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第百七十七章

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第百七十七章

 ついに砦は完成した。晴れ渡る青空の下、砦はさながら獲物を狙う鷲のような精悍な姿を地上に示した。
 ある午後、部族の民の主だった者たちがかつての常民街の酒場に招集された。
 カラゲルと軍師バレルを中心として戦評議が開かれると伝令が飛ばされたのだ。
 あえて砦でなくこの酒場が選ばれたのはカナ族族長セレンとその妻レニへ敬意を表するためだった。カナ族の町は黒水晶の龍により半ば滅亡させられたが、やはり、この土地はカナ族の地だ。
 王国軍総司令官カラゲルの腰には玉座の剣があった。今日、招集されたような者たちは刀身にある王の紋章を見ずとも、その剣の持つ意味を薄々感じることができた。
 カラゲルが我が旗手にすると約束した少年は少し前から側近くに仕えていた。伝令にはこの少年が駆け回った。少年は最初、馬の世話を任されたが、いまではカラゲルの食事や寝床の世話まで焼いて総司令官の信頼を得ている。いざ王都へ進撃となれば、カラゲルと生死を共にする覚悟までできているのだ。
 酒場の広間には、警備隊長、サンペ族のナンガとナナ、コウモリの巣のヤンゴ、ブルーノなどの顔も見えた。彼らは全軍の先鋒となって戦うであろう面々だった。すなわち最も危険な場所へ突入するであろう者たちということだ。
 カナ族族長セレンとレニ、ナホ族族長ホワソン、テン族族長アーメルも顔を見せていた。彼らのもとにある軍勢は数多く、補給部隊を務める者も多くいた。もし、この戦いが長期戦になるとすると数はすなわち力となる。
 もちろん、ミアレ姫とユーグも同席している。
 ミアレ姫の側にはスナ族の少年族長エリイと蚕飼いのおさゼリグがついていた。精霊の加護が期待されているのだ。
 また、ユーグには天幕の祭司クレオンがついていた。クレオンはオルテン河流域から王都の難民を率いてきた その信頼は絶大で、すでに信仰を捨てていた者もクレオンを慕ってナビ教に復帰していた。信仰に基づく統率は極めて堅いものだ。かつて、王都の民は王国の他の地に比べて信仰が薄いとされていたのだから、運命は皮肉なものだ。
 クランは人々から少し離れて、もう一人のシャーマンであるアルテと共にいた。すでにこの周辺にいるシャーマンはこの二人だけになっている。二人は二人だけにしか聞こえない低い声で話し合っていた。シャーマンにはシャーマンの戦いがあるであろう。
 軍師バレルは酒場の卓を四つ並べてくれと言い、人々をその周囲に呼んだ。
 ゲッティのところにいた算術の少年が、その上に王都とその周辺の大きな見取り図を広げた。少年はこの見取り図の作成に大いに貢献した。少年もまた王都からの難民だったのだから、その内外の状況はその目で見て知っていた。
 見取り図を実際に描いたのはやはり王都の難民である工人ミケルだったが、この少年を作図助手に使っていたのだ。
 ミケルは王都復興の暁には少年を自分の弟子にしたいと言ってかわいがっていたが、軍師バレルもまた少年を自分の側から離したがらず、ブルクット族伝来の兵法を教えこんでみたり、王国の歴史を主に戦史の面から説き聞かせたりしていた。
 人々が見取り図を十分に眺めたのを見計らって、軍師バレルが口を開いた。
「王都を包囲し、城壁を越え、王宮を奪還する。これはただごとじゃない。我が部族の戦史にもないことだ」
 城壁は高く、乗り越えるのは容易でない。大軍を王都へ攻め込ませるのなら、当然ながら城門が突破口となるだろう。バレルは各城門の位置を指で示して見せた。
「城門は闇の王の力により封じられている。もっとも、コルウスはそこを自由に出入りしていたようだが……」
 バレルは以前、カナ族族長ジルコンとともに馬車で王都を訪ねた時のことを思い出していた。闇の力、もしくは死霊の力で封じられている門を力ずくで突破するのは難しいことだろう。
 城門には王国の各部族の名が付けられていた。ブルクット族、サンペ族、テン族、ナホ族、スナ族、カナ族、メル族、以上、七つの門が見取り図に示されていた。
 バレルはすぐ横にいるカラゲルへ目を向けた。
「カラゲルよ、封印された門を開くのは残念ながら軍師の領分ではないらしい。王の血脈、そしてイーグル・アイをはじめとする旅の一行の意見を聞きたい」
 実のところバレルが求めているのはイーグル・アイの助言であった。しかし、バレルはいまだにクランの顔をまともに見ることができなかった。
 カラゲルは見取り図を取り囲む人々の後ろにいるクランへ声をかけた。
「クランよ、お前も卓のそばへ来て、この図面を見てくれ」
 卓を囲んでいた人々はイーグル・アイのために後ずさった。クランは進み出てカラゲルのちょうど反対側に立った。
「クランよ、我らのシャーマンよ。俺たちは長い旅をしてきた。王国の部族の民を訪ねる旅だ。それと同時に俺たちの旅は聖地を巡る旅でもあった。お前は闇に閉ざされた聖地を開く鍵を見つけ、土地の精霊と語り合ったな。やはり王都でも問題は聖地ということになるのか」
 クランは静かにうなずいた。銀灰色の髪が揺れ、ビーズの飾りがかすかな音をたてた。
「カラゲルよ、兵を統べる者よ。王都における聖地は明らかだ。それは王宮の崩れ落ちた塔のあった場所。闇の王が地から出現した、その場所だ。謁見の間、闇の王はいまだにそこに陣取っている。聖地が明暗反転し、聖なるものの源でなく闇をたたえる深淵と化している」
 カラゲルは卓に両手をつき、見取り図が示す王宮の場所へ目をやった。ひとしきり考え込んだ後、カラゲルは目をあげて言った。
「お前の力、つまりイーグル・アイの力でどうにかできるのか」
 クランは青い目でカラゲルを見た。遥か遠くにあるものを見るような目で。
「カラゲルよ、古き友よ。お前はまだ私のことが分かっていないらしいな。私には何の力もない。ただ精霊の加護があるのみだ。王都には死霊が充満している。王都はこの世の高き峰であるはずだが、今は暗い谷底に成り果てているのだ。闇の王とじかに立ち合うためには死霊の人垣を越えねばならない」
 その厳かな様子に卓を囲む人々はただ黙り込むばかりだった。しかし、カラゲルはいつもの気軽な調子を崩さずにいた。
「死霊を追い払うにはどうしたらいい」
「追い払うだと。そう簡単ではないぞ。私には精霊はよく見えても、死霊はよく見えない。ただ、おぼろげな影が見えるだけだ」
 見えないとは、その目で見えぬという意味ではない。死霊に呼びかける術を知らぬという意味だった。
 カラゲルはうなずき、また見取り図の上に目を落とした。
「王都の状況が分からないと作戦の立てようがないな。まず斥候を出そう」
 王都周辺の現状を視察しつつ、王都包囲のための出城の場所も定めなければならない。砦からまず出城へ軍勢と物資を詰め、そこを足がかりに攻め込むのだ。大軍を砦から直接進軍させるのには距離がありすぎる。
 カラゲルとバレルが王都を見下ろす岩山へ行き、そこで出城の場所を見極めつつ周囲へ斥候隊を放つ。王都周辺の偵察はそれで十分だろう。
 肝心なのは城壁内の様子を知ることだ。今、王都の中がどうなっているのか、誰も知る者はないのだ。
 カラゲルは王都の城壁をなぞるように視線を動かした。
「城壁の中か……いずれにせよ、誰かが中に入ってみるしかないだろうな。よし、俺が行って……」
 つぶやくように言ったカラゲルの言葉をユーグが制した。
「おい、待て。カラゲルみずから乗り込んで、万が一のことがあったらどうする。指揮する者を失っては元も子もないではないか」
 玉座の剣を腰にしていても、カラゲルはカラゲルのままだった。ユーグは長旅の間、こういうカラゲルを何度目にしただろうか。
 バレルもカラゲルを止めた。
「ユーグ様のおっしゃるとおりだ。ここは誰か他の者が……」
 そう言ったとたん、警備隊長、サンペ族ナンガとナナ、コウモリの巣のヤンゴとブルーノがいっせいに自分が行くと志願した。
「そう大勢で行っても仕方ない。だいいち、お前たちは王都へ行ったことがあるのか」
 警備隊長以下、志願する面々はお互いに顔を見合わせた。誰も王都へ行ったことはなかったのだ。
 祭司クレオンはみずから率いる王都の難民たちから志願を募ろうと言ったが、バレルはかぶりを振った。
「ううむ、彼らではちょっと頼りないのではありませんか。これは極めて危険な任務だ。誰にでも頼めるものじゃありません」
 カラゲルはなぜか嬉しそうに卓の端を叩いて言った。
「そら見ろ。やっぱり俺が行くしかなさそうだ。俺は王都を見ている。まあ、たった二、三日しかいられなかったが」
「しかしなあ……」
 バレルが腕組みして思案していると、卓を囲む人々をかき分けるようにして意外な者が姿を見せた。ココだ。
 砦に連れて来られたココは憔悴しきった身体を養生するため、この酒場でセレンとレニに預けられていた。
 ココは二階にある自分の寝床から這い出してきたようだった。痩せ細り青ざめた顔をして足元がおぼつかない。乾いて麦わらのようになった髪を頭の後ろで束ね、むき出しになった額には蛇のうねるように血管が浮き出ていた。
 コウモリの巣のブルーノが慌てて駆け寄り、ふらつく肩を支えた。
「おい、どうしたんだ。お前は寝ていなくちゃだめだぜ」
「王都の見取り図があるんだって聞いたんだよ。それを見せておくれ」
 その声は虚ろだったが、ある種の熱を帯びてもいた。
「ココ、お前なんかが見取り図を見てどうしようってんだい」
 ココはブルーノの横顔へ赤く充血した目を向けた。
「王都へ行くんだろう。だけど、城門はどれも死霊がぎゅうぎゅうひしめいて内側から錠を下ろしているはずだよ」
「確かにお前は王都にいたことがあるんだろうけど、どうしてそんなことが分かるんだよ」
 クランが口をはさんだ。
「見取り図を見せてやれ。その者にしか見えぬものがある」
 ココは見取り図の上に屈み込んだ。目は血走って赤く見えた。
 ココは指で部族の名前がついた七つの門をたどっていった。
「七つの門があるね。ブルクット族、サンペ族、テン族、ナホ族、スナ族、カナ族、メル族……どうして、ブンド族の門はないんだろうね。イーグル・アイよ、何もかも見通す目を持つ者よ、あんた分かるかい」
 クランも見取り図の上に目をやり、考え込む様子になった。
 軍師バレルが言った。
「ブンド族は忘れられた部族だ。それでだろう」
 ブンド族はずっと昔から王宮の部族会議にも呼ばれず、他の部族の民には不可解な進路をたどって王国を放浪する民であった。古い書物には、ブンド族は黒目で見ることはできぬ、白目で見る時、おぼろげに現れるのみと記したものまである。
 実際、彼らを一つの部族とは認めない者は多くいるのだった。
 ココは目を上げ、そこにいる者たちに呼びかけるような調子で言った。
「忘れられた、ということは、忘れられる前があるはずじゃないか。元からブンド族の門はなかったのかい。それとも……」
 そこにいる者たちは見取り図に目をやりながら、なぜかは分からないが、それが突破口になるような気がしていた。
「ユーグ様、あなたならご存知では」
 バレルの問いにユーグはかぶりを振った。
「いや、知らぬ。もしそのような門があったとしても、相当昔のことだろう。王都の難民の中に古老がいたら知っているかもしれないが……」
 卓を囲む者たちがざわざわと話し出した時、あの算術の少年がおずおずと声を出した。
「あの……ブンド族の門なら……」
 ユーグは意外なことを聞いたという顔だ。
「知っているのか。どうして、お前のような子供が」
「それがその……ブンド族の門っていうのは……」
 王都の一部、口の悪い稼業の者たちだが、彼らの間では城内の汚水を排水する下水口のことを卑しんで言う言葉があった。それが『ブンド族の門』だった。
「その下水口が元のブンド族の門だというのか」
 ユーグの言葉に少年は顔の前で手を振って答えた。
「いや、それは分かりません。ただ、そういう言い方があるっていうだけです。実際、僕はその場所もよく知らないんです。下水口はいくつかあるみたいですし」
 王都の地下には下水道の水路が張り巡らされていた。しかし、王都の住人といえど、その状況をよく知る者は少ない。
 突然、ココが笑い出した。どことなく毒のある笑いようだ。
「下水口だって。それがブンド族の門だって。ああ、おかしい。そりゃあ、そうだろうねえ。王国のご立派な部族の民は病気や鬱憤晴らしや厄払いなんかをみんなブンド族に押し付けていたんだから。人が死んだり、頭がおかしくなったりして気味が悪くなると、それをブンド族に持って行かせようとするのさ」
 ユーグはそれに反論した。
「そんなことはない。王国の部族の民はブンド族とシャーマンに対して一定の敬意を払っているはずだ」
 ココは血走った目をむき、見取り図に指を突きつけた。
「それならどうして王都にブンド族の門がないんだい。この災厄はね、ブンド族の門を下水口にした時から始まっているに違いないよ。ああ、きっとそうさ。ブンド族は王族と同じ最も精霊に近い民のはずだったのに」
 それまで沈黙を守っていたミアレ姫がたまりかねて声をあげた。
「王都が奪還されたらブンド族も他の部族と同じように扱われるようになるはずです。私たちは旅の間にずいぶんブンド族とシャーマンに助けられました」
 ココはじっと王の血脈の顔に目を当てた。ココの目の色は脅すようでもあり、憐れむようでもあった。
「姫さま、もう遅いんだよ。ブンド族はシャーマンの樹へ向かっている。ブンド族はこの世界から去ろうとしているんだ。私は見たんだ、この目でね」
 ココの目とミアレ姫の目がにらみ合った。見えない火花を散らすようだ。
 ブルーノが慌てて割って入った。
「おい、ココよ、頭がどうかしちまったんじゃねえのか。熱があって何日も寝込んでいたんだから。さあ、寝床へ帰って横になっていな。俺が何かうまいものでも持って行ってやるからよ」
 クランが静かに言った。
「その者は頭がおかしくなどなっていない。ココよ、荒れ野から戻った者よ。お前はその場所へ行けば、そこがブンド族の門だと分かるか」
 即座にココは答えた。
「分かるとも」
 カラゲルが卓の反対側から尋ねた。
「どうして、そんなことが言えるんだ」
 ココは血管の浮く額を高くもたげて言った。
「あたしはブンド族さ。実のところ、生まれはちょっとばかりあやふやだけどね。そのせいで取り残されちまった。シャーマンにもなれず、部族の民にもなれない。かといって、ならず者であることもできない。生きているのか死んでいるのかすら分からない。でも今じゃ、このあたりにたった一人のブンド族なんだ」
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