ドリフトシンドローム~魔法少女は世界をはみ出す~【第二部】

音無やんぐ

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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る

第10話 水着で勝負 その三

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 白音たち『魔法少女隊』と『エレメントスケイプ』の歌勝負は、白音たちの勝利に終わった。
 だが審査を努めた子供たちは、両者に割れんばかりの拍手を送ってくれた。

 何がどう足りない、どうすれば良かった、などと具体的な理由が分かるわけでもないのに、勝敗だけははっきりとつく。
 エンタテイメントの世界もなかなかに厳しいものだなと白音は実感した。
 ちらりと詩緒の方を見ると、悔しさと満足が同居しているような、そんな複雑な表情をしていた。

「別にこの業界、いちいち負けたくらいで落ち込んでたら話になんないのよ。悔しいけどね」

 拡声の魔法をオフにして、詩緒が白音にそんな風に言った。

「そんなことよりHitoe様、サイン下さいね☆」

 千咲、紗那、いつきたち三人もやり切った顔をしていた。
 真夏の炎天下に汗だくで、心地のよい充足感に浸る。
 憧れのHitoe様と一緒にステージを作れたことが夢のようだった。

「みんな!! ありがとー☆ 今日の勝負は魔法少女隊の勝利!! わたしたち☆エレスケは残念ながら負けちゃった☆ でも良かったら応援してね☆ 動画配信やってるよっ☆」

 詩緒が締めのコメントを言うのに合わせて、全員で審査してくれた子供たちに手を振る。


「うん。楽しかった」

 白音もそう認める。
 実際のところ白音たちにとっては、勝ち負けにさしたる意味は無い。
 負けたとしても、せいぜいがエレスケに大きな顔をされるくらいのことだろう。
 またやりたいかと問われれば微妙なところだが、けれど楽しかった。
 こんな世界もあるのだな、と思う。


「おい、エレスケ。そっちから吹っかけた勝負で二連敗。当然罰ゲームだよなぁ?」

 歌勝負が終わって佳奈が元気を取り戻したらしい。
 可憐なアイドル少女たちに絡んでいった。
 詩緒と無理矢理肩を組む。

「もちろん、いいわよ。何すればいい?」

 しかし詩緒は潔かった。
 素直に佳奈の要求を受け容れるつもりらしい。

 この様子を見た年少のいつきが、「えっ?!」という顔をして固まってしまった。
 彼女はきっと、何か酷いことを要求されると勝手に想像していそうだった。
 佳奈の態度を見ていれば無理からぬ事ではある。

「エレスケたち、交代でプールの監視員な」

 しかし思ったよりも普通の罰ゲームだった。
 佳奈は、審査員を務めてくれた子供たちにプールを開放したかったらしい。
 手を借りるだけ借りておいて、そのまま帰すのはだめだろうと思ったのだ。

 佳奈はひとりっ子なのだが、よく若葉学園で白音と一緒に弟妹たちの世話をしてくれている。
 そういうところに目が届くのだ。
 白音もこのまま放っておくと、勝手にプールを使われそうで危ないなと思っていたところだ。

「審判してくれたお礼に日没まで好きに使っていいよ。その後は水抜いちゃうから、ごめんね」

 白音がそう言った途端、子供たちは服を脱ぎ始めた。
 学校帰りで水着を持っている子がかなりいるみたいだった。
 持っていない子は急いで取りに帰る。
 一応着替える場所も隣の棟に提供しておくと伝える。

 ものの十分もすると、魔法で作られた一日限りのプールは子供たちの声でいっぱいになった。
 詩緒が念のため、魔法でご近所騒音対策を施しておいてくれる。



 アジトの中は冷房が故障したままで暑かったが、みんな遊び疲れて水着タイプの魔法少女コスチュームのままでくつろいでいた。
 どこからか知らないが、一恵が取ってきてくれた巨大な氷が部屋の真ん中にでん、と置かれている。
 綺麗な立方体の形をしている。

「うっひゃあああああ!!」

 莉美が叫びながらその氷に抱きついていた。

「おなか冷やすよ?」

 白音は莉美を見ていると、いろいろと心配になる。


 一恵は、氷の他にもこの暑さを凌ぐ仕掛けをしてくれている。
 天井近くに転移ゲートがいくつか開けられていた。
 そこへ空気が吸い込まれるので、部屋の中には常に風が吹いているのだ。
 低いところに開けると予期せぬものの出入りがあって危ないので、向こう側はかなり上空と繋がっているのだそうだ。
 それで気圧に差があるから吸うことしかできないらしい。
「本当は南極の風でも吹き込ませられればいいんだけど」などとやばそうなことを笑いながら言っていた。
 彼女には本当に感謝だと思う。
 一恵がいなければ、今日のこの集まりは開始早々、エアコンが壊れた時点で解散になっていたはずだ。

 魔法少女たちは、暑さ寒さといった環境の変化にもかなりの抵抗力がある。
 だから実のところ、変身していればこの程度の暑さでダメージを受けたり、体力を消耗することはない。
 ただ、暑いと感じないわけではない。
 むしろ感覚は鋭くなっているから、より夏の猛威を身近に感じることになる。
 つまり、暑くて気が滅入ったり、だらだらしているのは性格による、と言えるだろう。
 白音としては、一恵が用意してくれた氷のブロックと、風を起こす転移ゲートがあれば十分に快適だった。
 ちょっと莉美を落ち着かせて、氷から引っぺがそうと思う。
 氷に長時間抱きつくような行為も本来、常人ならば命に関わっているはずである。

 白音が冷やしておいた麦茶を入れていると、そらといつきがぱっと立ち上がって手伝いに来てくれた。

「はあ、年下、かわいいわぁ……」

 白音は思わず気持ちが声に出てしまった。
 他の奴らのだらだらした姿を見ていると余計にそう感じる。
 しかし白音がお茶を入れ始めたのを察知して、一恵がひとりテーブルの上を片付けて綺麗に拭いてくれていた。

「ああっ、もちろん、もちろん。神さんもっ!!」

 呼ばれた一恵が白音の方を見てにこっと笑ってくれた。彼女は是非嫁に欲しい。

 子供たちの楽しそうな喧噪を外に聞きながら、みんなで持ち寄ったお菓子を食べる。
 プールの監視員は、詩緒が一番手を買って出ていた。
 よく晴れて、外は強烈な日差しなのだが、詩緒によれぱ魔法少女はほとんど日焼けすることはなく、焼けたとしてもすぐに元に戻るのだそうだ。
 怪我と同じだった。シミになる心配も一切ないらしい。
 回復力の高さのなせる技だろう。
 それは、白音たちにとって今日一番嬉しかった情報かもしれない。

 総勢九名の魔法少女の中には結構料理が得意な者も多く、つまむものがなくなると適当に冷蔵庫から食材を出していろいろなものを作ってくる。
 もうライバルとかではなく、完全に女子会の様相を呈していた。
 聞けばエレスケも動画の撮影用に倉庫を借りていて、いつも似たような感じで集まっているらしい。
 もしかしたら魔法少女は、アジトがあるとモチベーションが上がる生き物なのかもしれない。

 エレスケの面々は、口々に莉美の歌唱力を褒めてくれた。
 特に詩緒は、

「Hitoe様がメインボーカルじゃないから絶対勝ったと思ったのに、莉美さんの実力にしてやられたわ」

と、かなり莉美を買っているらしく、エレスケに入らないかとさえ言った。

「わたし☆が白、千咲さんが緑、紗那さんが青、いつきが橙色だから、丁度黄色枠が空いて……」

 しかし白音と佳奈がものすごい顔で睨んだので、詩緒はそれ以上言葉を続けられなかった。

(怖っ! S級怖っ!!)



 夏の遅い夕闇が迫ってきた頃、魔法少女プールの営業は終了した。
 子供たちを帰し、少女たちも身支度を調える。

「これで勝ったと思うなよーー!!」

 帰り際、思い出したように詩緒がびしっと指を突きつけて言った。
 突き付けられたのは白音だったが、思わずふふっと笑ってしまった。

「またいつでもどうぞ」
「あ、その前にHitoe様サイン下さい」

 ちょっと締まらなかった。

 一恵はサインを頼まれても滅多に書かないのだそうだ。
 それが分かっていて詩緒は何度か頼んでいたのだが、最後にそうやってお願いした時には喜んで書いてくれた。
 エレスケたちが、めいめいのハンカチやシャツを一恵に差し出す。

「ああ、これ!!」

 いつきが貰ったサインを見て驚喜している。
 どうやらほとんど存在しない一恵のサインの中でも、特に機嫌のいい時にしか書かないことで有名な、似顔絵自画像付きのサインだったらしい。
 いわゆる激レアという奴だ。
 十四歳の少女がハンカチを胸にきゅっと抱いているのを見て、一恵がその頭を撫でた。
 白音は自分のことのようにとても嬉しかった。

 一恵がエレスケたちを転移ゲートで最寄り駅まで送り届けた。
 そして日が落ち、辺りが暗くなるのを待ってからプールを片付ける。
 海水を転移させ、一恵の空間魔法を解除すると、何事もなかったかのようにただのアスファルトの地面になった。
 本当に魔法のような時間だったと思う。
 白音が祭りの後の一抹の寂しさのようなものを感じてしんみりしていると、佳奈がどんと肩を叩いた。

「いやいや、夏休みはこれから始まるんだろ?」

 佳奈が、莉美が、そらが、一恵が、期待に満ちた目で白音の方を見ている。
 確かに白音も、気持ちはみんなと同じだった。
 今年の夏は一体どんなことが待っているのだろうか。


「神さん」
「はい」
「今日は本当にありがとうございました。お世話になりっぱなしですみません」

 白音が深々と頭を下げた。
 一恵の魔法は本当にすごいと思う。
 そらの予言したとおり、工夫次第でなんでもできそうな便利なものだ。
 ただ、便利だからといって便利に使っていいわけではないと白音は思う。
 仮にもひとつ年上の先輩、そしてエレスケの態度を見れば分かるとおり、多くの少女たちが憧れるHitoeなのだ。節度を…………、

「ねぇ、ねぇ、名字川さん」
「はい?」
「どうしてわたしにだけ、敬語なんです? わたしのこと嫌いですか…………」

 おずおずと、本当におずおずといった感じで一恵がそう尋ねた。
 白音は内心(えー…………)と思ったが、消え入りそうな声でしゅんとしている一恵を見ると、

(あれ、ちょっと待って、視点を変えるとそう見えるのかな?)
(お互いが遠慮していただけなのかな?)
(勝手な思い込みで壁を作っていただけなのかな?)

と、いろいろ考えがぐるぐる回り出してまとまらなくなった。
 こういう時は莉美から学んだコミュニケーション法を実践するに限る。
 つまり、余計なことは考えずに言いたい事だけを真っ直ぐに言う。


「一恵ちゃん。わたしも白音って呼んでくれると嬉しいな」

 その言葉を聞いて一恵は、瞳にじわっと涙を浮かべた。
 白音は慌てたが、一恵はすぐに笑顔になる。

「ありがとう。白音っちゃん」
「や、ソレチガウ」
「じゃあ、キスしていい?」

 白音はそんな一恵がとても可愛く思えて、一瞬抱きしめようかと思ったのだがちょっと躊躇した。
 外国人がよくやる挨拶のようなキスかもしれないが、何となく違う気がする。
 だいたい、何が「じゃあ」なのかよく分からない。

「待って、待って……」

 急に距離感がマイナスになった。
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