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11 ゲリラ
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お通夜みたいな気分のまま、階段を上がり、教室へ戻ってきた。
澤村くんは何も言わないし、桜井くんはバツが悪そうにしている。
松田くんは、ゆるっとした目線をこちらに投げかけた。
「嫌になった? 飼われるの」
「いえ」
「本当は?」
「見てて辛かったです」
桜井くんは、眉間にしわを寄せながら言った。
「あーいうのは、お前らは気にしなくていーの。命令で飼われてんだから」
「でも、そのお金で遊ばせてもらう理由がないです」
松田くんが、ふうっとため息をついた。
「きちんと理由はあるよ。他のチームに取られたらそこが育っちゃうから、君たちを確保してる。いつも監視できるところに置いとかないといけない。だから自然と遊びの場にも連れて行くことにはなるけど、コストかけてでも飼う価値があるって、前にも言ったよね?」
「……はい」
それ以上何も言うことはできなくて、吉野くんに抱きついたら、泣けてきた。
止めようとしても止まらなくて、嗚咽を漏らして泣いてしまう。
「あーあーあー、慧。泣くなよ。連れてったオレが悪かったって」
「ちが、くてっ……っ、えぐ」
しゃくり上げる俺の背中を、吉野くんがさすってくれる。
「……っ、あの……俺、自分にかかる分は、自分で稼ぎます」
「稼ぐって? 何する気?」
呆れ声で聞く松田くんに、懇願する。
「どっか、ひとがいっぱい入るところ、貸してください。脱ぎます」
「必要ない」
「お願いします」
飼われている身なのだから、必要ないと断言されていることに逆らってまでお願いするのは、違うというのも分かっている。
けど、そうでもしないと自分が保てなくなってしまいそうで、このまま何もせずにいたら、罪悪感で気が狂ってしまうかも知れない。
すると突然、吉野くんが、掃除ロッカーからバケツを取ってきた。
床にぽこんと置いたと思ったら、バッと俺の胸ぐらを掴んでキスして、そのまま押し倒した。
教室の後ろの床に倒れ込む。
思い切り背中を打ち付けて、一瞬呼吸を忘れた。
「っ、痛……」
吉野くんが、耳元でささやく。
「いま抱いてあげる。投げ銭、いっぱい来たらいいね」
ネクタイがしゅるっとほどかれて、そのまま手首を固定された。
手荒くキスされる。
「ん、ん……」
意図を汲んだらしい澤村くんが、教室から全員追い出した。
桜井くんが廊下に出て呼びかける。
「5分だけうちのペットの交尾見せまーす。もうやってまーす。1人5,000円ねー」
松田くんが、カバンからコンドームとローションを投げて寄越してくれた。
吉野くんは迷うことなく俺のズボンを下着ごと下げて、後孔の中を探り始めた。
「ん、ぁあッ、あっ」
廊下に聞こえるくらいの声で喘ぐ。
教室内にひとが殺到してきて、俺たちの周りをぐるりと囲んだ。
校内では封じられてしまった遊び。
大枚叩いてでも見たいひとたちが、わんさといたらしい。
「やべ、こんな近くで見んの初めてだ!」
「うわー相変わらずきもちわりーなー」
嬉々として観察するひとたちに見せつけるように、腰をくねらせる。
吉野くんが、ぐっぐっとペニスを押し当ててきた。
心配そうな顔をしていて、たぶん全然解れてないからだけど、悠長なことをしていたら、休み時間が終わってしまう。
こくりとうなずき、ぎゅっと目をつぶると、一気に中を貫かれた。
「ぁあッ」
あごが跳ね上がる。
手を拘束されているから、吉野くんが腰を振れば、重力のままに体ごと揺さぶられる。
「はぁ、ぁあ、んっ、ん」
「吉野ー、早くイかせろー」
「んぁっ、ぁあ、……あっ、吉野くん、きもちい、おく、んぁあっ、それ……ん、そこ、あぁ」
視界の端に、松田くんが誰かを連れてきたのが見えた。
俺の顔をじっとのぞき込むのは、さっきのいじめられっこだ。
「川西。これ見て、ざまあみろって思う?」
「はい」
「余裕ぶっこいでたのが地に落ちる瞬間見るのって、楽しいでしょ」
「はい」
「飼われるってこういうことだよ。理解したなら、妹のパンツでもなんでも売ってきなね」
そう。俺のことを見て、いい気味だって思ってくれればいい。
こうでもして蔑んでくれないと、申し訳が立たない。
何度も何度も、揺さぶられるままに、甘ったるい嬌声を上げる。
吉野くんが、目で訴えてきた。時間か。
「ん、はぁ、……あ、イキたい、よしのくん、ぁ、イキたい……っ」
ガンガンと突き上げられる。
「も、イッちゃう、ぁあん、きもちいい、ぁッ……イッちゃうっ」
「イけ倉持ー!」
「ぁああっ、あんッ、イク、ぁああッ!…………!……っ」
ビュクビュク吐き出して、ワイシャツを汚す。
吉野くんが奥をひと突きしてイッたところで、澤村くんが上からジュースをぶっかけた――多分、着替える口実と教室の消臭。
ギャアギャア騒ぐギャラリーを外へ引っ張り出す桜井くん。
松田くんが体操着を投げてくれたので、びちゃびちゃの制服を着て、ふたりでトイレに向かった。
「ごめんね、吉野くん。無茶聞いてくれてありがとう」
吉野くんは、ちょっと目を細めて、俺のおでこにキスをしてくれた。
澤村くんは何も言わないし、桜井くんはバツが悪そうにしている。
松田くんは、ゆるっとした目線をこちらに投げかけた。
「嫌になった? 飼われるの」
「いえ」
「本当は?」
「見てて辛かったです」
桜井くんは、眉間にしわを寄せながら言った。
「あーいうのは、お前らは気にしなくていーの。命令で飼われてんだから」
「でも、そのお金で遊ばせてもらう理由がないです」
松田くんが、ふうっとため息をついた。
「きちんと理由はあるよ。他のチームに取られたらそこが育っちゃうから、君たちを確保してる。いつも監視できるところに置いとかないといけない。だから自然と遊びの場にも連れて行くことにはなるけど、コストかけてでも飼う価値があるって、前にも言ったよね?」
「……はい」
それ以上何も言うことはできなくて、吉野くんに抱きついたら、泣けてきた。
止めようとしても止まらなくて、嗚咽を漏らして泣いてしまう。
「あーあーあー、慧。泣くなよ。連れてったオレが悪かったって」
「ちが、くてっ……っ、えぐ」
しゃくり上げる俺の背中を、吉野くんがさすってくれる。
「……っ、あの……俺、自分にかかる分は、自分で稼ぎます」
「稼ぐって? 何する気?」
呆れ声で聞く松田くんに、懇願する。
「どっか、ひとがいっぱい入るところ、貸してください。脱ぎます」
「必要ない」
「お願いします」
飼われている身なのだから、必要ないと断言されていることに逆らってまでお願いするのは、違うというのも分かっている。
けど、そうでもしないと自分が保てなくなってしまいそうで、このまま何もせずにいたら、罪悪感で気が狂ってしまうかも知れない。
すると突然、吉野くんが、掃除ロッカーからバケツを取ってきた。
床にぽこんと置いたと思ったら、バッと俺の胸ぐらを掴んでキスして、そのまま押し倒した。
教室の後ろの床に倒れ込む。
思い切り背中を打ち付けて、一瞬呼吸を忘れた。
「っ、痛……」
吉野くんが、耳元でささやく。
「いま抱いてあげる。投げ銭、いっぱい来たらいいね」
ネクタイがしゅるっとほどかれて、そのまま手首を固定された。
手荒くキスされる。
「ん、ん……」
意図を汲んだらしい澤村くんが、教室から全員追い出した。
桜井くんが廊下に出て呼びかける。
「5分だけうちのペットの交尾見せまーす。もうやってまーす。1人5,000円ねー」
松田くんが、カバンからコンドームとローションを投げて寄越してくれた。
吉野くんは迷うことなく俺のズボンを下着ごと下げて、後孔の中を探り始めた。
「ん、ぁあッ、あっ」
廊下に聞こえるくらいの声で喘ぐ。
教室内にひとが殺到してきて、俺たちの周りをぐるりと囲んだ。
校内では封じられてしまった遊び。
大枚叩いてでも見たいひとたちが、わんさといたらしい。
「やべ、こんな近くで見んの初めてだ!」
「うわー相変わらずきもちわりーなー」
嬉々として観察するひとたちに見せつけるように、腰をくねらせる。
吉野くんが、ぐっぐっとペニスを押し当ててきた。
心配そうな顔をしていて、たぶん全然解れてないからだけど、悠長なことをしていたら、休み時間が終わってしまう。
こくりとうなずき、ぎゅっと目をつぶると、一気に中を貫かれた。
「ぁあッ」
あごが跳ね上がる。
手を拘束されているから、吉野くんが腰を振れば、重力のままに体ごと揺さぶられる。
「はぁ、ぁあ、んっ、ん」
「吉野ー、早くイかせろー」
「んぁっ、ぁあ、……あっ、吉野くん、きもちい、おく、んぁあっ、それ……ん、そこ、あぁ」
視界の端に、松田くんが誰かを連れてきたのが見えた。
俺の顔をじっとのぞき込むのは、さっきのいじめられっこだ。
「川西。これ見て、ざまあみろって思う?」
「はい」
「余裕ぶっこいでたのが地に落ちる瞬間見るのって、楽しいでしょ」
「はい」
「飼われるってこういうことだよ。理解したなら、妹のパンツでもなんでも売ってきなね」
そう。俺のことを見て、いい気味だって思ってくれればいい。
こうでもして蔑んでくれないと、申し訳が立たない。
何度も何度も、揺さぶられるままに、甘ったるい嬌声を上げる。
吉野くんが、目で訴えてきた。時間か。
「ん、はぁ、……あ、イキたい、よしのくん、ぁ、イキたい……っ」
ガンガンと突き上げられる。
「も、イッちゃう、ぁあん、きもちいい、ぁッ……イッちゃうっ」
「イけ倉持ー!」
「ぁああっ、あんッ、イク、ぁああッ!…………!……っ」
ビュクビュク吐き出して、ワイシャツを汚す。
吉野くんが奥をひと突きしてイッたところで、澤村くんが上からジュースをぶっかけた――多分、着替える口実と教室の消臭。
ギャアギャア騒ぐギャラリーを外へ引っ張り出す桜井くん。
松田くんが体操着を投げてくれたので、びちゃびちゃの制服を着て、ふたりでトイレに向かった。
「ごめんね、吉野くん。無茶聞いてくれてありがとう」
吉野くんは、ちょっと目を細めて、俺のおでこにキスをしてくれた。
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