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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第6話 魔法少女の秘密基地 その三
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魔法少女に変身した佳奈や莉美、そしてリンクスと名乗るエキゾチックな顔立ちの青年を前にしていると、ここは本当に現実世界なのだろうかと白音は戸惑いを覚える。そんな空気感があった。
唯一の救いは、全員が和菓子をお茶請けにして日本茶を飲んでいることだろう。
それでどうにか白音は、ここが現実だと思いとどまっていられる。
リンクスは、白音の質問に答える形でいろいろなことを教えてくれた。
佳奈からの情報だけではいまいち釈然としなかった部分も、はっきりと見えてくる。
あとで一恵やそらとも情報を共有しておけばいいだろう。
◇
リンクスによれば、彼が代表を務める『魔法少女ギルド』と『ブルーム』という企業は、ほぼ一枚岩だということだった。協力関係というよりはひとつの組織と考えていいらしい。
目下のところ、異世界事案の研究においてどの組織よりも先を進んでいるのが、ギルドとブルームなのだそうだ。
事業の規模が大きく、国にしかできないこともあるので、政府とは協力関係を築いている。
ただし政府は、異世界の技術や魔法の力を利用することに熱心すぎるきらいがある。
そのことを潜在的なリスクと捉えているため、リンクスたちは政府とは少し距離を置くべきとの考えを持っている、とのことだった。
「もちろん一方的にこんなことを言われても、皆さんには誰を信用すべきかの判断は難しいところだろうと思います。ですので情報を集めて、よく検分されてから、ご自身で判断していただきたいと考えています」
そしてリンクスはこうも付け加えた。
「他人に情報を与える時は、くれぐれも慎重にお願いします。既に我々に魔力紋を提出いただいてはいるのですが、もちろんギルドに対してもそのように対処してもらって構いません」
いきなりこんな事態に巻き込まれて白音たちは今、右も左も分からない状況にあるだろう。
だからできるだけ丁寧に説明することでその不安を少しでも払拭しよう、そういう配慮がリンクスの態度からは見て取れた。
「ギルドのシステムはすべてブルームが開発したもので、ブルーム独自の強固なセキュリティに守られています。登録していただいたあなた方の個人情報ももちろん厳重に管理されています。魔力紋も登録されていますので、それを分析することにより、魔法少女としての能力も把握させていただいています。魔力紋には多くの情報が含まれていますので、かなり詳細に分析できています」
なるほどそれで白音たちの能力や戦闘力を推定して、それに合った訓練をしていたのだろう。
少し合点がいく。
「ただし表向きには、魔力紋の分析ではかなり大雑把な情報しか手に入らないことになっています。この分析技術はブルーム独自のものであり、機密情報としておりますので、あなた方にもこの点は秘匿していただけると助かります」
自分たちの能力が覗き見られている。
それはギルドに対するネガティブなイメージに繋がるだろう。
機密扱いをしているその情報をあえて明かすということが、彼なりの誠意なのだろうと白音は受け取った。
「政府とは協定を結んでいるため、新しく見いだされた魔法少女の情報は共有することになっています。しかし、すべての情報を渡してはいません。魔力紋分析の精密さも含めてかなり曖昧な情報に留めています。もっともあちら側も同様な手を打っていることとは思いますが」
白音が出したお茶はただのお徳用ティーバッグなのだが、リンクスは実に優雅な所作で口に運んだ。
お茶請けには莉美が持ってきてくれていたお饅頭を添えてある。
「ただ、あなた方の存在自体は既に共有されている情報ですので、政府からの接触もあるかと思います。もちろん選択権はあなた方にあるのですが、我々としてはまあ…………」
「ギルドを選んで欲しいと」
「そういうことです」
リンクスがお饅頭を切り分けてひと口食べた。
甘い物が好きなのだろうか? つい観察してしまう、完成された絵画のような姿形をしている。
「あの、異世界って一体何なのですか? 転移が起こった時に化け物があちらから来ますし、甲冑を着た人も来たらしいですが」
「異世界から還った人間の証言しかないので、あまり研究は進んでいないのが現状です。ただの推測に過ぎませんが、この世界と並行して存在する別の宇宙、いわゆるパラレルワールドだろうと考えています」
そしてリンクスは、現在分かっている異世界の状況を教えてくれた。
「金属、主に鉄製の鎧や剣が戦いの道具として使われていることから、文明レベルはこちらの中世あたりに相当すると思われます。こちらに比べると科学技術は未発達ですが、それを埋めるように魔法が当たり前に存在しています。こちらの中世でもそうでしたが、あちらはそこかしこで戦乱の真っ只中だそうです。ただ……」
「ただ?」
「その中のひとつの勢力が、異世界から戦士を召喚する術を得たようです」
「こちらから向こうの世界へ人間を転移させる、ということですか?」
「はい。召喚が行われると、適合者が選ばれて向こうの世界へ転移します。適合者とは、おそらくは魔法少女と同じ性質のものです。再帰還者は皆、星石を体に宿していました」
「!!」
「召喚されると星石と融合し、魔法少女に類する力を得て強靱な体となります。あちらの世界ではそういった人間を『召喚英雄』と呼んでいるみたいです」
「適合者のうち、女の子は魔法少女になって、男の子は召喚されて英雄になるということですか?」
「例外はあります。また細かい条件などは研究が待たれますが、今のところそれが大筋のようです」
白音がリンクスの話に夢中になって聞き入っていると、莉美がリンクスに新しいお茶を淹れて持ってきてくれた。
たくさん喋らせたせいだろう。一杯目は既に空になっていた。
莉美がリンクスに気を遣ってくれたらしい。いや白音に気を回している、と言うべきか。
「ありがとうございます。それともうひとつ、時折召喚が失敗して星石を持たない、すなわち適合者ではない者が召喚されることがあったようです。その場合は例外なく死亡していたそうです」
「死亡……ですか」
「はい。おそらくはですが、魔力を有しない者は世界間を転移することができない、と考えられます。魔力を持つことで、転移による何らかのダメージから身を守っているのだと推測しています」
リンクスの語りには淀みがない。
日本語を完璧に使いこなし、それが母語であるように思える。
「さきほど言った、ひとつの勢力が『召喚英雄』を得たことによって戦局が大きく傾いたらしいです。そしてさらなる戦力の増強を求めて召喚を繰り返すうちに、ふたつの世界の隔たりが緩く脆くなっていったようです。それが今の状態です。隔たりが緩いせいで突発的な転移が多く発生するようになり、それがさらに隔たりを緩くする。我々はこの負のスパイラルを止めなければ、いずれ限界を迎えてふたつの世界が破綻してしまうと考えています」
「破綻するとどうなります?」
「すみません。分かりません。融合してひとつの世界になってしまうのか、それともふたつとも壊れて消え失せてしまうのか。結果はまだ予測がついていません」
リンクスは自分がやった事でもないのだろうに、端正な顔を歪めて申し訳なさそうにしている。
白音は話に聞き入っていたのだが、ふと我に返った。
あ、こいつらのこと忘れてた、と思って佳奈と莉美を見る。
最近はちょっと込み入った話になってくると、ふたりの様子が気になる。
ふたりにもいろいろ知っておいては欲しいのだが、残念ながら集中力に限度がある。
ピンクの魔法少女としては、ホウレンソウが大事なのだ。
しかし長く難しい話だったにもかかわらず、ふたりは話を聞いていた。
が、ふたりとも主に白音の方を楽しそうに見ている。
(いやなんでこっち……)
リンクスは話を終えると、三人の顔を順に見て他に質問はないかと聞いてくれた。
莉美が手を上げる。
「はーい。キッカちゃんておいくつです?」
急に話題が下世話になった。キッカちゃんて誰だろうと白音は思う。
「いや…………それはわたしの方からはちょっと……。本人から直接聞いて下さい」
「お、やっぱ軍曹はキッカちゃんて言うんだ」
莉美って抜け目ないよなぁ、と白音は心底思う。
「フフ。ご慧眼です。軍曹はあなた方の教育係ですから、隠すことでもないんですが、私からバラしたことはどうか内密に」
「ではでは、リンクスさんはおいくつですか? 独身ですか? 彼女とかは?」
「二十歳ですが……そんなことお知りになりたいです?」
「もちろん知りたいです、白音ちゃんが」
急に振られて白音は慌てた。
「なっ…………。え、いや、その……」
「そうなのですか?」
リンクスが白音の目を見つめて、「独り身ですよ」と答えてくれた。
「そう……なんですね」
なんと言いつくろえばいいか白音があれこれ考えていると、リンクスのスマホに連絡が入った。
ちらっとそれを見ると、緊急の用件だったらしくリンクスが席を外した。
その隙に、白音が莉美の脇腹を思いっきりつねった。
「痛い痛い、それさすがに変身してても痛いよう」
莉美は脇腹が赤くなってないか、コスチュームの中を覗いている。
「んでもすごいねー。イケメン過ぎて緊張するよぅ」
「まあ、そうね。でも莉美、あんた緊張してるようには見えなかったけど?」
その白音の言葉を聞いて佳奈は、おやっ? と思った。
こういう話で白音が肯定するところは見たことがない。
いつも格好いい男の話をしても素っ気なく否定するから、興味がないのかと思っていた。
しかしさすがにあそこまで整った顔立ちだと、ちゃんと頷くらしい。
(白音、めっちゃくちゃ面食いなだけじゃん…………)
リンクスが戻って来て頭を下げた。少し焦っているように見て取れる。
「すみません、緊急の案件が発生してしまいました。申し訳ないのですが依頼を受けていただけないでしょうか。Aランク以上の判定を受けていて、今出られるのはあなた方だけなのです」
「頭を上げて下さい。何があったんですか?」
唯一の救いは、全員が和菓子をお茶請けにして日本茶を飲んでいることだろう。
それでどうにか白音は、ここが現実だと思いとどまっていられる。
リンクスは、白音の質問に答える形でいろいろなことを教えてくれた。
佳奈からの情報だけではいまいち釈然としなかった部分も、はっきりと見えてくる。
あとで一恵やそらとも情報を共有しておけばいいだろう。
◇
リンクスによれば、彼が代表を務める『魔法少女ギルド』と『ブルーム』という企業は、ほぼ一枚岩だということだった。協力関係というよりはひとつの組織と考えていいらしい。
目下のところ、異世界事案の研究においてどの組織よりも先を進んでいるのが、ギルドとブルームなのだそうだ。
事業の規模が大きく、国にしかできないこともあるので、政府とは協力関係を築いている。
ただし政府は、異世界の技術や魔法の力を利用することに熱心すぎるきらいがある。
そのことを潜在的なリスクと捉えているため、リンクスたちは政府とは少し距離を置くべきとの考えを持っている、とのことだった。
「もちろん一方的にこんなことを言われても、皆さんには誰を信用すべきかの判断は難しいところだろうと思います。ですので情報を集めて、よく検分されてから、ご自身で判断していただきたいと考えています」
そしてリンクスはこうも付け加えた。
「他人に情報を与える時は、くれぐれも慎重にお願いします。既に我々に魔力紋を提出いただいてはいるのですが、もちろんギルドに対してもそのように対処してもらって構いません」
いきなりこんな事態に巻き込まれて白音たちは今、右も左も分からない状況にあるだろう。
だからできるだけ丁寧に説明することでその不安を少しでも払拭しよう、そういう配慮がリンクスの態度からは見て取れた。
「ギルドのシステムはすべてブルームが開発したもので、ブルーム独自の強固なセキュリティに守られています。登録していただいたあなた方の個人情報ももちろん厳重に管理されています。魔力紋も登録されていますので、それを分析することにより、魔法少女としての能力も把握させていただいています。魔力紋には多くの情報が含まれていますので、かなり詳細に分析できています」
なるほどそれで白音たちの能力や戦闘力を推定して、それに合った訓練をしていたのだろう。
少し合点がいく。
「ただし表向きには、魔力紋の分析ではかなり大雑把な情報しか手に入らないことになっています。この分析技術はブルーム独自のものであり、機密情報としておりますので、あなた方にもこの点は秘匿していただけると助かります」
自分たちの能力が覗き見られている。
それはギルドに対するネガティブなイメージに繋がるだろう。
機密扱いをしているその情報をあえて明かすということが、彼なりの誠意なのだろうと白音は受け取った。
「政府とは協定を結んでいるため、新しく見いだされた魔法少女の情報は共有することになっています。しかし、すべての情報を渡してはいません。魔力紋分析の精密さも含めてかなり曖昧な情報に留めています。もっともあちら側も同様な手を打っていることとは思いますが」
白音が出したお茶はただのお徳用ティーバッグなのだが、リンクスは実に優雅な所作で口に運んだ。
お茶請けには莉美が持ってきてくれていたお饅頭を添えてある。
「ただ、あなた方の存在自体は既に共有されている情報ですので、政府からの接触もあるかと思います。もちろん選択権はあなた方にあるのですが、我々としてはまあ…………」
「ギルドを選んで欲しいと」
「そういうことです」
リンクスがお饅頭を切り分けてひと口食べた。
甘い物が好きなのだろうか? つい観察してしまう、完成された絵画のような姿形をしている。
「あの、異世界って一体何なのですか? 転移が起こった時に化け物があちらから来ますし、甲冑を着た人も来たらしいですが」
「異世界から還った人間の証言しかないので、あまり研究は進んでいないのが現状です。ただの推測に過ぎませんが、この世界と並行して存在する別の宇宙、いわゆるパラレルワールドだろうと考えています」
そしてリンクスは、現在分かっている異世界の状況を教えてくれた。
「金属、主に鉄製の鎧や剣が戦いの道具として使われていることから、文明レベルはこちらの中世あたりに相当すると思われます。こちらに比べると科学技術は未発達ですが、それを埋めるように魔法が当たり前に存在しています。こちらの中世でもそうでしたが、あちらはそこかしこで戦乱の真っ只中だそうです。ただ……」
「ただ?」
「その中のひとつの勢力が、異世界から戦士を召喚する術を得たようです」
「こちらから向こうの世界へ人間を転移させる、ということですか?」
「はい。召喚が行われると、適合者が選ばれて向こうの世界へ転移します。適合者とは、おそらくは魔法少女と同じ性質のものです。再帰還者は皆、星石を体に宿していました」
「!!」
「召喚されると星石と融合し、魔法少女に類する力を得て強靱な体となります。あちらの世界ではそういった人間を『召喚英雄』と呼んでいるみたいです」
「適合者のうち、女の子は魔法少女になって、男の子は召喚されて英雄になるということですか?」
「例外はあります。また細かい条件などは研究が待たれますが、今のところそれが大筋のようです」
白音がリンクスの話に夢中になって聞き入っていると、莉美がリンクスに新しいお茶を淹れて持ってきてくれた。
たくさん喋らせたせいだろう。一杯目は既に空になっていた。
莉美がリンクスに気を遣ってくれたらしい。いや白音に気を回している、と言うべきか。
「ありがとうございます。それともうひとつ、時折召喚が失敗して星石を持たない、すなわち適合者ではない者が召喚されることがあったようです。その場合は例外なく死亡していたそうです」
「死亡……ですか」
「はい。おそらくはですが、魔力を有しない者は世界間を転移することができない、と考えられます。魔力を持つことで、転移による何らかのダメージから身を守っているのだと推測しています」
リンクスの語りには淀みがない。
日本語を完璧に使いこなし、それが母語であるように思える。
「さきほど言った、ひとつの勢力が『召喚英雄』を得たことによって戦局が大きく傾いたらしいです。そしてさらなる戦力の増強を求めて召喚を繰り返すうちに、ふたつの世界の隔たりが緩く脆くなっていったようです。それが今の状態です。隔たりが緩いせいで突発的な転移が多く発生するようになり、それがさらに隔たりを緩くする。我々はこの負のスパイラルを止めなければ、いずれ限界を迎えてふたつの世界が破綻してしまうと考えています」
「破綻するとどうなります?」
「すみません。分かりません。融合してひとつの世界になってしまうのか、それともふたつとも壊れて消え失せてしまうのか。結果はまだ予測がついていません」
リンクスは自分がやった事でもないのだろうに、端正な顔を歪めて申し訳なさそうにしている。
白音は話に聞き入っていたのだが、ふと我に返った。
あ、こいつらのこと忘れてた、と思って佳奈と莉美を見る。
最近はちょっと込み入った話になってくると、ふたりの様子が気になる。
ふたりにもいろいろ知っておいては欲しいのだが、残念ながら集中力に限度がある。
ピンクの魔法少女としては、ホウレンソウが大事なのだ。
しかし長く難しい話だったにもかかわらず、ふたりは話を聞いていた。
が、ふたりとも主に白音の方を楽しそうに見ている。
(いやなんでこっち……)
リンクスは話を終えると、三人の顔を順に見て他に質問はないかと聞いてくれた。
莉美が手を上げる。
「はーい。キッカちゃんておいくつです?」
急に話題が下世話になった。キッカちゃんて誰だろうと白音は思う。
「いや…………それはわたしの方からはちょっと……。本人から直接聞いて下さい」
「お、やっぱ軍曹はキッカちゃんて言うんだ」
莉美って抜け目ないよなぁ、と白音は心底思う。
「フフ。ご慧眼です。軍曹はあなた方の教育係ですから、隠すことでもないんですが、私からバラしたことはどうか内密に」
「ではでは、リンクスさんはおいくつですか? 独身ですか? 彼女とかは?」
「二十歳ですが……そんなことお知りになりたいです?」
「もちろん知りたいです、白音ちゃんが」
急に振られて白音は慌てた。
「なっ…………。え、いや、その……」
「そうなのですか?」
リンクスが白音の目を見つめて、「独り身ですよ」と答えてくれた。
「そう……なんですね」
なんと言いつくろえばいいか白音があれこれ考えていると、リンクスのスマホに連絡が入った。
ちらっとそれを見ると、緊急の用件だったらしくリンクスが席を外した。
その隙に、白音が莉美の脇腹を思いっきりつねった。
「痛い痛い、それさすがに変身してても痛いよう」
莉美は脇腹が赤くなってないか、コスチュームの中を覗いている。
「んでもすごいねー。イケメン過ぎて緊張するよぅ」
「まあ、そうね。でも莉美、あんた緊張してるようには見えなかったけど?」
その白音の言葉を聞いて佳奈は、おやっ? と思った。
こういう話で白音が肯定するところは見たことがない。
いつも格好いい男の話をしても素っ気なく否定するから、興味がないのかと思っていた。
しかしさすがにあそこまで整った顔立ちだと、ちゃんと頷くらしい。
(白音、めっちゃくちゃ面食いなだけじゃん…………)
リンクスが戻って来て頭を下げた。少し焦っているように見て取れる。
「すみません、緊急の案件が発生してしまいました。申し訳ないのですが依頼を受けていただけないでしょうか。Aランク以上の判定を受けていて、今出られるのはあなた方だけなのです」
「頭を上げて下さい。何があったんですか?」
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