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第六十八章

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第六十八章

 一行は族長アーメル、妻のアン、二人の長老に並んで客の座についた。
 天幕の中は暖かく明るかった。サンペ族の仮住まいの天幕と違い、内側の骨組みにも彩色が施され敷布には凝った刺繍が施されていた。
 部族の男が小さな陶器のうつわに蒸留酒を注いで一行の膝の前に置いた。
 男は客人にするのと同じく、天幕の奥、かまどの上に置かれている部族の神像へも酒を捧げた。
 神像はダファネア像ではなかった。両手でつかめるほどの丸太の表面に木彫が浮き出ている。四つ足の、おそらくは蛙か何かの像だろうと思えた。
 アーメルは酒をグイと一口に飲み干し、さあどうぞと客人に手で示した。
 鼻先に持っていっただけでツンと来る強い酒だった。色は赤みがかった褐色をしていた。
 皆、おそるおそる口をつけたが、カラゲルだけは別だった。族長アーメルに対抗するかのように一気にあおった。
 喉から胃の腑へ駆け下る熱気にカラゲルはむせ返り、目を白黒させた。
 アーメルは穏やかな笑みを浮かべて、その様子を眺めていた。
「こいつは強いんで慣れない人はチビチビやってください。冬の間にこいつを作っておいて道しるべの精霊に捧げたり、怪我の消毒をしたりするもんです。ダイオウって言って部族の男たちはこれが好きでね」
 クランは酒の香気に混じる苦味のある土のような匂いに気付いた。
「ダイオウ……薬草だろうか……」
「いや、蠍ですよ」
 アルテをのぞく一行はみな目を丸くした。カラゲルが手にしたうつわを嗅ぎながら言った。
「本物の蠍が入っているわけではないだろう。そういう名前だというだけで」
「ちゃんと入ってますよ。そこの壺に漬けてあります。もう少し漬け込めば舌先にピリッときて、これがまたいいんですよ」
 げんなりした顔の一行の中でアルテだけは平気な顔で蠍酒を口に運んでいた。アルテは日頃から仲間のブンド族とともにオルテン河流域を行き来して、彼ら部族とはなじみができていた。
 シャーマンには酒好きが多いというのはよく言われることだった。何かしら儀式の前後に酒を求めるシャーマンが多いからだ。もう一つの世界をのぞき込むシャーマンには酔いが逆に覚醒となるのかも知れない。
 アルテはアンのそばに行き、妊娠した腹を優しく撫でてやった。アーメルはその様子を眺めながら言った。
「我が部族には頼れる産婆がいますが、シャーマンがいてくれれば万事安心です。それも今は二人もいる」
 アルテはクランを振り返り、こっちへ来いと手で招いた。
 妊婦がいたら、その腹に手を当ててやるのはシャーマンの役目というものだった。出産にも立ち会う。胎児の魂は死霊にさらわれやすいからだ。
 シャーマンはこの世を去ろうとする魂ばかりでなく、この世にやって来る魂にも手を差し伸べる。生と死の境を超える手を持っている。
 クランは微笑みを浮かべているアンの前に行き、おずおずと腹に手を当てた。クランには初めてのことだった。
 アンが嬉しそうに言った。
「あら、赤ちゃんが動いた」
 まわりの者たちが笑いさざめく中でクランは自分のヘソのあたりが疼くのを感じた。クランは悟った。まだこの世に生まれる前の胎児はなかば精霊なのだと。
 クランは、低く、極めて低く、いにしえの言葉を朗唱した。
 胎児がそれに和するように答えた。低く、極めて低く。
 胎児は母なる羊水の中でたゆたいながら、もうひとりの胎児へ呼びかけていた。
 その言葉はあいまいで、浮かび上がっては沈み、沈んでは浮かび、遠くどこかから流れ来たり、遠くどこかへと流れ去るようだった。その言葉は古い古いものだった。その言葉は龍の言葉に似ていた。
 クランは顔を上げ、胎児の父母に向かって尋ねた。
「もうひとり妊娠している女がいるのか」
 アンとアーメルは顔を見合わせ、不思議そうな表情になった。アンが答えた。
「もうひとりというなら、私には双子の姉がいます。姉はナホ族の族長の妻になっていますが、私と同じ頃に身ごもりました。前はよく行き来していたのですが……」
 二人は同時に妊娠し、数ヶ月前には二つの部族はともにそれを喜んでいた。
 それが闇の王の災厄があってから揉め事が起こるようになり、行き来が途絶えていたのだった。
 天幕の外で一行に振る舞われるための羊が絞り出すような鳴き声を上げた。
 ユーグが族長に尋ねた。
「ナホ族との間に何があったのか。この土地に何が起こっているのか。聞かせてもらいたい」
 クランとアルテも座に戻り、アーメルはここしばらくのことを話しだした。
「集落の様子をご覧になって気がついたでしょう。男たちの中でも若く血気盛んな者たちは土地の境界の見張りに出かけています。ただ見張るだけならいいが、ナホ族との間で一悶着ありはしないかと心配なんです。叔父のドウメルが一緒だが、この叔父がまた意固地になっているもので」
 テン族は遊牧民だ。オルテン河流域各地を季節によって巡っている。今は冬営地でじっとしている時だが、春から秋にかけて草の豊富な土地を求めて家畜の群れを追っていく。
 これらの土地は誰が所有しているというものではない。土地を所有しているという考えがそもそもないのだ。この点、農耕民のナホ族は違っていた。彼らは土地を区切り、裕福な者は肥えた土地を多く、貧しい者は痩せた土地を少し所有していた。
「ナホ族の土地と我ら部族の土地の境界はおのずから決まっています。古くからある道しるべがそれを示しています。ナホ族の者がその道しるべを突き崩し、境界を越えて耕地を作ろうとしたのが、諍いの始まりです」
 そのことを教えてくれたのは二つの部族の間を行き来する小商人だった。半農半商という暮らしをしていて部族としてはナホ族の者だが、テン族ともごく親しい者だった。
「その男が南の土地に奇妙な虫が発生したことを言っていました。ナホ族の町ではそれを闇の王の仕業と噂しあっているようです」
 カラゲルは小首をかしげて言った。
「蛇だ、狼だと騒いでいたが、今度は虫か。そういえば蝿のようなのが宿駅を襲うのを見たことがあったな」
「なんでもバッタのような虫らしいですね。畑に芽が出たところをみんな食われてしまうんだそうで。あたりの防風林も葉っぱを食われて枯れ枝ばかりが突っ立っているとか。それでいて、どこへともなく姿が見えなくなってしまうというんです」
「それで、南を捨てて北へ土地を広げようというのか。もし相手が闇の王なら南も北もあるまい。あの邪悪な蛇の群れはいたるところに現れる」
 アーメルはうなずいた。
「それはそうです。しかしまあ、ナホ族の民にしたら居ても立ってもいられない気分なんでしょう」
「族長よ。お前はナホ族に同情しているのか。土地を取られてしまったのだろう」
「さっきアンが言いましたが、ナホ族の族長の妻はアンの双子の姉です。我ら二つの部族は親戚のようなものなんです。これはずっと昔からで、暮らしぶりは違っても流れている血は似たようなものですから。といって土地のことを黙っているつもりはありません」
 アーメルは例の小商人にナホ族族長ホワソンあての手紙を託した。ホワソンも境界を守るように部族の民へ告げたらしいが、皆がそれに従っているわけでもないらしい。
「それは我が部族も似たようなもので、私の叔父のドウメルなどは若者と一緒になって崩された道しるべのあたりで守りを固めているのです」
 アーメルはかぶりを振り、苦い顔つきになった。
「実を言えば、我が部族の土地にも黒い目の獣がうろつくようになり、家畜の大きな群れをいくつも殺されてしまったのです。ちょっと前には年若い牧童が部族の民の目の前で引き裂かれたこともありました」
 カラゲルは自分も以前、狼に襲われたことを思い出し、ふいに硫黄の臭いを嗅いだような気がして顔をしかめた。
「問題は境界争いばかりではないということだな。闇の王の力はじわじわとこの土地に迫ってきている。まったく、たちの悪い疫病のようだ」
 アーメルはうなずいた。
「今はこの冬営地で用心しているからいいんですが、こう物騒なことばかりじゃ春になっても身動きができませんよ」
 その時、黙り込んでいた二人の長老がうめくような声をもらした。
「そのうちに家畜の群れは痩せ細り、乳は枯れ、我が部族も滅びてしまうだろう」
「土地は荒れ、聖地も荒れ、王国へ奉仕する道も失われてしまうだろう」
 アーメルは陰鬱な二人の声をさえぎるように言った。
「そう悲観ばかりすることはない。この土地は精霊の加護が強いのだ。シャーマンもそう言ったし、クレオンもそう言ってくれた」
 クレオンの名を聞いたアルテは深くうなずいた。
「クレオンも姫さまとともに部族の間の仲介をしてくれるはずだ」
 アルテの身にかけられた魔法を解いたナビ教の放浪僧、それがクレオンだった。
 クレオンが暮らす天幕は岩山の上にあり、二つの部族の境界近く、ややこちら側へ入ったオルテン河沿いにあった。
 ユーグはクレオンについて尋ねた。
「クレオンはずっと前からこの土地にいたのか」
 アーメルは自分では答えず、二人の長老たちに聞いた。
「長老よ、あの人はいつ頃から我らの土地に姿を見せたのだろう。俺などは子供の頃からあの人を見ているような気がするが」
 長老たちが言った。
「族長よ、クレオンはお前などが生まれる前からこの土地に行き来しておったぞ」
「ナビ教が王家の庇護を受けておった頃から、クレオンは神殿に依らず王国中を巡っておったのだ。最近は歳を取ったせいか、旅を控え、天幕に腰を据えておるがな」
 ユーグは長老たちに尋ねた。
「長老よ、たしかオルテン山の麓あたりにナビ教の神殿があったはずだ。私は若い頃にそこにお籠りの修行をした覚えがある。部族の民は信仰心篤い人々だった」
 長老たちは揃ってうなずいた。
「いかにもさようで。ユーグ様、この土地の神殿には多くの修行者も集まり、それはそれは盛んなものでした」
「我らの土地の道しるべにはどれもナビ教の白い幟がはためいておりました。しかし、それも王家の庇護を失ってからはあっという間に廃れてしまいました」
 この土地のナビ教祭司たちは、その頃にはよくあることだったが、いささか俗にまみれ過ぎていたようだった。
 王家の庇護を失ったと知った祭司たちは素朴な暮らしの遊牧民のもとを去って、穀物を蓄積して豊かな暮らしをしている農民たちの町へ移動していった。
 ナホ族の町の神殿は町の外、オルテン河のほとりにあった。これもまた多くの人が集う盛んなものだったが、テン族のもとを去った祭司たちは、ここの祭司たちとかたらって自分たち祭司種族の生き残り計画を実行した。
 ナホ族の町の中央には大きな広場があった。その真ん中には巨大な穀物倉を模した、彼らの『聖地』があった。
 部族の聖地はたいてい山奥などに隠されてあるものだったが、ナホ族の聖地は隠されていなかった。聖地で行われる成人の儀式なども秘儀でなく盛大な祝賀行事として行われた。
 つまるところ、ナホ族の町の中心に聖地があるのではなく、聖地を取り巻くようにして町ができたというのが実際だった。
 広場には大規模な市が立った。人と物と金が聖地の周囲を取り巻いていた。
 王の庇護を失って食い詰めたナビ教の祭司たちはそこへ神輿を移し据えたのだった。
 彼らはダファネア像などの神像を穀物倉の内部に運び込んで、部族の『聖地』を占拠した。こんなことができたのはナホ族の聖地がいわゆる神殿の体をなしていたからだ。たいていの部族の聖地は洞窟であったり森の奥であったりして、人の建てたものではない。
 さらにナビ教の祭司たちはそれまで慎み深く使用してきた魔法を派手に使って見せて裕福なナホ族の民を味方につけた。
 ナビ教の魔法は役に立つ。大いに信仰篤く取り扱ってやるといい。粗布の白衣を着た連中を養ってやるくらいなんでもない。裕福な農民たちはそう思ったのだった。
 人はどこまで大地をおのれの自由にすることができるのだろうか。農耕民たるナホ族の民はおのれの耕した大地から思いのままに富を引き出すことを望んでいた。それには、魔法の力が役に立ちそうだ。
「馬鹿な……なんと愚劣な……」
 ユーグは王都から遠く離れた土地で起こったナビ教の『堕落』に何とも言えない不潔さを感じた。
 膝の上に置いた両手の拳をわななかせているユーグとともにカラゲルも呆れ声を出した。
「まったく、世知辛いってのはこんなのを言うんだろうな。それで、その魔法使いどもはまだナホ族の町にいるのか」
 長老たちは薄笑いしながらうなずいた。
「おるとも。たらふく食って肥え太って」
「粗布の白衣も殊勝げに見せかけているだけで、実は贅沢な絹布でできているのよ」
 カラゲルも皮肉に笑った。
「町の広場の神殿で盛大に店開きしておいて、元の神殿は空っぽで放って置かれているのだな。クレオンというのはどうなのだ。クレオンもナビ教の徒だろう」
 族長アーメルが答えた。
「クレオンはそんな奴らとはわけが違う。我ら部族の民はいつもクレオンとブンド族のシャーマンの両方を頼りにしています。見せかけだけの神殿などなくてもかまいません。クレオンは、神殿は我らの胸の中にあるのだと言っているんです」
 アーメルはいくつかの巻紙を取り出してきた。
「ユーグ様、これを見てください。クレオンの書いたものです。私はこれを預かって少しずつ読んでいるんですよ」
 ユーグは広げた紙面に目を落とした。力強く勢いのある筆跡が黄ばんだ紙の上に踊っていた。
(ただダファネアを崇めるのでなく、おのおのがダファネアとなって生きる……)
(王国の主ダファネアは神殿の中にいるのではなく、おのおのの心の中に、また、王国の民の間に御姿を現す……)
(ダファネアはひとりではない。かと言って複数でもない。大いなる単数の中にある……)
 それらの言葉を見るに、クレオンは王国の信仰とは別に、おのおのの心の中にある信仰に注目しているらしかった。
 ユーグがクレオンの手記を読みふけっているうちに、一行のために羊肉の塩茹でとチーズが供された。
 ミアレ姫は食べもしないで巻紙に見入っているユーグに声をかけた。
「センセイ、まだ勉強することがあるのですか。もう十分すぎるくらい賢いでしょうに」
 ユーグは顔を上げ、ため息をついた。
「この男に比べたら私なぞ何者でもありません。ああ、私も王都でなく王国の大地に住み暮らして己を磨くべきだった」
 それを聞いたミアレ姫は冗談めかして言った。
「あら、ユーグは私の面倒を見るよりも、その人の弟子にでもなりたいようですね」
「い、いえ……そんなつもりでは……」
 ユーグは巻紙を膝の上に置き、困惑の表情になった。
 蠍酒で顔を真っ赤にしたカラゲルが脇から言った。
「ユーグが放浪僧になっていて王都にいなかったら、今頃、王国は滅びているだろう。なあ、クラン、お前もそう思わないか」
「うむ、ユーグは勇者だ。そのクレオンという男もそうであることを願おう」
 クランも酒のせいで頬を薄赤く染めていた。
 ユーグは酔っていなかった。
 また巻紙に目を落としたユーグは思った。この男のナビ教は王国が滅びても、なお存在しつづける底深い教えだと。
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