聖女は呪いの王冠をかぶる ~缶詰生活に嫌気がさした聖女様は、王冠の呪いで幼女になって、夜の祭りを満喫するそうです~

 ある地方に、勇者伝説の英傑が建立(こんりゅう)したという大聖堂があった。

 英傑の末裔(まつえい)に養女として引き取られたアリスは、子供の頃から大聖堂の司教となり、聖女と呼ばれるほどに成長した。

 18歳となったある日、恒例の『奉納祭』が始まる。
 彼女は大司教から預かった『王冠』をかぶって、ちょっとした独り遊びをした。
 それが原因だったのか、翌日、彼女は子供の姿になってしまう。

 解呪で元に戻ったアリスは、安堵(あんど)しながらも『あること』を思いついた。
 子供の姿で町に出れば、奉納祭の孤独な思い出を楽しい思い出にできるかもしれない……
 彼女は後ろめたさを感じつつ、失った思い出を取り戻そうと、夜な夜な王冠をかぶる。

 一方、とある事後処理で派遣された二人組がいた。
 彼らは祭りを楽しむつもりでいたが、誰かに追われ、隠れていたという『子供』を保護する。

 王冠の呪いがもたらす『おそるべき事件』に、迷える聖女が翻弄(ほんろう)される成長物語。



※本作には以下の描写があります。ご注意ください。
 ・後半に「気持ちの悪い描写」
 ・「暴力的な描写」

※本作は以下の小説投稿サイトにも満載しております。
 ・小説家になろう
24h.ポイント 0pt
0
小説 194,434 位 / 194,434件 ファンタジー 44,932 位 / 44,932件

あなたにおすすめの小説

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

君を愛することは無いと言うのならさっさと離婚して頂けますか

砂礫レキ
恋愛
十九歳のマリアンは、かなり年上だが美男子のフェリクスに一目惚れをした。 そして公爵である父に頼み伯爵の彼と去年結婚したのだ。 しかし彼は妻を愛することは無いと毎日宣言し、マリアンは泣きながら暮らしていた。 ある日転んだことが切っ掛けでマリアンは自分が二十五歳の日本人女性だった記憶を取り戻す。 そして三十歳になるフェリクスが今まで独身だったことも含め、彼を地雷男だと認識した。 「君を愛することはない」「いちいち言わなくて結構ですよ、それより離婚して頂けます?」 別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。 そして離婚について動くマリアンに何故かフェリクスの弟のラウルが接近してきた。 

転生した女公爵は婚約破棄された異母妹と暮らしたい。

佐倉海斗
ファンタジー
「汚い手でアリアに触るな」 女公爵イザベラは異母妹の婚約者が命令をした従者の手を振り払った。周囲の驚きを隠せない顔に反応を示すこともせず、イザベラは「悪役令嬢」として婚約破棄を宣告されたばかりの異母妹を庇うように立ち塞がる。 異母妹、アリアが断罪をされるのは二度目だった。 同じ展開が引き起こされたことを知っているのはイザベラとアリアの婚約者の腕に抱かれている「聖女」エイダだけである。 前世とは異なる展開を迎えていることに聖女は戸惑っていた。 聖女は同性であるイザベラのことを愛している。エイダにとっては全てが上手く回っていた一度目の人生を放棄してまでイザベラのことを手に入れたいと願っていた。 エイダの願いはただ一つ、イザベラが幸せになることだった。 「一緒に屋敷帰ろう」 しかし、イザベラは「ヒロイン」ではなく「悪役令嬢」を選んだ。 それは運命に抗うことだと自覚はしていなかっただろう。 攻略対象であるイザベラは運命に抗う。 それにより救われる者もいれば、苦しむ者もいるだろう。 イザベラは選択を迫られることになるだろう。 それでも、彼女は溺愛をする異母妹と共に生きる道を選んだ。 異母妹を溺愛する女公爵、イザベラ。 「悪役令嬢」の運命を背負った異母妹、アリア。 「ヒロイン」の運命が与えられた平民生まれの少女、エイダ。 そして、彼女たちを取り巻くのは様々な男性たち。 翻弄されつつも繰り広げられるのは、三人の女性を中心に語られるのは二度目の物語。 ※他サイトでも掲載中です。

もう散々泣いて悔やんだから、過去に戻ったら絶対に間違えない

もーりんもも
恋愛
セラフィネは一目惚れで結婚した夫に裏切られ、満足な食事も与えられず自宅に軟禁されていた。 ……私が馬鹿だった。それは分かっているけど悔しい。夫と出会う前からやり直したい。 そのチャンスを手に入れたセラフィネは復讐を誓う――。

毒を飲めと言われたので飲みました。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。 国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。 悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。

貴方を捨てるのにこれ以上の理由が必要ですか?

蓮実 アラタ
恋愛
「リズが俺の子を身ごもった」 ある日、夫であるレンヴォルトにそう告げられたリディス。 リズは彼女の一番の親友で、その親友と夫が関係を持っていたことも十分ショックだったが、レンヴォルトはさらに衝撃的な言葉を放つ。 「できれば子どもを産ませて、引き取りたい」 結婚して五年、二人の間に子どもは生まれておらず、伯爵家当主であるレンヴォルトにはいずれ後継者が必要だった。 愛していた相手から裏切り同然の仕打ちを受けたリディスはこの瞬間からレンヴォルトとの離縁を決意。 これからは自分の幸せのために生きると決意した。 そんなリディスの元に隣国からの使者が訪れる。 「迎えに来たよ、リディス」 交わされた幼い日の約束を果たしに来たという幼馴染のユルドは隣国で騎士になっていた。 裏切られ傷ついたリディスが幼馴染の騎士に溺愛されていくまでのお話。 ※完結まで書いた短編集消化のための投稿。 小説家になろう様にも掲載しています。アルファポリス先行。

処理中です...