地の果ての国 イーグル・アイ・サーガ

オノゴロ

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第百七十四章

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第百七十四章

 カラゲルとクランは豹に導かれて岩山の頂上へ向かった。太陽は変わらず天頂にあった。
 やがて開けたところに出た二人はそこに一つの天幕を見つけた。それは奇妙な姿をしていた。一本の巨樹を取り巻くように天幕が作られている。
 煙出しの穴から巨樹の幹が天をつくように突き出し、大きく枝を広げている。葉のない枝は曲がりくねって、抜けるような青空の下、苦悩に身をよじっているのかと見えた。
 鍛冶屋を見つけた白の騎士たちの話とは違うようだ。白の騎士が見つけたのは小屋で天幕ではなかったはずだ。それにこのような巨樹の話も聞かなかった。
 剣を鍛えるらしき槌音が聞こえてきた。
 その場所は屏風のような岩壁に取り囲まれていて、その音は木霊を成して響き渡り、しだいに音の方角も分からなくなるようだった。
 豹が天幕へ駆けていくと音が止んで中から一人の男が姿を見せた。豹は鍛冶屋の足元にうずくまり静かに前足を舐めている。
 これが鍛冶屋に違いない。片手に槌を握り、腰には剣を差している。王の鍛冶屋は背中から頭の上へ被った毛皮の下から光る片目を向けてきた。
「よもやイーグル・アイにまみえることがあろうとは……これは夢か……」
 うめくように言う鍛冶屋へクランが言葉を放った。
「王国が危ういのはお前にも知れていたはず。どうして王宮を去ったのだ」
「玉座の剣を研ぐことを断ったのは私なりのお諌めだった。王はそれをお聞き入れにならなかった」
 鍛冶屋の口調は高ぶり、目は血走った。
「シュメル王は私を、王の鍛冶屋をないがしろになさったのだ」
 クランは静かに言った。
「玉座の剣はお前のそのような強情さによって無法の砥石にかかったのだ。結果、お前は禁忌に穢れた」
 クランの青い目と鍛冶屋の隻眼とが真正面から向き合った。
 イーグル・アイの言葉に鍛冶屋は愕然となった。しかし、そのことは鍛冶屋自身、身に染みて感じていたことだった。
 玉座の剣は王の鍛冶屋ならぬ者の手にかかった。剣は禁忌に穢れた。
 その時点で、王の鍛冶屋もまた罪を負わねばならなかったのだ。
 それは理不尽だったが、運命とはそれに見舞われる者には理不尽としか見えぬものだ。
「私はどちらを選んでも禁忌に触れる分かれ道に立たされたのだ。イーグル・アイよ、教えよ。私はどうすればよかったのだ!」
 クランはさらに静かな口調になった。天頂から動かぬ太陽のように静かな口調に。
「王の鍛冶屋よ、王と運命を共にする者よ。それはどうすることもできなかったのだ。王国にふりかかった災厄と同じものがお前の身にもふりかかったのだから」
 クランはいにしえの言葉の朗唱を始めた。低く、極めて低く。
 朗唱は倍音を帯び、岩壁に木霊して無限に増幅するようだった。
 朗唱には微かな憐れみと哀しみの色があった。
 王国にふりかかった災厄と同じものがふりかかり、否応なしに禁忌に穢れ、罪を背負わされることとなったのは、ひとり、この男ばかりではなかった。
 クランは王国の大地を渡る道中、その者たちの姿を見てきた。その者たちの苦悩する魂を見てきた。
 失った片目、すなわち、イーグル・アイによって。イーグル・アイは鷲の視野によって全てを非情に映し出す。
 クランは我が胸を抉られるような痛みと共にいにしえの言葉をほとばしらせた。さながら心臓からほとばしるる鮮血のような言葉を。
 その間、カラゲルは呆気にとられて身動きもできずにいた。朗唱が生む木霊がカラゲルの身を包み、すすり泣くようにおののいていた。
 どれくらい経ったか、気が付くと朗唱は止んでいた。
「王の鍛冶屋よ、聞け。玉座の剣は失われた。いまや闇の王のしもべがそれを握っている」
 鍛冶屋はクランの青い瞳から目を離せずにいた。
「闇の王のしもべとな。シュメル王もまた闇のしもべと化していたのではなかったか」
「シュメル王は死んだ。闇に呑まれたのだ」
 鍛冶屋は深く頭を垂れた。落胆したようにも、また祈るようにも見える姿だ。
「前にここを訪ねた者たちに聞いたはずだぞ。忘れたとは言わせぬ。お前は王の死から逃げようというのか。王宮から逃れ、今またおのれの運命から逃れようというのか」
 クランは続けた。
「王の血脈はいまだ健在だ。ミアレ姫を助けるため山を降りよ」
 鍛冶屋はうつむいたままだった。
「私は王の鍛冶屋。王命なくして動きはせぬ」
「王命なく王宮を去ったお前がそれを言うか」
「いかにも我が身は禁忌に穢れているが、それはすでに過ぎ去ったこと。今は王命を待っている」
 鍛冶屋の頭は低く垂れたままだった。
 それまで黙っていたカラゲルが口を挟んだ。クランの朗唱の間は一言も発することができなかったが、今は違う。
「おかしなことを言う。死んだ王の王命を待っているというのか。シュメル王は殺され、腐れ果てた皮だけになって闇の王の顔代わりにされてしまっている。クランも言ったとおり王は死んだ。お前が仕えるべきなのはミアレ姫、王の血脈だ」
 鍛冶屋は顔を上げ、毛皮の下の隻眼でカラゲルをまじまじと見つめた。剣を見ただけで、その者が何者か見て取ることができる眼だ。しかし、稲妻の刺青は不可解だ。
「王の鍛冶屋は王にしか仕えぬ。どうだ、ブルクット族よ、戦士の血脈よ。剣を見るか」
 カラゲルはうなずき、鍛冶屋の後について天幕に入った。鍛冶屋の背の毛皮は裏表逆のように見えた。毛を内側に、皮を表にして身にまとっている。
 天幕の中は熱がこもっていた。クランも後から入ってきた。カラゲルはクランが開いた天幕の入り口を振り返ったが、そこにいたはずの豹は姿を消していた。
 思ったより天幕の中は広かった。巨樹の幹のまわりに鍛冶屋の道具がしつらえられている。火床とふいごがあり、鉄床があり、使い込まれた道具がさまざまに置かれてあった。
 鍛冶屋は刀掛けを手で示した。そこに掛かった剣はどれもひと目で業物と分かるたたずまいを示していた。
 カラゲルはそばに寄り、冷たく匂い立つような刀身の光沢に見入った。その鏡のような表面に稲妻の刺青が映った。
「いい剣ばかりだ。我が部族の鍛冶屋たちにも見せてやりたい」
 鍛冶屋は誇らしげな様子もなく言った。
「その剣は戦士のための剣ではない。王のための剣だ」
「一人の王のためにこんなにたくさんの剣を鍛えたのか」
 鍛冶屋はうなずいた。
「王の身体は一振りの剣しか帯びることはできない。しかし、王の身体は一つではない」
「王がそうたくさんいてたまるか。王国に王は一人だけだ」
 クランがカラゲルの背後から言った。
「王の道を実現するには王の身体は一つでは足らない。我らが旅をしてきたのは何のためだと思う。王国の部族の民は王の身体を分かち持つ者たちだ。王の身体は多にして一、一にして多なのだ」
 カラゲルは少し考えてから言った。
「……シャーマンのようにか」
「ようやく思い当たったな」
 剣に映った稲妻の刺青の目が記憶を探った。
「俺は砂嵐の中でシャーマンを看取った。あれは死だが、死ではなかった」
「シュメル王は死んだ。あれは死だが、死ではない」
 カラゲルは改めて刀掛けの剣を見た。
「剣は八本。王国の部族の数と同じだ。しかし、王の剣はどれだ」
 鍛冶屋が言った。
「あれを見るがいい」
 鍛冶屋が指差す先に剣があった。巨樹の幹に鍔元まで深く突き刺さり、柄ばかりが見えている。
 それまでどうして目に入らなかったのかと、カラゲルは不思議に思った。ほんの少し目を上げれば見えるところにそれはあった。
 鍛冶屋は毛皮の下の隻眼で剣を見上げた。
「我が戦士よ、あの剣を抜いてくれ。そして、部族の民のもとへ持ち帰るがいい」
 カラゲルは剣へ歩み寄り柄を握って引いた。二度、三度と引いたが剣は抜けなかった。
 鍛冶屋はその場に膝をついてくずおれ、嘆きつつ叫んだ。
「おお、抜けぬのか。この者ならばと思ったが、やはり抜けぬか。イーグル・アイよ、言ってくれ。これは我が身が禁忌に穢れているからなのか!」
 クランはどこか突き放すような口調で言った。
「鍛冶屋よ、王の剣を伝える者よ。この稲妻の刺青の者と立ち会え。お前にもいまだ玉座の剣を授ける力は残っているはず」
 鍛冶屋は立ち上がり、腰の剣を抜いた。
 剣は闇をまとっていた。
 カラゲルは驚きとともに叫んだ。
「闇の剣だと。こいつも闇に侵されているのか」
 クランが静かな、しかし切迫した調子で言った。
「立ち会え、カラゲルよ。鍛冶屋を倒せ!」
 問答無用とばかりに鍛冶屋は斬り込んできた。背中の毛皮をはためかせ、さながら豹の襲撃のような敏捷かつ確かな一撃だ。
 カラゲルもまた獣のように飛び退り、素早く剣を抜いた。すぐさま攻撃の体勢になり、切っ先は横方向の8の字を描いた。
 鍛冶屋は毛皮の下から冷たく燃える目を向けてきた。その目はあの豹の目に似ていた。
 鍛冶屋の剣が太刀風を呼びつつカラゲルに迫った。危うくかわした刀身は耳元をかすめて冷たく感じられた。
 カラゲルもすかさず横殴りに斬り込んでいったが、毛皮をまとった身体はしなやかによじれてそれをかわした。
 鍛冶屋の太刀筋は変幻自在といえた。思いがけないあらゆる方向、角度から剣が飛んでくる。
 カラゲルは呼吸を乱され、一歩下がって間合いを取り直した。
 鍛冶屋の剣がまとう闇はコルウスのそれとは違って見えた。コルウスの剣がまとう闇は蛇のように乱れ、殺気をはらんでいた。しかし、鍛冶屋の剣を包む闇は静かに諦めきった様子で、どこか哀しげにすら見えた。
 巨樹が貫く煙出しの穴から真昼の日差しがカラゲルの上に降ってきた。荒れ野の天幕で看取った老シャーマンの臨終の言葉が記憶に蘇った。あの時も煙出しの穴からまっすぐに陽光が降り注いできた。
 カラゲルは強く胸に迫るものを感じて剣を下げた。両手をだらりとおろして棒立ちになっている。その両目は空の色を映して青く見えた。
 すぐさま鍛冶屋の剣が突いて出た。まっすぐに突いたはずの切っ先はカラゲルの上着の袖を切り裂いたのみだった。
 すぐに二の太刀を放った鍛冶屋だが、その剣はカラゲルの肩をかすめて空振りに終わった。
 カラゲルは剣を鍛冶屋に向かってまっすぐに構え直した。その構えはブルクット族のものではなかった。
 この構えを見たことがあったのは、この場ではクランのみだった。
 それは、あの琥珀の龍に出会った巨大な石壁に描かれていたダファネアの姿と生き写しだった。
 カラゲルの口をついて出た言葉は遠くから聞こえる厳かな響きを持っていた。
「鍛冶屋よ、我は王なり。闇は我を傷付けることはできぬ。我は光なればなり。我が剣にお前の闇を投げ込め。真実のダファネアのごとく闇は光と一つにならむ」
 次の瞬間、毛皮を背負った鍛冶屋は豹のように飛んで、カラゲルの剣へ我が胸を貫かせた。
 鍛冶屋の握った剣から闇が飛び去り、煙出しから差し込む日の光の中に雲散霧消した。
 鍛冶屋はカラゲルの足元に倒れた。胸元から引き抜かれた剣には血の一滴もついていない。
 カラゲルは呆然となって立ちすくんでいた。目の色がしだいに普段のものへ戻っていく。
 ヒュウと風の吹き抜けるような音をさせて息を吐いたカラゲルは、その場にくずおれかけて剣で我が身を支えた。
 カラゲルの横顔を見つめて、クランが言った。
「カラゲルよ、あの剣を抜け。お前しか抜ける者はいない」
 ハッと我に返ったような顔をしてカラゲルは巨樹の幹に向き合った。
 柄を握って引くと、さっきはビクともしなかった剣があっさり引き抜くことができた。まるで剣がみずからの意志でカラゲルの手へ入っていこうとするかのようだった。
 巨樹の中から現れた刀身は氷のような澄んだ輝きを放っていた。しかし、その刃はさほど鋭くはないようだ。
 刀身には煙出しの穴から見える抜けるような青空と太陽とが映っていた。カラゲルが魅入られたようにその光を見つめていると、青空を降ってくるオローの姿が見えた。
 思わず目を上げたカラゲルだが、巨樹の枝が見えるばかりで鷲の姿は見えない。
 どうしたことかと剣を高くかかげてみた瞬間、その切っ先に、さながら松明の炎のように首なしの精霊が姿を現した。
 尖った切っ先に何の危なげもなく立つミアレ王妃は両手を広げ、剣に祝福を与えた。
 とたんに刀身は強い光を放ち出した。思わず片手で目を覆ったカラゲルがもう一度、剣に目をやると、その鍔元近くの刀身にそれまではなかった聖剣と聖杖、それに王権の指輪、すなわち王の存在を示すしるしが刻まれていた。
 いつの間にか王妃の精霊は姿を消していた。
 カラゲルは手にした剣に見入った。
「これは……玉座の剣……」
 クランが深くうなずいた。
「そうだ、お前は新しい玉座の剣を得た。それを持って山を降り、部族の民のもとへ帰るのだ」
 その時、頭上からオローの鳴き声が聞こえてきた。見ると、枝の上に止まっている鷲が見えた。オローはクランの腕に降りてきた。
 ミアレ王妃の精霊を導いてきたのはこのオローだった。
 かつて、王位に就くものは鍛冶屋の儀式を経た後、ブルクット族の鷲の儀式を受けたものだった。ブルクット族の鷲が玉座に止まらぬ限りは、その者は王と認められることはない。
 もちろん、それは単なる儀礼であり鷲は馴らされていたが、王を王と認めるのは単に人だけでなく、王国の空と大地と精霊とがそうと認めるのでなくてはならない。
 鍛冶屋と鷲。儀式の形こそ違うが、カラゲルはその双方から王と認められた。カラゲルは老シャーマンの言葉のごとく王として歩まねばならない。
 呆然としたままのカラゲルがクランとともに天幕を出ると、そこには二人の馬が待っていた。
 しだいにいつもの自分に戻りつつあるカラゲルは馬の鞍に玉座の剣をつけ、クランへ言った。
「俺はこの剣を手に入れるために、あの鍛冶屋を殺したのか。俺はなんということをしたんだ。一本の剣ごときのために……」
 クランは言った。
「その剣は一本の剣ではない。部族の民には無数の剣と等しい」
 クランは天頂に輝く太陽を見上げた。
「太陽は一つだが、光は無数だ。お前は光を得た。鍛冶屋がまとった闇と引き換えに」
 カラゲルは納得のいかぬ顔で尋ねた。
「なぜ、鍛冶屋は闇に侵されねばならなかったのだ」
 クランは低い声で答えた。まるで、いにしえの言葉の朗唱のように。
「人であって闇に侵されていない者があるだろうか。闇を背負う者、それを人と呼ぶのではないのか。鍛冶屋は人だ。そして、人はみな鍛冶屋だ。ある龍は言った。人の罪は人が償えと」
 カラゲルは無言のまま馬にまたがった。稲妻の刺青のある目元にこれまで見たことのない悲壮な色がにじんでいた。
 クランは言った。
「しかし、光はある。いつも光はあるのだ。ただ、それを真正面から見ることができないだけだ」
 馬に乗った二人はその場を去った。道は下り坂にかかり、頂上の天幕はもちろん、巨樹も見えなくなった。
 その時、背後から剣を鍛える槌の音が聞こえてきた。カラゲルは鞍の上で身体をよじって振り返った。
「クランよ、あれが聞こえるか。鍛冶屋ではないか。あの者は死んでいなかった」
 駆け戻ろうと馬首を返しかけた時、いつの間にそこへ来ていたのか、あの番犬代わりの豹が現れた。
 前のような殺気立った様子ではなく、豹は道の真ん中に身を伏せ前足を舐めだした。もう戻るなと告げているのだ。
 クランはカラゲルへ言った。
「鍛冶屋は死んだ。あれは死だが、死ではない」
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