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スピンオフ 一生はめっぱなしにはできないけど
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結局3回して、片方のベッドは使いものにならなくなったので、もう片方のベッドで一緒に寝た。
セミダブルのベッドでぴったり寄り添っているのだから、家と同じだった。
「んー……あした休みでよかった」
「ごめんね、無茶苦茶しちゃって」
「全然。気持ちよかったからいい。いっぱいしてくれてうれしかった」
鎖骨のあたりをぺろっと舐めてみる。
穏やかな表情の春馬さんの肌は、まだほんの少し火照っていた。
「……年かな、前はこんなに疲れなかった気がする」
「まだ28でしょ」
「いや、ちょっと衰えを感じるし……あとまあ、あのあどけなかったみいが大人の仲間入りって考えるとね。随分一緒にいるなって」
「ジジイになっても多少はしようね。心臓発作とか起きない程度に」
最近はちょっと好きなBL漫画の嗜好が変わって、大学生と社会人の歳の差ものにハマっている。
社会人側が堅物であればあるほどいい。
学生さんとセックスするなんてそんなふしだらなことあり得ない、みたいな思考のキャラだとすごく萌える。
「指輪、無理してつけなくてもいいからね」
「……無理? というと?」
「ほら、恋人がいるのかとか詮索されたら困っちゃうかもしれないから」
「別にいいよ。むしろずっとつけてたい。ちなみにこれ、どこで買ったの? 恭平がクリスマスプレゼントに指輪贈りたいらしくて、でも何買っていいか分かんないって言ってたから」
何気なく聞いたら、なぜか春馬さんが固まっていた。
「春馬さん?」
「……いや、そういうのは自分で選んだほうがいいと思うって、正田くんに言っておいて」
「なに、秘密なの? 知りたい!」
真顔の春馬さんが何を思っているかは、手にとるように分かる。
これは、葛藤しているときの顔だ。
よく分かんないけど、そんなに秘密にしたいならまあいいか……と断ろうとした、そのとき。
「…………カルティエ」
「え!?!?」
慌てて外して見てみると、刻印の反対側にきっちり、ラグジュアリーすぎるブランドロゴが入っていた。
恭平すまん! これは参考にならない!
「ご、ごめん。言われなかったら一生気づかなかったかも。死ぬまで二度と外さないつもりだったからっ」
「なにその可愛い発言」
改めてはめてもらって、いいこいいこと頭を撫でられた。
もう一生外さないと思ったけど、健康診断のMRIとかのときは外さないとダメだよと言われて、じゃあそのたびにはめ直してとお願いした。
春馬さんは、おおいに照れていた。
真顔で。
いや、萌える。
(了)
セミダブルのベッドでぴったり寄り添っているのだから、家と同じだった。
「んー……あした休みでよかった」
「ごめんね、無茶苦茶しちゃって」
「全然。気持ちよかったからいい。いっぱいしてくれてうれしかった」
鎖骨のあたりをぺろっと舐めてみる。
穏やかな表情の春馬さんの肌は、まだほんの少し火照っていた。
「……年かな、前はこんなに疲れなかった気がする」
「まだ28でしょ」
「いや、ちょっと衰えを感じるし……あとまあ、あのあどけなかったみいが大人の仲間入りって考えるとね。随分一緒にいるなって」
「ジジイになっても多少はしようね。心臓発作とか起きない程度に」
最近はちょっと好きなBL漫画の嗜好が変わって、大学生と社会人の歳の差ものにハマっている。
社会人側が堅物であればあるほどいい。
学生さんとセックスするなんてそんなふしだらなことあり得ない、みたいな思考のキャラだとすごく萌える。
「指輪、無理してつけなくてもいいからね」
「……無理? というと?」
「ほら、恋人がいるのかとか詮索されたら困っちゃうかもしれないから」
「別にいいよ。むしろずっとつけてたい。ちなみにこれ、どこで買ったの? 恭平がクリスマスプレゼントに指輪贈りたいらしくて、でも何買っていいか分かんないって言ってたから」
何気なく聞いたら、なぜか春馬さんが固まっていた。
「春馬さん?」
「……いや、そういうのは自分で選んだほうがいいと思うって、正田くんに言っておいて」
「なに、秘密なの? 知りたい!」
真顔の春馬さんが何を思っているかは、手にとるように分かる。
これは、葛藤しているときの顔だ。
よく分かんないけど、そんなに秘密にしたいならまあいいか……と断ろうとした、そのとき。
「…………カルティエ」
「え!?!?」
慌てて外して見てみると、刻印の反対側にきっちり、ラグジュアリーすぎるブランドロゴが入っていた。
恭平すまん! これは参考にならない!
「ご、ごめん。言われなかったら一生気づかなかったかも。死ぬまで二度と外さないつもりだったからっ」
「なにその可愛い発言」
改めてはめてもらって、いいこいいこと頭を撫でられた。
もう一生外さないと思ったけど、健康診断のMRIとかのときは外さないとダメだよと言われて、じゃあそのたびにはめ直してとお願いした。
春馬さんは、おおいに照れていた。
真顔で。
いや、萌える。
(了)
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