93 / 101
普段の学校生活に戻りま~す
夜遊び
しおりを挟む「ねぇ、ユイリくん、こんな夜遅くまでこんなところいていいのぉ~??」
「ん~ま、一応、規則はあってないようなもんだし~」
「そうなの~アタシは心配だけどな~」
こんな夜
どこにいるかって!?
バー………………
………………みたいな……( ・∀・)ヘラヘラ
ここのお姉さん(オカマさんだけど)
優しいから、最近たむろしてる。
話し相手になってくれるんだ。
ほらさ、
俺、役員になったし。
白蓮寮の4階にいるじゃん。
一人部屋じゃん。
寂しいじゃん。
多分、この広い部屋は役員用の特権だろうし、
役員が仕事も勉強も両立できるように、気を散らさないで集中できるようにって、そんな配慮の部屋なんだろうけどさ。
やっぱり、
寂しいじゃん。
それにさ、俺、ほら、
やっぱり嫌われものなんだなーって……
教室に入ったらみんななんか俺を見ても目を逸らすし、
それでも頑張ってにっこり笑って毎日元気良く挨拶してるのに、急にトイレに駆け出す人多いし、
なんか視線感じてそっち見たら、赤い顔で睨まれてて、目があった瞬間顔そらされたりするし、
教室で構ってくれるの三藤くんと、そのお友達だけだし……
うぅぅ……
寂しい淋しい。
そんな感じで人恋しさに飢えててさ、
蓮先輩とちょっとだけLINE送ったり、三藤君とも会話して……それでも二人とも忙しい人達だから
なんとまぁ、
俺、
夜中に抜け出しちまった!
寮をww
意外と、
夜の街っていい感じだよ~
こう、
街灯がないと
すーっごく真っ暗だけどね。
月明かりがない、曇った日は
歩くの怖いけど。
駅のまわりは結構明るい。
警察にはばれないように
変装だけはしっかりするんだけど、
俺は背が高いから高校生には見えないでしょ~って、勝手に思ってるけど……。
ともかく、
そんな感じで夜ぶらぶら道を探索してたらさ、
なんか、大荷物抱えてるお姉さんがいて。
よたよた歩いてたから、
「あの……手伝いましょうか~??」
って声かけたのが、
この、おn……オカマネエサン……w
いや、最初は、背の高いお姉さんかなーって、思ったんだよ!
しかも、夜は暗くて人の顔が良く見えなかったし!
なのに、
「あらぁ~ありがとうねぇ~嬉しいわぁ~…」
って、声は、ちょっと低くて…………うん。
察してしまった。
まぁ、
別にそういう偏見はなくて単に一瞬想像の違いに驚いただけで
声かけた以上は手伝ったし、
手伝った……
…うん、実はほとんど手伝えてないんだけど……
だって、身体は男だから筋肉は、ハルカさん(このオカマネエサンの名前ね)の方があって。
俺が荷物ひとつ持ったら、
重!!!
ってなったんだよ、
しばらくは
なんとか持ちこたえたんだけど、
……。
途中で情けないことに、
俺、息がきれてきちゃって……
え、凄いね?さっきまでハルカさん、この量持ってたの?って驚いちゃったよ。
でも、その持ち物を
薄暗がりに、
青っぽいネオンのついたレンガのお店があってさ、
(ハルカさん、そこのお店のオーナーだから。)
そこまで持ってって、
バイバイ~
って、しようと思ったら、
一杯おごってくれるっていうから、
ちょっと疲れちゃったし、
「ありがと~」
って、
ハルカさんに話し相手になってもらいつつ……
そのお店で休憩して。
結構、居心地がいいんだよ?
ほら、学校だと、あまり会話してくれる人がいなくてなんかギクシャクしてる人ばっかりいるけど……
ここは、なんか面白い人もいる。ハルカさんみたいなオカマさんいれば、何度も好きな人にふられて酔いにきてる人もいたり?
結構いろんな人がいて、俺みたいな陰キャでも受け入れてくれるこんな感覚が好き。
ムリに明るく振る舞わなくても、
嘘で虚勢をはって過ごさなくてもいい、
素でいられる、
ここが好き。
そんな感じで、
俺はこのお店の常連さんになりつつある。
31
お気に入りに追加
693
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
学園生活は意外と大変
白鳩 唯斗
BL
毎年恒例の親族達の日帰り旅行で、事故が起きた。家族を全員失った魁星は、葬式に参加する。
そこで、唯一生き残った親族、はとこの雪人の存在を知ることになる。
権利争いが起きないようにと、魁星が雪人を養子に迎えることになり、父親になってしまう。
15歳の魁星は高校に通いながら、6歳のはことの面倒を見ることになる。
面倒見の良い優しい主人公です。
シリアスは少なめかもしれません。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
生徒会会長と会計は王道から逃げたい
玲翔
BL
生徒会長 皇晴舞(すめらぎはるま)
生徒会会計 如月莉琉(きさらぎりる)
王道学園に入学した2人…
晴舞と莉琉は昔からの幼馴染、そして腐男子。
慣れ行きで生徒会に入ってしまったため、王道学園で必要な俺様とチャラ男を演じることにしたのだが…
アンチ転校生がやってきて!?
風紀委員長×生徒会長
親衛隊隊長×生徒会会計
投稿ゆったり進めていきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる