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1 茜色
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その晩俺は、夢を見た。
端的に言って、人として最低な夢だ。
教材室に入っていく藤澤先生と、その後ろについて入る三船先生。
三船先生が後ろ手にドアを閉めると、ロックをカコンと下ろす。
カーテンを引いた薄暗い教材室で向き合うふたり。
藤澤先生は恥じらいながらブラウスのボタンを外していき、大きくはだける。
三船先生はエスコートするように、優しく腰に手を回す。
キスをして、スカートの後ろのファスナーをそっと下げる。
藤澤先生は恥ずかしそうに何かを言うけれど、三船先生は人差し指を立てて、藤澤先生のくちびるに当てる。
ブラウスが床に落ちる。三船先生は、慣れた手つきでホックを外す。
ふるりと揺れる胸を優しく包んで、首元にキスをする。
場面は飛んで、ふたりは繋がっていた。
机の上で、藤澤先生は両足を大きく開いて、三船先生の首に手を回している。
三船先生は、藤澤先生が落ちないように片手で支えながら、激しく腰を動かしている。
藤澤先生の胸が上下に激しく揺れていて……
俺は目が覚めた。
「っ、最悪だ……」
そして、ハッとなってズボンの中をのぞく。よかった、汚してはいない。
でも夢の中の妄想はじんわり残っていて、そろっと、右手をパンツの中に滑り込ませた。
股を開いて喘ぐ藤澤先生を想像する。
でもその想像は次第に、三船先生のリアルな腰つきに釘付けになる。
「……っ、はぁ」
ペニスを握る手が強くなるのが、自分でも分かる。
ふたりの結合部を想像した。
最初は、藤澤先生のアソコを想像して、吐息が漏れて、でも視線はすぐに三船先生のペニスが出入りするところに吸い寄せられていって、自分のしごく手も速くなる。
いつの間にか、藤澤先生の位置に自分がいた。
三船先生が、優しく、切なげな顔で俺を見下ろしていて、両手でしっかり俺の腰を支えて、下半身を打ち付けてくる。
俺はいまだかつてないほど興奮した。
「…ン……、っ……」
もどかしくなってズボンとパンツを脱ぎ捨てる。
三船先生に体全部を揺すられているところを想像すると、たまらなく気持ちよかった。
「……っ」
手の中のものが、先走りでぐちゅぐちゅと音を立てているのが、よく分かる。
「……はぁっ……せんせ、…ッ」
想像の中の三船先生が、俺の首筋に顔を近づけて言った。
――深澄、かわいい。
「っあ……ッ…………!」
勢いよく、濁った熱が吐き出された。
長く長くイッているような感覚。わななく両足の間で、ペニスが震える。
「――はー……はー……っ」
熱が収まり、ぱたっと力なく両腕をベッドに投げ出すと、とてつもない罪悪感に襲われた。
何考えてんだ、俺。
暗がりの壁にかかった時計を見ると、時刻は4:20。まだ夜が明けるには早い。
「……さいあく」
一気に冷えた思考でベッドボードに置いたティッシュをたぐりよせ、作業的に、腹に飛んだ液を拭き取る。
丸めてゴミ箱にフリースローすると、あっけなく、うんと手前に落ちた。
だるい。寝てしまおう。だるい。そりゃ、あれだけ興奮して激しく扱いて全身に力が入って……だるくもなる。
「寝よ」
言い聞かせるようにつぶやいて目を閉じると、また三船先生の顔がチラついた。
眉根を寄せて、ばらけた髪で、明らかに事後の俺の頬を包んでいる。
『無理させたね』
『そんなことない』
『まだ無茶したいけど』
額をパチンと叩いた。
「バカか。寝ろ!」
暗闇に向かって吠えた。
端的に言って、人として最低な夢だ。
教材室に入っていく藤澤先生と、その後ろについて入る三船先生。
三船先生が後ろ手にドアを閉めると、ロックをカコンと下ろす。
カーテンを引いた薄暗い教材室で向き合うふたり。
藤澤先生は恥じらいながらブラウスのボタンを外していき、大きくはだける。
三船先生はエスコートするように、優しく腰に手を回す。
キスをして、スカートの後ろのファスナーをそっと下げる。
藤澤先生は恥ずかしそうに何かを言うけれど、三船先生は人差し指を立てて、藤澤先生のくちびるに当てる。
ブラウスが床に落ちる。三船先生は、慣れた手つきでホックを外す。
ふるりと揺れる胸を優しく包んで、首元にキスをする。
場面は飛んで、ふたりは繋がっていた。
机の上で、藤澤先生は両足を大きく開いて、三船先生の首に手を回している。
三船先生は、藤澤先生が落ちないように片手で支えながら、激しく腰を動かしている。
藤澤先生の胸が上下に激しく揺れていて……
俺は目が覚めた。
「っ、最悪だ……」
そして、ハッとなってズボンの中をのぞく。よかった、汚してはいない。
でも夢の中の妄想はじんわり残っていて、そろっと、右手をパンツの中に滑り込ませた。
股を開いて喘ぐ藤澤先生を想像する。
でもその想像は次第に、三船先生のリアルな腰つきに釘付けになる。
「……っ、はぁ」
ペニスを握る手が強くなるのが、自分でも分かる。
ふたりの結合部を想像した。
最初は、藤澤先生のアソコを想像して、吐息が漏れて、でも視線はすぐに三船先生のペニスが出入りするところに吸い寄せられていって、自分のしごく手も速くなる。
いつの間にか、藤澤先生の位置に自分がいた。
三船先生が、優しく、切なげな顔で俺を見下ろしていて、両手でしっかり俺の腰を支えて、下半身を打ち付けてくる。
俺はいまだかつてないほど興奮した。
「…ン……、っ……」
もどかしくなってズボンとパンツを脱ぎ捨てる。
三船先生に体全部を揺すられているところを想像すると、たまらなく気持ちよかった。
「……っ」
手の中のものが、先走りでぐちゅぐちゅと音を立てているのが、よく分かる。
「……はぁっ……せんせ、…ッ」
想像の中の三船先生が、俺の首筋に顔を近づけて言った。
――深澄、かわいい。
「っあ……ッ…………!」
勢いよく、濁った熱が吐き出された。
長く長くイッているような感覚。わななく両足の間で、ペニスが震える。
「――はー……はー……っ」
熱が収まり、ぱたっと力なく両腕をベッドに投げ出すと、とてつもない罪悪感に襲われた。
何考えてんだ、俺。
暗がりの壁にかかった時計を見ると、時刻は4:20。まだ夜が明けるには早い。
「……さいあく」
一気に冷えた思考でベッドボードに置いたティッシュをたぐりよせ、作業的に、腹に飛んだ液を拭き取る。
丸めてゴミ箱にフリースローすると、あっけなく、うんと手前に落ちた。
だるい。寝てしまおう。だるい。そりゃ、あれだけ興奮して激しく扱いて全身に力が入って……だるくもなる。
「寝よ」
言い聞かせるようにつぶやいて目を閉じると、また三船先生の顔がチラついた。
眉根を寄せて、ばらけた髪で、明らかに事後の俺の頬を包んでいる。
『無理させたね』
『そんなことない』
『まだ無茶したいけど』
額をパチンと叩いた。
「バカか。寝ろ!」
暗闇に向かって吠えた。
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