頭が堅くて何が悪いっ

御堂どーな

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8秘密の生活

8-3

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 ベッドの組み立てが終わり、作業の方々が帰っていったので、ようやくふたりきりになった。

「先輩、バレちゃいましたね」
「うん……」
「あ、でも心配しないでください。辰哉はあんなヘラヘラした感じですけど、口は堅いんで。約束は絶対守りますし」
「そこは心配してないよ。ただただ恥ずかしいだけ」

 買ってきたばかりのシーツがピンと張られた、広いベッド。

「寮の狭いベッドでぎゅうぎゅうしながら寝るのも好きでしたけど、やっぱりエッチは広い方がしやすいですよね」
「……うん」
「それに、角部屋最高ですね。声気にしなくていいし」
「……そうだね」

 早速誘われている。
 恥ずかしく思いながらも、くいくいと佑哉の服の裾を引っ張った。

「いいよ、しよ」
「えへへ。先輩大好き」

 キスしながら、お互いの服を脱がす。
 隣の生活音も、廊下からの話し声も聞こえない、無音の部屋。
 ふたりのちょっと弾んだ呼吸だけが響いて、いやが上にも期待してしまう。

「先輩、フェラしてくれる?」
「うん」

 広いベッドに上がり、佑哉が壁に背中をくっつけて座ると、僕は割れた腹筋に舌を這わせた。

「ほんとはこういう風に、ゆっくりしたかったんだ」
「いつも急がないとでしたもんね」

 限られた時間でも、佑哉は精一杯、丁寧にしてくれていたけれど。
 でももう僕たちは、食堂やお風呂の時間も、門限も、何も気にしなくていいのだ。

 おへその下、腰骨、太もも……と、決定的な場所には触れず、小さく口をつけていく。
 固く反り上がったものから、先走りがにじんでいた。

「やば。これ、興奮します」
「もうなめて欲しい?」
「う……、はい」

 佑哉はこらえるように長く息を吐いて、僕の髪に触れた。
 僕は大きく口を開け、彼にしっかり見えるよう、ゆっくりとくわえた。

「……ぅあ、」

 僕は根本を軽くしごきながら、じゅぷじゅぷと、くびれに沿って唇で愛撫する。
 佑哉は僕の頭をなでながら言った。

「あの、俺も触りたいです。寝っ転がるんで、お尻こっちに向けてもらえませんか」
「んぅ? ……えっ、あっ」

 何を言っているのか理解して、ぶわっと顔が熱くなる。
 そうか、そうだよな。ベッドが広いから……。

 佑哉は、ベッドサイドに置いた小さめの段ボールを開けた――要するに、そういうときに使うものがまとめて入っている。
 佑哉はローションを取り、寝転んだ。
 僕は死にそうに恥ずかしくなりながら、佑哉の顔をまたぐような格好で、再びペニスをくわえた。
 予告なく、お尻に指が挿し込まれる。

「ん……っ、ん」
「すごい、ヒクヒクしてますよ」
「はぁ、……っん、ん」

 中を探られて、気持ちいい。
 口の中もパンパンで、ますます気持ちいい。

「んっ、はあ、んッ、ぁあっ」
「ここ、先輩が好きなところ。押していいですか?」

 期待のあまり身をよじる。
 応えるように、前立腺のところをトントンと刺激された。

「あぁッ、あんっ、あッ」
「可愛い。声、もっと聞きたいです」
「あ、あっ、あぁッ、き、きもちぃ、い、あっ」

 夢中でしゃぶりながら、快感を受け止める。
 ……いや、受け止めきれなくて、ただただ喘いでしまう。

「も、ぁ……、だめっ」
「イッちゃいそう?」
「んぅ……ちんちん欲しい」
「ふふ。かーわいい」

 指が引き抜かれ、僕は脱力して、そのままへたりこむ。

「顔見てしたいです。寝っ転がってください」

 ごろりと体を倒すと、ひざ立ちの佑哉がこちらを見下ろしていた。
 濡れた瞳。ゾクゾクする。
 大胆に足を持ち上げられたと思ったら、そのまま体重をかけて、中に入ってきた。

「あ……、ぁ」
「1回イッて?」

 つぶやいた佑哉は、いきなりスピードをつけて、パンパンと肌を打ち付けてきた。

「あっ、やっ、んぁ……ッ、ダメ、だ、やだ、イッ……!……ッ……ぁああああっ!」
「……うわ、めちゃくちゃ締まる」
「ああ……ッ!」

 精液を吐き出しながら、痙攣する。
 ヒクつく僕の中を味わうように、佑哉はぬちぬちと音を立てながら、往復する。
 イッたまま奥を突かれて、早くも頭がおかしくなりそう。

「あんっ、ゆ、ゆうやぁっ、」
「先輩ほら、なか気持ちいいの、ちゃんと感じてください」
「あぁっ、きもちぃ、佑哉のちんちん、きもちいい」
「こうしたらもっと気持ちいいですか」

 指で両方の乳首をつままれ、嬌声が漏れる。
 こりこりと擦ったり、爪で弾いたり、ゆっくりと乳頭を潰しながらこねたり。

「あ……ぅ、それも、気持ちいい」
「いっぱい言葉で教えてくれるの、可愛いです」
「あ、ンッ、ちくび、つまんで引っ張って……っ」

 懇願すると、佑哉は乳首をぎゅうぎゅう引っ張りながら、腰を振った。

「気持ちいい?」
「ああっ、んっ……あッ、あぁ」

 佑哉の呼吸もかなり乱れている。
 何も気にしなくていいからと思うと、ふたりとも大胆に乱れている気がして、腰を振る佑哉も、いつもの3割増のがっつき方だ。

「あー……先輩、やばい。俺もイキたいです」
「あッ、や、だめっ、強くしないで……っ」
「もっかい。イけますよ」
「あンッ、あ……っ、も……、イク、イッちゃぅ!……ああぁああっ!……んぁあああッ……!……っ」

 また熱い液がお腹に散る。
 佑哉は僕の唇に噛みつきながら、ブルリと体を震わせて、果てた。
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