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第百十八章
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第百十八章
その夜、族長の館では酒宴が催された。
大広間だけでなく前庭にも人があふれ、島の民は入れ代わり立ち代わり残らず顔を見せた。
ダファネア像の前にしつらえられた席には族長エリイとその妻となるアンジュが座っていた。いずれ本式に結婚の祝宴が持たれるだろうが、今夜の気軽な宴の楽しさはまた格別だった。
ミアレ姫ほか旅の一行の席はその横にあった。族長エリイと母マラヤは一行を上座にと勧めたが、一行が遠慮したのだった。特にカラゲルとクランはこうした席で重要人物扱いされるのがどうにも苦手だった。
レオの席も若い夫婦のそばに作ってあったが、そんなところに納まっているレオではなかった。今は前庭の地べたにあぐらをかき、若い漁師たちを相手に飲み比べに興じている。
「レオよ、お前は漁師のおさにならず、生贄になるというのか。なんとまあ不思議な運命じゃないか……そら、お前の番だ」
若い漁師が酒を注いだ木椀をまわした。オレンジから作った蒸留酒でさほど強くもないが、量を過ごせば足にくるというやつだった。
「俺に漁師のおさが務まるものか。シャールのような腰の据わった者でなくては。命を投げ出す覚悟のある者でなくては」
レオは酒に濡れた髭を拭って木椀の酒を飲み干し、若者へ返した。
「お前だって生贄となって命を投げ出そうというのだろう。レオよ、俺はお前のことを勘違いしていたようだ」
「どう勘違いしていたというんだ」
「なあに、物の役に立たぬ、ただ愉快なだけの爺さんだとな。しかし、お前を見て分かった。この世に何の役にも立たない物というのはない。レオのような者でもな」
「お前、私のことを馬鹿にしているな。そら、早く椀をよこせ、飲み方が遅くなってきたじゃないか。グイグイやれ」
若い漁師は口元から酒をこぼしながら木椀をあけた。急に酔いがまわってきたらしく、言葉つきが怪しくなってきた。
「いや、馬鹿にしていたのは昨日までだ。今日からは……うう、今日からはな……馬鹿は馬鹿でも……立派な馬鹿だと……ううっ」
「立派な馬鹿ときたか。まあ、私なんかには上等すぎる呼び名だな。おい、酒をこぼすな」
若者は両手で木椀をつかみ、うつむいて泣き出した。
「俺たちは申し訳ない思いでいっぱいなのだ……前にはシャールを見殺しにし、今度はレオの命まで……レオ、お前などはまだまだ長生きするはずなのだぞ。若い者たちは俺たちがみんな死んでもレオだけは生き続けているんじゃないかと、いつも噂していたのだ」
「お前たちは私を何だと思っているんだ。月や星じゃあるまいし、そういつまでも生きているものか。おいこらっ、寝るな。だらしない奴だ」
ついに酔いつぶれた若者のまわりで漁師たちが笑い声を上げた。皆、目に涙を浮かべていた。
酒宴は明け方まで続き、やがて果てた。
レオは朝方ひと眠りしてから起き出し、ルノーと二人で約束の貝のシチューを食べた。
聖地の蟻の洞窟へ向かったのは、ちょうど正午ごろだった。
レオの希望で立ち会ったのはクランひとりだった。
クランは洞窟の奥へ入っていくレオを見届けた。龍から何らかの返答でもあるかと少し待ったが、何もなかった。
クランが帰ろうと振り返った時、目の前に一人の女と七人の子供たちが現れた。
いつの間にそこへ来ていたのだろうと不思議に思ってクランは尋ねた。
「お前たちはなぜここに……」
女が答えた。
「シャーマンよ。この子供たちはレオの子です」
「何だと、レオには子があったのか」
「島の民は知らないことです。シャーマンも内緒にしておいてください」
子供たちは洞窟の入り口から中をのぞき込んでいたが、すぐ女のところへ戻って来た。女と子供たちはクランに会釈すると木立の間の道を戻って行った。
さてはあの男、隠し子がいたのだなとクランはおかしく思った。しかし、子供はどれも同じような年頃で母たる女は一人、どうも変だ。クランは木立の向こうを見たが、すでに姿は見えなかった。顔を思い出そうとしてみたが、できない。
クランの胸にあるシャーマンの鏡に光が走った。クランは何者かの加護を得たのだった。それはきっと、島の母と呼ぶべき存在だったろう。
数日して旅の一行は島を離れることになった。改めて準備を整え直した一行は渡し場へ向かった。
渡し場にはすでに白帆の船が到着して一行を待っていた。
ユーグが大勢での見送りを断ったので来たのはエリイとアンジュ、それにルノーだけだった。
何日も経っていないが、エリイとアンジュはどことなく夫婦らしくなっているようだった。
二人はこの数日、レオの小屋に通って、ユーグからはナビ教の教えを、クランからはシャーマンの教えを聞き習った。
ミアレ姫はユーグとともに王家と部族の族長の関係について語った。言うまでもなく、闇の王との決戦の時、スナ族の支持を得るためだ。族長エリイは頼もしい返事をくれた。
旅の仲間が族長夫婦と語らっていた数日間、カラゲルはすっかり手持ち無沙汰になって島のあちこちを馬で巡っていた。
絹織物の工房へミケルを訪ねた時、カラゲルは蚕飼いのおさゼリグからメル族の隊商のことを聞いた。
「あの連中はうちの絹織物をもっと売ってくれと言うのだ。それをどうするのかと聞くと口を濁したが、どうやら、ウラレンシス帝国に客があるらしい。ウラレンシス帝国は我が王国に野心を持っていると聞く。メル族が我が島へ来れなくなったのは、むしろいいことだと思っているのだ」
カラゲルは頑固そうなゼリグの顔つきに少しだけ我が父ウルを思い出していた。
「メル族の民の全てが王国を売ろうなどと思っているわけもないが、たちの悪いのはいるだろうな。奴隷商人などはその最たるものだ」
サンペ族の土地で奴隷商人に立ち向かったことがカラゲルの記憶にあった。
ゼリグはうなずいた。
「商人というのは売れるものなら何でも売って儲けようという輩だ。それが絹織物であろうと、人であろうと、王国であろうと売る。限りなく売り続ける。そして、限りなく富を求める。愚かな上にも愚かな連中だよ」
ついに旅の一行が船に乗り込む時が来た。
エリイとアンジュはクランに贈り物をしたいと言い出した。二人が差し出したのは漁師たちが湖底で見つけた真珠の首飾りだった。
これはエリイが母に内緒でアンジュへ贈ったものだった。湖に入った時、アンジュの首から外れて湖水に漂うことになったのだ。二人にとっては最大の謝意を示したものだった。
クランは二人の恋の記念品とも言うべきそれをそっと押し返した。
「エリイよ、アンジュよ。それはお前たちと運命をともにしたものだから持っておくがいい。代わりにもらいたいものがある」
クランは二人がまだ服の裾につけていた鈴を指差した。
「もうお前たちにそれはいらないだろう。一つずつ、私のビーズ飾りにもらいたい」
笑った二人は裾の鈴をちぎってクランの手のひらに載せた。
クランは懐からもう一つの鈴を出して見せた。三つの鈴が小さく鳴った。
「族長エリイよ、その妻アンジュよ。これはレオの鈴だ。お前たちは気が付いていなかったろうが、レオは偉大なシャーマンだった。お前たちにとっては、レオこそイーグル・アイだったのだ。さらばだ、友よ」
船は岸を離れた。絹の白帆は風を受けて旅の一行を運んだ。
エリイとアンジュ、それにルノーは湖水を遠ざかる白帆が見えなくなるまで見送った。ルノーは再び旅立った我が子ユーグを見送って、急に一人ぼっちの気分になった。
しばらく後、ルノーは漁師の村の者から請われて小屋を出ることに決めた。村の者たちはルノーをおさに立てるのがこの際、一番だと思っていた。
レオの遺した品などを片付けたルノーは、ふと、レオがよく行っていた森の奥の野原へ行って見ようと思い立った。カラゲルとクランをかくまうために連れて行って以来、そこには行っていなかった。
空は高く晴れ渡っていた。鬱蒼とした木立を抜けると、あの野原が目の前に明るく広がって見えた。
ルノーは目を見張った。野原には枯れてなくなっていたはずのミアレの花が一面に咲き乱れていた。まばゆいばかりの黄色い花の絨毯の上には女王蜂が何匹も羽をきらめかせて飛んでいる。
これこそ、龍が生贄を嘉納したことのしるしだった。
ルノーは両手で顔を覆って泣いた。
その夜、族長の館では酒宴が催された。
大広間だけでなく前庭にも人があふれ、島の民は入れ代わり立ち代わり残らず顔を見せた。
ダファネア像の前にしつらえられた席には族長エリイとその妻となるアンジュが座っていた。いずれ本式に結婚の祝宴が持たれるだろうが、今夜の気軽な宴の楽しさはまた格別だった。
ミアレ姫ほか旅の一行の席はその横にあった。族長エリイと母マラヤは一行を上座にと勧めたが、一行が遠慮したのだった。特にカラゲルとクランはこうした席で重要人物扱いされるのがどうにも苦手だった。
レオの席も若い夫婦のそばに作ってあったが、そんなところに納まっているレオではなかった。今は前庭の地べたにあぐらをかき、若い漁師たちを相手に飲み比べに興じている。
「レオよ、お前は漁師のおさにならず、生贄になるというのか。なんとまあ不思議な運命じゃないか……そら、お前の番だ」
若い漁師が酒を注いだ木椀をまわした。オレンジから作った蒸留酒でさほど強くもないが、量を過ごせば足にくるというやつだった。
「俺に漁師のおさが務まるものか。シャールのような腰の据わった者でなくては。命を投げ出す覚悟のある者でなくては」
レオは酒に濡れた髭を拭って木椀の酒を飲み干し、若者へ返した。
「お前だって生贄となって命を投げ出そうというのだろう。レオよ、俺はお前のことを勘違いしていたようだ」
「どう勘違いしていたというんだ」
「なあに、物の役に立たぬ、ただ愉快なだけの爺さんだとな。しかし、お前を見て分かった。この世に何の役にも立たない物というのはない。レオのような者でもな」
「お前、私のことを馬鹿にしているな。そら、早く椀をよこせ、飲み方が遅くなってきたじゃないか。グイグイやれ」
若い漁師は口元から酒をこぼしながら木椀をあけた。急に酔いがまわってきたらしく、言葉つきが怪しくなってきた。
「いや、馬鹿にしていたのは昨日までだ。今日からは……うう、今日からはな……馬鹿は馬鹿でも……立派な馬鹿だと……ううっ」
「立派な馬鹿ときたか。まあ、私なんかには上等すぎる呼び名だな。おい、酒をこぼすな」
若者は両手で木椀をつかみ、うつむいて泣き出した。
「俺たちは申し訳ない思いでいっぱいなのだ……前にはシャールを見殺しにし、今度はレオの命まで……レオ、お前などはまだまだ長生きするはずなのだぞ。若い者たちは俺たちがみんな死んでもレオだけは生き続けているんじゃないかと、いつも噂していたのだ」
「お前たちは私を何だと思っているんだ。月や星じゃあるまいし、そういつまでも生きているものか。おいこらっ、寝るな。だらしない奴だ」
ついに酔いつぶれた若者のまわりで漁師たちが笑い声を上げた。皆、目に涙を浮かべていた。
酒宴は明け方まで続き、やがて果てた。
レオは朝方ひと眠りしてから起き出し、ルノーと二人で約束の貝のシチューを食べた。
聖地の蟻の洞窟へ向かったのは、ちょうど正午ごろだった。
レオの希望で立ち会ったのはクランひとりだった。
クランは洞窟の奥へ入っていくレオを見届けた。龍から何らかの返答でもあるかと少し待ったが、何もなかった。
クランが帰ろうと振り返った時、目の前に一人の女と七人の子供たちが現れた。
いつの間にそこへ来ていたのだろうと不思議に思ってクランは尋ねた。
「お前たちはなぜここに……」
女が答えた。
「シャーマンよ。この子供たちはレオの子です」
「何だと、レオには子があったのか」
「島の民は知らないことです。シャーマンも内緒にしておいてください」
子供たちは洞窟の入り口から中をのぞき込んでいたが、すぐ女のところへ戻って来た。女と子供たちはクランに会釈すると木立の間の道を戻って行った。
さてはあの男、隠し子がいたのだなとクランはおかしく思った。しかし、子供はどれも同じような年頃で母たる女は一人、どうも変だ。クランは木立の向こうを見たが、すでに姿は見えなかった。顔を思い出そうとしてみたが、できない。
クランの胸にあるシャーマンの鏡に光が走った。クランは何者かの加護を得たのだった。それはきっと、島の母と呼ぶべき存在だったろう。
数日して旅の一行は島を離れることになった。改めて準備を整え直した一行は渡し場へ向かった。
渡し場にはすでに白帆の船が到着して一行を待っていた。
ユーグが大勢での見送りを断ったので来たのはエリイとアンジュ、それにルノーだけだった。
何日も経っていないが、エリイとアンジュはどことなく夫婦らしくなっているようだった。
二人はこの数日、レオの小屋に通って、ユーグからはナビ教の教えを、クランからはシャーマンの教えを聞き習った。
ミアレ姫はユーグとともに王家と部族の族長の関係について語った。言うまでもなく、闇の王との決戦の時、スナ族の支持を得るためだ。族長エリイは頼もしい返事をくれた。
旅の仲間が族長夫婦と語らっていた数日間、カラゲルはすっかり手持ち無沙汰になって島のあちこちを馬で巡っていた。
絹織物の工房へミケルを訪ねた時、カラゲルは蚕飼いのおさゼリグからメル族の隊商のことを聞いた。
「あの連中はうちの絹織物をもっと売ってくれと言うのだ。それをどうするのかと聞くと口を濁したが、どうやら、ウラレンシス帝国に客があるらしい。ウラレンシス帝国は我が王国に野心を持っていると聞く。メル族が我が島へ来れなくなったのは、むしろいいことだと思っているのだ」
カラゲルは頑固そうなゼリグの顔つきに少しだけ我が父ウルを思い出していた。
「メル族の民の全てが王国を売ろうなどと思っているわけもないが、たちの悪いのはいるだろうな。奴隷商人などはその最たるものだ」
サンペ族の土地で奴隷商人に立ち向かったことがカラゲルの記憶にあった。
ゼリグはうなずいた。
「商人というのは売れるものなら何でも売って儲けようという輩だ。それが絹織物であろうと、人であろうと、王国であろうと売る。限りなく売り続ける。そして、限りなく富を求める。愚かな上にも愚かな連中だよ」
ついに旅の一行が船に乗り込む時が来た。
エリイとアンジュはクランに贈り物をしたいと言い出した。二人が差し出したのは漁師たちが湖底で見つけた真珠の首飾りだった。
これはエリイが母に内緒でアンジュへ贈ったものだった。湖に入った時、アンジュの首から外れて湖水に漂うことになったのだ。二人にとっては最大の謝意を示したものだった。
クランは二人の恋の記念品とも言うべきそれをそっと押し返した。
「エリイよ、アンジュよ。それはお前たちと運命をともにしたものだから持っておくがいい。代わりにもらいたいものがある」
クランは二人がまだ服の裾につけていた鈴を指差した。
「もうお前たちにそれはいらないだろう。一つずつ、私のビーズ飾りにもらいたい」
笑った二人は裾の鈴をちぎってクランの手のひらに載せた。
クランは懐からもう一つの鈴を出して見せた。三つの鈴が小さく鳴った。
「族長エリイよ、その妻アンジュよ。これはレオの鈴だ。お前たちは気が付いていなかったろうが、レオは偉大なシャーマンだった。お前たちにとっては、レオこそイーグル・アイだったのだ。さらばだ、友よ」
船は岸を離れた。絹の白帆は風を受けて旅の一行を運んだ。
エリイとアンジュ、それにルノーは湖水を遠ざかる白帆が見えなくなるまで見送った。ルノーは再び旅立った我が子ユーグを見送って、急に一人ぼっちの気分になった。
しばらく後、ルノーは漁師の村の者から請われて小屋を出ることに決めた。村の者たちはルノーをおさに立てるのがこの際、一番だと思っていた。
レオの遺した品などを片付けたルノーは、ふと、レオがよく行っていた森の奥の野原へ行って見ようと思い立った。カラゲルとクランをかくまうために連れて行って以来、そこには行っていなかった。
空は高く晴れ渡っていた。鬱蒼とした木立を抜けると、あの野原が目の前に明るく広がって見えた。
ルノーは目を見張った。野原には枯れてなくなっていたはずのミアレの花が一面に咲き乱れていた。まばゆいばかりの黄色い花の絨毯の上には女王蜂が何匹も羽をきらめかせて飛んでいる。
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