの関係が、出遭えば争いが始まるような険悪なものだと思われては困る。

 蔵間が砕けた調子で柔らかいしゃべり方をするので、白音も少し冷静になることができた。
 彼は年齢は初見での見立て通り、三十代半ばというところだろう。
 ブルームという大規模企業の社長としては若いように思えるが、それでもリンクスよりはひと世代くらい上のはずだ。
 しかしふたりの接し方を見ているとビジネスパートナーというよりは友人、それもかなり親しい旧知の仲といった感じがする。

「たとえば情報の漏洩防止、という点ではどの組織も協力的だね。特に諸外国の目に対する隠蔽工作は、みんな驚くほど団結するよ」

 蔵間は少し苦笑いしながらそう言った。
 もちろんその協力は、それぞれの目論見があってのものだろう。
 打算という奴だ。
 ただ、国外に情報が漏れても誰も得をしない、ということだけは断言できそうだった。


「名字川君」

 蔵間が少し真剣な顔になって白音の目を見つめた。
 タブレット端末でメモを取っていた秘書も顔を上げて、ちらっと白音の方を見る。

「君たちにも、いずれ政府や根来衆と接触する機会があると思う。リンクスから聞いているとは思うんだけど、まずは情報を集めて我々と、そして彼らをしっかりと見極めて欲しい。何者であるのかということをね。その上で信用に値すると思えれば、我々の手を取って欲しいんだ」

 彼らは白音たちの自由意思を尊重してくれているのだろうと思う。
 しかし実のところ、そんなに迷うことでもないと白音は感じていた。
 狐面の巫女のあのやり方を見て、仲間になりたいと思う方がどうかしている。
 それにそらはもうこの研究所の重要メンバーになっているではないか。

 しかし彼らは、白音たちに対して慎重に彼我を見極められるようお膳立てをしてくれている。
 そして同時に、是非自分たちの手を取って欲しい、向こう側につくようなことにはならないで欲しい、という気持ちも痛いほど伝わってくる。
 この空気の中で即答すれば、なんだか浅慮な子供だと思われてしまいそうだった。
 リンクスの方をちらりと見ると、無言のまま重々しく頷きを返してくれる。
 余計応えづらい。

「…………」


 もう少し後で返事をすればいいかと白音が考えていると、その時唐突に転移ゲートが開いた。
 五人が集まっていた部屋の壁に音もなく、異空間から繋がれた扉が姿を現す。

 蔵間以外の四人が慌てて立ち上がって身構えた。
 これがもし悪意ある何者かによる魔法だったとしたら、この場の全員の命が危険にさらされていることになる。
 しかし魔力を感じない蔵間には、あまり切迫した感じは伝わらないのだろう。
 眼鏡の秘書が座ったままだった蔵間を無理矢理立たせて背後に庇った。

 四人が息を詰めて、蜃気楼のように揺らめく事象境界面イベントホライズンを凝視していると、ゲートから、紫のコスチュームの魔法少女、神一恵かみひとえが現れた。

 一恵は、そこが元々の出入り口であったかのように当たり前に、ごく普通に転移ゲートから出てくる。
 そして周囲の緊迫した空気を気にも留めず、真っ先に白音の姿を見つけた。

「白音ちゃん!!」

 全員がほっとして緊張を解く。
 リンクスが白音の方を見て肩をすくめた。
「ほらね、セキュリティなんてザルだろ?」と言っているようだった。



 椅子の数が足りなかったので一恵は膝の上にそらを載せ、白音の隣にくっつくようにして座った。
 幸せそうににこにこしている。

『一恵闖入ちんにゅう』の動揺から皆が少し落ち着くのを待って、蔵間が白音たちに依頼があると切り出した。
 そういえばリンクスもそんなことを言っていたように思う。
 ショッピングモールでの怪物騒ぎですっかり失念してしまっていた。
『チーム白音』を見込んでの依頼、ということらしい

「実は……ギルドメンバーの魔法少女に、何人か連絡が取れなくなってしまっている子がいてね。念のため警戒レベルを引き上げておこうと考えているんだ」
「行方不明ということですか?」
「んー、まだそうとは言い切れないんだけど、その可能性もある、といったところだね。確認した限り連絡が取れなくなっているのは五人なんだけど、その中のひとりが『誰かに連れ去られた』という目撃証言があるらしくてね」
「誘拐ですかっ?!」

 白音が驚いて、思わず大きな声を出してしまった。
 しかし情報が少なすぎてギルドもまだ全体像が把握できていないようだった。
 ただ、常に最悪の場合を想定しておくべきではあろう。

「魔法少女たちが何者かの襲撃を受けるか、あるいは拉致されていると仮定した警戒態勢を取っておきたいんだ。そのような事件が起こった場合に備えて、チーム白音には魔法少女たちの警護をお願いできないだろうか?」

 蔵間の言葉に、白音は心がざわつくのを感じた。
 連絡がつかなくなっている少女たちの間に、特に共通点や関連性は見られないらしい。
 もしこれがひとつながりの大きな事件だとしたら、相手は魔法少女というだけで無差別に狙っている、ということになる。

「それではまるで、魔法少女狩りみたいじゃないですか……」
「まああまり考えたくはないんだけどね…………。あくまで万が一ということだよ?」


 連絡が取れなくなっている魔法少女たちの捜索には、既にそういう能力に長けた魔法少女たちが動いているらしかった。
 白音たちが依頼されているのはそれとはまた別働隊、戦闘能力を見込まれての警護任務ということだろう。

 しかし守るにしても、二十四時間ずっとというのはいささか無理があるのではないだろうか。
 そもそも警護対象が何人いるのかすら分からない。
 白音がそう思っていると、リンクスが依頼の内容について補足をしてくれる。

「警護と言っても、ずっと張り付いていてもらう必要はない。今、この任務のためのアプリを準備しているところだ。このアプリから救援要請の信号を発信すれば、ギルト本部と俺のところに正確な発信位置が通知される。君たちにはこれを受けて現場へと向かってもらうことになるだろう。まずはギルド側で事態を把握し、それから警護チームへと指令を出す、という手筈だ。アプリは準備でき次第、ギルドメンバー全員のスマホに入れてもらう」

 そしてリンクスは、一恵の方へ目をやりながらこう付け加えた。

「警護チームは、こちらから複数の班に指名依頼を出す予定だ。戦闘力も必要だが、迅速に救助に向かう必要があるため機動力を重視して選抜する」

 つまり、転移ゲートで瞬時に移動できる一恵の魔法に期待しているのだろう。
 なるほど、と白音は得心する。

「では救援要請に備えた待機任務、ということになるのですね?」

 白音の言葉に、リンクスと蔵間がほぼ同時に肯定の相槌を打つ。

 どうやらつきっきりで身辺警護をする必要はないようだった。
 確かに魔法による機動力も計算に入れるのなら、より多くの魔法少女たちを守ることができるだろう。
 それに、守る側の体力的な負担も少なくてすみそうだった。

「仮にもし襲撃や拉致だったなら、相手は魔法少女かそれに匹敵する能力の持ち主だと思うんだ。危険な任務になるかもしれないんだけど、やってくれないだろうか?」

 蔵間は穏やかに喋るよう心がけているようだった。
 しかし時折、白音たちを心配するような表情も覗かせる。
 だが白音は即答した。

「もちろん引き受けさせていただきます」

 チーム白音のリーダーとしての返答だったと思う。
 隣で一恵とそらも力強く頷いてくれている。
 赤いのと黄色いのには事後報告でも大丈夫だろう。気持ちは同じはずだ。


「そうか……。ありがとう。よろしく頼むよ」

 蔵間が目配せをすると、秘書が頷いてタブレットを操作し始めた。
 おそらくはこの件の依頼書を作成しているのだろう。

「でも救援に向かう時は、必ず五人揃ってから行ってね。フルメンバーが揃わない場合は、慌てなくていいから揃うまでは待つようにね」
「はい!」
「それと、警護チームの君たちだって、もちろん警護対象ではあるんだ。単独行動はなるべくしないようにね。危ないと思ったら救援要請を使うんだよ」
「はい!」

 白音たち三人は、蔵間の心配を吹き飛ばすように力強く返事をする。


「特に神君、君の魔法が作戦の起点になると思うから、よろしく頼む」

 リンクスが一恵にそう声をかけると、彼女はそらを膝に載せたままもう一度頷いた。

 眼鏡の秘書が書類の作成を始めてから五分と経たぬうちに、この警護任務の依頼書が送られてきた。
 白音は魔法少女アプリに表示されたその報酬額を見て、一瞬我が目を疑う。
 襲撃犯が実際に存在していてそれを撃退した場合、ミスリルゴーレムの売却益を軽く上回るような巨額の報酬が提示されていた。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜

言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。 しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。 それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。 「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」 破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。 気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。 「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。 「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」 学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス! "悪役令嬢"、ここに爆誕!

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

【書籍化進行中、完結】私だけが知らない

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話

カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 チートなんてない。 日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。 自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。 魔法?生活魔法しか使えませんけど。 物作り?こんな田舎で何ができるんだ。 狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。 そんな僕も15歳。成人の年になる。 何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。 こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。 になればいいと思っています。 皆様の感想。いただけたら嬉しいです。 面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。 よろしくお願いします! カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。 続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...