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夏イベ
バレた…………??
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バサササ…………
「れ、ん、せんぱ…………」
洗面所の床に散らばった薬。
固まって、急に現れた人物…………蓮先輩を見つめる
ヤバい…………見られた……!!!
焦る俺。
この一瞬で、色んな可能性が俺の頭のなかを巡る。
俺が貧血だって言ったら、バカにされるのだろうか。
他の皆にばらされたら、俺は皆から腫れ物みたいな扱いをうけるのだろうか。
病気がうつるって言われて、ハブられたりするのだろうか?
その状況を思い浮かべると、辛い……
「ちがっ…………これは、そのっ…………」
慌てて薬を拾って、後ろ手に隠す。
こう言うときに、自分の馬鹿さ加減が嫌になる。
もっと上手い言い分けを、さらって言えたらいいのに…………
俺はそんな能力を持ってる頭いい人間じゃないから、
むしろ逆に不信感を持たせてしまう。
だから、
蓮先輩は俺に近寄って、その力強い腕で、俺の手の中の薬をとってしまう。
「なんの薬??」
薬の名前をちらって見て、
結構低い声で尋ねてくる。
空気が重い。
結構真剣な眼差しが……いつもの先輩とのギャップが…………怖い。
「………っと、貧血の……俺、貧血持ちで……」
やっぱり目を反らして答えてしまう俺。
こういうときは、堂々として、ちゃんと目を合わせて答えればそんなに怪しまれないって分かてるのに。
「ふーん。結構種類多いんだな」
「そうなんですよ、朝昼夜違う薬で…………でも、夜はこれ一個だけです…………」
今のは嘘。
あ、朝昼夜飲むのが違うのはほんとだけど、実はいまここにある薬は全部夜に飲むやつ。
別に全部いっぺんに飲むって言っても大丈夫だと思うけどさ、まあ…………この量をいっぺんに飲むって言ったらひかれそうだし…………
でも、それで納得してくれたらしい
急にパッと明るく笑顔になって
「なんだ、唯利が焦ってるから、ドラッグとかなんかかと思ったけど、全然違うじゃん!」
俺の肩をガンガンたたく先輩。
「ドラッグ!?」
「薬物とかそういうの。MDMAとかコカインとか」
「こわっ。まっさか~。違いますよ~」
偶然にも空気が軽くなったから、俺も無理やり笑顔作って、無理やり明るい雰囲気を作り出す。
「な~に~別に貧血なら知られても平気じゃん。やなの?」
「いやぁ…………まあ、いいんですけどぉ、変に心配されるのが嫌で~」
焦りや、不安とかの
胸の内側を悟られないように、顔面を笑顔で塗りつぶす。
「ふーん。なるほど。じゃあ、俺も秘密にしといた方が言い感じ??」
「できたらお願いしますぅ~」
「ほいほ~い。じゃあ、ゆっくりお風呂入れよ~」
って去っていく
蓮先輩を見送って、見えなくなった瞬間、俺は胸を撫で下ろす。
焦った…………
あまり根掘り葉掘り聞かれなくて良かった…………
きっと聞かれてたら、絶対ボロだしてた。
あぶないあぶない。
顔にはっつけてた笑顔を外して安堵する。
いつも以上に表情筋が疲れた気がする…………
そして、薬を飲もうとコップに手を伸ばして、
「嘘でしょ…………」
コップの横には、
俺が今日の朝と昼に飲んだ薬の殻がいっぱい机の上に起きっぱなしになってた。
「見られてないよね…………」
このゴミを見られたら、さっきの言ったの嘘だってばれちゃうじゃん…………今回飲むのこれだけってやつ。
…………まあ、何も突っ込まれなかったし、
一瞬だったと思うし、ばれてないと思う…………たぶん
そして、無意識にゴミ箱へ全ての薬のゴミを捨てる。
ひょっと覗き込んだ洗面台に写った自分が、情けない顔をしてた。
さっき、
ちゃんと笑えてたかな、
ちゃんとごまかせただろうか。
ちょっと心配。
もっと笑顔の練習しとくか。
こういうのがあったら、次はもっとさらっと嘘言って、笑顔でにこって笑って誤魔化せるくらいの演技力つけよう。
にぃぃ~って、
ほっぺを横に引っ張って笑顔を作る唯利でした
「れ、ん、せんぱ…………」
洗面所の床に散らばった薬。
固まって、急に現れた人物…………蓮先輩を見つめる
ヤバい…………見られた……!!!
焦る俺。
この一瞬で、色んな可能性が俺の頭のなかを巡る。
俺が貧血だって言ったら、バカにされるのだろうか。
他の皆にばらされたら、俺は皆から腫れ物みたいな扱いをうけるのだろうか。
病気がうつるって言われて、ハブられたりするのだろうか?
その状況を思い浮かべると、辛い……
「ちがっ…………これは、そのっ…………」
慌てて薬を拾って、後ろ手に隠す。
こう言うときに、自分の馬鹿さ加減が嫌になる。
もっと上手い言い分けを、さらって言えたらいいのに…………
俺はそんな能力を持ってる頭いい人間じゃないから、
むしろ逆に不信感を持たせてしまう。
だから、
蓮先輩は俺に近寄って、その力強い腕で、俺の手の中の薬をとってしまう。
「なんの薬??」
薬の名前をちらって見て、
結構低い声で尋ねてくる。
空気が重い。
結構真剣な眼差しが……いつもの先輩とのギャップが…………怖い。
「………っと、貧血の……俺、貧血持ちで……」
やっぱり目を反らして答えてしまう俺。
こういうときは、堂々として、ちゃんと目を合わせて答えればそんなに怪しまれないって分かてるのに。
「ふーん。結構種類多いんだな」
「そうなんですよ、朝昼夜違う薬で…………でも、夜はこれ一個だけです…………」
今のは嘘。
あ、朝昼夜飲むのが違うのはほんとだけど、実はいまここにある薬は全部夜に飲むやつ。
別に全部いっぺんに飲むって言っても大丈夫だと思うけどさ、まあ…………この量をいっぺんに飲むって言ったらひかれそうだし…………
でも、それで納得してくれたらしい
急にパッと明るく笑顔になって
「なんだ、唯利が焦ってるから、ドラッグとかなんかかと思ったけど、全然違うじゃん!」
俺の肩をガンガンたたく先輩。
「ドラッグ!?」
「薬物とかそういうの。MDMAとかコカインとか」
「こわっ。まっさか~。違いますよ~」
偶然にも空気が軽くなったから、俺も無理やり笑顔作って、無理やり明るい雰囲気を作り出す。
「な~に~別に貧血なら知られても平気じゃん。やなの?」
「いやぁ…………まあ、いいんですけどぉ、変に心配されるのが嫌で~」
焦りや、不安とかの
胸の内側を悟られないように、顔面を笑顔で塗りつぶす。
「ふーん。なるほど。じゃあ、俺も秘密にしといた方が言い感じ??」
「できたらお願いしますぅ~」
「ほいほ~い。じゃあ、ゆっくりお風呂入れよ~」
って去っていく
蓮先輩を見送って、見えなくなった瞬間、俺は胸を撫で下ろす。
焦った…………
あまり根掘り葉掘り聞かれなくて良かった…………
きっと聞かれてたら、絶対ボロだしてた。
あぶないあぶない。
顔にはっつけてた笑顔を外して安堵する。
いつも以上に表情筋が疲れた気がする…………
そして、薬を飲もうとコップに手を伸ばして、
「嘘でしょ…………」
コップの横には、
俺が今日の朝と昼に飲んだ薬の殻がいっぱい机の上に起きっぱなしになってた。
「見られてないよね…………」
このゴミを見られたら、さっきの言ったの嘘だってばれちゃうじゃん…………今回飲むのこれだけってやつ。
…………まあ、何も突っ込まれなかったし、
一瞬だったと思うし、ばれてないと思う…………たぶん
そして、無意識にゴミ箱へ全ての薬のゴミを捨てる。
ひょっと覗き込んだ洗面台に写った自分が、情けない顔をしてた。
さっき、
ちゃんと笑えてたかな、
ちゃんとごまかせただろうか。
ちょっと心配。
もっと笑顔の練習しとくか。
こういうのがあったら、次はもっとさらっと嘘言って、笑顔でにこって笑って誤魔化せるくらいの演技力つけよう。
にぃぃ~って、
ほっぺを横に引っ張って笑顔を作る唯利でした
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