先生は腐男子仲間!

御堂どーな

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5 先生だって恋に落ちる

5-8

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 ヘヴンズヘヴンの録画を見る。
 夏休み、アニメ化記念のパネルを見に行って、それで付き合った。
 9月から放送が始まって、話はもう中盤を過ぎた。

 アニメの中のふたりが関係を深めていく様子と、自分たちの時間の流れを、何となく重ねる。
 ソファに並んで座って、手を繋ぎながら見ている、この温もりが幸せだ。

 CMに入ると、春馬さんがゆるっとこちらに視線を向けて言った。

「終わったら、一緒にお風呂に入らない?」
「……そのあとエッチする?」

 超ダイレクトに聞いたら、春馬さんは、真顔のまま面食らってた。
 やばい。可愛い。
 甘えるようにもたれかかる。

「ねえ、どうする? する?」
「したいな。いい?」
「しないわけないのに、いじわるで聞いただけだよ」

 にひひと笑ってみせると、春馬さんは、ちょっと肩をすくめて笑った。
 かなわない、と、小声で言ったと思う。



 お風呂上がり、服は着ずに、そのままベッドに入った。

「可愛いいじわるされちゃったし、僕もエッチないたずらしていい?」
「ん?」

 らしくない発言に、驚いてしまった。
 本人だってそうなんだろうなってことは分かって、言ってる本人が緊張の面持ちなんだから、笑ってしまう。

 はー、萌える。

「何? エッチないたずらって」
「あらかじめ言っちゃったら意味ないでしょ?」

 どうする? と、抑揚のない声で聞いてくる春馬さんの頬に手を伸ばして、甘えてみせた。

「して、いたずら。何?」
「気に入ってくれるといいな」

 半身を起こして、ベッド下の収納から、見慣れない箱を取り出す。
 開けると、まさかの、おもちゃだった。
 ただ、よくある突っ込むやつじゃなくて、なんか、手のひらサイズのシリコンのものがふたつ。

 春馬さんがそういうものを買うところなんて想像もつかないから、本当にびっくりしてしまった。
 ぽかんと口を開けて固まっていると、彼は、無表情のまま手の中でそれを転がして言った。

「仰向けになって、力抜いて、目をつぶってて?」
「うん」

 言われた通り、ちょっと深呼吸してから、目をつぶる。
 舌で乳首をぬるぬるとなめ……られたと思ったら、乳輪の外側に柔らかい感触。
 すると、両方の乳首に、きゅうっとそれが吸い付いた。

「目、開けていいよ。きつかったら言って?」

 そっと目を開いて自分の胸元を見ると、シリコンカップがついている。
 でも、これでどうなるんだろう?
 別に気持ちよくはないような。

 ……と思っていたら、春馬さんはおもちゃに手を伸ばし、電源をカチッと入れた。

「……ぁッ、うそ、ぁあっ」

 驚いて、体をビクッと震わせる。
 カップの中の突起がぐるぐると回って、刺激される。
 動くと思わなかった……っ。
 受け入れる構えもできていなかった無防備な体が、容赦なく侵食されていく。

「ん、んぁっ、……ぁあっ」

 声が我慢できない。
 甘くしびれるような感覚に、思わず背を反らしてシーツを握りしめる。

「気持ちいい?」
「ぁ、はぁっ、……ぁあっ、やば、んッ……ぁあっ」

 とめどなくぐるぐると刺激されて身悶えて、その隙に春馬さんは体を丸めて、俺のペニスを口に含んだ。

「あぁッ、ぁんっ、……ぁあっ」

 春馬さんは、ひとりでに浮く俺の腰を力ずくで押さえつけて、じゅぼじゅぼと音を立てながら容赦なく攻める。

「んぁッ、あっ、だめ、ぁあ……っ気持ちぃ、ぁあぁッ」

 永遠に続くかのような、刺激。
 フルマラソンを走るみたいに息が上がって、みっともなく身をよじっても、快感から逃げられない。

「ぁあッ、ぅあ、だめ……っ、はるまさん、変になっちゃ……んッ、ぁあっ」
「限界?」

 大きく、がくがくとうなずく。
 春馬さんは体を起こし、おもちゃの電源を切った。
 きゅぽっとはずされた乳首を見ると、赤く腫れている。

「……おいしそ」

 春馬さんが生唾を呑み込んで、そっと口に含む。
 敏感になりすぎたそこは、ぬらっとした舌の動きに耐えられない。

「ぁあッ、や、ん……ッ」
「ここだけでイける?」

 くぐもった声で聞かれたけど、答える余裕はなかった。
 ビクビクと何度も体を跳ねさせるのを、返事ととらえたらしい。
 指でピンピンと弾きながら口で強めに吸われたら、頭が真っ白になった。

「あ、もっ、だめぇ……ッ、ぁああッ!……ぁ……ッ、……!……んぁあッ……!」

 絶頂、ただし、精液は出ない。

 のぼりつめ、やがて脱力すると、ぐいっと口をぬぐった春馬さんが、同じ収納からローションを取り出した。

 手の中であたため、中に細い指を挿しこみ、ほぐす。

「あ、ぁ、まだイッたばっかだからぁ……」
「でもみいのここ、欲しそう。ひくひくしてる」

 前立腺をぐいっと押されたら、期待で頭がおかしくなりそうだった。

「あ、ぁ……っ、欲し、春馬さん、欲しい」
「ほぐれたらすぐ挿れてあげる。気持ちよくなろうね」

 ぐちぐちと部屋に響く粘着音が、また別の興奮を誘った。
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