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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第109話 迷宮都市 地下12階 焼肉のタレ解禁
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「じゃ、魔物の討伐にいくぞ」
「はい!」
返事だけは元気良く答え、魔石取りが無事終わった事にほっとする。
兄は相変わらずリザードマン系を発見次第、瞬殺。
私と旭は誰も狩ろうとしないコカトリス(クイーン・キング)を見付けては昏倒させ倒し、コカトリスの卵を巣から回収していった。
2回の攻略を終えて安全地帯へいき、テント内から自宅に戻りトイレ休憩。
夕食は7パーティーと一緒に食べる。
今夜も7パーティーは『バーベキュー』をするようだ。
好きな物を自分で焼けるからいいよね。
でも塩・胡椒だけの味は、いい加減飽きたのよ~。
そろそろ、焼肉のタレを披露してもいい頃かな?
7人のリーダーに、秘伝のタレを紹介してみよう。
「『バーベキュー』の時、お肉に付けて食べる秘伝のタレがあるんですけど、買います? 1壺、銀貨3枚(3万円)になりますが……」
ここで重要なのは、お金を取る事だ。
沢山あると思われてはいけない。
「サラちゃんの秘伝は、外れがないから是非欲しい!」
よし! ダンクさんが食いついた!
ダンクさんの言葉に、他のリーダーからも欲しいという声が上がる。
「数が少ないので1パーティー1壺となります。テントにあるから、皆さんお金を用意し待ってて下さいね」
テントから自宅へ戻り、この日のために用意した小さな壺(200㎖)へ焼き肉のタレを入れ替える。
もう本当、皆の前で堂々とタレに付けて食べたかったんだよ。
迷宮都市の冒険者は、何度も『肉うどん』を食べているから醤油の味も知っている。
味のバリエーションが少し違うだけで同系統だと思うだろう。
スーパーの広告品1本100円で購入した物だけど、銀貨3枚(3万円)にした方が秘伝として納得しやすいからね。
そこ、ぼったくりとか言わない!
ここの冒険者達は、治療費を金貨14枚(1千4百万円)払っても平気なくらい稼いでいるから心配ないのよ!
これも(ぼったくり価格)、ダンジョン内の食事改善のために仕方ないんです。
テントからマジックバッグ3㎥(旭から貰った物)を持ち出ていく。
マジックバッグから小さな陶器の壺(素焼きの壺じゃないのよ!)に入った物を7個出し、7人のリーダー達へお金と交換し手渡した。
「味が濃いから、付けるのは少しで良いですよ」
「おっ、ありがとな! 胡椒が欲しくても、迷宮都市じゃ中々手に入らないから銀貨3枚で売ってくれると助かる」
そうそう。
胡椒(銀貨10枚・10万円)に比べたら安い物だろう。
7人のリーダーが、壺から木の器に少し入れメンバーに配っている。
本当に少しの量に笑ってしまった。
「おお~、なんだこれ! まじで肉が旨い!」
男性陣から声が上がる。
「焼いた野菜に付けてもいいですよ~。私は玉ねぎやマジックキノコなんかが合うと思います」
最近、焼いて食べるマジックキノコに嵌っているリリーさんが、早速試したようだ。
「サラちゃん、これいいわ! 凄く美味しい!」
リリーさん、味に感激してくれてありがとうございます。
料理担当の皆さん、これからも食事改善を頑張って下さい。
私が作る料理が浮かないように……。
さて、今日のメニューは『シチュー』と『チーズナン』にミノタウロスのステーキ、デザートの桃。
玉ねぎ・人参・じゃが芋・コカトリスの肉を切って炒め、水を入れ煮込んでいく。
材料に火が通ったら『シチュールウ』を加え混ぜる。
先日、大量に作り置きした『チーズナン』をフライパンで焼く。
ミノタウロスの肉に塩・胡椒し、別のフライパンでにんにくと一緒に焼きステーキソースをかけたら完成。
紅茶と一緒に頂きます。
今夜も大人数で、わいわいがやがやと騒がしい夕食になった。
そして食事も終わり、デザートの桃をマジックバッグから取り出すと……。
うん、冒険者達は暇なんだね~。
そこには両手を上げ大声を出している人や、両手を地面につけ項垂れている人達がいる。
「よっしゃー! やっと、やっと勝てた~、皆これで許してくれよ~」
ケリーさん、ちょっと涙目なんですけど……。
今まで幾ら負けてたんですかね?
「負けたやつは金出しな!」
アマンダさんパーティーは連勝中のようで、メンバーがニコニコしていた。
彼女は、もう集金係のようになっている。
配った大きなみかんを食べながら、「俺は、もう賭け事はしねぇ~」 と大声で叫ぶ4連敗した誰かの声が響き渡った。
賭け事は程々にして下さい。
その後も問題なく(兄達が大量の魔石取りをする以外)、5日間の攻略を終えた。
旭が換金。
ファングボアの肉5体を引き取り、肉屋でファングボアの肉3体を卸す。
今週日曜日は『肉うどん店』・『製麺店』と合同で、懇親会をする予定だから伝えにいこう。
両方の店が順調に売り上げを出しているので、利益の還元をしないとね。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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「はい!」
返事だけは元気良く答え、魔石取りが無事終わった事にほっとする。
兄は相変わらずリザードマン系を発見次第、瞬殺。
私と旭は誰も狩ろうとしないコカトリス(クイーン・キング)を見付けては昏倒させ倒し、コカトリスの卵を巣から回収していった。
2回の攻略を終えて安全地帯へいき、テント内から自宅に戻りトイレ休憩。
夕食は7パーティーと一緒に食べる。
今夜も7パーティーは『バーベキュー』をするようだ。
好きな物を自分で焼けるからいいよね。
でも塩・胡椒だけの味は、いい加減飽きたのよ~。
そろそろ、焼肉のタレを披露してもいい頃かな?
7人のリーダーに、秘伝のタレを紹介してみよう。
「『バーベキュー』の時、お肉に付けて食べる秘伝のタレがあるんですけど、買います? 1壺、銀貨3枚(3万円)になりますが……」
ここで重要なのは、お金を取る事だ。
沢山あると思われてはいけない。
「サラちゃんの秘伝は、外れがないから是非欲しい!」
よし! ダンクさんが食いついた!
ダンクさんの言葉に、他のリーダーからも欲しいという声が上がる。
「数が少ないので1パーティー1壺となります。テントにあるから、皆さんお金を用意し待ってて下さいね」
テントから自宅へ戻り、この日のために用意した小さな壺(200㎖)へ焼き肉のタレを入れ替える。
もう本当、皆の前で堂々とタレに付けて食べたかったんだよ。
迷宮都市の冒険者は、何度も『肉うどん』を食べているから醤油の味も知っている。
味のバリエーションが少し違うだけで同系統だと思うだろう。
スーパーの広告品1本100円で購入した物だけど、銀貨3枚(3万円)にした方が秘伝として納得しやすいからね。
そこ、ぼったくりとか言わない!
ここの冒険者達は、治療費を金貨14枚(1千4百万円)払っても平気なくらい稼いでいるから心配ないのよ!
これも(ぼったくり価格)、ダンジョン内の食事改善のために仕方ないんです。
テントからマジックバッグ3㎥(旭から貰った物)を持ち出ていく。
マジックバッグから小さな陶器の壺(素焼きの壺じゃないのよ!)に入った物を7個出し、7人のリーダー達へお金と交換し手渡した。
「味が濃いから、付けるのは少しで良いですよ」
「おっ、ありがとな! 胡椒が欲しくても、迷宮都市じゃ中々手に入らないから銀貨3枚で売ってくれると助かる」
そうそう。
胡椒(銀貨10枚・10万円)に比べたら安い物だろう。
7人のリーダーが、壺から木の器に少し入れメンバーに配っている。
本当に少しの量に笑ってしまった。
「おお~、なんだこれ! まじで肉が旨い!」
男性陣から声が上がる。
「焼いた野菜に付けてもいいですよ~。私は玉ねぎやマジックキノコなんかが合うと思います」
最近、焼いて食べるマジックキノコに嵌っているリリーさんが、早速試したようだ。
「サラちゃん、これいいわ! 凄く美味しい!」
リリーさん、味に感激してくれてありがとうございます。
料理担当の皆さん、これからも食事改善を頑張って下さい。
私が作る料理が浮かないように……。
さて、今日のメニューは『シチュー』と『チーズナン』にミノタウロスのステーキ、デザートの桃。
玉ねぎ・人参・じゃが芋・コカトリスの肉を切って炒め、水を入れ煮込んでいく。
材料に火が通ったら『シチュールウ』を加え混ぜる。
先日、大量に作り置きした『チーズナン』をフライパンで焼く。
ミノタウロスの肉に塩・胡椒し、別のフライパンでにんにくと一緒に焼きステーキソースをかけたら完成。
紅茶と一緒に頂きます。
今夜も大人数で、わいわいがやがやと騒がしい夕食になった。
そして食事も終わり、デザートの桃をマジックバッグから取り出すと……。
うん、冒険者達は暇なんだね~。
そこには両手を上げ大声を出している人や、両手を地面につけ項垂れている人達がいる。
「よっしゃー! やっと、やっと勝てた~、皆これで許してくれよ~」
ケリーさん、ちょっと涙目なんですけど……。
今まで幾ら負けてたんですかね?
「負けたやつは金出しな!」
アマンダさんパーティーは連勝中のようで、メンバーがニコニコしていた。
彼女は、もう集金係のようになっている。
配った大きなみかんを食べながら、「俺は、もう賭け事はしねぇ~」 と大声で叫ぶ4連敗した誰かの声が響き渡った。
賭け事は程々にして下さい。
その後も問題なく(兄達が大量の魔石取りをする以外)、5日間の攻略を終えた。
旭が換金。
ファングボアの肉5体を引き取り、肉屋でファングボアの肉3体を卸す。
今週日曜日は『肉うどん店』・『製麺店』と合同で、懇親会をする予定だから伝えにいこう。
両方の店が順調に売り上げを出しているので、利益の還元をしないとね。
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