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第百三十八章
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第百三十八章
ミアレ姫とクランが難民鉱山を再び訪れたのは、夜会の日から二日後のことだった。
途中で乗り換えた馬車は漆黒のもので鉱山あたりではありふれたものだった。目立たぬようにゲッティが調達しておいたものだ。
御者は例の算術の少年が務めた。ゲッティの屋敷の者にも知られぬようにという配慮だった。密偵はいたるところにいる。
二人は灰褐色の粗布のマントに身を包んでいた。クランはその内側にシャーマンのビーズのついた装束とセレチェンの剣を差していた。姫もマントの中はいつもの旅装で腰には細身の剣がある。
馬車が難民鉱山に到着したのは真夜中少し前だった。鉱山は一日三交代、今は二番方が三番方に交代しようとする時間だ。
薄暗い難民宿舎の陰で馬車を待ち構えていたのは警備隊長だった。警備隊長も水晶洞窟へ足を踏み入れたことはないが、場所は確認してある。複雑な地下の坑道を行くには案内役が必要だ。
「急いでくれ。交代が始まっちまう」
警備隊長は馬車を降りるミアレ姫とクランへランプをかかげ、一緒に来るように合図した。馬車はその場から引き返した。
二番方が坑道から出て三番方が入る。そのすきに二人を地下へ手引しようというのが警備隊長の考えだった。
黒く煤けた建物の裏を抜けて行くと頭上高く鐘の音が聞こえてきた。交代時間を知らせる水時計の音だ。鐘の音は冷え切った夜気を凍りつかせるように響いた。
「二番方の鉱夫が出て行くのを待つんだ」
建物の陰から見ていると表の通りを疲れ切った様子の鉱夫の群れが澱んだ河の流れのように歩いて行く。
警備隊長はしきりに道の左右をうかがっていたが、人の波が途切れたところで姫とクランに合図した。
二人は隊長の後について急ぎ足で道を横切った。まだ何人か鉱夫の姿が見えたが、彼らはぐったりとうなだれていて、マント姿の二人になど目を上げる気力もないらしかった。
警備隊長はとある暗い坑道の入り口へ二人を連れて行った。そこは警備隊長が見つけておいた地下の水晶洞窟への近道だった。すでに廃された切羽に続く坑道口には人気がなく篝火も焚かれていない。
「ここを抜けて行けば誰にも見咎められない。その代わり落盤があっても誰も助けに来ないがね」
警備隊長の持つランプの灯りを頼りにミアレ姫とクランは目指す地下の水晶洞窟へ向かって行った。
地下へ地下へと向かう坑道は複雑に分岐して、まるで樹木の根のようだった。
警備隊長はちゃんと自分たちが今いる場所の見当がついているらしく、細い枝道をたどって行ったが、幾度かは左右を見回して迷う場面もあった。
奥へと進むうちに乾ききっていた坑道は湿り気を帯びてきたようだった。岩壁に手をつくと、はっきり濡れたような感触があるところすらあった。
朽ちかけた木の支柱に鉱夫が彫りつけたらしい落書があった。その書体はおそろしく古いものらしく、王宮ではユーグの教えのもと、あらゆる書物に目を通していたミアレ姫も半分ほどしか読み取れなかった。
「これは鉱山ではない、とありますね。その後は読めませんが」
「鉱山でなければ何だというのだろう」
姫とクランが話し合っていると警備隊長がランプとともに顔を近づけてきた。
「こういうのはたいてい待遇への不満が書いてあるんだ。これは鉱山なんてもんじゃない、地獄だとかさ」
姫は首をかしげた。
「地獄、とは読めませんね……」
「じゃあ、きっと綴りが間違っているんだろう。囚人の鉱夫なんて、たいていは文字の読み書きなんかろくすっぽできない連中だ。さあ、行こう。まったく息が詰まってくるぜ」
三人はさらに奥へと進んでいった。一度、ランプの火が消えてしまった時には真の闇に全身圧倒されるような思いになったが、警備隊長が手際よく火を点け直して先へ進んだ。
道は下り坂で壁はすっかり湿っていた。空気は誰かのため息のように生ぬるく感じられた。天井は低くなり道幅は狭くなってきた。
「あれだ。見ろ、あの光を」
警備隊長が指差す先に白く光が見えてきた。ミアレ姫が尋ねた。
「どうして、あんなに光っているのですか」
「水晶の光さ。どうしてかって聞かれても俺には分からないがね。きっと、どこか分からないが光が入ってきて結晶に乱反射しているんだろう」
「こんな地底深くに光源があるというのですか」
「この鉱山はまったくの迷路だ。上下左右どこに繋がっているか、はっきり分かっている者はだれもいないんだ」
今となっては、ここまで頼もしく感じていたランプの光が何とも貧弱なものに見えた。警備隊長はランプの火を消した。
「近くに見えるが、まだ結構あるぜ。さあ行こう」
三人はしだいに光に近づいていったが、光に熱は感じられなかった。
クランは不思議に思っていた。ここはやはり聖地に違いなかった。確信があった。
精霊は極めて薄い。このカナ族の町ではどこでもそうだ。それも当然のことだろう。聖地がこのように地底に埋没しているのであれば。
しかし、それだけではない。何かがある。
この感じはかつてブルクット族の聖地に臨んだ時に似ている。
しかし、ブルクット族の聖地は部族の民によって十分に尊ばれ、決して見捨てられることなどなかった。
それなのになぜ同じ感じがあるのか。
クランの心の底に淡い面影のようなものが射してくるのが感じられた。これもあの時と同じだ。我が故郷ブルクット族の聖地に足を踏み入れた時と。
そして同時に、何かそれをかき乱すようなものもクランには感じられた。
水晶洞窟の入り口に近づくにつれ、あふれる光は増していくようだった。あたかも、その光に実体があるかのようで、草原を渡る風や流れる河の水のように三人の顔に光が降り注いでくるのだった。
ある所まで来た時、警備隊長が突然、足を止めた。
「うっ、こりゃ何だ……足が……」
クランは少し先へ進んで振り返った。
「足が先に進まぬのだろう。やはりここは聖地だ。誰でも入れるわけではない。お前はここで待っていてくれ。私と姫とで行ってくる」
警備隊長は見えない壁に鼻先をさえぎられているようで文字通り面食らっていた。
「そうか。シャーマンがそう言うなら、そうしよう」
そっと後ろ足で後ずさった警備隊長は岩壁の上下左右を見回したが、障壁らしきものは何もありはしなかった。
岩壁には人の手による掘削の跡は見えなかった。ここはすでに坑道でなく、自然の洞窟の始まりらしい。
クランとミアレ姫は不思議そうにあたりを見回している警備隊長を残して、洞窟の奥へ進んだ。
両側に岩壁の迫っている裂け目のようなところを通り抜けると洞窟の天井は急に高くなった。光もいっそうおびただしく、あふれかえるようだ。
二人は左右高くそびえる岩壁を見上げて目を見張った。
光を孕んだ水晶の結晶が壁一面、草原の草のように生い繁っていた。
結晶には人の背丈より大きい巨大なものもあれば、人の指よりも小さいものもあったが、どれもこれも先の尖った理想的な六角柱を成していて、すべては同じ形の相似形になっているのだった。
近くの壁から突き出ている結晶を見ると表面には傷ひとつなく内部も一点の曇りもなく透き通っている。そして、どこに光源があるのか分からないが、まるであふれる泉の水のように光をたたえているのだ。
クランとミアレ姫の姿は、それらの結晶の放つ澄んだ光で照らし出された。灰褐色の粗布のマントをまとった姿は場違いな異物といった趣で二人は居心地良くは感じなかった。
「クランよ、ここは本当に聖地ですか。私にはそうは感じられないのですが」
ミアレ姫の言葉にクランもうなずいた。
「あまりにも光が多すぎる。光と闇の均衡が崩れているのだ。これまで見てきた王国の他の聖地と同じだ」
「光が多いのはいけませんか」
「釣り合いの問題だ。それに、ここではすべてが凍りついたように静止している」
姫とクランは耳を澄ました。二人の息の音ばかりがいやに大きく聞こえる。
沈黙していた二人は少ししてまた話し出した。その間がほんの少しの時間のようにも、また長い時間が経った後のようにも思われた。
「いずれにせよ特別な場所ではあるようですね。クラン、もう少し先へ行ってみましょうか」
「足を踏み入れたら道に迷って出られないというぞ」
「でも、私たちはまだ何もつかんでいません。シャーマンの言葉にある耳の根舌の根を探しましょう。誰かがそれを手にする前に」
クランはうなずいた。ミアレ姫と二人だけでこうして聖地を探るのは初めてのはずだったが、ずっと以前、こんなことがあったような気がした。ありえないほどずっと昔に。
洞窟の奥へ踏み出したクランはすぐに立ち止まった。しゃがんで足元の水晶の欠片を拾うと、それを顔の前へ持っていって調べた。
「どうしたのです、クランよ」
クランはその欠片を姫に見せた。それは砕かれていた。近くを調べると大きな結晶の一部が欠けていて、その欠片とぴったり符合した。あたりには、さらに細かな欠片が落ちてきらめいている。
「誰かがすでに入り込んでいるのだ。その者が結晶を叩いて砕いた。おそらくは剣の先か何かで」
結晶の欠けた部分は光が屈折して虹の色を見せていた。まるで血を流しているかのように。
ミアレ姫とクランが難民鉱山を再び訪れたのは、夜会の日から二日後のことだった。
途中で乗り換えた馬車は漆黒のもので鉱山あたりではありふれたものだった。目立たぬようにゲッティが調達しておいたものだ。
御者は例の算術の少年が務めた。ゲッティの屋敷の者にも知られぬようにという配慮だった。密偵はいたるところにいる。
二人は灰褐色の粗布のマントに身を包んでいた。クランはその内側にシャーマンのビーズのついた装束とセレチェンの剣を差していた。姫もマントの中はいつもの旅装で腰には細身の剣がある。
馬車が難民鉱山に到着したのは真夜中少し前だった。鉱山は一日三交代、今は二番方が三番方に交代しようとする時間だ。
薄暗い難民宿舎の陰で馬車を待ち構えていたのは警備隊長だった。警備隊長も水晶洞窟へ足を踏み入れたことはないが、場所は確認してある。複雑な地下の坑道を行くには案内役が必要だ。
「急いでくれ。交代が始まっちまう」
警備隊長は馬車を降りるミアレ姫とクランへランプをかかげ、一緒に来るように合図した。馬車はその場から引き返した。
二番方が坑道から出て三番方が入る。そのすきに二人を地下へ手引しようというのが警備隊長の考えだった。
黒く煤けた建物の裏を抜けて行くと頭上高く鐘の音が聞こえてきた。交代時間を知らせる水時計の音だ。鐘の音は冷え切った夜気を凍りつかせるように響いた。
「二番方の鉱夫が出て行くのを待つんだ」
建物の陰から見ていると表の通りを疲れ切った様子の鉱夫の群れが澱んだ河の流れのように歩いて行く。
警備隊長はしきりに道の左右をうかがっていたが、人の波が途切れたところで姫とクランに合図した。
二人は隊長の後について急ぎ足で道を横切った。まだ何人か鉱夫の姿が見えたが、彼らはぐったりとうなだれていて、マント姿の二人になど目を上げる気力もないらしかった。
警備隊長はとある暗い坑道の入り口へ二人を連れて行った。そこは警備隊長が見つけておいた地下の水晶洞窟への近道だった。すでに廃された切羽に続く坑道口には人気がなく篝火も焚かれていない。
「ここを抜けて行けば誰にも見咎められない。その代わり落盤があっても誰も助けに来ないがね」
警備隊長の持つランプの灯りを頼りにミアレ姫とクランは目指す地下の水晶洞窟へ向かって行った。
地下へ地下へと向かう坑道は複雑に分岐して、まるで樹木の根のようだった。
警備隊長はちゃんと自分たちが今いる場所の見当がついているらしく、細い枝道をたどって行ったが、幾度かは左右を見回して迷う場面もあった。
奥へと進むうちに乾ききっていた坑道は湿り気を帯びてきたようだった。岩壁に手をつくと、はっきり濡れたような感触があるところすらあった。
朽ちかけた木の支柱に鉱夫が彫りつけたらしい落書があった。その書体はおそろしく古いものらしく、王宮ではユーグの教えのもと、あらゆる書物に目を通していたミアレ姫も半分ほどしか読み取れなかった。
「これは鉱山ではない、とありますね。その後は読めませんが」
「鉱山でなければ何だというのだろう」
姫とクランが話し合っていると警備隊長がランプとともに顔を近づけてきた。
「こういうのはたいてい待遇への不満が書いてあるんだ。これは鉱山なんてもんじゃない、地獄だとかさ」
姫は首をかしげた。
「地獄、とは読めませんね……」
「じゃあ、きっと綴りが間違っているんだろう。囚人の鉱夫なんて、たいていは文字の読み書きなんかろくすっぽできない連中だ。さあ、行こう。まったく息が詰まってくるぜ」
三人はさらに奥へと進んでいった。一度、ランプの火が消えてしまった時には真の闇に全身圧倒されるような思いになったが、警備隊長が手際よく火を点け直して先へ進んだ。
道は下り坂で壁はすっかり湿っていた。空気は誰かのため息のように生ぬるく感じられた。天井は低くなり道幅は狭くなってきた。
「あれだ。見ろ、あの光を」
警備隊長が指差す先に白く光が見えてきた。ミアレ姫が尋ねた。
「どうして、あんなに光っているのですか」
「水晶の光さ。どうしてかって聞かれても俺には分からないがね。きっと、どこか分からないが光が入ってきて結晶に乱反射しているんだろう」
「こんな地底深くに光源があるというのですか」
「この鉱山はまったくの迷路だ。上下左右どこに繋がっているか、はっきり分かっている者はだれもいないんだ」
今となっては、ここまで頼もしく感じていたランプの光が何とも貧弱なものに見えた。警備隊長はランプの火を消した。
「近くに見えるが、まだ結構あるぜ。さあ行こう」
三人はしだいに光に近づいていったが、光に熱は感じられなかった。
クランは不思議に思っていた。ここはやはり聖地に違いなかった。確信があった。
精霊は極めて薄い。このカナ族の町ではどこでもそうだ。それも当然のことだろう。聖地がこのように地底に埋没しているのであれば。
しかし、それだけではない。何かがある。
この感じはかつてブルクット族の聖地に臨んだ時に似ている。
しかし、ブルクット族の聖地は部族の民によって十分に尊ばれ、決して見捨てられることなどなかった。
それなのになぜ同じ感じがあるのか。
クランの心の底に淡い面影のようなものが射してくるのが感じられた。これもあの時と同じだ。我が故郷ブルクット族の聖地に足を踏み入れた時と。
そして同時に、何かそれをかき乱すようなものもクランには感じられた。
水晶洞窟の入り口に近づくにつれ、あふれる光は増していくようだった。あたかも、その光に実体があるかのようで、草原を渡る風や流れる河の水のように三人の顔に光が降り注いでくるのだった。
ある所まで来た時、警備隊長が突然、足を止めた。
「うっ、こりゃ何だ……足が……」
クランは少し先へ進んで振り返った。
「足が先に進まぬのだろう。やはりここは聖地だ。誰でも入れるわけではない。お前はここで待っていてくれ。私と姫とで行ってくる」
警備隊長は見えない壁に鼻先をさえぎられているようで文字通り面食らっていた。
「そうか。シャーマンがそう言うなら、そうしよう」
そっと後ろ足で後ずさった警備隊長は岩壁の上下左右を見回したが、障壁らしきものは何もありはしなかった。
岩壁には人の手による掘削の跡は見えなかった。ここはすでに坑道でなく、自然の洞窟の始まりらしい。
クランとミアレ姫は不思議そうにあたりを見回している警備隊長を残して、洞窟の奥へ進んだ。
両側に岩壁の迫っている裂け目のようなところを通り抜けると洞窟の天井は急に高くなった。光もいっそうおびただしく、あふれかえるようだ。
二人は左右高くそびえる岩壁を見上げて目を見張った。
光を孕んだ水晶の結晶が壁一面、草原の草のように生い繁っていた。
結晶には人の背丈より大きい巨大なものもあれば、人の指よりも小さいものもあったが、どれもこれも先の尖った理想的な六角柱を成していて、すべては同じ形の相似形になっているのだった。
近くの壁から突き出ている結晶を見ると表面には傷ひとつなく内部も一点の曇りもなく透き通っている。そして、どこに光源があるのか分からないが、まるであふれる泉の水のように光をたたえているのだ。
クランとミアレ姫の姿は、それらの結晶の放つ澄んだ光で照らし出された。灰褐色の粗布のマントをまとった姿は場違いな異物といった趣で二人は居心地良くは感じなかった。
「クランよ、ここは本当に聖地ですか。私にはそうは感じられないのですが」
ミアレ姫の言葉にクランもうなずいた。
「あまりにも光が多すぎる。光と闇の均衡が崩れているのだ。これまで見てきた王国の他の聖地と同じだ」
「光が多いのはいけませんか」
「釣り合いの問題だ。それに、ここではすべてが凍りついたように静止している」
姫とクランは耳を澄ました。二人の息の音ばかりがいやに大きく聞こえる。
沈黙していた二人は少ししてまた話し出した。その間がほんの少しの時間のようにも、また長い時間が経った後のようにも思われた。
「いずれにせよ特別な場所ではあるようですね。クラン、もう少し先へ行ってみましょうか」
「足を踏み入れたら道に迷って出られないというぞ」
「でも、私たちはまだ何もつかんでいません。シャーマンの言葉にある耳の根舌の根を探しましょう。誰かがそれを手にする前に」
クランはうなずいた。ミアレ姫と二人だけでこうして聖地を探るのは初めてのはずだったが、ずっと以前、こんなことがあったような気がした。ありえないほどずっと昔に。
洞窟の奥へ踏み出したクランはすぐに立ち止まった。しゃがんで足元の水晶の欠片を拾うと、それを顔の前へ持っていって調べた。
「どうしたのです、クランよ」
クランはその欠片を姫に見せた。それは砕かれていた。近くを調べると大きな結晶の一部が欠けていて、その欠片とぴったり符合した。あたりには、さらに細かな欠片が落ちてきらめいている。
「誰かがすでに入り込んでいるのだ。その者が結晶を叩いて砕いた。おそらくは剣の先か何かで」
結晶の欠けた部分は光が屈折して虹の色を見せていた。まるで血を流しているかのように。
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