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ゆき

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そうして1日の日記を書く
とても明確ではない頭で
記憶をたどって印をつけておく
深く記憶が、潜った先でそれを取り戻すことは確実ではないから

きみはこういった
あなたはいま、あなたを望む人がいる
私は私を望む人がいる、と

過程についての話で逃げているばかりだと思う
 
けれども、あなたはだれかと子をなして欲しいんだ

私は違うから、とそう、いなす彼女は
間違っていると全く、酩酊の頭でも明確にわかることができた

どんなに、大事だと伝えても
伝わっているのに、変わらない空虚さを

互いに大事さをわかりあえているのに、、


僕らは半年も互いを求めてきた
けれども、5年10年知った人じゃないと
という

君は時間じゃないといのに
けれども、結局は時間だという
時間ではないけど、言葉にならない
その積み重ねの時間が僕を苦しめる

言葉というものは、こんなにも空虚で
たしかにそこに具体的に浮かびあるのに
どうしても、シャボンのように
消えて行ってしまうのか
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