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その女神、乱舞
女神の乱舞(3)
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違和感を覚えた。何かが足りない。
「お前、まさか」
ナイフを手に取ると、アッシュの着ていたサイズの合っていない大きな戦士の普段着を切り裂いた。その下には大きくはないが、さらしの巻かれた胸元が覗いた。
「ははあ!まさか。まさかこんなことが!クヒヒヒヒ」
額を骨ばった左手で押え、目をひん剥き、口を避けんばかりに開いて笑う。
そんな彼をアッシュは不服そうに睨んだ。
「何か問題ある?」
「いやいや、ないさ。むしろ好都合」
再びアッシュに近寄り、そのなめらかな肌を撫でる。
「実に見事な肌だ。剝製にして寝室に飾りたいものですよ」
「触るなゴミムシが」
「誰が、誰がそんな口を……!」
シャバジは腰に下げていた鞭を取り、地に向けて打った。音速を超えた鞭の先は歯切れのいい音を立てた。勢いを殺し、持ち手でアッシュの顎を上げさせた。
「よいかね。ここでは私が主なのだよ。主に向かって口答えをする奴にはお仕置きをしなければいけないね」
上がった生臭い息がアッシュに吹きかけられる。
「ほんとに臭い。お前、息も臭い。ネイロスの息の方が臭くないんじゃないのかな」
「黙れと言っているだろう!」
今度は地ではなく、アッシュの腹を打った。そのまま立て続けに三発。
彼女の白い肌には赤い蚯蚓腫れができ、わずかに血が滲むところもある。
「ヒヒヒ。痛いだろう?これで減らず口をたたく気はなくなったんじゃありませんかね?」
アッシュは鼻で笑った。
「何言ってんの?こんなもので僕が?」
「ならばもっと打ってあげなければいけないようですね」
わずかに余裕のある鎖を絡ませ背中を向けさせると、アッシュの服を半ば力ずくではぎ取った。筋肉質な美しい背中が姿を現すと、彼の中の獣がむくむくと起き上がるのを感じた。
そこからは一心不乱に鞭をふるい続けた。肉が裂け、血が滲み流れる。美しい金髪にも血が付き、濡れて固まっている。
それでも彼女の口から声が漏れることはなかった。彼はそれでもかまわなかった。白い肌が赤く穢れていくのが快感だった。
ひとしきり打った。息は上がり、頬は紅潮している。鞭を地に落とし、彼女に近寄った。生暖かい息をハアハアと傷口にかけ、流れる血を舐めとった。
「嗚呼、なんと甘美な味でしょう」
「失せろ変態」
「まだ軽口がたたけるのか」
裂けた肌に爪を立てる。そこからはまた新しい血が流れる。
「ではもっと、もっと屈辱と絶望を感じて頂きましょうか」
シャバジはおもむろに自分のズボンを下ろした。アッシュを自分の方に向け、彼女のズボンも下ろす。
「おい、お前」
「クヒヒ。さぁ、行きますよ」
スラリとした脚を持ち上げ、腰のモノを秘部にあてがった。
「お前、まさか」
ナイフを手に取ると、アッシュの着ていたサイズの合っていない大きな戦士の普段着を切り裂いた。その下には大きくはないが、さらしの巻かれた胸元が覗いた。
「ははあ!まさか。まさかこんなことが!クヒヒヒヒ」
額を骨ばった左手で押え、目をひん剥き、口を避けんばかりに開いて笑う。
そんな彼をアッシュは不服そうに睨んだ。
「何か問題ある?」
「いやいや、ないさ。むしろ好都合」
再びアッシュに近寄り、そのなめらかな肌を撫でる。
「実に見事な肌だ。剝製にして寝室に飾りたいものですよ」
「触るなゴミムシが」
「誰が、誰がそんな口を……!」
シャバジは腰に下げていた鞭を取り、地に向けて打った。音速を超えた鞭の先は歯切れのいい音を立てた。勢いを殺し、持ち手でアッシュの顎を上げさせた。
「よいかね。ここでは私が主なのだよ。主に向かって口答えをする奴にはお仕置きをしなければいけないね」
上がった生臭い息がアッシュに吹きかけられる。
「ほんとに臭い。お前、息も臭い。ネイロスの息の方が臭くないんじゃないのかな」
「黙れと言っているだろう!」
今度は地ではなく、アッシュの腹を打った。そのまま立て続けに三発。
彼女の白い肌には赤い蚯蚓腫れができ、わずかに血が滲むところもある。
「ヒヒヒ。痛いだろう?これで減らず口をたたく気はなくなったんじゃありませんかね?」
アッシュは鼻で笑った。
「何言ってんの?こんなもので僕が?」
「ならばもっと打ってあげなければいけないようですね」
わずかに余裕のある鎖を絡ませ背中を向けさせると、アッシュの服を半ば力ずくではぎ取った。筋肉質な美しい背中が姿を現すと、彼の中の獣がむくむくと起き上がるのを感じた。
そこからは一心不乱に鞭をふるい続けた。肉が裂け、血が滲み流れる。美しい金髪にも血が付き、濡れて固まっている。
それでも彼女の口から声が漏れることはなかった。彼はそれでもかまわなかった。白い肌が赤く穢れていくのが快感だった。
ひとしきり打った。息は上がり、頬は紅潮している。鞭を地に落とし、彼女に近寄った。生暖かい息をハアハアと傷口にかけ、流れる血を舐めとった。
「嗚呼、なんと甘美な味でしょう」
「失せろ変態」
「まだ軽口がたたけるのか」
裂けた肌に爪を立てる。そこからはまた新しい血が流れる。
「ではもっと、もっと屈辱と絶望を感じて頂きましょうか」
シャバジはおもむろに自分のズボンを下ろした。アッシュを自分の方に向け、彼女のズボンも下ろす。
「おい、お前」
「クヒヒ。さぁ、行きますよ」
スラリとした脚を持ち上げ、腰のモノを秘部にあてがった。
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