デリヘル頼んだら会社の後輩(根暗)が来た

御堂どーな

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6章 好きが止まらん

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「あっ、あ……ッ、んっ、きもちぃ……っ」
「中、すっごいうねってますけど、わざとですか?」
「ちが、勝手に、かってになっちゃ……」

 パンパンと、一定の速度で奥を突き続ける。
 子犬顔に似合わぬサイズだから、軽く突くだけでも、腹の奥の奥まで簡単に届いてしまう。
 オレがへばりかけると、腰を掴んで引き上げ、さらに押し込むようにする。
 声にならない声で、シーツを引っ掻く。

 篠山は、暴れるオレの手の甲に手のひらを重ね、そのままぎゅーっと指を絡めてきた。
 カップル繋ぎとも言えるが、全指を固定されている感じもする。
 足を肩幅以上に開かされ、絶妙な角度でハメてくる。
 こうなるともう、逃げられない。

「ああっ、しのやまっ、それ、だめぇっ」
「なんでですか? 気持ちいいですよ」
「……っく、きもちよすぎて、だめぇ」
「あらら、泣いちゃった」

 涙を流すオレを無視して、篠山は自由に中を突く。
 どれだけ気持ちよすぎても逃げられないし、こうなると、篠山の気の済むまで延々突き続けられることになる。
 篠山はなかなかのスピードで抽送を繰り返しおり、オレは多分、精液が出ていないだけで、もうずっとイキっぱなしになっている。

「はぁっ、くるし、やぁっ」
「安西さん、めちゃくちゃエロい声してます。ぐずぐずで」
「ひぅ、……っく、やらぁっ、ぁぅ」
「でもお尻、キュンキュンしてる」

 オレの片足を上げ自分の太ももで固定し、高速で腰を振る。
 絶叫。意識が飛びそう。声が裏返る。

「あんっ、あンッ、あああっ、ひあぁッ、あン……ッ」
「そろそろ限界ですかね」
「んぅ、ふぁ、しのやま、も、ゆるして……っ」
「泣き顔も可愛いんですけど……あしたも仕事ですしね。最後、うんと気持ちいいので出して、終わりましょうか」

 篠山はオレの体をそっと放した。
 だるさのままに、肢体を投げ出す。
 ゆるく目を瞑るオレの体の上を、篠山がまたいだ気がする。
 うっすら目を開けると、童顔が目の前にあった。

 さっきまでの激しさとは打って変わって、どこまてまも優しいキスだ。
 愛情を確かめるみたいに、何度も、優しく。
 やわらかいキスを繰り返されて、頭がふわふわしてきた。

 篠山はキスをしながら、そっとオレの足を持ち上げ、腰の下に枕を挟んだ。
 慈しむような目で微笑み、ペニスの先端を入り口に当てる。

「一番気持ちいいの、しましょ」
「……うん、」

 ゆっくりと侵入してきた篠山は、キスをしたり、「可愛い」とか「好き」とか繰り返しながら、ゆったりと腰を前後に振る。

「安西さん。だーいすき」
「ん、っ……、篠山、……すき、すきぃっ」
「背中、ぎゅってしがみついてくれますか?」
「ん……、あったかぃ」

 お互いの体温が溶け合って、幸福感に包まれる。
 大好きだと口にすると、好きな気持ちがどんどん募っていくし、大好きだと言われたら、それだけで胸がいっぱいになる。

「……っ、このままゆっくり、イッちゃってください」
「ふ、ふぅ……ぁ、はあっ、しのやま、」
「イク?」
「ん、んっ、も、イク……っ、イク、ぁっ、あ、あ…………っ、…………ぁあー……」

 トロトロと腹の上に垂れてゆく精液が、止まらない。

「あー……しのやま、これ、止まんな……ぁ」
「俺もずっと気持ちいいです」
「すき……好き、ん……」

 ようやく絶頂が過ぎ去り、くたっとすると、篠山はオレの頭をゆっくりなでながら、クスクス笑い出しだ。

「コンドーム、替える暇もなく何回も出しちゃって、抜くのが怖いですよ。結ぶ前に全部出て大惨事になるかも」
「まあ、それならそれで」

 篠山がこわごわ抜くと、お腹の中を満たしていたものがなくなり、きゅんと切なくなった。

「……セーフ、です」
「爆弾処理犯みたいな顔してるぞ」
「近しいものはありますね」

 1ミリも動けないオレの代わりに、せっせと後始末をしてくれた。
 甲斐甲斐しくお世話されるのも好きだ。
 同じように疲れているのに、やらせちゃうのは申し訳ないけど。

「はい。全部綺麗になりましたよ。お風呂はあしたの朝一緒に入りましょうね」
「んー。篠山ぁ。好きが止まらん」

 バッと振り向いた篠山は、目をまんまるくしていて……。

「好きが、止まらないですね。俺も」

 あー……一緒に住みたい。
 幸せのぬるま湯に浸かって暮らしたい。
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